ちょっとシリアスな展開が続きますが、次回からは少しづつ初心に戻して行く予定です。
あ~あ真希ちゃんマジでさぁ、どうしてくれんの?久しぶりにゲームログインできると思ったのによぉ
「おい。さすがに悪かったって。拗ねんなよ」
「べつに拗ねてないし、いじけてるだけだし」
「同じだろそれ」
今、真希ちゃんとタッグで東京のどっかしらにいる(適当)
結界の外には甚壱くんたちが控えており、いざという時に参戦ないしサポートしてくれるそうだ。
二人で練り歩いている目的は一つ。悠仁くんたちと合流すること…あ、あとポイ活。
ちなみにポイ活ってのはイマジナリー直哉が名付けたプレイヤーブチのめす事を指す。言わなきゃ良いのにメスガキの口からベラベラ喋った結果、不謹慎だと真希ちゃんに顰蹙を買った…
あ、あと民間人いたら保護すること。目的が3つもあったんだけど何これ?残業は嫌いって言いましたよね?(憤怒)
てかさ、乙骨パイセンが先んじて行ってるんだから大丈夫でしょ。自分、頑張りたくないんだけど。
「ワタシのとこのギルドメンバーにさぁ…最近in率低いって注意されたばっかりなのに?レベリングも進んでないし」
「この緊急事態にゲームの心配かよ」
「ここ最近のゴタゴタのせいで取り柄の毎日ログインもグズグズ…もう誰もワタシなんて眼中にないンだけどぉ?どーしてくれんの?」
チャットだと1〜2割くらいの感覚で、時々メスガキの影響のないコミュニケーションが出来る…気がする。謂わばオアシスなのだ。
「あー…だから悪かったって」
「あ!謝ったね今ね!?真希ちゃんお仕置き、決定ッ…ハンバーガーとか奢れ♡2個も3個も奢れ♡ほらほらあそこ!!」
いや間抜けか?ハンバーガー三つも食べたら投射呪法が使えなくなるだろ。走ると横っ腹痛くなるし、昔それで吐いたじゃん。
「あ?そんな食えんのかよお前。つーか飲食店やってねぇだろ…コレやるから許せって」
真希ちゃんはハンバーガーの代わりにチョコバーをくれた。やたらカチカチな硬いタイプかよ…いや、貰うけど。
貰ったチョコバー(硬い)を齧りながらバキバキになったアスファルトやひっくり返った車を横目に進む。
さて。途中まではすごく楽々だった。そもそも殆どのプレイヤーは既にポイ活の餌食となっていたから。
しかしここで想定外が起きる。
「何で軍隊がいるんだ…!」
そう。呪霊に襲われている人たちがいるな〜なんて思いながら加勢したはいいものの、その襲われていた連中…どこぞの武装集団に今度はコッチが襲われたのだ。
とは言えほとんどが呪霊に喰われており、残りは数名といったところか。
……?あれ、何か知ってる。原作で何か読んだ気がする
取り敢えずまずは呪霊を祓った…が、退治してやった途端に撃ってきた。恩知らず過ぎてびっくりですね。
何だよコイツら。そこは「助けてくれてありがとう。お礼します」の流れでしょうが!!誠意見せろ!カネカネカネカネ!!
真希ちゃんが作業の目で淡々と兵士たちを再起不能にしていく。
未だ不完全とは言えどやはり歴戦のフィジギフ女子。体格で勝る恩知らず共をいっそやり過ぎなくらいボコる。怖い…何あのJK?
その後、戦意喪失し縛り上げられたアメ公たちから情報をいただく事となった。真希ちゃんが率先して何故ここにいるのか、など聞き出そうとする。
しかしながらネイティブ発音の英語が分からず、真希ちゃん言葉の壁を思い知らされてて草なんだ…w」
「チッ!!」バシッ
「いっっったァァァあ!!何で叩くの?!お尻割れちゃうでしょうが!!…あ♡ワタシのお尻触りたかったの?もー、言ってくれれば〜w」
「キメぇ!!全部声に出てんだよ!!」バシッ(追撃)
痛ッてぇ!!暴力系ヒロインとか廃れたろうがよ!!
…仕方ない。不詳この禪院家のスピードスター☆が情報を集めてやろう。これ以上駄弁るのは危険だ。この口から溢れる言葉が真希からの暴力を引き寄せる。
「いたた…しょうがないからワタシが聞いてきくるから指くわえて見ててね〜」
いい感じに聞き出したフリで原作知識垂れ流せばええやろ…ええやんな?年長者としての威厳のために、いざ!!
