戦姫絶唱シンフォギア×BLUE RIDER 〜青の仮面ライダーが好きな男の転生生活〜 作:XIYON
弦十郎「みんな集まってくれてありがとう。君たちも来てくれて感謝する。」
ブリッツ「いえ、話し合いがあると幸太郎が言っていたのを聞いて、私たちも関係がないわけではない気がしたので。」
デプス「ま、どのみち私たちの情報も交換しないといけないからね?」
ミュウ「そーだね。」
モーフィン「私は力になれるか分からないけど、頑張るよ。」
弦十郎「ではまず、俺からあの新しい装者について話をしよう。」
弦十郎さんの話によれば、フィーネこと櫻井了子の米国通謀を切っ掛けにアメリカが発足した米国連邦聖遺物研究機関F.I.S.が今回の武装組織フィーネの正体であることが判明した。
それを聞いた俺とクリスは…
幸太郎&クリス「おいフィーネ。」
了子「仕方なかったのよ!どうしても聖遺物の研究がしたいってナスターシャが!」
櫻井了子の状態でぶりっ子になって誤魔化そうとしているフィーネ。それを見た響と未来は苦笑いをし、翼はやれやれと手を頭に乗せた。
話を戻すとして、取り扱う研究内容の性質上、非常に排他的で機密性が高いらしく、それはまるで秘密結社のようだったらしい。
それに加えて日本政府がシンフォギア関連技術を開示する以前より存在していたらしく、独自系統のシンフォギアの開発にも成功していた。
シンフォギアを個人の才に左右される「歌による起動」ではなく、機械的かつ安定起動させる方法の確立の為に多大な時間と予算を割いてきたらしい。
通りであの3人が纏っているシンフォギアが黒かったわけか。
また、F.I.S.の擁する適合者はレセプターチルドレンと呼ばれるフィーネの血族の末裔にあたり、新たなフィーネの誕生を観測する為の一種の実験材料として扱われていた。
このレセプターチルドレンという名前はフィーネ降臨のための器として観測していた子供達の総称らしい。
マリア・カデンツァヴナ・イヴ、暁切歌、月読調の3人はその出身であった。
そしてもう一人、ここにそのレセプターチルドレン……いわゆるF.I.S出身の子がいた。それはマリアの妹であるセレナ・カデン・ツァヴナ・イヴだ。
弦十郎「このフィーネやF.I.Sの情報のほとんどは彼女が提供してくれたものだ。」
セレナ「皆さんのお役に立ちたいと思って、覚悟を決めて言いました。お姉ちゃんを止めるために…」
凌「姉を止めるため?」
翔一「お姉さんを止めるって、いったい何が起きたんだ?」
弦十郎「セレナくんは、フロンティア事変勃発の6年前、機械装置を介して起動した完全聖遺物ネフィリムの事故を収束すべく、エネルギーベクトルを操作する特性を持った絶唱を放とうとしたんだ。」
響「えぇ!?でも、絶唱なんかしたら身体が大変なことになるんじゃ!」
獏「そうなる前に俺と織鷹さんが彼女を救ったんだ。」
幸太郎「なるほどな…」
原作ならば、その絶唱を使って暴走するエネルギーを操作し、ネフィリムを蛹状の基底状態にリセットするも、絶唱のバックファイアと燃え盛る炎に撒かれ、その直後に瓦礫の落下に巻き込まれてマリアの目の前で命を落としてしまうが、獏とノクスがそうなる前に救ったのか。
弦十郎「彼女らは表向き、ルナアタックによって公転軌道を逸れた月の地上落下という未曾有の極大災厄を回避するべく自ら「新世代のフィーネ」を名乗り、世界に宣戦布告しているが、その裏では、かつてフィーネが月破壊後に人類を統一・支配するための新天地確保として準備していた、完全聖遺物のネフィリムと聖遺物の神獣鏡を利用した「フロンティア計画」を発動させる事らしい。」
デプス「フロンティア計画?なにそれ。」
ブリッツ「それはいったい、どんな計画なんですか?」
弦十郎「これも話すと長くなるのだが…」
