化けガラスってマジっすか……。   作:SOGEKIKUN

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 天狗娘達と化けガラスの絡みってなんだかずっと書いてられますね。


プロローグ「日常で非日常ないつも通りの1日」〜(後)〜

 

 

 

(前回からの続きです)

 

 

 

 朝食も食べ終わって、給仕係の狼天狗達に『ご馳走様!』と声をかけた私とはたては定食場から退出して、椛ちゃんと龍さんがいる龍さんの自室へと向かうことになった。

 

 

「それにしても、おかあさん。自分の屋敷でゆっくり休めばいいのに、自分の執務室で休むなんて大丈夫なのかな〜?仕事のし過ぎだと思うんだけど…?」

 

「確かに、龍さんって真面目だからそういう所あるかもね。今だって椛さんの看病がなかったら仕事し始めそうだもん。」

 

 

 私が1年間にも及ぶ長旅に出る、少し前に龍さんの執務室に行ったときに、龍さんは大妖怪の体力に物を言わせて五徹してたんだよ?

 

 本当に危なかったから、焦ってすぐさま龍さんを膝枕で無理やり寝かしつけたもん。

 

 本当に、龍さんは社畜精神があるというかなんというか。危なっかしくて何度仕事を手伝ってあげたかもう、数えられなくなったよ。数百回は超えてる気がする。

 

 まあ、私も書類仕事は前世で沢山やってききたし、管理職関係のお仕事もまあまあ慣れてたからね。

 だから『機密文書以外は沢山手伝ってあげれるよ』って、ドヤ顔で私が言ってた時の龍さんは凄く嬉しそうにしてたなぁ〜。

 

 もしかしたら………くっちゃべりながらも龍さんの仕事を手伝ってあげてたりと、してたから、ずっと龍さんは私に特別に優しかったのかもしれない。

 

 一人でやるよりも誰かと一緒にコミュニケーションをとって気分転換しながらやった方が、精神衛生上は良好になるだろうしね。龍さんもそれで救われてた所があったのかな?

 

 …………だとしたら。これからもっと沢山龍さんの執務室に訪れるようにしたほうが良いかもね……うん。あと、後で天魔様と一緒に龍さんを沢山甘やかそう。

 

 

「でも、龍さん。進んで仕事を受け取っちゃうからな〜。最近だって異変が終わってから、すぐに他の種族の妖怪の受け入れも天魔様とか三奉行の大天狗達と共謀し始め出したし、なんというか意欲に溢れてるというか………。」

 

 

 仕事に励めること事態はいいことなんだけど、龍さんは余りにも仕事人すぎるんだよなぁ〜。ほんと。

 

 

「おかあさんって、そういうひたむきな所も格好いいんだけどね〜?おかあさん、ちゃんと精神を休めてるのかなぁ〜?疲れた時は、少しぐらい鼻高天狗達にも仕事放り投げて、一旦休めばいいのに。」

 

「はたて?鼻高天狗さん達も結構ギリギリだから、パンク寸前の風船に針を当てるようなことを言わないであげてね?………あそこはもう既に書類仕事ばかりで火の海なんだから……。」

 

 

 あそこは前世の役所のような決まった仕事をその日の内にに終わらせば良いとかの緩やかなレベルじゃない。

 ブラック企業真っ青の休日以外は仕事オンリーの職場だからね。

 

 酷いとは言わないけど、よく問題を起こす妖怪達を書類で管理するのは大変だ。特にその内容は、さっきまで使っていた食堂場にて、私が普段から使っていたときに、そこで居合わせた鼻高天狗さん達が、それはそれは沢山愚痴ってるのを聞いてあげてたからよく知ってるよ。

 

 私の本気度がはたてに伝わったのか、真剣な表情ではたては頷きながら答えてくれた。

 

 

「う、うん………わ、分かったよ?飛燕。………にしてもぉ〜?相変わらず飛燕って、顔が広いよね〜?

 よくそんなこと知ってるけどやっぱり鼻高天狗の人達とは仲が良いからなの?」

 

 

「まあね。時々、旅先からのお土産も兼ねて差し入れとかしてるし丁寧に対応してくれる人達ばかりだからさ。結構、付き合い易いのはあるのかも?

