狼の蒼き青春の旅 作:ユーリの剣の鞘
原作:ブルーアーカイブ
タグ:R-15 オリ主 性転換 クロスオーバー テイルズオブ テイルズオブヴェスペリア クロスオーバーはユーリとラピードのみ 女主人公 オリ主は念の為
作者がユーリがいるならラピードもセットだろと思ったためラピードもいます。
なおユーリとラピードの性別は女性ですが特に見た目の変更はございません。
これは作者がブルーアーカイブの生徒に男はいてはならない(断固たる意志)と思っているための設定ですのであまり深く考えなくて大丈夫です。
テイルズオブシリーズのユーリ・ローウェルをアリウスぶち込もうと考えてしまったが運の尽き、妄想が止まらなくなってしまったがために書いたのがこれです。
文才は無いのでご容赦ください。
なお、最初のセイアさんは始めて予知が外れたという事実にハイになってしまっているため、キャラ崩壊が凄まじいです。
嫌になったらブラウザバックを推奨します。
トリニティにある、少女の寝室にて、夜中だというのに普段より煩い銃声を環境音にして二人の少女が向かい合っていた。
「へえ、君が来るのか。それは意外だね。私の見た未来では君ではなく白髪の少女が来るはずだったのだが、最後の最後になって予知が外れたのかな。」
この寝室の住人である長い黄色い髪の少女は堅苦しい口調で、心底意外そうに言った。
その少女は狐耳を生やしていて、そのうえに天使の輪のようなものが浮いている。
対してその少女に向かい合っている長い黒髪の少女は紫色の天使の輪こそ浮いているが特に耳などは生えておらず、見た目の特徴はその黒髪が少し紫がかっている程度であるが、見た目以外であれば、キヴォトスでは各も珍しい刀を片手に持っていることも特徴と言えるだろう。
そんな見た目の黒髪の少女はぶっきらぼうに言葉を返す。
「アズサがあんたを手に掛けるなんてことになる前に、俺がやることにしたんだよ。独断専行ってやつだ。アイツは人を殺すなんて汚ねぇ仕事には向いてないんでね。それにしてもあんた、頼みの綱が外れたにしちゃあ、随分と嬉しそうだな。」
黒髪の少女の言う通り、金髪の少女は黒髪の少女を目の前に、というよりは襲撃者を目の前にしているというのに少し口元がにやけていた。
「いやはや、実をいうとだね。私は自分の予知が外れる事をこの能力に目覚めてからというもの、ずっと待っていたんだよ。というのもだね。私の予知は今君が現れるまで驚異の的中率100%だったんだよ。しかしながら、100%ということは望まぬ未来も100%的中してしまうと言うことだ。たとえそれが世界の滅亡だろうとね。だから、私としては的中率100%なんてものが崩れるのは大歓迎だったという訳なのだよ。もっともこんな最期の最期に崩れるとは想像もしていなかったけれどね。」
黄色い髪の少女は興奮しながらも丁寧な言動をしていた。
そんな様子を見ていた黒髪の少女は、手に持っている刀の切っ先を目の前の黄色い髪の少女の眉間に向けた。
「こっちから聞いておいてなんだが、もう時間が無くってね。さっさと終わらせさせて貰うわ。」
その言葉は死刑宣告のようであったが、それを受けた当の本人は恐怖で顔をほんの少しも歪ませることもなく、満足そうに顔を緩ませ再び口を開いた。
「ああ、君の好きにするといい。孤狼ユーリ。」
「そんじゃ、遠慮なく好きにさせて貰うぜ!百合園セイアさんよ!」
次の瞬間、黒髪の少女は切っ先を向けていた刀ではなく懐から取り出した爆弾によって、二人の居た部屋は爆発に飲み込まれた。
