二次創作 新人日間47位
短編     日間8位
     日間加点4位
       週間10位
       月間37位
ありがとうございます! ヤッチョ、お前がナンバーワンだ。

前回のあらすじ

突如地球に現れたかぐや姫がネットの世界でなんやかんやしてなんやかんやあってなんやかんやあってハッピーエンドを目指すって話をNetflixでやっていたわけ。

本編ネタバレ有りだけど可能な限りぼかしてる。
キャラ崩壊はしてる。
一番最後に没案として爆弾のようなネタバレがある。
注意されたし〜。

1 / 1
本編ネタバレ注意。

これを読んで本編を見た気になってはいけない。
あくまで二次創作。

一応ぼかして書いてるが映像を見た人には分かる仕様。
最後に没案掲載。極悪ネタバレキャラ崩壊。


ヤチヨかわいいよヤチヨ

 

 

「え。……あの、なんでヤチヨ?」

 

「やおよろ〜!なぁに?彩葉。ヤチヨは彩葉に会えて嬉しいと言うのに、よよよ〜(, ◠▽◠, ) 彩葉が冷たいのです……」

 

「いや、その。ツクヨミに入った瞬間に目の前にいるのは……なんで?」

 

彩葉は動揺した。

 

かの有名なツクヨミの管理人でトップライバー、(自称)8000歳のAI、月見ヤチヨが目の前に立っていたからだ。

 

その正体はかくも悲しき過去があり。

 

なんて話は一旦置いておいて、彩葉は最推しのライバーが目の前でスタンバっていたことに驚いたのであった。

 

「いやその、ほら。ツクヨミに来てすぐに会えるのってチュートリアルだけじゃん? だからその、ビックリしちゃって。会えて嬉しい」

 

「うんうん! 良いんだよぉ! ヤッチョも会えて嬉しい!いーろは! ふふっ」

 

ニコニコと笑顔を浮かべて彩葉の隣に、肩と肩がぶつかる距離まで寄ってくるヤチヨ。

 

(……昔だったら、もう緊張しすぎてすぐ話を切っちゃってたけど、今は目を見て話せる。ま、まぁちょっとドキドキはするけど、流石にもうね? えぇはい問題ないですよ全く! これっぽっちも! いや無理! 無理ぃ!! 本当にやばいって!! 顔がいい! 声可愛い! ヤチヨめぇ、絶対分かっててやってるでしょ!!!!)

 

顔が熱くなってきて、推しには勝てないと再度自覚した彩葉であった。

 

「……あの、さ。今日、ゆっくりできるし……。その、……。アソボ?」

 

「!! うん!! 一緒に遊びたい! 彩葉と一緒に!」

 

こうして2人は、どこか満足げに街の中に繰り出したーー。

 

繰り出した、のだが。

 

「……ヤチヨ?」

 

「なぁに? 彩葉♪ 楽しいね」

 

「いや、その……」

 

彩葉の服の裾を、ちょこんと摘んで少し後ろを歩くヤチヨ。

 

彩葉の歩幅に合わせてちょこちょこと忙しなく足を動かし、彩葉が振り返るたびに満面の笑み(◠▽◠ ) を浮かべるのであった。

 

(なんだろう、ヤチヨ……なんか、変? いつもだったらグイグイ来るのに。……遠慮してる?)

 

彩葉の脳が高速で動き出す。

 

東大へ入れるレベルの頭が叩き出した結論。

 

それはヤチヨが、かぐやのように何も考えずやりたいことをやりたい放題する性格ではなく、8000歳という年齢によって様々な経験をしているから素直に甘えられないのではないか。

 

(ーーそうだよね。やっぱり色々思うところもあるよね)

 

彩葉は再び顔を赤く染めて、意を決してヤチヨに向き合った。

 

「ーーあのさ、ヤチヨ。一緒、に、手を、つ、つなっ、つな、ご?」

 

「えっ……いいの?」

 

「そりゃあ、うん、だって、……友達だし……。ほら、私かぐやが赤ちゃんの頃から面倒みてたでしょ。だから結構その、別に今更、その、甘えてこられても……慣れてるっていうか……」

 

「う、うん。じゃあっ、あのっ、……手、繋ぐね……」

 

「ん……」

 

「……あったかい、気がする。彩葉の、温かいのが、伝わってくるよ……」

 

「……別に。これからも甘えてくればいいじゃん……。ずっと、一緒にいるって決めたんだから……」

 

「うん……嬉しいよ、彩葉」

 

「これからは、ちゃんと我儘も言っていいから。じゃないとほら、拍子抜けしちゃうし」

 

「うん、うん……。あの、彩葉……じゃあ……その……、あの、仲良しのやつ、しよ?」

 

「あー……うん。分かった」

 

そう言って2人は人差し指と中指をくっつけて、そのまま指の間に入れて絡めて、手でキツネの形を作って、キツネの口の部分をツンと当てた。

 

