【夢の中】で女を犯しまくっていたら、【現実】に影響でちゃった……。   作:BIBI

15 / 15
第15話 先輩とデート気分。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 ――――これは高校に入学して、一ヵ月目くらいの出来事だった。

 

 

「人の悪口ばっか言って楽しいのかよ。つまんねぇ生き方してんな、お前。気持ちが悪いんだよ」

 

 

「言い方きちー」

 

 

「あいつウザイから絡まない方が良いって。やめときなぁ」

 

 

「俺はお前と違って熱血系だからよぉ。あーいうネチネチした陰キャ君って、マジで相性悪いんだよなぁ♪」

 

 

「お前、マジ陽キャ過ぎてウザすぎだろ、ははは」

 

 

 昼休憩の教室。俺の悪口をケタケタ笑う陽キャ気取りの集団がいた。それに俺は怒りを覚える事なく、単純に彼らのやり取りに疑問を持つ。

 

 

 

「えっと……? 熱血系って……、何?」

 

 

 教室の隅の席。俺は隣の席のイノリに尋ねた。

 

 

「さぁ? 分かんない。聞いた事ないけど……」

 

 

 白髪の少女――イノリは首をコテンと傾げる。相変わらず顔が整っており、何気ない仕草がめちゃくちゃ可愛い。

 

 

 

「あー、何かネットで見た事ある様な……。ネットだとオタクが最近、自分を熱血系なんだっていうの流行ってたよな……?」

 

 

 ジュンは壁際を背もたれにして、焼きそばを食いながら眼下を見た。

 

 

「あぁ、何かあるねぇ」

 

 

 サンドイッチを食べながら、ソウヤは胡坐を掻いて呑気に返事をする。

 

 

「…………? オタクなのに、熱血系、なのか?」

 

 

 意味が分かんね……。オタクに熱血系なんていねぇだろ。ゲーセンの格ゲーや音ゲーしてはしゃいでるオタクの事かな……?

 

 

 確かにアレは熱血かも知れない……、怖いくらい……。

 

 

 発狂して、暴れてる奴いるし……。

 

 

「……なんつーつのかな。熱血系ってのは、陽キャになれなかったイキリ陰キャの末路みたいなもんだな。勉強できない奴が多いし、あんま関わるのは止めとけ」

 

 

 

 熱血君が嫌いなのか、ジュンが妙に棘のある言い方で説明してくれる。わりと悪意に満ちた説明であったものの、俺は熱血系なるものを理解できた気がした。

 

 

 

「あー、そっか、陰キャで勉強できない奴が、現実逃避で自分は熱血系なんだって慰めてる感じか……。なんか、闇が深いな……」

 

 

 

「お、お前等……」

 

 

 俺が悲し気な目を向けると、熱血君の顔に怒りが滲み出ていた。茶髪のイケメンが台無しになる程に、嫌悪感を隠さず此方を睨んでる。

 

 

 

 この程度の軽口で、ちょっと怒り過ぎじゃない? お前なんて仲間と一緒に俺の悪口言ってたのに……。

 

 

 そもそも人の悪口を言うって事は、人から悪口言われても仕方がないだろ。そんな小学生でも分かる事が、分かってない奴、世の中多すぎだよなぁ。

 

 

 だる~……。

 

 

 

「つーか、何でお前、そのネットの流行の言葉をリアルで言ったんだ? そういう止めた方が良くね? いきなり熱血だとか、冷笑とか言われてもよく分かんねぇよ。俺、お前みたいにネットばっか見てねぇし」

 

 

 

 流石に呆れてしまった。別に煽る目的はなかったけど、多分顔に出てしまった、熱血君を見下している気持ちが。

 

 

「……俺を馬鹿にしてんのか?」

 

 

 熱血君が声に怒気を込めて尋ねてくる。

 

 

「…………。ネットの言葉をリアルで使わない方が良いって、言ってるだけ。それにお前は違うかもだけど、お前のご友人はどちらかっていうと陰キャ側だろ。人の悪口言いたいのは分かるけど、『キモイ』『ウザイ』『陰キャ』とか、そういう言葉は使ったら駄目だ。お前の友人が当てはまるからな? 悪口っていうのは、身内が当て嵌まらない様なことを言わないと――」

 

 

 

 ブチ切れてる熱血君に、俺はヤレヤレと冷笑し深々と溜息を吐く。

 

 

 

「別にこいつ等はお前みたいに、キモくもウザくもねぇし、陰キャじゃねぇ!」

 

 

 熱血君が振り返ると、そこには一人ポツンと不細工なゴリゴリの陰キャがいた。その陰キャ君は彼の取り巻きであり、今は頬を掻き、気まずそうにしている。

 

 

 

「いやいや、顔が不細工な時点でキメェ側から……。後、お前らが言ってる悪口が全部、陰キャ君に刺さってるからな……!? その気がなかったとしても、キモイとか陰キャとか言う度に、陰キャ君が心の中で傷ついてるから! 傷つけるなら俺だけ傷つける悪口を言えっての……! 友人が当て嵌まる様な悪口を言ってやんなって!」

 

 

 

 その後も俺はペラペラと軽口を叩いた。

 

 

 結果として、熱血君は学校で殆ど喋らなくなった。

 

 

 軽口を叩いてきたから、こっちも応戦してじゃれ合いを興じていたつもりだったが、俺はもしかすると熱血君を傷つけてしまったのかも知れない。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

「こういう事があってさ……。アレ以来、俺は自称陽キャ君から嫌われちゃって……」

 

 

 俺は席に着いて、珈琲を飲みながら思い出話に耽っていた。

 

