変神人カップル、本日はファミレスのメニューでやり取りをしている。

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第1話

この小説は、pixivにも投稿しています。

 

 

ファミレスでランチタイムなう。沢山の人間で賑わっている空間。

そこに、いつものバカップルもいた。

バカップルという表現は、本質的なモノであり、表面上はファミレスにいる他のカップルとは変わりない。

 

餘部「何にしようかなぁ。ま、大体決まってるけど。さっちゃん、決まった?」

 

皐月「えぇと…迷ってます」

 

餘部「え?優柔不…」

 

皐月「あぁぁぁ!分かってます!分かってますよ!」

 

餘部「あははっ。どれもこれも魅力的だから、迷いがちな人も沢山いるよ。それもありじゃないかなぁ」

 

優柔不断END

 

あとがき

ま、他のカップルや夫婦とさほど変わらない。ファミレス店内にいる、片方が少々優柔不断なパターン。

恋人が素早く選び終えてからの展開は、相方は焦るのでしょう。

 

餘部「焦らなくても、気長に待つよ?キミが食事口に運んだ瞬間、ほんとに笑顔になるメニューを選んでほしいからさ」

 

 

…リスタート。

 

餘部「え?優柔不断なんだ?」

 

皐月「……はい。…周りの人たち同様、迷いがちな方の立場です」

 

言葉の全てをしっかり言い切り、言い切らせるまで慌てなかったカップルパターン。

これで、先程のEND同様のピリオドを打たず、果てまで進んでいけるようだ。

彼女は迷う。彼氏は迷わない。

 

そもそも、彼氏は速読ができるから、内面は多少迷いつつも、表面上は迷わないという仕組みである可能性も捨てきれない。

速読が可能ならば、メニューを解析する際の、時の流れが他人とは違う。

同じ条件なら、結果的に速読ができない人よりも迷いが無いと見られがち。

 

 

餘部「うーん…。あ、メニューの方向性、多少作者に委ねてみる?」

 

皐月「え?」

 

餘部「頭の中の辞書を引いた結果、それがいいんじゃないかなと思ったんだ。ボクが案を出しても普通だし、周りのお客さんに聞いたら変人だろうしさ」

 

作者:実は気楽に食べやすいファーストフードや洋食が好き。和食好きの餘部先輩には申し訳ない、めんご。食べる機会が少ないだけで和食も好き。

 

餘部と彼女の頭の中に、この紹介文が届いた。

 

餘部「…………作者の意思を尊重するよ。だけどさ、そのうち食べる機会が増えるといいね?」

 

皐月「ハンバーグやパスタやハンバーガーなど、気楽に何処でも食べることができる…。そんな感じですかね?」

 

餘部「うん。実際、ファミレスとマクドナルドはとても普及してるからね。ファミレスのメインは、やはり洋食だし、マクドナルドは言わずもがなだからね」

 

現代社会にて、普及しすぎな洋チェーン店の現状を、頭で思い浮かべながら説明してくれる。

餘部先輩、めんご。家では納豆海苔ご飯を食べたりしてるから、許してくれい。餘部「許さないなんて一言も言ってないよ?」

 

作者(!?あれ?地の文に割って入られた?)

 

餘部「もう一度、正しい箇所で宣言するよ。許さないなんて、一言も言ってないよ?家庭内の食事は合格だね」

 

皐月「えっと、おめでとうございます!」

 

祝われる。つまり肯定されたことで、外側の住人は多幸感に浸っていそう。

餘部透と守永皐月は他人を認めることができる、器の大きな人間だ。

 

餘部「さぁさ、迷いの範囲が縮小したことだしさ、洋食から選ぼうか。どれがいい?」

 

皐月「んー…………。これか…これで迷っちゃいます」

 

この範囲内でも迷いが発生している様子。絞り込みは大方できてはいるのだろうが。

彼女は2箇所の部分を指差している。

 

餘部「ふぅん……」

 

彼氏はジーッと彼女の表情を見つめる。顔に穴が空きそうな程に。

彼女はメニュー表を眺めているから、未だ気づいていない。

 

………彼が先程のセリフしか言わない為、一旦悩みを保留にし、下を向いていた顔を上げてみた。

視線と目が合う。餘部の瞳に皐月の顔が映り込んでいた。透き通った金色の瞳は、その心の中を透視している様にも思える。

反射した自分の顔を見つめ、彼女は動揺し始めていた。

 

