「走ったあとに、なんで歌うんだ?」

社会部記者の秋月恒一は、取材で訪れたレース場で、その疑問に引っかかった。

ウマ娘は走り、ゴールし、ステージに立って歌う。

観客も、スタッフも、走った本人たちも、それを当然のものとして受け入れている。

けれど秋月には、その『当然』が飲み込めなかった。

旧知の研究者・桐生亮。

かつて走っていたウマ娘・ミナト。

二人と関わりながら、秋月はレース場の外側に残るものを見ていく。

名前を呼ぶ人がいて、記事を書く人がいて、忘れずにいる人がいる。

もう走っていないはずのウマ娘が、どこでまだ走り続けているのか。

全10話完結。
番外編3話、余白1話、追加しました。



【挿絵表示】



主要三人のイメージです。
左から、秋月・ミナト・桐生。

秋月:社会部記者。
ミナト:元競走ウマ娘。
桐生:知覚情報を扱う研究者。


このお話は原作キャラ中心ではなく、ウマ娘世界そのものを読む話です

※本作はpixivにも同時掲載しています。内容は同一です。