夢想少女ノ魔女裁判   作:タイホくん

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日常パート その15

 

 

 

 

 

 

 

【選択肢へ戻る】

 

(推奨BGM「Sar-gedy-静-」♪50)

 

コト

 「そうですね。私も倉庫に行こうと思います。あ、でもその前にお手洗いに行ってもいいですか」

 

クア

 「ああ、構わない。私は先に行くぞ」

 

 リクアさんは踵を返すと、玄関から屋外の方へと向かっていきました。

 

コト

 「リクアさんを待たせてはいけませんし、早く合流しましょう」

 

【リクアに合流する】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───これより下へのスクロ─ルを禁ずる───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───これより上へのスクロ─ルを禁ずる───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───同日 某時刻 監獄島 倉庫───

 

(推奨BGM「Sar-gedy-静-」♪50)

 

 リクアさんに遅れる形で、私は倉庫にやってきました。

 

クア

 「ああ、篠宮クン。待っていた」

 

ナタ

 「おや、篠宮さんも来たんだね。君も何か使えそうなものがないか探しに来たのかい?」

 

 扉を開けるとすぐに、リクアさんとヒナタさんが出迎えてくれました。2人とも段ボールをガサゴソと漁って目ぼしいものがないか探しているようです。

 

コト

 「ええ。さっきリクアさんにお誘いされて。用事を済ましたのでこちらに合流しました」

 

 私も2人に倣って、近くにあった段ボールを開けてみます。中にはタオルがぎっしりと詰められていました。シャワールームに補充されていた物と同種でしょう。

 

クア

 「しかし‥‥思ったよりも物品にバラエティがない。結果は芳しいとは言えないな‥‥」

 

 リクアさんは髪の毛を苛立たしげにクシャクシャとして感情をあらわにします。

 

ナタ

 「真壁さんは何を探しているんだい? 何か目的の物があるような感じだけど」

 

 ヒナタさんは中身を確認し終わった段ボ─ルを元の場所に戻しながら問いかけます。棚の周囲に付着したホコリが段ボールを直したせいで辺りに散り、粉雪のように広がっていきます。

 

クア

 「現状考えているのは、“野菜の種”に“小麦粉”だ。前者はサンルームでいくつか見つけたが、数が足りない。もう少し量を確保しておきたい」

 

コト

 (そういえば、食堂で見せてくれた野菜の種はかなり量が少なかったですね‥‥)

 

 リクアさんの提案は、牢屋敷内での自給自足の実現。種はできる限り多く確保しておきたいのでしょう。

 

クア

 「後者は、単に料理の幅を増やすために必要だ。小麦粉があればあの不味いビスケットを食べる必要はない。自分たちでパンでも焼けばいいのだから」

 

ナタ

 「まあ、本当に美味しいパンを作るならドライイーストが必要になるだろうけどね‥‥」

 

クア

 「その点は任しておいてくれ。私は科学にある程度精通している。最悪、イースト菌がなくともパンくらい作ってみせる」

 

コト

 「頼もしいです!」

 

クア

 「他にも小麦粉があればお菓子作りもできるし、できれば最優先で確保したいのだが‥‥見つからないな」

 

 私たちと話しながらも、リクアさんは新しい段ボール箱を開けては閉じ、開けては閉じを繰り返しています。その表情からは焦りの色がにじみ出ているように見て取れました。

 私も協力を惜しむまいと、新しい段ボ─ル箱に手をかけます。ちょうど、そのタイミングでした。

 

ヅハ

 「真壁さん! こっちに来てください!」

 

 奥からシヅハさんの声がしました。彼女にしては珍しく声を張り上げています。

 私たち3人は声のした方へと小走りで向かいます。棚の角を曲がると、シヅハさんが嬉しそうに飛び跳ねていました。

 

ヅハ

 「段ボールが積み重なって見えなかったんですけど、全部どけたらこんなものがありました」

 

 シヅハさんのすぐ側には、無数に積み上がった段ボールたち。まさか、これを1人で運んだのでしょうか‥‥。中々ガッツのある人のようです。

 そんなシヅハさんが指さした先の床に、小さな扉が取り付けられています。

 

クア

 「これは‥‥地下室への扉か?」

 

ヅハ

 「多分そうだと思います。まだ入ってはいませんけど、中はそこそこ広かったです」

 

