夢想少女ノ魔女裁判   作:タイホくん

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捜査パート 終了

 

 

 

 

 

 

 

BGM停止推奨

 

 長い調査の末。陽が落ち始めた頃。今まで聞いたことのない、荘厳な鐘の音が牢屋敷に響き渡りました。弾かれるように私は顔を上げます。

 

コト

 (鐘の音‥‥)

 

 直後、ポケットの中のスマホが通知音を発します。

 

 『魔女裁判の時間になりました。皆さん、必ず自身のスマホを持って、速やかに裁判所に集合してください。従わない者は看守によって強制連行します』

 

 ゴクチョーさんからのメッセージでした。どうやら時間切れのようです。

 私は地面を蹴って裁判所までの道を駆け抜けました。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───これより下部へのスクロールを禁ずる───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───これより上部へのスクロールを禁ずる───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───同日 17時3分 牢屋敷内 裁判所───

 

(推奨BGM「eXi' N'o FooKah」♪2)

 

 牢屋敷の中でこれまで唯一鍵がかかっていて、開かなかった大扉──その先に裁判所がありました。

 ホールのように広い室内中央には意味深な台座があり、それを取り囲む形で、ぐるりと証言台が並んでいました。証言台には各囚人の番号が振ってあり、席は決められているようです。

 

 私は一番乗りでした。机に書かれた囚人番号を確認し、自分の証言台の前で待機します。シヅハさんとヒナタさんのペアの入室に続けて、次々と囚人たちが集まり、最後にチサさんとセリナさんの2人が入ってきました。

 

 全員の入室を確認した看守さんは出入口の大扉の前に立ち、大剣を抜くとそれをドスンと床に突き刺すように置いて、立哨を開始しました。

 そして、高い位置の手すりで羽を休めているゴクチョーさんが喋りはじめました。

 

クチョー

 「あのー‥‥まずは魔女裁判のルールについて説明しますね」

 

クチョー

 「1時間の議論の後、犯人と思われる人物に各自の端末で投票してもらいます」

 

クチョー

 「投票で魔女に決められた人物は中央の台座へと連行、処刑執行になる‥‥って感じです」

 

クチョー

 「厳密には、もう少し細かいルールがあるのですが‥‥まあ、どうせ誰も確認していませんでしょうし、使われることもありませんでしょうから。無視しちゃってください」

 

キラ

 「この中から1人を魔女として差し出し、処刑させる‥‥狂ってやがる」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「それでも‥‥わたくしたちは誰か1人を選出しなければなりません」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「そうでなければ、わたくしたち全員仲良くあの世行きなのですから。あなた、分かっていますのよね?」

 

キラ

 「‥‥チッ。んなこた分かってる。お前は俺が殺すからな。こんなところで死なれちゃ困る」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「‥‥いい心がけですわね」

 

 アキラさんとリヴィアさんはいつも通りのやり取りを繰り返しています。

 

リス

 「き、きききき緊張します‥‥」

 

ノカ

 「だ、大丈夫よ、三条エリス。落ち着いててててて‥‥」

 

オリ

 「ナノカさんこそ、そそそそそ。ああ、あたしまで口が勝手に‥‥」

 

 エリスさんは緊張のあまり、口調がおかしくなっています。皆さん口に出さないだけで、きっと緊張しています。彼女の魔法がなくともそれは変わらないでしょう。

 ‥‥ナノカさんとミオリさんは少なくとも口調だけは影響されているようですが。

 

 特に何も言葉を発すること無く、開廷を待っている人も居ます。

 

 「‥‥‥‥‥‥」

 

 ミトさんは、自分の影を足もとで確かめるように、輪郭を一度踏んでいます。袖口に残った先ほどのネコの細い毛を見つけ、指先でそっと摘んで外しました。

 

ナデ

 「‥‥‥‥‥‥」

 

 カナデさんは、右手の指で机を無音の4拍子に区切ります。緊張で踊る瞳もまた、正確な4拍子を刻んでいるように見えました。

 