フロンティア計画……それは月の落下、及びその事実を隠蔽した特権階級の存在を知り、かつてフィーネが月破壊後に人類を統一・支配するための新天地確保として用意していた聖遺物ネフィリムと神獣鏡を利用して、カストディアンの星間航行船「フロンティア」を起動。
フィーネがもたらしたルナアタックによって引き起こされた月の地球への落下によって失われる人々の命を可能な限り多く救うことを目的とした計画だった。
これもセレナが提供してくれた情報だ。
ノクス「だが、ヤツらはなぜ人を救うと言って世界に宣戦布告したんだ?」
弦十郎「それは未だに不明だ。だが、どのみちまた彼女たちとは対立することになるだろう…」
響「そんな…」
弦十郎「それと、セレナくんのこれからだが…幸太郎、お前に彼女を預けてもいいか?」
幸太郎「え?どういうことですか?」
翔一「元々は真魚ちゃんと同じように俺の家で居候していたんですけど、なかなかいい部屋に住まさせてあげれなくて…」
弦十郎「お前、この前かなり大きい土地を買っただろ?」
幸太郎「あ、バレてました?」
翼「みんなにバレてるけど…」
幸太郎「え?マジ?」
奏&クリス「うん。マジ。」
こっそり自分の拠点であり家でもあるタワーを作る予定だったのに、まさかバレるとは思わなかった俺であった。
それから数分後、俺はその目的地である購入した土地へと辿り着いた。
モーフィン「それで?ここに何を建てるの。」
幸太郎「まぁ、見てろ。」
そう言った俺は右手を開きながら土地に向かって伸ばし、ある詠唱をし始める。
幸太郎「【下にあるものは上にあるもののごとく 上にあるものは下にあるもののごとく ただ一つたる、奇跡をなさん】」
デプス「なんかブツブツ言い出したぞ?」
セレナ「何が始まるんだろう?」
幸太郎「【万物はこれなる一者(ひとつもの)の改造として生まれうく】」
詠唱を完了した瞬間、土地が一瞬で1つの建造物を作り上げる。それはめちゃくちゃ専用基地みたいな感じでもありつつ、ある種のタワーとも取れる建物だった。
ブリッツ「な、何これ?」
幸太郎「ん?俺らの家。」
「「家!?」」
幸太郎「今後のことも考えて、今よりも大きい拠点があった方がいいと思ってマーキュリー様に直談判したら、ここをくれたんだよ。」
ミュウ「買ったんじゃないの…(困惑)」
それから数分後、大量の引越しトラックが到着し、家の中に必要な家具や家電製品を次々と運んでもらった。
ミュウ「おぉ見て!温泉があるよ!」
モーフィン「タワー型のビルなのによくこんなのが作れたわね?」
幸太郎「自分の研究のためじゃなく、リフレッシュするためにこういうのもあった方がいいかなと思ってね?」
デプス「随分と金がかかったでしょ?」
幸太郎「ここの半分はマーキュリーさんからの奢りだよ。残りは俺の金で買ったけど…」
ブリッツ「お金に余力があるんだね…」
セレナ「にしてもスゴイですね…」
それから数分後、俺は一人でシャワーを浴びていた。
幸太郎「……」
オルン《全ては俺たちが生きるために作った組織だ。この世界にある腐敗を倒すためにな。》
幸太郎「くっ……」
オルン《お前たちが追っている軍の腐敗とかな?》
幸太郎「この世界の腐敗か…」
ブリッツ……いや、チェンたちからも聞いたが、軍による腐敗は何者かの手によって進行されつつあるのか?汚職軍人がこの世界にいるなら、俺たちはどうしたらいい?
数時間前…
幸太郎「情報が少ない?」
弦十郎「あぁ、傭兵団であることと革命を起こそうとする目的以外は謎に包まれている。今、懸命に他の情報を探させているが…」
幸太郎「……」
ーーーーー
オルン、エレン、ダイア、百代、悠の5人によって結成されたブラックバード。未だに本当の目的が謎に包まれている以上、探るのは懸命ではないのかもしれない。
(ドライヤーの音)
幸太郎「(全てが謎に包まれてる傭兵団ブラックバード…未白はそんなヤツらからどうやってヤツらの情報を?)」
オルンたちの目的は本当に腐敗した世界を革命させることなのか?