「?お前確か英検4級で躓いてたろ。前にジジイ…直毘人が大笑いして家の連中に話してたの聞いたぞ」
うるさいですね…
(以下メスガキと軍人の会話)
「ハロー、ナイストゥミートゥュー♡ザコどもw」
『?何だよこの女』←英語
『あのヤベェ腕力のガキの…仲間だろ、多分』
「あーあ。負けちゃったね?た〜っくさん訓練した兵隊さんなのにぃ、現役の女子高生と、武器も持たないワタシに…悔しい?ね、ね悔しいでしょw」
『何ヘラヘラしてやがんだ?意味がわからねェよ…てか、アンタ乳デケェな』ニヤニヤ
『おい、お前下手なこと言うと殺されるぞッ』
「あんなにたくさん撃ちまくったのにねw当たると思ったの?ウケるンだけど!!下手な鉄砲は数撃っても無駄って証明ごくろーさま♡」
『いや、マジな話しこれから殺されるんだろ俺ら。最期にワンチャンあるかもだし…』
『ねぇーよ!おい、アンタ…俺たちはもう何もしないッ!!あんな化け物も、アンタらみたいなジュジュツシとか言う連中とも関わりたくないんだ!!』
「ざーこ♡ざーこ♡ゾンビ映画なら序盤で餌になるタイプw」
『……さっきから何言ってんだこいつ?』
以下略
「ふぅ…あー疲れた。労って」
やりきった感を出しながら真希ちゃんたちの元へ戻る。
「で?どうだったんだよ。つーか英語出来たのかお前」
「ま、見様見真似ってやつ?兎も角こんな感じの事言ってたよ」
1、呪力とか言う激ヤバエネルギーを持っている日本人を拉致
2、本国で研究するらしいが自分たち末端では詳しく知らない
「どう?見直した?」
「マジか、それ?」
真希ちゃんはどこか不快そうな目を軍人たちへ向ける。
信頼ポイントが稼げた気がする…仙台の件を加味すれば☆3つってところかな?惚れられても困るから好感度調整しないとだなぁコレ笑
「この件はあとで考えよーか。取り敢えずこの人たちも保護しないと」
「チッ…仕事増やしやがって」
「うーん…2人でって言うのも…。ワタシが一度この人たちを連れて行こーかな。真希ちゃんは一先ず虎杖くんたちと見合流して?」
「あー…そうだな。直子、気を付けろよ」
「真希ちゃん…デレた?」
「お、そうだな」
真希ちゃん、ついに適度に流すことを覚え始めちゃったの…?
投射ダッシュでぶっちぎり、銃刀法違反者を甚壱くんへ引渡し、返す刀で都内をひた走る。道中、何故かやたらと軍人の遺体やそれを喰らう呪霊が目に入る。
いや、何か呪霊増えてね?
うーん。この後の展開って何だったっけ?いや、いまは合流することだけ考えよう。
投射呪法の使用中に別の事を考えるのは、運転中にスマホするレベルで危ない(戒め)
既にさっき転んだから、もう…ね。(二敗)
!!
ゾッとするような呪力の起こり。その高まりに誘われて上空を見る。
そこには飛び立つ女性…津美紀の姿が。
いや…万じゃん!!やっばッ
そしてこのタイミングで確か、そう!もっとも恐ろしいアレが…
宿儺が出てくる!!
そうだったそうだったッ!!恵くんに宿儺が移って、結果的に悟くん真っ二つルートに到達してしまうヤツじゃん!
それはいけない、悟くんいなくなった後のレイドバトルとか生き残れる気がしない…。いやそれより憂太さん何してんすか?一緒にいるのでは…?
「な、何とか邪魔して宿儺の思い通りにはイかないッて理解からせないとッ!!」
「小僧との縛りでな、一分は誰も傷つけられん。もっとも、ここからは賭けだがな」
言いながら宿儺は自身の指を千切る。
「(なぜ、今このタイミングで!?)」
宿儺が何を考えているのかは分からないが、アレを出す他ない…!!