 でも、妖怪の山に滞在している期間中は、栄養価の高い食べ物の差し入れとか、そのついでに仕事のお手伝いしてあげてるのが大きいと思う。

 という感じで、鼻高天狗にも顔見知りは結構いるよ。………まあ、書類仕事ばかりのせいで、皆顔が蒼白なんだけど。」

 

 

「………私、事務だけは仕事にしないことにするよ。」

 

「そうしたほうがいいよ、はたて。………最近は龍さんのお陰で職場環境もある程度改善され始めたし、移り住んできた妖怪達も加わって一人一人の仕事量は減ったし、給金は相変わらず高いから少しずつ人気になってきたんだけどね。」

 

「う〜ん?お金はある方がいいけど、私は自由にやりたいからな〜。別にいいや。それよりも、私はあやぁと飛燕が、考案した"新聞記者"とかいうやつをやってみたいなぁ〜。私の鴉達にも仕事を手伝って貰えればかなりやりやすそうだからね。」

 

 

 その通りである。のびのびと過ごしてきたはたてにはあの職場は劇薬なので近づかない方が吉である。はたてにはいつまでも心も身体も自由にいてほしいからね。

 

 

「ふふっ…、そう?なら、はたての鴉達は私のライバルになるって訳だね?」

 

「?……飛燕も?やるの?」

 

「まあ、文の作った新聞を配ったりとか、色々だよ。特に、私は顔も広いらしいから存分に私を下僕として利用するつもりみたい。」

 

「そう。なら、競争することになるんだね?」ニコ

 

「まあね?」ニコ

 

 

 お互いに微笑み合いながら、私とはたては世間話のような会話をしながら天魔様の屋敷の廊下を歩いていくと、龍さんの執務室についたようだ。

 

 そして、私達は龍さんの執務室の襖の前にて、2人して足を止めて顔を見せ合った。

 

 

「それじゃあ、入ろっか?」

 

「うん。」

 

 

 

 

 ― ススス ―

 

 

 

 

 私が襖を横にずらして私達が執務室に入ると、そこには…、

 

 

 

 

 ― ズドン ―

 

 

 

 …………仰山な数の書類の山が龍さんの執務室の中を埋め尽くそうとすると言わんとするかのように、天山山脈の如く積み重なっていたのだった。

 

 

 

 ………えっ?マジ?

 

 

 

「うわ〜……これは…………凄いね〜…?」

 

「………凄く山だね。はたて。」

 

「うん……凄い山だね〜?飛燕。どうするんだろ?」

 

 

 私達が執筆机や長机の上に鎮座している書類の山の数に呆然としていると、整理作業にあたふたしていた椛ちゃんが、私とはたての存在に気がついたらしく、書類を振り分けたり積み上げたりしながら私達に声をかけてきた。

 

 

「あっ!飛燕様にはたて様!!丁度、今はお暇でしょうか?ならば、どうにかしえ書類の片付けするのを手伝ってください!!

 大天狗様が寝ている今!この書類の山の数がが恐ろしくなってるんです!!」

 

「いったいどうしてこうなっるのさ!?この量はおかしいでしょ!?」

 

「移り住んできた妖怪達が予想以上に増えており、棲み分けやら許可証やらなんやらが予想よりも沢山届いているんです!!それはもう、増設された役所の鼻高天狗や他の妖怪達が嬉しい悲鳴を上げるほどに!!寄りによって大天狗様が寝込んでいる時にぃ〜〜!!……キャンッ!?」

 

 

 と、椛ちゃんは必死に訴えていたが、鴉から新しく届けられて放り投げられた書類の手紙の柔らかい衝撃によって土石流のように崩れてきた背後の書類の山に悲鳴を上げながら埋もれてしまった。

 

 

 

「も、椛ちゃ〜〜ん!?」

 

「椛ぃ〜〜〜!?」

 

「ん〜!?〜〜〜!?」(お二人共〜助けてくださ〜〜い!!)

 

 

 

 椛ちゃんが書類の雪崩に巻き込まれた!!