ヅハ

 「‥‥‥‥‥‥」

 

 シヅハさんは、照明を避けるように顔の角度を微調整し、フードの縁をほんの少し引き下ろします。視線は台座の輪郭をなぞり、すぐに床へ落とされました。

 

リナ

 「マコトっち‥‥。さっきはほんとサンキューな。とりあえずあーしもチサっちも、気持ちは切り替えられた」

 

 「サンキューな、マコねえ」

 

 証言台につく前にセリナさんたちが話しかけてきました。2人ともまだ泣き腫らした跡が残っていますが、ある程度は回復したようです。チサさんはセリナさんのマネができる程度には元気になったようです。

 

リナ

 「あーしら、全然捜査に加われなかったから、正直足手まといになると思うけど‥‥なんかあったら助けっから」

 

 「頼ってくれよな!」

 

 2人はニコリと私に微笑みかけると、証言台につきます。ほんの一瞬見えたチサさんの爪の隙間に残った黒土が、ここ数時間の現実を静かに物語っています。

 

ナタ

 「‥‥いよいよ、開廷の時間だね。篠宮さん」

 

 隣の席のヒナタさんが話しかけてきました。帽子を被り直し、つばの位置を調整し直すと彼女は前を見据えます。

 

コト

 「‥‥正直なところ不安です。たった1時間の議論で、私たちは真実にたどり着けるのでしょうか」

 

ナタ

 「‥‥たどり着くか、そうでないか。それは問題じゃない。僕たちは“たどり着くしかない”んだ。それ以外の選択肢はない」

 

ナタ

 「それが‥‥きっとこの魔女裁判における《普遍のルール》だ」

 

 ヒナタさんは私の目を真っ直ぐ見つめます。

 

ナタ

 「これは僕の勝手な考えだが‥‥この事件の”真実”が分かるか否かは、篠宮さん。君にかかっている」

 

ナタ

 「‥‥プレッシャーを掛けるような言葉になるが‥‥なんだかそんな気がするんだ」

 

コト

 「か、買いかぶりすぎですよ‥‥」

 

コト

 「‥‥けれど、私は私に出来ることをします。真実を明らかにするために」

 

コト

 「それがあらゆる意味において‥‥きっと皆さんのためになるはずです」

 

ナタ

 「僕も出来る限りのサポートはする。共に戦い抜こう」

 

 ヒナタさんから差し出された手のひらを、私は握り返します。

 

 思い出すのは‥‥徐々に冷たくなっていくリクアさんの遺体。検視の際に触れた彼女の体温は、私たちの日常が非日常へと変わっていくことを伝えるシグナルのように思えました。

 

 その事を思い出し、私は身震いします。これから私たちが進む先には、必ず“処刑”という形で“誰かの死”が再び待ち受けています。動き出した歯車はもう誰にも止められません。

 

 そんな恐ろしい思いが湧き出ると共に‥‥私は戦う決意を固めます。

 ヒナタさんの手はまだ温かいです。彼女はまだ、生きています。繋ぎ止めなければならない命です。

 

 死者の為に‥‥そして生者の為に‥‥私が真実を明らかにしてみせます!

 

 

 

クチョー

 「それでは、魔女裁判開廷です!」

 

 

 

 

(別タブで開いておくことを推奨します)




現時点で存在する証拠品と人物データがあれば、誰が犯人なのか十分に推理できるはずです。
よろしければ、下記アンケートであなたの推理を教えてください。

この事件の犯人は誰?

  • 篠宮マコト
  • 南雲ヒナタ
  • 常盤シヅハ
  • 真壁リクア
  • 白川ミト
  • 鳳月カナデ
  • 倉科ミオリ
  • 星谷セリナ
  • 朝雛チサ
  • 早瀬アキラ
  • リヴィア・ローゼンタール
  • 黒部ナノカ(ホノカ)
  • 三条エリス
  • ゴクチョー
  • 看守
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