謎が多すぎて頭が痛い。
幸太郎「はぁ…」
ブリッツ「幸太郎?」
幸太郎「チェン?どうしたんだよその衣装?」
ブリッツ「セレナに買ってもらったの。普段あの服じゃ色々と動きづらいから。」
幸太郎「まぁ、そうだろうな?」
ブリッツ「今、デプスたちにも服を買いにモーフィンと出かけたらしいの。すぐに帰ってくるとは思うけど…」
幸太郎「……」
ブリッツ「ねぇ、どこか出かけない?」
幸太郎「え?」
ブリッツ「ブラックバードと遭遇した時のアナタ、随分と疲れているみたいだから。」
幸太郎「チェン…」
ブリッツ「デートだと思えばいいわ。」
幸太郎「で、デート!?」
ブリッツ「ほら!さっさといこっ!」
幸太郎「あ!おい!強引に引っ張るなよ!」
そう言われた俺はブリッツにそのまま連れられて行くのであった。その裏で…
デプス「おい、今の聞いたか?」
ミュウ「うん。ブリッツと幸太郎兄ちゃんがデートだって。」
翼「ブリッツ……私に抜け駆けしてデートだなんて…」
奏「つけてこうぜ?アイツと幸太郎がいったいどんなデートするのか!」
一方…ブラックバードの基地では…
オルン「……」
悠「また違法転生者から奪った転生特典を改造してるのか?」
オルン「俺たちにはこれしか戦う術がないからな?」
ダイア「……あ、誰か来る。」
エレン「おかしいですね?この場所は秘密にしているはず。」
未白「お前たちはそう思っているのかもな?だが、俺は匂いで分かるんだよ。お前がここにいることをな?」
オルン「未白。」
未白「久しぶりだなオルン?幸太郎とやり合ったんだってな?」
オルン「アギト信者が俺に何の用だ。」
未白「ふっ……イスパノ・ガルシアを知っているか?」
オルン「麻薬と兵器開発で仕事をしている戦争屋のことだろう?アイツは気に入らない。」
悠「だよな…アイツ、裏ではサイボーグを売ろうとしていたみたいなんだからな?」
エレン「私が手に入れた情報ではネメシスたちに殺害されたらしいです。」
未白「それは古い情報だ。」
エレン「どういうことですか?」
未白「アイツは生きている。何の理由で蘇ったかは知らないが、日本で目撃情報があったらしい。」
オルン「麻薬王の息子が日本にか…探す手間が省けた。」
エレン「オルン、どこへ?」
オルン「
エレン「分かりました。」
未白「……」
オルン「未白、聞きたいことがある。」
未白「なんだ?」
オルン「テロリストの幹部であるお前が、どうして俺たちに情報を寄越した?」
未白「俺も性根が悪いヤツってわけじゃない。正直に言うと、俺は力がない人間を平気で殺すタチじゃないからな?」
オルン「じゃあなぜアギト・ソサエティに入った?」
未白「それは教えられないなぁ?まぁ、俺には俺のプライドがあると思ってくれればいいよ。それじゃあね?」
そう言った未白はその場から立ち去るのであった。
オルン「気に入らない。」
そしてオルンもブラックバードの基地を去るのであった。
ーーーーー
幸太郎はブリッツと一緒にアミューズメント施設へとやってきていた。彼女は初めて見る光景に驚きと興奮に満ち溢れていた。
ブリッツ「ここが?」
幸太郎「あぁ、いい場所だろ?」
ブリッツ「凄く変わった場所なのね?」
幸太郎「まぁな?どこか行きたいところはあるか?」
ブリッツ「あのクレーンゲームをやってみたい。」
ブリッツが指を指したのはクマのぬいぐるみが入っているクレーンゲームだった。それを見た幸太郎はすかさず100円玉を投入し、見事な神業でぬいぐるみをゲットした。
ブリッツ「凄い!一発で!しかも2体も!」
幸太郎「1個はミュウに取っておこうか。アイツも意外とぬいぐるみがすきだからな?」
幸太郎は転移ゲートでぬいぐるみをブリッツ、ミュウの部屋に送った。無事に送られたぬいぐるみはベットの上へと優しく置かれた。
幸太郎「今度はあれをやってみようか?」
ブリッツ「えぇ、なんだか面白そう。」
その裏で2人のあとを追っていた翼たちは…
ミュウ「幸太郎お兄ちゃん……私のこと子供扱いしてるし。」
翼「いいじゃないか。ぬいぐるみは女の子が好きなものだろう?」
奏「にしてもアイツら色々とお熱いな?何かあったのか?」
翼「さぁね…変に感じるけど、幸太郎は誰にも優しいから。」
ミュウ「ん?デプス、どうしたの?」
すると突然…
デプス「ぐへ、ぐへへへへ……幸太郎とブリッツがデートしてる…へっへへへへ…」
ミュウ「で、デプス?」
私服を着て幸太郎とブリッツのデートを見守っているデプスとミュウだが、デプスの様子が突然おかしくなったのをミュウが察知する。
デプス「あぁ、やるのかな?////……あんなことやこんなことを///……へへへへ////…へへへへへへ!」
翼「ど、どうしたの?頭がおかしくなった?」
奏「コイツ急に気持ち悪くなったぞ!?これが本性なのか!?」