 

 

 

「兎に角、はたて!今は椛ちゃんを救出しようか?」

 

「そうだね!飛燕!今が私が椛に頼られる時だ!ならやるっきゃない!」

 

 

 

 

 

   〜『少女片付け中』〜

 

 

 

 

 

「ふぃ……な、なんとかやりきったね。」

 

「う、うん。凄く大変だったね………。うへぇ〜。」

 

「………もう。夕方になるまで動けません。」

 

 

 なんとか書類仕事をこなした私達がヘトヘトになっていた丁度その時に、天魔様と一緒にお忍びの天狗の里の中心街の親子デートから帰ってきた文が話しかけてくる。

 

 

「まるで、死屍累々って感じね?お疲れ様。まあ、疲れてるのなら、街から買ってきたお菓子とお茶おかはいるかしら?」

 

「「「貰います!!文様!!」」」

 

「………意外と元気じゃないのあんたら?実はいらないわね?」

 

「文さんや……私達は戦場から帰ってたきたんだよ?労いは欠かせないと思うんだ……。」

 

「あやぁの意地悪ー!ブゥ〜ブゥ〜!」

 

「地獄に仏とは言いますが、これでは地獄に文様ですね…。それとも正しくは泣きっ面に文様ですかね?」

 

「ちょっと!生意気従者?それかなり酷い意味に聞こえるわよ?……はぁ〜あ〜!もうわかったわよ!ちゃんとお菓子とお茶はあげるわよ!少しぐらい意地悪しただけなのに、そんな絶望しそうな顔でそろってこっちを見るな!!」

 

 

「「「流石です!!文様!!」」」

 

「この!アホ共!調子が良すぎるのよ!!」

 

 

 そうして、私達に突っ込みながら文は、面倒くさそうに私達の為にお茶をたてたり、お菓子を包装から取り出してくれる。

 

 

 文は天使ですね!いやっ!漆黒の翼を持った堕天使です!

 

 

 あれ?これは義理悪口なのかな?まあいいか、おぉ〜!おいしいね?茶菓子かな?

 

 

 いやぁ〜!にしても、椛ちゃんをなんとか救出したそれからが地獄の作業の始まりだったよ、本当に。

 

 椛ちゃんとはたてには書類の区分けをして貰い、私は機密文書以外の必要書類を中心に判子やサインを入れてたり、そうして処理し終わった書類は後で龍さんが把握しやすいようにメモ書きや表として書き綴っておいたりなどなど。

 特に、一番大変だったのは時々二日酔いでやられて寝てい筈の龍さんの仕事中毒の発症を能力で吹き『飛ばして』寝させてあげたことだった。このヒトは私の作業を手伝おうとしてくるんだよ。二日酔いで体調が悪いのにさ。本当に困ったヒトだよ。

 

 二日酔いは飛ばせるだろうって?あれは基本的に自分か文にしか使えないの。

 

 私の口噛み酒があれば話は別だけど、あれだけ作らされた口噛み酒は全部、大江山に帰ってったあの小鬼のヒトに強奪されたよ。まあお金は貰ったけどあれは強制だったね。

 

 それに作る時は何故か必ずあのヒトの前で目の前でやらされるんだ。うゔ……。

 

 

 そして、三人で数時間かけてなんとか山のような書類を片付けていった頃には、既にもう正午は通り過ぎて、丁度今、お忍びで中心街に買い物をしてきた文と天魔様が帰ってきたって感じかな?昼飯食べたいお腹すいた。

 

 

「あっ!文!自分の分のお菓子だけ一個多くしてるな〜!不平等はんた〜い!!」

 

「はんた〜いだ〜!!」「ずるいですよ!文様!!」

 

 

「なによ!私のお小遣いで買ったのよ!!それを分けてあげてるんだから文句言うな!!それでもまだ文句があるなら、今すぐあんた等の分も食ってやる!!」

 

「「「ありがたく食べさせていただきます!」」」

 

「うがあ〜〜!!面倒くさいわね〜!!あんたらぁ〜!!」

 

 

 ― ギャーギャー ―

 

 

 

 私達と文の即興コントのような騒ぎをしていると、ずっと執務室の端の畳の上で寝転んでいた龍さんが、顔にかかっていた濡れて冷やされた布地を持ち上げた。

 

 

「文……私はお茶だけにしてくれ。頭がまだ痛くて今は固形物は食べたくない。イタタタ。」

 

 

「龍の馬鹿、あなた飲みすぎね〜。それじゃあ、"天下の天狗達の大将"が形無しよ?………ハメを外しすぎ。」

 

「……凛楓…普段から暴走してるお前には言われたくないんだが?………あと、酔っ払って私に無理矢理一気飲みさせた張本人はお前だからな?凛楓?イタタタ。」

 

 

 そんな龍さんの傍らでは、元あった莫大な量の3割くらい残っていた機密文書をシュバババと私にも見えない速度で処理している天魔様。

 そんな彼女はやれやれとヤケに仕上がってるヤレヤレ顔で言うが、龍さんに突っ込まれてしまう。天魔様。本当にお酒強いんだね。やっぱり遺伝子なのかな?