 シヅハさんは扉を上方向に引っ張って開けてみせます。扉は軋んで音を立てることもなく、意外にもすんなりと開きました。

 扉の先には小さな階段が取り付けられて、その先に部屋が広がっているようです。しかしながら、その先は真っ暗で何も見えません。照明が取り付けられていないのでしょうか。

 

クア

 「‥‥スマホにライトが取り付けられていなかったら、八方塞がりだったな。今回ばかりは、あのフクロウに感謝しなければ」

 

 リクアさんはスマホをチョイと操作すると、背面に取り付けられたライトを点けてズカズカと中へ押し入っていきました。残る3人も続けて中へと進んでいきます。

 

 地下室は地上の大体半分くらいの大きさの部屋でした。14、5畳くらいの広さでしょうか。

 辺りをライトで照らしていると、パッと天井付近が明るくなりました。見上げると小さく心もとないですが、照明が点けられたようです。部屋全体が薄っすらと明るくなります。

 

クア

 「流石に照明くらいは取り付けられていたようだな。よし、探索するぞ」

 

 私たちはそれぞれ分かれて辺りを探し回ります。すると‥‥。

 

コト

 「リクアさん、これ小麦粉じゃありませんか?」

 

 私が向かった方に、大きな袋がいくつか置かれていました。中を見てみると、白い粉がたくさん入っていました。もしかしたらいけない粉かもしれませんが‥‥そんなものがこんなに大量にあるはずがありません。きっと小麦粉のはずです。

 

クア

 「本当か、篠宮クン!?」

 

 私の言葉を聞きつけたリクアさんは、慌てて駆け寄ってきます。これまでの彼女と違って珍しくはしゃいでいるような様子です。

 リクアさんは私から半ばひったくるように袋の口に手をかけると、中身を確認しています。

 

クア

 「うん‥‥間違いない。小麦粉だ。でかしたぞ、篠宮クン」

 

 中の白い粉を興奮気味にリクアさんは確認しています。傍から見れば、白い粉を見て興奮しているという、ちょっとヤバめの人に見えなくもないシチュエーションですね‥‥。

 

コト

 「本当にあったんですね、小麦粉」

 

 私の言葉にリクアさんは満足げに頷きます。その表情は、計画が1歩前進した確かな手応えを掴んだ者のそれでした。

 

クア

 「これで食事の選択肢を増やせる。栄養面にも、精神面にも良い影響があるはずだ」

 

ナタ

 「パンやお菓子か。聞いてるだけで少しお腹が空いてきたよ」

 

 ヒナタさんはおどけて笑いますが、その声は地下に吸い込まれてすぐに小さくなりました。湿った空気が漂い、わずかにカビのような匂いが鼻をかすめます。

 

コト

 (あまり長居しないほうがよさそうです‥‥)

 

 壁には古い木箱や袋がいくつも立てかけられています。湿気のせいか、底の方は少し黒ずんで見えました。

 

クア

 「‥‥湿度が高い。保存には向かないかもしれない」

 

 リクアさんは周囲を見回し、眉をひそめます。

 

ヅハ

 「でも、こうして残っていたということは、以前の管理者がある程度環境を保っていたんじゃないですか?」

 

 彼女はライトの先を壁の方へと向けます。照らされた部分に、金属の小さな通風口のようなものが見えました。

 

クア

 「‥‥なるほど。最低限の換気はされていたようだ」

 

 その口調に少し安堵が混じります。

 

ナタ

 「ところで‥‥似たような袋が他にもあるみたいだよ。どれが小麦粉の袋か、確認しておいたほうがいいんじゃないかな?」

 

 ヒナタさんが袋を指し示して、提案します。「そのとおりだな」とリクアさんも袋の方に向かうと、1つ1つ、中を検めていきます。

 

 そうやって私たちが袋の数を数えながら棚の奥を確認していると、奥から軽い悲鳴と共に何かが倒れるような大きな音が聞こえました。

 

ヅハ

 「きゃっ」

 

クア

 「常盤さん!?」

 

 真壁さんは、物が倒れる音にかき消された僅かな悲鳴を聞きつけ、声の主を常盤さんだと看破しました。

 すぐに音のした方へ駆けていきます。私とヒナタさんも後に続きました。

 