ミュウ「(うわぁ!?なにあれ気持ち悪!?イタリアの元記者にあんな一面があったなんて!?)」
デプス「まずはどこから見ようかなぁ?あぁ、ダメ!そこでそんなところでそうしたら!あぁ、もうサイコッ!」
ミュウ「……」
翼&奏「……」
そこへ…
セレナ「あれ?ミュウちゃんに翼さん。それに奏さんまで。」
モーフィン「アンタらここで何やってるんだい?」
買い物の途中であったセレナとモーフィンがいたのだ。
ミュウ《ねぇ、モーフィン。デプスって変態なの?》
モーフィン《はぁ?アンタ何を言ってるんだい?》
ミュウ《幸太郎とブリッツのデート見守ろうとしてたらいきなり急変し始めたのよ!凄い怖い目をして2人をストーカーのように見てるのよ!》
モーフィン《うわ!なにそれ!?てか、なんで幸太郎とブリッツがデートしてるの?》
ミュウ《最近の幸太郎お兄ちゃんが疲れてるからじゃないかな?ブラックバードの遭遇以来からずっーと悩み事を抱えてたもの。》
モーフィン《たしかに、アイツらしいわね。》
デプス「さぁ!早く幸太郎たちをモニタリングするよぉ!」
翼「おいデプス!早まるな!奏、止めるよ!」
奏「あ、おい翼!待てよ!」
ミュウ「もぉー!なんかいやだぁああああああ!!!!」
モーフィン「はぁ…アタシたちはコイツらを連れて帰りましょ。ついて行かれたら2人とも気まづくなりそうだしね?」
セレナ「そうですね。その方が負担になりませんから。」
それから数分後…
幸太郎「……」
ブリッツ「大丈夫?少しは気分は良くなった?」
幸太郎「まぁな…」
ブリッツ「ねぇ、もう少しワガママを言ってもいい?」
幸太郎「いいけど、どこかへ行きたいのか?」
ブリッツ「ちょっと様子を見に行きたいところがあるの。」
幸太郎「?」
そう言われた俺は彼女が指定した場所へマシンフーディーを飛ばした。そして…
ブリッツ「ここで止めて。」
幸太郎「分かった。」
マシンフーディーを駐車してブリッツと共にバイクから降りる幸太郎。木が生い茂る場所に止めたため、誰にも顔がバレていない状態だった。
ーーーー
幸太郎「……」
ブリッツ「やっぱり…ここにいたんだ。」
ブリッツが誰かに自分の顔をバレたくなかったのか、丸型のサングラスとキャスケットを着用していた。それに免じて俺はバイクのヘルメットを付けたままにしていた。
幸太郎「あれは知り合いか?」
ブリッツ「私たちと戦った…サイボーグゼロゼロナンバーよ。」
幸太郎「!」
彼女が言った目の前にいる人物たち…それはブリッツたちネメシスが戦った旧ゼロゼロナンバーの面々だった。まさかこの世界でサイボーグ009を見ることができるなんて…
ブリッツ「私たちは余計な戦いをしちゃったんじゃないかなと思って、今でも悔やんでるの。ネメシスを入ったことを後悔してはいないとは言えど…」
幸太郎「チェン…」
ブリッツ「でもグラビトンにはグラビトンのやり方がある。私も私なりに人々のために何か出来ないかなって今でも思ってる。」
幸太郎「大丈夫だよ。俺がいる。」
ブリッツ「幸太郎…」
幸太郎「それに俺だって元を辿れば人間だけど、今は人間じゃない。」
そう…今の俺は身体の中にシェム・ハを受け入れている。この時点で俺はもう人間じゃなくなっていることに気づいていたのだ。
幸太郎「俺たちがやるべきことは『戦うことができない人たちのために戦うこと。』俺は弱者を捩じ伏せるヤツは嫌いだ。もちろん、人を平気で殺すヤツもだ。」
ブリッツ「幸太郎…」
幸太郎「だから俺たちは俺たちのやり方で、オルンの目的を探る。」
ブリッツ「えぇ、そうね?」
ブリッツが再度、009…島村ジョーたちを見つめた。そんななか、俺のミューズフォンから連絡が入った。
幸太郎「はい幸太郎です。……分かりました。」
ミューズフォンに連絡をくれたのは弦十郎さんだったようだ。どうやら違法転生者らしき人物たちが現れたらしい。
幸太郎「気はすんだか?」
ブリッツ「えぇ…」
幸太郎「違法転生者が現れたらしい。デプスたちは間に合いそうにないから俺たちで向かってくれと頼まれた。」
ブリッツ「分かったわ。行きましょう。」
ブリッツがキャスケットを取り外し、ヘルメットを付けてマシーンフーディの後ろへと座った。
幸太郎「飛ばすぞ?しっかり掴まれよ?」
ブリッツ「分かったわ。」
(バイクの起動音)
ジョー「?」
バイクが走り去ったあと、ジョーは何かを感じていた。それに気づいたフランソワは彼に声をかける。
フランソワ「ジョー、どうしたの?」
ジョー「いや…何かさっき、バイクの音が聞こえた気がするんだけど…」
フランソワ「バイク?」
ジョー「うん……後ろには、何か懐かしい人が座っていたような…気のせいだよな…」
ブリッツ「(ごめんなさい…まだアナタたちには顔を見せられないわ。)」
次回
・幸太郎と医者とナイフと。