 

 

「兎に角!私と、このポンコツガラスが引っ越しに必要な物を沢山用意したからあんたらはそのお菓子食べ終わったらさっさと引っ越しの準備するわよ!!」

 

「「「え〜!!」」」

 

「自分の部屋を片付けて箱にいれるだけよ!!妖術使えばあっという間なんだからさっさと終わらすわよ!!」

 

 

「まあ……私は荷物は盾と刀と将棋盤くらいなんですけどね。」

 

「……私は文の部屋で寝泊まりしてから、あんまり」

 

「えっ!?なんで皆、私のことを見てくるの〜!?」

 

 

 はたて……だらしないからなぁ…………。これは文の部屋以上に手間がかかりそうだ。

 

 

「不服だぁ〜!私の荷物の量は同じだからあんまり個人の荷物はないんだよ?玩具も私がいた孤児院に殆ど寄付してあげちゃったし、残ってるのは将棋とか囲碁くらいだしぃ〜?」

 

「「「化粧台とか鏡とか本とかその分増えたじゃん。」」」

 

「ギクッ。……ぐぅ。」

 

 

 私達の目線に対してはたてが不服を申し立てるが結局は減った分その分が化粧品や読書の量が増えてるんだから結局は量は多いままなのだ。そのことを指摘された、はたてはぐうの音をだして、黙り込むしかなかった。

 

 

「はぁ……成長してもまだ一人前ではないか?……まあいい。凛楓。お前もどうせなら手伝ってやってくれないか?

 私は動きたいんだがな……少なくとも夕食手前にまでは動けそうにない。」

 

「私?なら、任せなさい!私なら何でもこなしてあげるわよ!!」

 

 

「「「あっ!天魔様(ポンコツ女)は動かなくてもいいんで大丈夫(よ)です。」」」

 

 

「えっ?…ちょっと!そこは私も手伝う流れじゃないの〜!頼られないのもそれはどうなのよ〜!!」

 

 

 

 

 まあ……天魔様って私生活に関しては凄くポンコツだからね。触らぬ神に祟りなしと言うように、天魔様にはあまりそういうことをさせてはいけないのだ。まる

 

 

 

 

 

 

 

 * * *

 

 

 

 

 

 

「ふぅ………なんとか片付けられましたね。今日は沢山動いたので疲れましたよ〜。モグモグ」

 

「そうだね。椛さん。はたてと文の荷物が多すぎてね……。モグモグ。」

 

「ちょっと、今のは聞き捨てならないわね?その荷物を増やしてるのは飛燕、あんたでしょうに。旅先から帰ってくる度にセコセコとお土産を運んでくるんだからどうしても増えちゃうのよ。モグモグ」

 

「文の言うとおりだよ〜!私の荷物は化粧品と娯楽物と化粧台と鏡の数十枚と写真のアルバムお写真立ての山ぐらいだよ〜!!モグモグ」

 

「いや……はたて。貴方についてはお土産関係なく多いわよ?モグモグ」

 

「あ、確かに………モグモグ」

 

「こらっ!食事が入ってるときは余り喋っちゃいけません!モグモグ」

 

「凛楓…それはお前もだよ………。」

 

 

 なんとか夕飯の時間までに文とはたての片付けを終わらせた私達は、やっと二日酔いが治ったらしい龍さんが用意していた意外にも美味しい手料理の夕飯を皆で頂いていた。

 

 

 いやぁ〜龍さんの手料理ってこんなに美味しいんだね?仕事も出来て手料理出来るとか最高じゃん。

 

 そのお酒の飲み方とかも大人の魅力抜群だね。正直今にでも私のお嫁さんにしたいです。龍さん。

 

 

「……それにしても恐縮してしまいます。本来なら皆様の夕食は私が用意するべきでしたのに。結局私が頂いてもよろしかったのでしょうか?」

 

「いいんだ椛。寧ろ、二日酔いで動けなかった私の溜まってしまった仕事を終わらせてくれた皆へのお礼だ。遠慮せず食べてくれ。」

 

「そうよ。遠慮なく食べるべきよ!椛!!龍の馬鹿が作るご飯なんて滅多に食べれないんだから!!」

 

「そ、そうなんですね……?天魔様?」

 