 

 外でうろちょろしながら会話してたら、偏差値が高い学校の制服だと多少目立ってしまう所だった。

 

 

 でも、ここは先輩行き付けの喫茶店らしく、朝から学生服で入っても問題ない。カナミ先輩からのご厚意ということもあって、俺は遠慮せず学校のサボりに付き合っていた。

 

 

 

「……実は君って凄く酷い人なの?」

 

 

 テーブルを挟んだ向かい側の席で、カナミ先輩がジト目で此方を見て微笑していた。

 

 

「オタクの癖に熱血とかいう方が悪くないですか? 部屋に引き籠って熱血って意味分からないんですけど……。もしかして熱血って、キーボードが火を噴くほどアンチコメ書きまくってるって意味だったりします? 熱血って、そういう物理的な意味なんですか?」

 

 

 

 冗談を口にしつつ、俺は珈琲を飲む。

 

 

「貴方は色んな意味で、ネットに向いてないかも……。ていうか、キーボードが火を噴くほどアンチコメ書いているのは貴方よね……?」

 

 

 

 困った様に呆れ笑い。ホントに先輩という風格で、子供っぽい態度の俺に突っ込みを入れてくれる。

 

 

 

「アンチコメってより、読書感想文気分だったんですけど……。もしかして俺の感想って傍からみたらアンチ行為とか荒らしに見えます? さっき話した通り、俺はネットの事に少し疎くて、よく分かんなくて……」

 

 

 

「ちゃんと何年も熱心に読んでるみたいだし……、作品を楽しんでるの分かるけど……。アレはアンチコメにしか見えない……、かも?」

 

 

 

 少し戸惑い頬を掻く俺に、カナミ先輩は腕組みして「う~ん、多分」と悩む。

 

 

 

 俺はレスバはしても、アンチコメはしてない。そのつもりだったけど……、そうか……。傍から見たら俺の感想は、アンチコメだったのか……。

 

 

 

 ネットには普段喋ってる感じで気軽に書き込んでたけど、今度からは少しマナーに気を付けた方がいいかもなぁ……。

 

 

 いや、今さらか……。

 

 






この作品を「面白い!」「続きが気になる!」と思ったら、「評価」や「お気に入り」してくれると幸いです!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

とにかく曇る天才女優の幼馴染!(作者:サニキ リオ)(オリジナル現代/恋愛)

 俺は、幼馴染の天才女優の背中を追いかけていた。▼ 彼女の名前は、羽田朝香。▼ テレビに映る彼女は完璧で、誰もが憧れる存在だ。▼ そんな朝香は、なぜか俺にだけ厳しかった。「まだまだね」「次、期待してるから」という言葉を、俺は何度も朝香から浴びせられていた。▼ でもきっと、それは朝香が俺に期待してくれている証拠。▼ 小学生のときに告白して、「演技で勝ったら付き…


総合評価:1645/評価:8.03/連載:65話/更新日時:2026年05月29日(金) 08:00 小説情報

貞操逆転世界ならコミュ症でもクール系病弱美少年でいけるらしい 〜あっ!隠してやってた裏垢のエロ自撮りがバレたぁ!?〜(作者:しゃふ)(オリジナル現代/恋愛)

男女比1:20の世界で、気になっている無口な男の子の裏垢エロ自撮りを見つけちゃって情緒をぶっ壊される女の子たちの話。▼なお主人公くんはクール系を演じてるだけのただのコミュ症承認欲求モンスターである。▼ カクヨムにも投稿してます。


総合評価:1736/評価:8.16/連載:12話/更新日時:2026年02月22日(日) 00:04 小説情報

愛するNPCが現実化したら勝手にギスギスし始めた挙句バカ重い責任が生えてきた話(作者:フォン・デ・ペギラパギラ)(オリジナルファンタジー/冒険・バトル)

犬耳を可愛らしく傾ける忠臣は、いつでも俺の隣にすり寄ってきてくれる。▼龍の少女の参謀は俺を宝と称して、愛らしく腕を取ってくる。▼俺のことを神とさえ慕ってくれる子もいる。▼ ▼愛していたキャラクターたちが、創り上げた組織が、すべて本物になった。▼みんなデレデレで、可愛らしく甘えてくれる。▼もちろん舞い上がった。▼ ▼でも、配信者も、攻略サイトでも言ってなかった…


総合評価:3170/評価:8.49/連載:55話/更新日時:2026年05月07日(木) 22:00 小説情報

直葉「お兄ちゃーん、あの人に手を出されたー。」キリト「お前を〇す」(作者:狩宮 深紅)(原作:ソードアート・オンライン)

性懲りもなくまた書きに来ました。▼ちょっと重めで策士な直葉ちゃんのSSです。▼内容は…。まあ、タイトルの通りです。▼時系列は本編終了後を想定しています。


総合評価:3318/評価:6.45/連載:13話/更新日時:2026年04月05日(日) 02:00 小説情報

男女比3:1でも貞操逆転世界なのに「もう少し大きくなったら結婚しよう」でとうとう引き返せなくなった奴(作者:陽波ゆうい)(オリジナルファンタジー/恋愛)

男女比3:1の世界に転生した。▼って、おいこれ、男がチヤホヤされる貞操逆転世界ってやつじゃねーじゃん!?▼野郎が多くなったら、寝取りが増えるだけだろっ。▼だから俺は、女の子にモテることを諦めることにした。▼※カクヨムでも掲載しています。


総合評価:3136/評価:7.97/連載:23話/更新日時:2026年05月03日(日) 20:58 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>