今生の母であるリリーと時おりセブルスに育てられた俺とリーシャは順調に育っていき、ちょうど11歳になった頃、ホグワーツ魔法学校から俺とリーシャに手紙が届いた。
それはホグワーツへの入学通知であり、かつて母やセブルスが通っていた魔法学校で、現在はセブルスが教師として働いている場所でもあるホグワーツ魔法学校。
とりあえず入学前に杖とローブやホグワーツで必要になるものを購入しておくことになり、まずはオリバンダーの店で杖を選ぶことになった俺とリーシャ。
先にリーシャの杖を選んでもらうと、長さは28センチで芯材に不死鳥の尾羽が使われているヒイラギの杖がリーシャの杖となったが、やはりハリー・ポッターの原作でハリーを選んだ杖と同じ杖にリーシャは選ばれていたみたいだ。
それから俺の杖をオリバンダーさんが選んでくれることになったが杖選びは随分と難航していて、10本以上の杖を持つことになって幾つもの杖を振るってはみたが、どの杖もあまりいい反応がない。
「これはどうですかな。32センチ、リンゴの木、芯はユニコーンのたてがみ。しなやかで粘り強い」
オリバンダーさんがそう言って最後に差し出してきた杖は、少し長めな杖であったが、受け取って軽く振るうと様々な花の花びらが舞い散るという美しい光景を見ることができて、この杖との相性が悪くないことが感じ取れた。
かなり相性が良い杖で美しい花吹雪を舞い散らせたその瞬間、俺には新たなスキルが発現していたようである。
ジェイド・ポッター(ントム)
Lv3
力:I0
耐久:I0
器用:I0
敏捷:I0
魔力:I0
幸運:G
拳打:I
《魔法》
《スキル》
【山吹波紋】
【波導勇者】
【商品購入】
【廃棄貯力】
【祝福恩恵】
【恩恵確認】
【黄金生成】
【超人体質】
【霊力変換】
【変形霊刀】
【文珠生成】
【人影倉庫】
【聖剣創造】
【聖魔支配剣】
【冒険者札】
【神通棍】
【破魔札】
【霊体弩】
【精霊石】
【聖悪魔祓】
【聖返不死】
【式神使役】
【気力変換】
【朱槍傾奇】
【超硬気功】
【幽波紋】
【系統魔法】
【南斗聖凰拳】
【煮込達人】
【赤龍加護】
【咖喱帝王】
【香辛料理】
【身勝手境地】
【三色覇気】
【生成器官】
【副次効果】
【活力変換】
【魔法世界】
・魔法スロットを使用しないウィザーディングワールドの魔法をどの世界でも使用可能となる
オリバンダーさんから渡されたリンゴの木で作られた杖を持って振るった瞬間に、ウィザーディングワールドの魔法が使用可能となるスキルが発現したことから考えても、この杖こそが俺を選んだ杖で間違いない。
「この杖は貴方を選んだようですな」
オリバンダーさんもそう言っていたんで、リンゴの木で作られたちょっと長めな杖が俺の杖に決まり、渡されていた魔法界のお金で俺が購入すると、スキル【商品購入】で同じ杖が何度でも購入できるようになった。
杖を手に入れてからはホグワーツの授業で必要になるものを購入していき、身体に合わせたローブも購入した俺とリーシャは、ホグワーツ入学前に全ての準備を終わらせて自宅へと戻る。
帰ってきた自宅で自分達の杖をセブルスから貰った杖磨き用の布で磨いてみることにした俺とリーシャは、杖を丁寧に磨いていったが、磨いていく内に艶が出てきた木製の杖。
これからはこうやって小まめに杖も手入れしておく必要がありそうだな。
ちなみにハリーとは違ってヴォルデモートの魂の一部が宿っていたりはしないリーシャだと、蛇の言葉が理解出来たりはしないようだが、俺なら文珠を使えば蛇語も使用可能にはなりそうだ。
まあ、蛇語を使う必要があるかどうかは解らないから、今のところは蛇語を喋れなくても困ることはない。
その後、ホグワーツの授業で使う教科書を読み込んでいた俺とリーシャに、魔法薬学の教授であるセブルスから幾つかの問題が出される。
モンクスフードとウルフスベーンの違いについて聞いてきたセブルスに「どちらもトリカブトの別名で、呼び方以外に違いはない」と答えた俺に、満足そうに頷いたセブルスは、続けて別の問題を出してきた。
アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを混ぜると何になるかを問うセブルスに「眠り薬?」と答えたリーシャに「正解ではあるが正確には生ける屍の水薬というものになる。覚えておくとよい」と優しく補足しておくセブルスは、やはりリーシャには非常に優しい。
次の問題としてベゾアール石を探す場合は何処を探すか聞いてくるセブルスに「山羊の胃の中」と素早く答えた俺に「よろしい。正解だ」と言ったセブルスは僅かに頬を笑みの形に緩めていたな。
魔法薬学の教授であるセブルスから、ちょっとしたことを教わりながら、入学前の時間を過ごした俺とリーシャは、魔法薬学にはある程度詳しくなっていた。
そしてついにホグワーツへと向かう日が来て、荷物を纏めていった俺とリーシャは、キングス・クロス駅にある9と4分の3番線に入ると、見送りに来ていた母のリリーに抱き締められた俺とリーシャ。
「ジェイドとリーシャは、これからもずっとわたしの大切な家族よ。元気に帰ってきてね」
ほんの一瞬寂しそうな顔をしていたリリーだったが、それでも顔を笑顔に変えて、俺とリーシャに「いってらっしゃい」と言い、笑って送り出してくれた母。
そんな母に「「いってきます母さん」」と声を揃えて言った俺達は、ホグワーツ特急へと乗り込んだ。
さて、ホグワーツに到着するまでには時間があるようだし、車内販売で何かを購入しておくのもいいかもしれないな。
リーシャはハリーと同じ杖に選ばれていましたが、ハリーとは違う運命になるでしょうね