呪術師としての記憶と、十種影法術を持って生まれた少年、ナハト。
だが、彼が生まれたのは、呪霊のいない、魔法と魔族の世界だった。


魔力ではなく呪力。
召喚魔法ではなく式神。
魔法使いたちの常識から外れた力を隠しながら、ナハトは魔法を学び、影の獣を調伏していく。


断頭台のアウラが討たれた後、逃げる魔族の残党を処理したナハトは、そこで一人のエルフと出会う。


千年以上を生きた魔法使い、フリーレン。
魔法では説明できない影と、魔法の極みに近い存在。


交わるはずのなかった二つの体系が、北の旅路で重なっていく。
目指すは、十種影法術の完成。
そして、最強の式神の調伏である。