一人暮らしの男の部屋にある、不思議な机。
なぜか毎晩、二人分の夕食を用意すると――
幻想郷の住人たちが、何の前触れもなく現れては、
当たり前のように座り、食べて、帰っていく。
最初に現れたのは博麗霊夢。
男はそれを幻覚か夢だと思い、「聞けば壊れるかもしれない」と深く考えないことを選ぶ。
以降、八雲紫、フランドール、咲夜、幽々子、勇儀、永琳、純狐……
神も鬼も亡霊も、理由を語らず、異変も起こさず、
ただ“ごはんを食べに来る”。
この物語に、謎解きも大事件もない。
机の正体は明かされず、世界の仕組みも説明されない。
あるのは、
・料理の内容
・誰が来たか
・どんな空気で食べたか
それだけ。
主人公は踏み込まない。
相手の正体を確かめず、関係を定義せず、追いかけもしない。
だから幻想は壊れず、夜は毎回きちんと終わる。
日が進むにつれて、驚きは薄れ、恐怖は生活に溶け、
「来ること」より「来ない日」が気になるようになっていく。
関係は進展するが、告白も約束もない。
覚えていないのに、距離だけが縮んでいく。
これは、
誰かと結ばれる話ではない。
異変を解決する話でもない。
ただ、誰かとご飯を食べる夜が続いていく話。
「自由になった八雲紫は、何もしなかった」▼https://syosetu.org/novel/397856/▼同じ世界線の短編です▼なんか本編のUAがよかったから▼ただのイチャイチャスピンオフまたの名を蛇足になってほしくない蛇足
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