「うん。天魔様の言うとおりだよ…?椛〜!おかあさんはいつも忙しいから滅多に食べれないからね〜!」

 

「ほんとほんと。龍様のお食事なんていつぶりか。生意気従者。ちゃんと味わいなさいよ?」

 

「私は何度か龍さんのご飯は食べたことあるけど、中々美味しいよね〜。私も負けていられないね。さて、皆食べ終わったかな?それじゃあ私が下げとくね?」

 

「それでは、私も手伝います。」

 

 

「これこれ。お前たち。そんなに褒めても何も出てこないからな?…………食後の甘菓子を用意してあったが?ついでに食べるか?」

 

「いや!ちゃっかりと出そうとしてるじゃん。ありがたく頂きます!!」

 

「やった〜!おかあさんの手作りお菓子だ〜!」

 

「感謝の極みです!大天狗様!!」

 

 

「いや、あんたら……、私のお菓子の時より喜ぶのね?なわだか納得いかないわね……。」

 

 

「いえいえ。文様。ちゃんと美味しかったですよ?はい、どうぞ飛燕様。下洗いしときました。」

 

「ただ、おかあさんの手作りなんて数十年ぶりだからね?」

 

「これは仕方ないんだよ。文。あと、ありがとね椛さん。」

 

 

「むぅ〜!ふんっ知らない!!じゃあそのうち私の手作りを作ってギャフンと言わせてやるわ〜!!……アホカラス〜!!」

 

 

 すっかり拗ねてしまった文は椛ちゃんと一緒に皿洗いをしていた私の背中へと抱きついてきた。

 

 

「うわっ!急に抱きついてこないでよ?文?今お茶碗落としそうになったんだけど!?」

 

「うるさい!…ふんっ!………黙ったまま抱き返しなさいよ。」

 

 

「あら〜?文ちゃんったら拗ねてて可愛いわね〜?ねぇ?そう思わない泥棒鴉?あと文ちゃん。その鴉から離れなさい!抱きしめるなんて端ないわよ!お母さんは人前で抱きしめ合ったりするのは、余り認めませんからね!!」

 

「なら、何でお前は私に引っ付いて抱きついてくるんだ凛楓?まだ私もお前も食い終ってないんだから今は、抱きつかずに飯を食べろ。」

 

「………ん?いつものことじゃない?モグモグ」

 

「いつもって……だがな凛楓?お前は1児の母だろう?ならば、幾ら何でもいい加減距離感を持つべきだと思うんだが?あとひっつきながら飯を食べ始めるな凛楓。はしたない。」

 

「……嫌よ。モグモグ」

 

「それはどっちがだ!?………はぁ。………私はな?……お前がいつまでも独り立ちしないのが不安なんだが?いい加減精神的に独立しろ?それはお前自身の為でもあるんだぞ?」

 

「何言ってるのよ?私と龍はずっと一緒でしょ?ね?」

 

「ッ…………いつまでも子供な奴だ。はぁ………もう少しだけだぞ?そしたら離れろ。菓子が食べづらいからな。」

 

「やったわ♪いつもありがとね♪龍。」

 

 

「ヒュ〜ヒュ〜!友情を見せつけてくれるね〜!!」

 

「おかあさん顔が赤いよ〜?」

 

「凄いですね。これ程の親交関係にあるのに少し時間が発情の匂いがあまりしませんね。完璧な友情とは、このことを指すのですか?やはり、勉強になります。………ですが、はたて様?何故、私と天魔様や大天狗様のことを交互に見ながらキラキラとした目線を向けてくるんですか?」

 

「おかあさんと天魔様の関係ってうらやましいな〜って思ってね〜?……ということで、じゃあ私は椛に抱きつこ〜と!」

 

「キャンッ!悪戯でも食器を片付けている時に急に抱きつくのは危険なのでお辞めくださいよ。はたて様。」

 

「ふふふ〜♪抱きつくってなんだか暖かくて良いね〜?飛燕にいつも抱きついてる文もこんなこんな気持ちなのかな〜?」

 

「ッ!?や、辞めなさいよ!!はたて!恥ずかしいことを言わないでよ!!」

 

「大丈夫ですよ。文様。私は匂いで文様の匂いを知っているので。」

 

「そうそう。私も文の気持ちは届いてるから大丈夫だよ?」

 

 

「ッ〜〜〜!!」

 

 

 

 私達の息の合った(?)連携にずっと頬を赤くしていた文は限界を迎えてしまったようで、ついに湯気を出し始めてしまった。それを見た皆がニヤニヤとしながら文をからかい始めた。まあ、私もなんだけどね?