「《布瑠部由良由良》…!!」
しかしソレは、掌印を妨害され不発に終わる。
「ッ…!!」
宿儺はそのまま自ら千切った指を、伏黒恵へ与える…
…ハズだった。
「…ァァァぁぁあぶなァァァい!!!」
突貫して来たメスガキ。図らずとも最高速度に達していたソレは、ちょうど宿儺と伏黒恵の間に挟まり、そして抜ける。
「何だ…っ、直子さん!?」
キュポンっと、何故か軽快な音と共に宿儺と伏黒の間を通り抜け床を転がるメスガキ。
流石の宿儺も想定外の出来事に、刹那の間硬直。しかしその直後、目を血走らせながら咆哮する。
「………ッ?!!キサマッ、女ァァァァァァァ!!」
「!?」
激昂する宿儺。今まで余裕を崩さなかった呪いの王の怒り、その叫びに目を見張り思わず身を強張らせる伏黒。
眼力のみで人を殺められるのではと言わんばかりの宿儺の視線の先。そこにはオエッと口元を押さえるメスガキ直子がペタンと座っている。
「(ゴクン)………………飲んじゃった」
宿儺が自ら千切った指はメスガキの口腔、食道を通る。
文字通り飲んじゃったのである。
「…は?」
困惑する恵を待たずに事態は進む。
すぐに意識を取り戻した虎杖は、自身の中にあった筈のモノがない事に気がつく。
「ふ、伏黒…?いったい何が」
「ッ虎杖!!」
伏黒は意識を取り戻した虎杖へ、今起きた出来事を簡潔に伝えた。
「…は?」
虎杖が困惑のままメスガキを見る。
「……あ、悠仁くん久しぶり♡元気?ご飯食べれてる?」
「ふ、普通に喋ってるけど…え、どういう事?」
常と変わらない普段通りのメスガキに戸惑いは増すばかり。
対して伏黒は掌印を構え、今度こそいつでも魔虚羅を呼び出せるように最大限の警戒を見せ、メスガキへ問いかける。
「直子さん、ですよね。身体は、その…何ともないんですか?」
「身体…?うーん強いて言うならお腹が張ってるような、そうでも無いような」
伏黒の言葉に腹部をさすりながら答えるメスガキ。
「なあ、伏黒…本当に直子さんが、その。喰ったのか?」
「間違いない…多分、最初は俺に喰わすつもりだったらしいが、それを直子さんに妨害された」
あの時の宿儺の尋常じゃない怒りが何よりもの証拠と言える、と続ける伏黒。
「てゆーかさぁ…恵くんってば」
膠着状態に陥る2人へムズムズし始めるメスガキ。
しかしそこへ天使および来栖と高羽が駆けつける。
「アングルによっては甚爾くんみたいでメロ過ぎ…へ?だれ?」
「華ッ!!間違いない…奴が堕天だ!!」
「何ッ!?あのパツキンのチャンネーが!?」
天使が華へ術式の使用を促す。高羽は笑いの匂いを嗅ぎつけリアクションを挟む。
「…え?ちょ、ちょっと待ってよッ!?ワタシ敵じゃないって、恵くん悠仁くん説明して!!」
「た、たんま!!あの人は別に敵じゃなくって禪院家って所の…アレ?…伏黒の彼女だっけ?」
「どんな間違いだよッ!?ちげぇよ!!」
「(ムズッ♡)え〜寂しいこと言わないでよぉ恵くん。お姉ちゃんって呼んでみて?ぎゅ~ッてしてあげちゃうから♡こんなチャンスないよ?」
メスガキと言うよりエロメスの様な振る舞いで伏黒をドン引きさせる直子。ちなみに恵の表情に照れは一切ない。本気でドン引きしている。
「はい!!お姉ちゃん!!」
悪ノリする高羽を尻目に術式を用いてハイスピードで伏黒に接近するメスガキ。
「照れてるの〜?甚爾くん顔なのにかわいーw」
「やめてください!!」
「はい!!お姉ちゃん!!こっちにも下さいッ」
「イ・ヤ・よ」
「ちょ、直子さんもやめろって…」
キレ気味の伏黒を宥めながらもメスガキを諌める虎杖。
至近距離で伏黒へセクハラをかますメスガキに対し、華は青筋を浮かべ空高く舞い上がる。
「華ッ!堕天が強く根を下ろす前に「分かってる」…華?」
《光よ。すべてを浄化したまう光よ》
「…んん?あれあの娘何シてるの?」
「私の、大切なひとに」
《罪 咎 憂いを消し去り》
「伏黒、何かヤバそう!!」
