ここだけ"状態異常無効化"パッチの入ったナレ死おっさん
作者:

オリジナルSF/冒険・バトル
タグ:R-15 オリ主 残酷な描写 ダーク 男主人公 おっさん クリーチャー 近未来
煌星歴1922年。

後に「ニガヨモギの星」と呼ばれる隕石が太平洋はマリアナ海溝に降り注ぎ、未知のウイルス「セフィロト」を旧世界に持ち込んだ。
初めは巨大な隕石によって周囲の生物が死滅したことが嘆かれていたが、次第にその声も無くなる。
ウイルスに感染した生物「暴動の徒(ランペイジ)」により、地上の生物はおおよそが絶滅に追い込まれ、人類もまた存続の危機に陥ったからだ。

感染段階の浅い生物は銃火器で対処ができていた。しかし、銃火器で処理され続けたが故か、感染が進むと非常に硬い表皮を全ての生物が持つようになっていく。
銃火器ではどうしようもないと悟った時には既に遅く、対抗策を考えるも無駄に終わり前線を下げる、という撤退戦を繰り返すうちに段々と追い詰められ、決断を迫られた人類は…このウイルスを「利用」することにした。

使い捨ての兵士としてウイルスを無理矢理適合させた「適応者」を作り上げたのだ。
そしてあまたの失敗から、さらに進化した実験兵「覚醒者」の成功、これにより人類は都度撤退作戦を余儀なくされていた歴史からようやく開放され、ランペイジに抗う力を得ることとなったのだった。

時は流れ2352年。
現代人達は発展した科学のもと、巨大な電磁バリア装置に囲まれた絶対安全圏、通称「楽園」を中心とした生活圏を築き上げ暮らしていた。
しかしそこには、かつては英雄として持て囃された「適応者」の姿は影も形もなく、「穢れモノ」と蔑まれ人々の目を気にして暮らさざるをえない存在となっていた。

キンキエリアと呼ばれる、6つある楽園のひとつを拠点とするヤゲン・カンローも例にもれず、やるせない日々に酒を浴びる生活を送っていた。
そこへ訪れたのは仕事を手伝ってほしいという二人の子供。
彼ら二人の出で立ちはヤゲンの苦々しい記憶を思い出させるもので......。

これは本来の時空ならナレーションの一環で死ぬだけだったやられ役おっさんの、少しだけズレた外伝の奮闘記。
春の亡霊、芽吹く意思
  偉い人は言いました「酒を呑むなら、働きな」
  子供は言いました「おじさん、一緒についてきて!!」
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