ヤチヨの嬉しそうな顔を見ていると、彩葉も救われた気持ちになった。

 

幸せな、時間だった。

 

 

 

 

 

1ヶ月後

 

「あの、ヤチヨ?」

 

「彩葉ぁああああああああああ!!!彩葉のもふもふの尻尾しゅごいよぉおおおおおお!!!!もうすっごい可愛いよぉおおそのケモのお耳ハムハムしたいよぉおおもう離れないからぁ!!お腹に顔埋めたからもう離れないからぁ!!彩葉の匂いがする気がする!!パンケーキの匂いくらい好きな匂いがする!!届け!!8000年分の好きな気持ちいろPに届け!!いろPぃぃいいいいい!!ずっと一緒だからぁあああ!!しゅきしゅきだいしゅき!!思いよ届け!彩葉が私のこと大好きになるまでやめません!FUSHI、カメラを止めないで!彩葉が悪いんだ!もうずっと彩葉のことしか考えられなくなったのは彩葉のせいだもん!取り返せ真心8000年!!おばあちゃんになっちゃった私から好かれるの引かれちゃうかなって思って!もう諦めてたのに!今のままでいいとすら思えたのに!もう止まらないこの心!せぇかぁあああああああいでぇええええ!!一番!!!お!!!ひ!!!め!!!さ!!!…………彩葉ぁあああああああああ!!!」

 

「ヤチヨ……。……もう抱きつくの一旦ストップ……恥ずかしいよ……」

 

「嫌っっっ!!! 私離れないから!! だって、彩葉のことが! すやぁ……(´-ω-`)Zzz」

 

「あ、寝た……」

 

彩葉は動揺した。

 

押しも押されぬお姫さまだった月見ヤチヨ。

 

御伽話のその先の世界。

 

壊れてしまった。

 

おばあちゃんだからと一歩引いて、期待しないように距離を取っていたヤチヨの心を、彩葉が温めてしまった結果。

 

まさかの暴走。

 

昨日は土曜日だったから15時間以上一緒にいた。

 

だが現在日曜日、夜も3時を回ったところだ。

 

(はぁ……。私としてはその、楽しいからあれだけど、受験も近いし、ちょっとまずいかな。毎日ヤチヨとずっと過ごしてて気付かなかったけど、普通に私がダメ人間になりそうなくらいヤチヨのファンサービスがすごい。もう心臓10個スペアがあってももたないよ……。でも勉強もしないと……)

 

「……まぁ、受験勉強優先だよなぁ」

 

 

 

 

 

次の日の夜

 

ヤチヨは絶望した。

 

数多の死にたくなる夜を乗り越え、数えきれない出会いと別れを繰り返した彼女であったが、今日以上のダメージはなかった。

 

「えーと。それじゃ私勉強に専念しますから。とりあえずもうスケジュール立てた。11月に模試もあるし、一旦そこまでが区切りで」

 

「彩葉……(絶望)。わ、私がしつこく昨日抱きしめたから……」

 

「違う! そうじゃないよ。私のやりたいことを実現するためには必要なことなんだ。それは……かぐやと、ヤチヨの為にもなるんだよ。別に推し変するわけじゃないし」

 

「ぁ……ぁぁ……」

 

僅かに声を漏らすヤチヨ。

 

まるで蚊の羽音のような声量で、若干涙を浮かべているのが分かる。

 

「まぁヤチヨの配信はちゃんと追うし、私もそれ見ながら勉強頑張るよ」

 

「うん……( ; ; ) あの、その、じゃあ彩葉……帰る前に……仲良しのやつ……」

 

「うん、いいよ。お互いに頑張ろうね」

 

「……」

 

 

 

 

「……」

 

 

 

 

 

 

次の日

 

 

『やおよろ〜! 月見ヤチヨで〜っす! 今日はねぇ、ツクヨミで行われる新しいイベントの話をするよ〜!』

 

「えっ、イベントやるんだ……」

 

彩葉がヤチヨの配信を観ながら勉強しようとすると、ツクヨミで新しいイベントが始まる告知が始まった。

 

「えー行きたかったなぁ。でも勉強勉強っと……ふふ、ヤチヨは今日も尊いなぁ……」

 

 

『……』

 

 

 

 

次の日

 

『あのねあのね! 今度ミニライブやることになったよ! ヤッチョと握手できる握手券付きだよ! ちょっとした息抜きに最適! 今ならなんとイベントを遊ぶだけで最前列の抽選チケットが貰える!』

 

「うわー行きたかった……。でも勉強しなきゃなぁ……。はぁ……」

 

 

『……』

 

 

 

次の日

 

『今日はいろPの魅力について5時間リスナーと語ります』

 

「へー。……。なになになに!!?!? なに急にッッッッッッッ!!!?!??!?」

 