皐月「な、何故そんなに見つめるんですか?何だか変ですよ!」

 

餘部「どうして?変人は、どう考えてもさっちゃんの方じゃないかな?」

 

皐月「………うぅ」

 

彼女は再びメニューに視線を移行した。彼から視線を逸らす為の一時の手段といったところか。

 

………そのまま、沈黙が続いた。その空間を破ったのは…。

 

餘部「そんなに沈黙して、どうしたの?パスタかドリアのどちらか、そろそろ食べたいんでしょう?」

 

メニュー表の中で指差しをしていたのは、その二種類の料理だ。とても美味しそうに写っている。

ファミレス店内を見渡したとて、パスタやドリアを注文している客は、素晴らしい程幸せそうな表情を浮かべていた。

 

皐月「………」

 

まだだんまり。皐月は石の様に顔が動かない。口ももちろん停止中。

 

餘部「ちゃんと言ってくれないと、分からないよ?…あ、さっちゃんを困らせてる?彼氏として失格かな?」

 

餘部は不安そうな声色で彼女に尋ねてみた。

その声色に対し、皐月は状態異常:石化を解除し、勇気を出して顔を上げ、口を開く。

 

皐月「……………いえ、失格だなんてそんな。……実は」

 

餘部「なになに?どうしたの?」

 

皐月「…………パスタにします」

 

餘部「BADエンドじゃないの、つまんないのー。…なんてね、こんな終わり方もありだよね。食べようか!」

 

ベルを鳴らして注文をし、時間経過した後、パスタが到着いたしました。

皐月はパスタを美味しく召し上がりました。

 

パスタEND

 

あとがき

うむ。一応、2人はファミレスで楽しく過ごしましたよ!

ただ、執筆不可な選択肢を選んでしまっただけなのでね。

 

 

…リスタート。

 

餘部「なになに?どうしたの?」

 

皐月「……………」

 

餘部「しょうがないなぁ。…そろそろ、助けてあげましょう!キミ、ほんとにそれらのどちらかを食べたいの?」

 

助け舟がついに出る。そして、謎の問いかけをしていた。二つのメニューを指差していることに対し、そう聞くのは一体どういうことか。

 

皐月「………うぅ。…軽蔑しませんか?…………意味有りげな視線を送ってきていたから、もう見透かしてます?」

 

不安そうに瞳が揺れる。その瞳を餘部の金色の瞳が反射する。更に彼女の瞳は揺れ続ける。

 

餘部「もちろんしないよ!そして、ファミレスのメニューよりも食べちゃいたいぐらい可愛いキミのことは、大体お見通しさ!」

 

彼女のことを察するスパダリ、かな?

 

皐月「実は、パスタとドリアも好きではありますが、それよりも」餘部「オムライスかハンバーグだよね?」

 

皐月「早っ!!言っちゃうんですか!?!?」

 

割り込みのような早さで真相メニューの言葉を代弁してしまった。

早っ!はその通りである。彼女は驚愕しきっている、感情がとことん追い付かない風に見える。

 

餘部「可愛い彼女のことはリードしてあげたいからね。……嫌だった?」

 

皐月「…………意表を突かれましたが、嫌ではないです」

 

散々長い間格闘した(BADエンド着地も含め)にも関わらず、彼女も満更では無さそうだ。

どことなく安心感が漂う顔つきにも思える。

 

餘部「…実はとても嬉しいのかなぁ?」

 

皐月「!………」

 

餘部「そっかぁ、今の沈黙は肯定だと受け取るよ。これから先、LeadもReadも両方してあげるからね」

 

( *´・ᴗ・)/(._.`)ヨシヨシ

安心しつつも動揺している皐月の頭を、餘部はヨシヨシした。愛おしくてしょうがない様子。

世間はこれをスパダリと呼ぶんだよ。

 

皐月「多重ですね」

 

餘部「でも、嬉しいよね?」

 

皐月「………はい」

 

顔がオムライスのケチャップの如く、真っ赤になる。心の中を見透かされ、言われることは、理解されてるとも感じる要因でもある。

 

餘部「あ、赤くなった。可愛いねぇ」

 