 

 

「アハハハッ!あやぁの顔〜!真っ赤〜!!」

 

「ほんとだな……なんだ文?熱か?」

 

「えっ!?文ちゃんが熱ですって!?椛ちゃん!救急箱をすぐ用意して頂戴!!ここで母親として活動すれば!文に親として見直して貰えるかも!!」

 

「天魔様。きっと、文様はただ、恥ずかしがっているだけなんですよ。皆様が抱きつき合ったせいで、文様は自分の行いが、愛情溢れる行為であると再認識してしまい、動けなくなっているのです。」

 

「えっ?そうなのかしら?なら、文ちゃんは熱じゃなくてただの恥ずかしがり屋さんってこと?」

 

「そうだよ天魔様。今の文は今すごく恥ずかしがってるだけだよ。更に、今、椛さんにこと細やかに説明されちゃって羞恥心が増した感じだね。」

 

「あっやっぱりそうだったのね?じゃあ?龍の馬鹿の赤面してるのも?」

 

「はい。そうです。」「うん。当たりだと思うよ?」「そうだよ〜!!」

 

「おい!私にも流れ弾が来るのはおかしいだろ三人共!確かに私は照れ隠しをしていたが、文についてはただの自爆だろう?」

 

「「「「それはそうだ(です)ね。」」」」

 

 

 

 そして、最後の皆のハモリに遂に文の羞恥心と怒りの感情のダムは限界を達して決壊してしまった。久しく張りの、俗に言う文の激怒プンプン丸化である。はぁ〜///可愛いぃ〜/////

 

 でも、ヒヤヒヤ見ててするなこれ………。いや逃げないと駄目だと私は文との契約で知っている。逃げなきゃ!!

 

 

 

「うがぁ〜〜〜!!あんたらぁ〜〜!!さっきからわざとでしょ!!」ドタバタドタバタ

 

 

 

「こらっ!文!室内で暴れるな!」

 

「ふふ♪怒ってる文ちゃんも可愛いわね〜!」

 

「あ、文!まだ食器片付け終わってないからまだ待って!」ドタバタドタバタ

 

「あやぁ〜!ごめんって〜〜!」ドタバタドタバタ

 

「あ、文様!もう少しお待ちください。まだ天魔様が食べ終わらせておりません!!」ドタバタドタバタ

 

 

 

「あんたら絶対になめてるでしょう〜〜〜!!絶対にぃ〜〜許さないわ!!全員まとめてとっちめてやる〜!!」ドタバタドタバタ

 

 

 

 ― ワーワー ギャーギャー キャーキャー ―

 

 

 

 

 

 

 

 そんなこんなで騒がしくも今日も平和な1日が終わろうとしていた。

 

 

 

 その後は皆で、鬼と最近移住してきあ河童の知り合いが建設した温泉屋に行ったりしてのんびりと夜を過ごした。

 

 その後は勿論、明日の引っ越しに備えて、引っ越しの準備で家具や物が回収されてしまって、広くなったそれぞれ夜部屋で各々寝る時間だ。

 

 

 

 

「おやすみ。文。」

 

「おやすみ。飛燕。」

 

 

 

 

 

 文と手を繋ぎ合い、その温もりに心地よさを感じながら私は、日常が戻ってきたことを確信しながら同時に目を閉じて眠りについのだった。

 

 

 

 

 

 

 今はなくなってしまった温もりを思い出し、そして今存在している確かに感じる温もりを感じながら。

 

 

 

 

 

 

 

 






 プロローグはここで終わりです。これからも頑張っていきます!!

読者の皆様にとっての女オリ主のイメージを教えてください!

  • 可愛い! ここに皆入れてね!
  • 格好いい! そう?まあそれもありだね?
  • 美しいね! エヘヘー分かってんじゃん!
  • 変態! でも変態なお姉さんは好きでしょ?
  • 人情姉さん! 私についてきな!君達!
  • 大人なお姉さん! 妥当だよねー!うふふ♪
  • 乙女だよ! 分かってるねー!
  • 人妻最高! 良い子の皆は入れないでね?
  • 未亡人最高! なんか投票欄が怪しくない?
  • もっと強くなれよ! あっはい、頑張ります
  • ポンコツだね。 ん?これは褒め言葉?
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