***
アズサはティーパーティーの一人、百合園セイアを殺害するという任務に就いていた。
そして今、任務の大詰めで深夜にトリニティの寮の廊下を駆けていた。
(大丈夫、任務は順調だ。後は百合園セイアというらしいトリニティの重鎮を殺すだけ。)
アズサは今から人を殺すという事の重さで心臓が煩かった。
その上、心の隅で何か嫌な予感も感じていた。
心中穏やかでないまま駆けていると扉の前にたどり着いた。
扉に手を掛け、突入するという瞬間に扉の奥から声が聞こえた。
(こんな時間にまだ起きているのか?ならば中はどういう状況だ。)
そう思いアズサは注意深く聞き耳をたてる。
『……が崩れるのは大歓迎だったという訳なのだよ。もっともこんな最期の最期に崩れるとは想像もしていなかったけれどね。』
聞こえた声は恐らくターゲットであるセイアというらしいティーパーティーだろう。
しかし、その内容は誰かに話しかけているようだ。
つまり中にはもう一人いる。
そこまで理解したアズサは聞き耳を継続する。
その瞬間、空気を裂く音がした。
恐らく刀だ。
アズサにはよく聞く音であった為にすぐにわかった。
そして同時に理解した。
このキヴォトスに刀を使う生徒は一人しかいない。
『こっちから聞いておいてなんだが、もう時間が無くってね。さっさと終わらせさせて貰うわ。』
声を聞いて確信した。
目の前の扉越しにいるもう一人の人物は………。
『ああ、好きにするといい。孤狼ユーリ。』
『そんじゃ、遠慮なく好きにさせて貰うぜ!百合園セイアさんよ!』
「ッ!」
再び声を聞いてわれに返ったアズサは急いで扉を勢いよく明け放つ。
それと同時に部屋の中、正確には黒髪の少女を中心に爆発起きた。
部屋が爆発に飲み込まれ、黒髪の少女が見えなくなるまでの一瞬に、アズサは予想していた通りの黒髪の少女、孤狼ユーリを視界に収めた。
ここにいるはずがないアズサの尊敬する先輩が確かに視界に入った。
「ユーリ先ッ!」
しかし、その後の爆発に巻き込まれアズサは吹き飛ばされ廊下の壁に叩きつけられた。
その衝撃でアズサがぶつかった壁の窓ガラスが砕け散り、吹き飛ばされそうになるが、割れた窓の縁をなんとか捕み、歯を食いしばりながら爆風をしのぐとそのまま座り込み壁に寄りかかった。
どうにか建物から落とされずに済んだアズサはホッとするが、ユーリ先輩を中心に爆発した部屋にいたことを思い出した。
この異様な威力の爆発の爆心地にいて無事なはずがない。
急いで部屋に行かなくては、とアズサはボロボロの身体で先程の爆発で壁が崩れて野ざらしとなった爆心地に目を向けれる。
しかし爆破の煙が晴れた部屋の中には、既にユーリ先輩とターゲットである百合園セイアの姿は煙と共に消えたように見当たらなかった。
***
『そんじゃ、遠慮なく好きにさせて貰うぜ!百合園セイアさんよ!』
その言葉の直後に懐から取り出した爆弾を起爆したユーリは、そのままセイアを捕まえながら吹き飛ばされ、先程までいた建物のすぐ横の地面に落ち、ゴロゴロと転がって隣の建物にぶつかったところでゆっくりと身体を起こした。
「ったく、死んだかと思ったわ。こんな無茶は二度とごめんだ。」
ユーリはそう言い、心底疲れたと言わんばかりに息を吐く。
そして捕まえたまま一緒に吹き飛ばされたセイアの身体をつつきながら声をかける。
「おい、生きてっか?生きてんなら返事くれねぇか。」
すると、ずっと地面にへばりついていたセイアの狐耳がぴょこぴょこし始めた。
これは痙攣でもしてんのか?
