A.オカルト封印能力で
『咲-Saki-』という麻雀漫画をご存じだろうか。
麻雀の競技人口は10億人を超え、学校の部活動として認可され全国大会が行われるほど世界的に普及した世界観で、現代日本を舞台に女子高生の主人公達がインターハイ優勝を目指す作品だ。
この漫画が他の作品と一線を画すユニークな部分は異能バトル麻雀という所だろう。
手牌にドラが集まるだの未来予知だの場の支配だの……果ては天和を和了るだとか、もうそれゲームとして成立してないだろとしか言いようがない。
だから、こう思ったんだ。
『お前らそんなオカルト能力振り回してないで普通の麻雀で勝負しやがれ』って。
それが、こんなことになるなんて――
◇
ガシャッという音を立てて手牌が山を巻き込んで倒れる
「あっ!?」
「……チョンボですね。2000-4000」
「能力さえ使えればこの程度の奴……」
山を崩した下手人は大星淡だ。
牌を取ろうと手を伸ばした時に卓上に乗せられたデカ過ぎる乳が牌山を蹂躙したためである。
原作で能力を使った後に胸が縮んでいた描写から『胸にオカルトパワーを貯蓄している説』が考察されていたのだが、どうやら正解だったらしい。
おそらく、オカルト封印によって対局中に溢れるオカルトパワーはおろか日常レベルの消費や漏れ出していたオカルトパワーの全てが一切のロス無しに乳に流れ込み続けているのだろう。
対局開始前の時点で頭よりもデカかった乳だが、今は立ち上がれば乳が膝に届くであろう程に膨張している。伸ばした腕の方が乳よりも射程が長いため、かろうじて牌を山からツモることが出来ている有様だ。
「いい加減にしてください……早く対局から解放されたいのに……」
非難の声をあげたのは原村和。
近くに居たというだけで淡に対局に巻き込まれた女である。
下着も付けておらず下乳が丸見えで、セーラー服の淵が乳首に引っかかってギリギリ露出されていないだけの痴女としか言えない恰好だったが、対局中に服が限界を迎えたのか、もはや服には収まりきらなくなった胸を手で隠しながら打っている。
具体的な胸のサイズを言うと『咲-Saki- 25巻 とらのあな特典 原村和 描き下ろしお風呂ポスター』のサイズである。
何が「そんなオカルトありえません」だよ。お前の胸と服装がオカルトだよ。
淡を非難しているが、こいつも何度も胸で山を崩している。
その胸で麻雀は無理があるだろ。
異能バトルじゃない麻雀が打ちたくてオカルト封印能力を選んだのにどうしてこうなった?
俺は、普通の麻雀がしたかっただけなのに……
これは、ささやかな願望をデカ乳に壊される物語だ。