皐月「…………うぅ。そ、それよりもオムライスかハンバーグ、頑張って選びま」

 

……ピンポーン。メニューに悩む彼女が言い終わる前に、彼氏が呼び出しベルを鳴らしていた。

スパダリじゃなければ、即帰ることになるだろう。

 

皐月「……早いっ!」

 

そりゃそうだ。

あ、店員さんが来たみたいですよ。

 

店員「ご注文いかがいたしましょう?」

 

餘部「これとこれで!」

 

店員「かしこまりました」

 

注文し終えた。オムライスとハンバーグ、どちらにしたのだろう?餘部は和食だろうが、それもどのメニューなのか。

 

皐月「…はぁ。…どちらにしたんですか?」

 

餘部「んー。それは………来てからのお楽しみだよ。そんなことよりさ、なんで嘘をついたのか、そろそろ教えてほしいな?」

 

皐月「オムライスとハンバーグを最初から指定しなかったことですね。………先輩、理由も見抜いてますよね?」

 

理由確信?そりゃそうだ。という答えが客観的に見て、返ってきそう。

このヒロインも流石にそれを見抜いた。ここまでのやり取り、3,500文字以上紡いで来たのだから、パターン化理解の領域に入っている。

 

餘部「もちろん。皐月の心と味覚はそれなりに…

( ゚∀゚)o彡°ようじょ!ようじょ! だよね?」

 

餘部「17歳だけど、どことなくロリ皐月だよね?特にボクの前では」

 

皐月「………うわぁぁん!!」

 

餘部「あれ?泣いちゃった?( *´・ᴗ・)/(._.`)ヨシヨシ

ヨチヨチ( *´`)ノ(´˘`*)イイコイイコ♡」

 

いつまでも可愛がられました。ハンバーグorオムライスも、お子様メニュー感覚で楽しむ2人がいたとかいないとな。

 

( ゚∀゚)o彡°ようじょ!ようじょ!END

 

あとがき

餘部先輩、( ゚∀゚)o彡°ようじょ!ようじょ!はBADエンド行きの列車ですよ。

BADエンドにしなくても良かったけど、破壊力がすごいので、とりあえずBADエンドにしました。

 

…リスタート。

 

餘部「もちろん。さっちゃんの心と味覚はそれなりに…ボクが皐月に惚れた時から変わらないよね?」

 

餘部透は元神様。皐月が幼少期の頃に、神社で運命の出会いを果たす。

神様時代は具現化していないので、彼が彼女を見つめ続けただけで、彼女はなんとなく、神様を孤独だと理解していただけだ。

 

皐月「………はい。透先輩から個として認識されたらしいあの頃と、…残念ながらそこまで変わらずです」

 

ハンバーグとオムライスという、幼女時代から変わらない味覚に落ち込みを見せる。

パスタやドリアが好きになろうと、最上位は変わらないのだから。

 

餘部「卑下しないで。そんなところも愛してるんだよ」

 

皐月「!………先輩。とても嬉しいです」

 

彼女の顔は、ケチャップの赤さと同化したような色をしながら、四つ葉のクローバーを見つけた時のような幸福に満ちていた。

 

 

……そんなこんなでトークで真相を全て共有している間に、時がいつの間にか流れていた。

料理が到着する。

 

店員「お待たせいたしました」

 

餘部「オムライスを彼女の方へ」

 

店員さんがハンバーグとオムライスを、テーブルの上に置く。

餘部のLeadでひとまず、彼女の方にオムライスを、彼氏の方にハンバーグの配置に誘導した。

 

店員さんが去っていった。

皐月、目の前のオムライスと彼氏の方側にあるハンバーグを眺める。口を開いた。

 

皐月「私が一番食べたい料理、自分でも気づかなかったですが、透先輩は心の底まで見抜いてたんですね」

 

餘部「違うよ?深淵まで覗く変態神だと思ったの?心外だなぁ。皐月の食欲は均等だったよ。だから、ハンバーグも食べて食べて」

 

鉄板に乗っているハンバーグを彼女の元へ移動する。

餘部側は、何もかも無くなってしまった。

 

 

【挿絵表示】

 

 

皐月「え?いいんですか?…こんなに食べれませんが。あと、先輩!何も食べないんですか?」

 

