日向ネジ、半人半魔(兄)と出会う   作:日向陰陽

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最終話 「最終決戦、そして…」

―――あからさまにデカいため息をついた後、うちはサスケに尋ねた。

 

ネジ「それはどういう意味かな、うちはサスケくん?」

 

サスケ「言った通りだ。破壊しそして創り直すのさ。闇を抱えぬ里、忍世界を一新する。俺が掲げるもの…それは『革命』だ。」

 

サスケの術で尾獣たちが岩に閉じ込められ球体の塊になる。

 

ネジ「しょうがねえなぁ、ここらで俺が『教育』してやるよ。お前何年も前から俺のおかげで生きてられてるの理解してる? 甘やかされて育ってきたツケがようやく回って来たな。」

 

サスケ「俺は以前とは違う。いつまでも見下してると死ぬのはお前だ。」

 

ネジ「何が違うんだよ。お前は反抗期から抜け切れてないクソガキそのものだ。俺が躾してやるよ。」

 

ナルト「ちょ、ちょっと待ってくれってばよネジ⁉ サスケとは俺がやるってばよ⁉」

 

ネジ「引っ込んでろ足手まとい。お前らがそうやって甘やかすからこいつが調子こくんだろうが。」

 

ミラージュエッジを手にしてナルトの腹を刺す。蹲る。

 

ネジ「バージル、悪いんだけどこいつと遊んでやってくれないかな? 殺すのはナシで。」

 

バージル「まあいいだろう、早く戻って来い。」

 

ネジ「うん、ごめんね。じゃあ行こうか、うちはサスケくん。」

 

サスケ「ついてこい。」

 

ついていった。ここは確か…終末の谷とかいう場所だ。思い出した、抜け忍のこいつを殺し損ねたのはこの近くだったはずだ。怒りが急に湧いてきた。

 

ネジ「確かこの近くだったよなあ。抜け忍のお前を殺そうとしたけど木の葉と砂隠れの連中に邪魔されてお前はただ逃げるしか出来なかったんだよな? 覚えてるか?」

 

サスケ「……覚えてるさ。だからこれは雪辱の戦いだ。」

 

案の定須佐能乎を出してきた。密かにチャクラは集中している最中だ。もう4段階目を超えている。エアトリックで間合いを詰めて5段階に入った直後にヘルオンアースをブチ込んだ。塵になって消える。

 

サスケ「くっ⁉」

 

また須佐能乎を出した。

 

ネジ「またそれ? うちはマダラもそうだったけど懲りないねぇ…。」

 

うちはサスケが尾獣たちが封印されている球体を呼び寄せてチャクラを集める。

 

サスケ「俺はこの世で最も強い。そして今ここで影に足を踏み入れる第一歩としよう。」

 

ネジ「へえー! 言うねぇ! どういう教育受けたらそんな傲慢な性格になるんだよ。」

 

チャクラを溜め切った須佐能乎が弓を構える。ギリギリまで待った。矢を放つ瞬間…エアトリックで矢の目の前まで迫った。

 

ネジ「神羅天征‼」

 

チャクラが暴発する。須佐能乎が消える。辺りが災害に遭ったかのように荒れ狂う。うちはサスケが落下する。優しく受け止めた。暴れて間合いを取る。

 

サスケ「お前は一体…⁉ 何者なんだ…⁉」

 

ネジ「さあ? 自分で調べろ。」

 

チャクラが弱り切っている。もう須佐能乎を出す力も残っていない。それでもサスケは飛び掛かって来た。最後くらいは素手で付き合ってやることにした。左手に黒い炎を纏った千鳥で俺に向かってくる。無造作にヘルオンアースを左手に叩きこんだ。爆発が起きる。サスケの左腕は千切れている。俺の右腕は…無事だ。ホッとした。こんなくだらない争いで俺の右腕をくれてやる気などハナからなかった。力なく倒れているサスケに話しかけた。

 

ネジ「頭は冷えたか?」

 

サスケ「ああ…俺の…負けだ…。結局…勝てなかったな…お前には…。」

 

ネジ「俺なんてまだまだ小僧だ。それでお前はまだまだクソガキだ、覚えておけ。」

 

サスケの髪を掴んで飛行して戻った。元の場所には余裕そうに立っているバージルと息を荒げて蹲っているナルトがいた。

 

ナルト「チクショー⁉ 全ッ然当たらねえー⁉」

 

ネジ「当たり前だろ馬鹿野郎。俺の師匠を舐めんじゃねえぞ馬鹿野郎。さっさと印を結べ。」

 

ナルトの隣にサスケを放り投げた。印を結ばせた。無限月読が解ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネジ「数えてみれば約1か月ちょっとの付き合いだったけど、いざ別れとなると寂しいもんだな。お前のお陰で俺は強くなれた。ありがとう。」

 

バージル「礼には及ばん。お前には元々才能があった。それを開花させただけだ。それではな。」

 

バージルが開いた空間に見たこともない景色が広がっている。あれがバージルのいた元の世界なのだろうと理解した。

 

ネジ「元気でな。」

 

バージル「お前もな。」

 

空間に入っていき閉じた。出会いがあれば別れもある。俺はそう納得した。涙は出なかった。

 

それから10年後―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は火影になった。第四次忍界対戦終戦後、数年が経ち宗家も分家もなくなった日向一族の当主として推薦され当主に納まった。それから五代目火影が引退し六代目火影…カカシも引退して後任に忍界対戦開戦から終戦までの功労者として俺の名が挙がった。他の四大国の影たちの強い推薦も受けて俺は承諾した。多由也は俺の秘書として仕事を手伝ってくれている。火影室に籠って仕事をしていると、とてとてと軽い足音が聞こえてくる。

 

「お父様ー! 稽古つけてよー!」

 

「そうだよー! もうアカデミーも一族の皆も相手にならないんだもん!」

 

綺麗な朱色の長髪を持った女の子がふたり、火影室にやってくる。俺と多由也の双子の娘だ。外見は多由也の遺伝子が勝利したようでホッとした。多由也の名前と語感が好きなので長女には『那由多』次女には『巴琉華』と名付けた。忍としてのセンスはふたりとも俺の血を色濃く受け継いだようでまたホッとした。俺が日向一族の当主になってから多由也が身籠ったのでまだ6歳程度だ。

 

ネジ「それじゃあ外に出てふたり同時にかかってきなさい。父さんに当てられるまで続けるからね。多由也、ちょっと行ってくる。」

 

多由也「うん! こっちはウチに任せて!」

 

ふたりの攻撃を避けながら思い出に浸る。バージルと過ごした日々…誰かに何かを教えて成長を見届けるのはとても楽しい。あの時のバージルも俺と同じ気持ちだったのだろうかと思った。子供は成長が速い。いつか俺を超える日が来るのだろうかと楽しみに待ちながら娘に稽古をつけた。

 

――完――

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