クア

 「大丈夫か!?」

 

 シヅハさんは大きな箱の影で尻もちをついていました。

 

ヅハ

 「は、はい。大丈夫です‥‥。他にも換気口がないか探し回っていたら、よそ見してぶつかっちゃっただけです」

 

 シヅハさんは腰の辺りをさすっています。軽く打ってしまったのでしょう。

 

クア

 「怪我はないか? 立てるか?」

 

 リクアさんは少し過剰に心配している様子です。

 

ヅハ

 「ちょっと転んじゃっただけなんで大丈夫ですよ。そんなに心配しないでください」

 

 シヅハさんは過剰に心配されて照れてしまったのか、はにかみながら応答します。

 

ナタ

 「それにしても大きな音だったね。いったい何が倒れたんだ‥‥?」

 

 ヒナタさんは近くに倒れた大きな何かを調べています。大きな布がかけられており、外見からはそれが何なのか判別がつきません。

 

コト

 「これは‥‥照明、でしょうか?」

 

 ヒナタさんが布をめくると現れたのは、大きな照明でした。ライトの部分がやたらと大きいです。私の顔の倍以上は間違いなくある大きさのようです。

 ライトの下部には三脚が取り付けられており、自立できる形になっています。起こしたときの高さは、私たちと同じくらいか少し高いくらいでしょうか。

 

ヅハ

 「‥‥これ、舞台とかでも使われるタイプの照明です。結構な明るさの照明です。劇場にもよく置いてあるものですね‥‥」

 

 シヅハさんは立ち上がると、倒れている照明を覗き込みます。

 

コト

 「シヅハさん、よく知ってましたね?」

 

ヅハ

 「あれ、言っていませんでしたっけ‥‥? 私、舞台の裏方‥‥いわゆる、“黒衣(くろご)”をやっているんです。だから、この手の舞台で使われる道具や機器は見慣れているんですよ」

 

コト

 「なるほど‥‥そうだったんですね」

 

ヅハ

 「‥‥ええ。まあ」

 

 そういえば、以前もシヅハさんは黒衣(くろご)という単語を用いていましたね。あれは比喩ではなく、実際に彼女自身が黒衣(くろご)であるから出てきた言葉なのでしょう。

 

ヅハ

 「‥‥これ、倒してしまったの私ですし、直しておきますね」

 

 シヅハさんはそう言うと、なぜか足元に向かって手を伸ばします。

 

コト

 「シヅハさん‥‥?」

 

 私の問いかけに答える前に、シヅハさんは伸ばした手をキュッと握ります。次の瞬間、彼女の近くにあった別の照明の三脚の影が、シヅハさんの足元にある影へと吸収されていきました。

 三脚の足元を見ると、先ほどまであった影が消えています。代わりに、シヅハさんの足元の影が少し大きくなっているようです。

 

 続けてシヅハさんは手を上方向にクイ、と上げます。すると、足元の影が細長く伸びて縄のような形になりました。

 

ヅハ

 「あ。すみません、篠宮さん。何ですか?」

 

 シヅハさんは何事もないかのように返答します。

 

コト

 「い、いえ。立ち止まって変な動きをしていたから何をしていたのかと‥‥。これは‥‥もしかして、シヅハさんの《魔法》ですか?」

 

ヅハ

 「ええ、そうです。《影操作》‥‥とでも言えばいいのでしょうか」

 

 シヅハさんは差し伸べた手で黒い縄に指示を出します。

 すると黒い縄は投げ縄のようにブンブンと回転し始めました。そのまま、倒れている照明に縄を巻き付けます。そして手をクイ、と上に上げると重たそうな照明が軽々と持ち上がりました。

 

 それをシヅハさんは近くにあった照明の群れの側に置き直しました。続けて布を同じ要領で掴み取ると、照明の方へと持っていき布をかけ直しました。念入りに縄を使って照明がはみ出さないよう、布の位置を微調整さえしています。

 

ヅハ

 「こんな感じでちょうどいい感じの影があれば、それを捉えて私の影に集める事ができるんです。集めた影は、こんな感じで縄みたいな形にして自由に操れます」

 

クア

 「すごいな。まるでサイコキネシスのようだったぞ」

 

 黙ってシヅハさんの動きを見ていたリクアさんが感嘆の声を上げます。

 