とユーリは少し思えば、耳の動きが止まり、ムクリと起き上がってジト目でこちらを見始めた。
「一応生きてはいるが、全く無茶なことをしてくれたね。あんな威力の爆弾で吹き飛ばされることになろうとはどういう了見だい?」
「悪いな。あんたの身柄を確保するだけならもうちょい穏便に脱出も出来たんだがアズサがもう来てたんでな。雲隠れをするためにあの爆弾と一緒に消えることにしたんだよ。」
疲れ切っているからか、面倒臭いからか、吐き捨てるようにユーリは答えた。
「ん?雲隠れと言ったかい?何のためだい?君は彼女に人殺しをさせないために私を殺しに来たのだろう?ならば君には彼女から隠れる理由なんてないはずだ。」
セイアはそう疑問を呈した。
セイアはユーリのことをアズサのかわりにユーリが自分のことを殺しに来たのだと思っていたのだ。
だから私を殺した後にユーリが自分が先に私を殺しましたと言えば済む話のはずだ。
だというのに、あろうことかユーリは雲隠れすると言い出した。
セイアからすれば意味が分からなかった。
しかし、そもそも前提が違った。
もっとも、ユーリの言い方的に仕方のないことではあったが。
「いや、別に俺はあんたを殺す気は無ぇよ。」
「は?いや実際私を殺さずに共に脱出したのだから本当のことではあるのだろう。だが、ならば何故…」
「っと、悪いがあんたの疑問に答えてる暇は無くなっちまった見てぇだ。質問は後にしといてくれねぇか?。雲隠れするっつったろ。さっさとトンズラこくぞセイア。」
ユーリはセイアが疑問を口にしている時に視界の端に蒼い犬が走り去ったのが見え、その瞬間に口を挟み立ち上がった。
「わ、私もかい!?」
セイアは咄嗟に声に出てしまった。
自分も逃げなくてはならないのは分かるが、ユーリと共に逃げるところまでは気が回らなかったのだ。
しかし、冷静なセイアならば自分の貧弱な身体では一人で逃げられない事ぐらいはすぐに考えられただろう。
先程からの急展開でセイアは柄にもなく冷静さを失ってしまっていたらしい。
それは今日、事が起きるまで自分のヘイローが割られるという予知をした時からずっと感じていたストレスも、無関係ではないだろう。
「こっちが勝手に助けたんだ。最低限の責任は持たなきゃならないだろうよ。それともなんだ、ここに残んのか?自殺志願はお勧めしねぇぜ?」
そう言って、ユーリは口元に笑みを浮かべてセイアに手を伸ばし口を開く。
あまりこんな事は聞くべきではないのかもしれないが、それでもこれは聞かないとダメだろう。
「ここに残って殺されっか、俺の手を取って二人で逃げっかのどっちかだ。どうする?」
セイアはユーリの2択を受けて呆れたようにため息を吐いた。
「……はぁ、それでは実質一つしか選べないじゃないか。それで選ばせてるつもりかい?」
「そりゃあな。もし逃げるって決めたんならきっとその旅はあんたの生きてきた世界よりずっと厳しいからな。」
「どうかな。政治の世界もなかなかに厳しいものだよ?」
「それから追われるんだからより厳しいってもんだ。」
その言葉を受けても、セイアは呆れたような顔は崩れない。
始めから口にしていたようにセイアにとってはその2択は実質一択であったのだから。
「…仕方がない。逃げてみせようじゃないか。私だって死にたいわけではないのだからね。腹をくくろうじゃないか。」
そう言ってセイアはユーリの手を取る。
その瞬間、ユーリは口元の笑みを不敵な笑みに変え満足げに口を開いた。
「そうこなくっちゃな。」
そうして彼女ら二人はトリニティの路地へと駆け出した。
セイアさんの口調ムズすぎて真似るの諦めた。
だから語尾ぐらいしか合ってない。
もしかすると語尾も合ってない。
ニワカセイアですまない。
それはそれとしてユーリのエミュがムズすぎる。