餘部「料理?今、熱い視線で見つめてるよ?」

 

ジーッと彼女の顔を見つめる。瞳の中で食しているような、意味深な視線でもある。

 

餘部「うん、美味しいね!」

 

皐月「…………からかわないでください」

 

皐月は、テーブル上のオムライスとハンバーグの上にかかっているダブルケチャップのように、両頬が赤くトッピングされた。

餘部コックにより、守永皐月という存在は料理そのものに生まれ変わる。

 

通路を通りかかった子供「あ、さっき食べたオムライスのケチャップだ!」

 

子供の親「コラコラ!失礼でしょ!ごめんなさいね」

 

餘部「いえいえ」

 

たまたまタイミングよく通りかかった子供も、彼女の顔の状態はオムライスのケチャップに見えたらしい。

皐月の表情は、更にケチャップが追加されたような変化を見せた。通り過ぎた後も真っ赤度は究極的。

 

皐月「……………」

 

彼氏の顔と周りを見ることができず、テーブル上のオムライスとハンバーグに視線と顔ごと逃げ込む。

餘部も流石に可愛いかわいそうになってきたからか。

 

餘部「ま、ボクも皐月を喰べたことだし……さぁ、冷めないうちに食べて食べて!」

 

皐月「………こんなに食べれません」

 

餘部「うん!知ってるよ?」

 

……ピンポーン!

店員さんが到着。

 

餘部「取皿ください。あとはうどん、そば、ねぎトロ丼、和風サラダをお願いします」

 

店員「かしこまりました」

 

店員さんが去っていった。

 

皐月「………先輩、いつも通りの大食いですね。何故、最初から頼まなかったのです?」

 

餘部「そりゃサプライズだよ。それに、まずはキミに集中して食べたかったからね。調理された感想は?」

 

コック彼氏はワクワクした笑顔で料理彼女に問う。

 

皐月「………先輩のせいで気分が最悪です」

 

料理は顔を逸しながら感想を告げる。

調理人に対して酷い感想だが、それに対して、コックは笑顔を崩さない。

 

餘部「あれぇ?変だなぁ、ボクのおかげで、という感想が聞けると思ったのに」

 

コックは楽しそうに、『せい』を『おかげ』に訂正した。

 

皐月「………………透先輩のおかげで美味しく調理されました。とても嬉しいです」

 

皐月料理は顔を赤くしながら、餘部コックを見つめながら、『おかげ』と感謝の気持ちを伝えた。

 

餘部「だよねだよね!こんなに可愛い料理が完成したんだもの!」

 

(^_^) おかげ(だよ)(です)(,,> <,,〃)

 

先輩のおかげでファミレスのメインディッシュEND

 

 

Fin

 

あとがき

 

餘部「何故、いいところで切り上げるのかって?さっちゃん、ボクの思考分かる?」

 

皐月「えっと、ファミレスデートのメインシナリオを、小説内の登場人物のみで独り占めしたいからですか?」

 

餘部「正解だね!ここからは餘皐カップルの熱が加速するからね。メインシナリオ前の一番いいところで、作者にお願いして、切り上げて貰ったんだ♪」

 

皐月「す、すごいです!流石は先輩、メインシナリオ外の最も美味しいまでは見せるだなんて、テクニックを尊敬します」

 

餘部「やぁ、照れるなぁ。つまり、天才コックがメインラブ料理を完成させるとこまでは、ちゃんと放送した。料理番組としては、それなりにセーフだよね?」

 

皐月「はい!文句なしのセーフです!」

 

肯定しすぎー!!

 

餘部「地の文邪魔。あとがきでは排除してたのに。再排除するね!…まったく、さっちゃんの意思を尊重しようよ!ね!」

 

皐月「肯定します!セーフです!」

 

餘部「ボクらの愛の料理番組、セーフENDでした!」

 

皐月「おわりです!読んでくれた皆さん…」

 

餘部、皐月「ありがとうございました!」

 

 

…再排除されたけど、食事の様子を少しだけ。

 

 

【挿絵表示】

 

 

餘部「このお肉、さっちゃんの二の腕ぷにぷに程じゃないけど、ぷに美味しいねぇ」

 

皐月「……(ノ〃д〃) ノ」

 


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