「逃げるぞ虎杖ッ」
「恵は、私の…!!」
《彼の者を導きたまえ》
「え、あ、ワタシも逃げよっと」
「俺も逃げるよお姉ちゃんッ!!」
逃げると言いながらメスガキを妨害し始めるお笑い芸人。
「ちょっと、邪魔しないでよオジさん!!」
「カバディカバディカバディ!!」
「わっけ分かんない!!ちょ、どいてどいて…!!」
わちゃわちゃしながらも必死にその場を離れるメスガキだが、どう動こうとその光は常に向けられている。
「あ、ダメだ!!ロックオンされてるッ!?何で、ワタシなんかした!?」
「近づくなぁぁ!!」
《出力最大・邪去侮の梯子》
「「ぐぁぁぁぁぁぁ!!!」」
「みんな、無事?どんな状況かな?」
虎杖と伏黒がチリチリになったメスガキ(と高羽)の様子を伺っていると、乙骨がようやく駆けつけた。
衣服の所々は破れ、凍っているようでもあり、既に何らかの敵と遭遇していた事が伺える。
「ッ乙骨さん!!」
伏黒はこの場を治められるだろう唯一の存在に心底安堵した。状況を説明するが、乙骨は怪訝そうな顔でちょっとだけチリチリになったメスガキと高羽を見る。
「ごめん。もう1回良いかな…?よく分からなくて」
「先輩もやっぱり分かんないよな。俺もまだ分かんねぇし」
「取り敢えず、僕が連れてくよ」
リカ、と最愛の式神へ語りかける乙骨。リカに鷲掴みにされてメスガキは運ばれる事となる。
「ぐ、ぐぅぅ゙ぅ……」
「なんか、直子さんすごい苦しそうだけど…」
「り、リカちゃん少し緩めてあげて」
宿儺について、いまだに謎である。どうやら、現時点ではメスガキは肉体の主導権を握られていないともとれるが、万が一を考慮し乙骨が控えておくのが無難だろうと判断した。
「!津美紀ッ」
怒涛の展開により意識が追いやられていたが、伏黒は津美紀の件を思い出す。
「そうだった!!伏黒の姉ちゃん!!乙骨先輩ッ」
宿儺の所在、恐らく宿儺と関係のある過去の術師が津美紀へ受肉していること。今後の指針を決めるにも、あまりに多くのことが起きている。
さらにそこへもう一人、別行動を取っていた真希が追いつく。
「憂太、恵!!全員無事かッ」
「さっき連絡を受けたッ…九十九さんたちがやられた!!それと、禪院家に襲撃があった…!!」
「「「!!」」」
一同は考えを巡らせる。
天元が羂索の手に堕ちた?禪院家への襲撃理由は?戦力が集まり過ぎたから警戒されたのか…?
混乱の中、真希へも現状の情報共有を行う。
「宿儺の指を、直子が喰った…!?」
「…僕が虎杖くんたちと合流するのが遅れたのは、氷の術式を操る術師と遭遇して交戦したからです。恐らく羂索と協調して…いや、今は津美紀さんの事も考えないと」
「ッ…乙骨さん。津美紀については後回しで、今は戦力を削られることこそ避けるべきです!!真希さん、他の仲間は無事なんですか?」
そう話す伏黒は、拳を握りこみ血を滴らせている。
「…大勢やられたらしいが、少なくとも真衣たちは、石流のお陰で散り散りに逃げられたらしい」
思索に耽る時間はないと知りながらも今後の方針を決めかねている一行。リカにニギニギされるメスガキは気を失ったままで役に立たない。
時間がない。しかし、どうするべきか定まらない。
ようやく、まずは生存している仲間と合流を急ぐべきだ、と考えがまとまり始めたその時。
彼らの後方から黒い影が落ちる。
「やぁ。何だか面白いことになっているようだね」
呪霊と共に降り立った袈裟を着た額に縫い目のある男が、まるで隣人に対して挨拶をするような気軽さで語りかける。傍らには冷気を漂わせた白の髪を持つ術師が。
「!!お前はッ…」
羂索と裏梅。相対すれば死は免れない強者が二人立ち塞がる。
一方─
血溜まりの地面と、山積みの髑髏とお堂。
「女、どうやって殺されたい…?」
「」
呪いの王の領域内にて、メスガキは理解らせの危機に直面していた。
TIPS
時系列や整合性からは目を背けて下さい。背けなかったらTS転生の刑