ヅハ

 「‥‥えへへ。褒めていただけて何よりです」

 

 シヅハさんは笑うと、調子づいたのか近くにおいてあった照明が作り出す影をいくつかチョイチョイと手繰り寄せます。全部で3つの影が彼女の足元へと集まっていきました。

 そして先ほどと同じように手を上にクイ、とすると、3つの影が細長い形になって一斉に立ち上がりました。

 その姿はさながら3匹の大蛇を携えた、蛇使いのようです。

 

ヅハ

 「こんな感じで3つの縄を操れます。黒衣(くろご)が働く舞台袖は、ほどよく影ができるので、この魔法を使うのにうってつけです」

 

ヅハ

 「もちろん、人に見られたら驚かれちゃうので、使える場面は限られていましたが‥‥私の黒衣(くろご)としての仕事を支えてくれる、頼もしいパ─トナ─のようなものです」

 

 シヅハさんは投げ縄の要領で再び近くにあった箱なんかを手繰り寄せると、宙に浮かせてみせました。

 

ナタ

 「物の運搬に使えそうな魔法だね」

 

ヅハ

 「ええ。ただ、影が薄すぎたり、逆に濃すぎたりすると使い物にならなくなるんですよね」

 

ヅハ

 「この牢屋敷は薄暗いところが多いですから、私の魔法を使うには絶好の場所かもしれません」

 

 シヅハさんは浮かせた箱を元の場所に置くと、影も元あった場所に返します。彼女の足元の影が少し小さくなりました。

 

 《影操作》‥‥なかなか便利そうな魔法です。情報をメモしておいたほうが良さそうですね。

 

 

─人物デ─タ「常盤シヅハ」の情報を更新した─

 

・常盤シヅハ(ときわ しづは)

囚人番号29番。14歳。【影操作】の魔法を持つ少女。影を捉えることで、縄の形になった影を操ることができる。大きな物を軽々と持ち上げるほどの力を持つ。

 

 

クア

 「しかし、なぜこんなものがこの島に‥‥?」

 

 影操作の魔法に驚いていたリクアさんでしたが、改めて部屋の奥に大量に置かれている照明たちをみて、疑問の声を上げました。

 

ナタ

 「昔ここに住んでいた人たちが劇でもしていた‥‥とかだろうか?」

 

 ヒナタさんは冗談交じりに答えます。けれども、それ以外の理由でこんな証明が置いてある理由は思いつきません。

 

クア

 「まあいい。思ってもいない収穫が得られたようだ」

 

 リクアさんは部屋の奥を見回します。私もつられて見てみると、奥にこの照明と同種のものであろう照明が立っています。布をかけられているため断言はできませんが、布越しに見えるシルエットから判断するに、おそらく同じ照明でしょう。

 近くには、電源供給用のコードも置かれているようでした。あれをこの照明のどこかに挿せば電源が入りそうです。

 

クア

 「計画の中には入っていなかったが‥‥これをうまく使えれば‥‥」

 

 リクアさんはブツブツと独り言を呟きます。彼女の頭の中では、計画の再構築が行われているようです。

 

ヅハ

 「真壁さん‥‥?」

 

 シヅハさんは独り言を呟くリクアさんに心配そうに声をかけます。彼女の肩に手を置いた彼女の表情は、やや震えているように見えます。

 

クア

 「‥‥ん。ああ、すまない。少し考えことをしていた」

 

ナタ

 「何やらブツブツと考え込んでいたみたいだけど‥‥大丈夫かい?」

 

クア

 「ああ。問題ない。少し計画を練り直していただけだ。この話はまた後で1人で考えるよ」

 

 リクアさんは踵を返すと、先ほど見つけた小麦粉の袋に手をかけます。

 

クア

 「ひとまず当初の目標だった小麦粉の発見は完了した。いくつか拝借していこう。君たちも手伝ってくれ」

 

 リクアさんに促されるまま、私とヒナタさんは小麦粉の袋を抱えます。

 

クア

 「常盤クン、どうした?」

 

 リクアさんは、照明の近くから動かないシヅハさんに声をかけます。奥の方に大量に置かれている照明を見つめているようです。

 

ヅハ

 「‥‥‥‥‥‥」

 

ヅハ

 「‥‥! あ、ああ。ごめんなさい。少し考え事を‥‥」

 

