「聞いてくれよ親友」
「どうした、ダンジョンで失敗してきたか」
「違うよ。今日、二十歳になった僕は神スキルに目覚めたんだ」
「胡散臭いな。なんてスキル?」
「『安全出産』」
「産婦人科内定おめでとう」
「そういうスキルじゃないんだよ」
「じゃあどんなスキルだよ」
「僕が妊娠させた相手が安全に出産できる」
「実質スキル無しじゃん」
「そんなことないよ。この安全に出産っていうのは出産するまで母体を危険から守るものなのさ。だからどれだけ強いモンスターの攻撃でもかすり傷一つ負わないんだ」
「そんな映画版デ◯ノートみたいな」
「だからギルドで冒険者の女の子にスキルの説明をしてヤらないかって声をかければいけるハズなんだ」
「ただの不審者では?」
「ただ、問題があって戦闘系スキルに目覚めるのはほぼ男、数少ない戦闘系に目覚めた女子に使うにしたって自分が倒されないだけで強いモンスター相手には火力不足だ」
「十分じゃないか?」
「あと、実績がないからヤリ目にしか聞こえないこと」
「致命的じゃん」
「そこでスキル発動中相手への攻撃が一撃必殺になる代わりに相手からの攻撃も一撃必殺になる『一撃必殺』のスキルを持つ女子である君なら相性抜群だと思わないか?」
「え、孕めと」
「イエス、一緒につかもうdungeon dream」
「デメリットはないの」
「ダンジョンに潜る間他の男としちゃダメになる」
「嫉妬?」
「いや、僕の子を妊娠したと思って相手の攻撃を受けたら『安全出産』が発動しないなんてことになりうるし、妊娠中にヤろうとしてくる相手なんて危険だろう?だから相手の性器が弾け飛ぶ」
「ヤバ」
「というわけで今からやらない?」
「そもそもダンジョンってそんなに稼げるの?」
「強いモンスターを倒せるなら人生何回か分も余裕で稼げるハズだよ」
「……まあいいよ」
「あっ一応確認なんだけどいま妊娠してたりしない?」
「処女だよ」
・
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パァン
「ぐああああああ、僕の息子が一撃必殺!?」
「いや使ってないが?」
「じゃあなんで!?……はっまさかこれは『安全出産』!?他の『安全出産』持ちの子を妊娠してたのか!?」
「いや、処女だが」
「じゃあなんで!?」
「……あ、もしかして」
「思い当たる節が?」
「あんたって一人でスるとき道具汚さないためにゴムつけてするじゃん?」
「なんで知ってるかは知らないがそうだよ。それとなんの関係が……ってまさか」
「まあそういうだよ」
「じゃあ、さっさと息子の治療費稼いできてくださる?」
「その他諸々の費用も稼いでくるわ」