『突如彗星の如く現れたかぐやといろP、あのタッグから生まれたドラマや尊さはリスナーのみんなは推して然るべきだと思うし、かぐやが卒業してからいろPはどうしたんだろうと思う人もいたと思うんだよね。なので今回はいろP特集をします。あっ! オムライスキングさんスーパーふじゅ〜ありがとう!えーとなになに?[いろPガチ恋です]ふーんそうなんだー!(サイレントタイムアウト処理) 色んな人がいるんだねぇ。でも本人はガチ恋とか言われるとおっかなびっくりになっちゃうのです。節度を持って関わりましょうね〜』

 

「どっ、どの口が! ちょ、ちょっとヤチヨ!  話が違うでしょ! なんか、なんっ、くぅ、べ、勉強……勉強するんだ私はぁ……っ」

 

『あ、忠犬オタ公さんいらっしゃーい! えーなになに? [月見ヤチヨといろPのコラボライブが観たいです!] 私もしたーい! えー、いろPオッケーしてくれるかなぁ……。したいなぁ、コラボライブ……。いろP……、コラボライブ、したいなぁ』

 

「うぐ、が、ご、がぁ……」

 

『いろP〜……、お願ぁい、ヤッチョの気持ち、伝わってくれると嬉しいなぁ……』

 

「ミ゜ッ」

 

彩葉の理性が壊れかける音がした。

 

 

 

3日後

 

「はぁ、はぁ、やゔぁい、も、もたない……。心臓のストック無いなった……。ぐぅっ、なん、偏差値、テスト、勉強、ぎぎ、があ、あぁぁぁ」

 

狂ったように筆を動かす彩葉。

 

それはもうあらゆる雑念を打ち払うべく行う修行のようなものだった。

 

ヤチヨのあらゆる配信で、彩葉の信念が揺らぐような錯覚すらある。

 

というかなんなら自分がきちんとダメージが入っているのを正確にヤチヨに認識されているような気さえする。

 

「ヤチヨ、見ていないんでしょ。ならどうして……はぁ、はぁ、きゅ、休憩5分……」

 

ぴろん!

 

「ん?」

 

休憩の時間になった途端、突如スマホから通知音が鳴る。

 

「……mp3?」

 

どうやら音声ファイルがツクヨミ経由で届いたようだった。

 

メールの送り主は、月見ヤチヨ。

 

「……? ヤチヨから? なんだろう」

 

そう言ってイヤホンを付けて再生してみる。

 

『ーーい〜ろは♡』

 

「うっひぃぃっっっ!?!?」

 

片耳からゴソゴソとヤチヨの声が聞こえる。

 

まるで隣にいるような錯覚。

 

間違いなく、これは彩葉の知っているASMR音声というやつだ。

 

『彩葉ぁ、ヤッチョね、いつも勉強頑張ってる彩葉にリラックスしてもらう為にねぇ、頑張って色々準備したんだぁ。彩葉ぁ、お耳気持ちいいね、大好きだよ彩葉、だぁいすき。ねぇ仲良しのやつやろぉ。仲良しのやつ。ねぇ、彩葉〜』

 

「ぁ、ぁあああ、ああああああああああああああああああああああ!!!」

 

 

彩葉、激情のツクヨミログイン。

 

眼前にスタンバってる月見ヤチヨ。

 

「あ! いろーー」

 

「ヤチヨ〜!!! このこのこのこのこのこの〜!!!!! こっっ、このぉ〜〜〜〜!!! 許さないから!許さない許さない許さない許さない許さない〜〜!!!!!!」

 

ポカポカポカポカ、ヤチヨを叩く彩葉。

 

「きゃー! 彩葉ぁ、いじめないでぇ〜!

(, ◠▽◠, )だってだって、ヤチヨは勉強を頑張ってる彩葉に癒しを与えたくてぇ〜! ちょうど休憩スタートだったしつい出来心だったのですぅ〜! 許して〜」

 

「……」

 

「? 彩葉?」

 

ピタリと動きを止めた彩葉。

 

その表情は、まるで母親が説教をするときの怒りが浮かんでいた。

 

「なんで休憩スタートしたタイミング知ってるの?」

 

「……」

 

「え、見てた?」

 

「……」

 

「Webカメラとかハッキングしてないよね?」

 

「……いーろは」

 

「なに」

 

「な、……。ごほん……」

 

「……」

 

「な、仲良しのやつ、しよ?」

 

「今じゃないっっっっっっ」

 

 

 

 

 

 

 

後日コラボライブはした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

没案(すんごいネタバレ)

 

 

 

 

 

 

 

「FUSHI……かぐやの全部、見せて」

 

「……これ以上は人間じゃ耐えられないよ」

 

「いいから、大丈夫。見せて」

 

「もう3回目なんだよ!!!?」

 

「大丈夫、かぐやの全部、知りたいから」

 

「8000年3回分はもうやばいんだよ!!?」

 

「まだ、まだいける! かぐやの全部ぐはっ!」

 

「彩葉ぁあああ!!!」

 

いざ、ハッピーエンドのその先へ!

 

 

今度こそ、完。

 




完じゃないが?
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