 舞台での裏方生活を思い出していたのでしょうか。横顔からチラリと見えた彼女の瞳は、また震えているように感じられました。

 

ヅハ

 「わ、私もお手伝いしますね、真壁さん」

 

 シヅハさんはトテトテとこちらに駆け寄ると、小麦粉の小袋を抱えました。

 

クア

 「助かるよ、常盤クン」

 

 リクアさんはシヅハさんに優しく微笑みかけました。シヅハさんは「えへへ」と照れ笑いをします。

 

クア

 「よっと‥‥い、意外に重たいな」

 

 リクアさんは手にかけていた小麦粉の袋を持ち上げようとしますが、悪戦苦闘の様子です。私とヒナタさんはそこまで苦戦せず持ち上げられたのですが‥‥。

 

 私の視線に気がついたのか、リクアさんは照れくさそうに笑います。

 

クア

 「‥‥し、心配はいらない。想像していたよりも重量があって驚いているだけだ。よいしょっと」

 

 袋の底の方に手をやると、グイッと押し上げるようにして無理やり抱えあげます。なんとか持ち上がったようですが、少しふらついているようです。

 

クア

 「さあ、待たせたね。それじゃあこれを厨房に運ぼうか」

 

 私たちは地下から出る階段へと向かいます。

 ふと、振り返ると照明が倒れたときに舞ったホコリがあちこちに広がっていました。

 

 まるで誰かの記憶が、光の中に散ったように。

 

 

 




以下、作者後書き(アンケートがあるので、よければ回答ください)















どうも、タイホくんです。3日前におそれていた出来事が早速現実になってしまいました。
まのさば公式からナノカに変身したナノカ姉の言動について紹介されましたが‥‥外面ナノカではなく、対姉の時のナノカ、あるいはナノカ姉の素の性格で振る舞っていたことが明かされてしまいました。
のっけからムジュンしちまったッス!(itnk刑事)
ですが、まだ解釈の余地はあります。

1.ナノカ本人は対姉以外の人間関係(両親は不明)については、不得手であると今回の公式情報ないし、原作のトラウマ開示シーンで示されています。
そして、あの姉妹の距離感から見るに、ナノカ姉は、ナノカ本人が自分以外の人と接する時に、引っ込み思案な一面を覗かせることを知らないはずがありません。

2.では、なぜナノカ姉はナノカに化けた際、引っ込み思案な一面を再現せず、あえて対姉の際の態度、あるいはナノカ姉の素の態度で周囲の人に接するのか。
これは、ナノカ姉が少しでもナノカ本人が周囲の人と馴染めるようにするためだったのではないかと考えられます。
もっとも、ナノカ姉が湿度が高いキャラで、妹が自分以外の人間との交流することを拒むような性向の持ち主だった場合、この説は間違っていることになりますが、ここは公式のアンサー次第になるでしょう。

3.一方で、牢屋敷に“黒部ナノカ”として連れられてきたナノカ姉に関しては、2で見たようにナノカ本人の利益を考えて明るく振る舞う必要はないでしょう。むしろ、政府による事前調査で、ある程度ナノカ本人の性格などについて把握されていると考えるのが自然です。これは、エマメルBADIFにおいて、エマが連れてこられる魔女候補たちの詳細な情報についてアクセスすることが出来る描写があることからも明らかと言えます。
したがって、ナノカ本人が姉以外の人に対して見せる引っ込み思案な態度ではなく、明るい振る舞いを行ってしまえば、替え玉であることを見抜かれかねず、ナノカ本人のために犠牲になろうと行動した理由との間にムジュンが生じえます。

4.よって、ナノカの替え玉として監獄島に連れてこられたナノカ姉は、姉以外に見せる引っ込み思案な“黒部ナノカ”を忠実に再現し、替え玉を見抜かれないように行動すると考えられます。

以上のように、ひとまずは解釈を行います。「ぐしゃぐしゃ」が発表された瞬間一瞬で吹き飛ぶ可能性のある考察ですが、ひとまず当作品の考えは上記のとおりです。

長くなりました。お目汚し失礼。

では。

ナノカに化けたナノカ姉の牢屋敷での言動は?

  • 明るく振る舞う
  • 大人しく(クールに?)振る舞う
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