何事も何も……ねえ?
「あなたは しにました▼」
▶はい
「え? そんな事は理解している? 真の姿を表したりゅうおうに惜しくも敗れたからだって? うんうん、いい具合に錯乱しているわね。死後はそうでなくっちゃ」
▶いいえ
「なに? そんな事より早く生き返らせてくれだって? 何事だってお説教の準備はできている? いや、死ぬことが何事だって事はないでしょ……、どんな死因であれ……」
▶いいえ
「はい? 何度も死んで何度も説教されてるから知ってるって? うーん、駄目ねこれは。まともに話が通じないと見たわ」
▶いいえ
「いいからさっさと生き返らせろって? 何処から聞いたか知らないけど、天国より転生がいいのね。話が早くて助かるわ~。じゃ持っていきたいチート能力とか武器とか選んで」
▶はい
「ロトの剣……? ないわよ、そんなゲーム上の武器。え? 鎧があったんだから剣もあるはずだって? そんな事言われてもねえ。ていうかあんた良く見たらコスプレ? かなり気合入ったコスプレしてるじゃない……。クールジャパンを感じるわ。死因はなによ。えーどれどれ……」
▶はい
▶はい
「あーわかったわかった、すぐにでも生き返りたいのね。そういう事言う人にはチートはあげません。自力で頑張りなさい。はい次の死者~。さーて待ち時間にでも今のやつの死因でも見てよっと。…………りゅうおうの“ほのお”で死亡……? はい……?」
そして よが あけた。▼
▶はなす
▶にし
「ここは アクセルの まちだよ」
▶はなす
▶にし
▶はなす
▶にし
▶はなす
▶にし
「ここは アクセルの まちだよ。ここは アクセルの まちだよ。ここは ウオオなぜだ同じ事しか言えねえどうなってんだ俺の口は」
「なんだあいつ……カニ歩きしてるぞ……」
「いかにも熟練の冒険者って顔付きしてるのに……」
「狂人だ……」
「同じ方向しか見ていない……、ヒッ目があった」
▶はなす
▶きた
「背中越しに話しかけられた!? ぼうけんしゃに なるには ぼうけんしゃ ギルドに とうろく する ひつようが あるわ うわああなんか勝手にセリフが口から出てきたあ!?」
▶とびら
「背を向けたままギルドに入っていった……」
「なんなんだあいつ……」
▶はなす
▶きた
「ヒッ!? 新手の不審者!? ……え? 違う? 冒険者になりに来た? いらっしゃい ませ ! ぼうけんしゃ とうろくの かた ですね! 1000 エリス かかります! ……私はなぜこんなカタコトな言い方を!?」
▶はい
「おかねが たりません。……あっ何処へ……。……ま、またのお越しを……?」
「おいあの不審者出てきたぞ……」
「冒険者になったのかな……」
「迷いもなく街から出ていくぞ……?」
▶とびら
♪~広野を行く~
ジャイアントトードが あらわれた!
コマンド?
▶たたかう
ゆうしゃの こうげき!
ジャイアントトードに 30ホ゜イントの ダメージを あたえた!
ジャイアントトードを たおした!
けいけんち 1ホ゜イント かくとく
10エリス てにいれた!
ジャイアントトードが あらわれた!
コマンド?
▶たたかう
ゆうしゃの こうげき!
ジャイアントトードに 29ホ゜イントの ダメージを あたえた!
ジャイアントトードを たおした!
けいけんち 2ホ゜イント かくとく
9エリス てにいれた!
ジャイアントトードが あらわれた!
コマンド?
▶たたかう
ゆうしゃの こうげき!
ジャイアントトードに 32ホ゜イントの ダメージを あたえた!
ジャイアントトードを たおした!
けいけんち 1ホ゜イント かくとく
12エリス てにいれた!
……………………
………………
…………
……
「おい聞いたか、最近カニ歩きの不審者が街の周りを徘徊してるって」
「やけに腕が立つとも聞いたぞ」
「モンスターを自主的に狩ってくれているから放置されてるらしいが……」
▶はなす
▶みなみ
「うわびっくりしたァ!! ここは アクセルの まちだよ。急に話しかけるなよお前!!」
▶はなす
▶ひがし
「なになになに!? 怖い怖い怖い!! ぼうけんしゃに なるには 1000 エリス ひつよう だぜ。 ウワアアなぜ俺はこんなことを」
ゆうしゃ
レベル 21
HP 149
MP 135
G 21554
E 1021
「……どっか行った」
「おい、ギルドの方向行ってねえか」
「なにかクエストでも受けていたのかな……」
▶とびら
「うわあああ出たカニ歩きの人!! いらっしゃい ませ ! ぼうけんしゃ とうろくの かた ですね! 1000 エリス かかります! ……あっ、1000エリス集めてこられたんですね……。意外と律儀な人なのかな……。それでは こちらの そうちに て を かざして ください!」
▶はい
「ゆうしゃ さん ですね! ……勇者? 勇者候補の方ですか?」
▶いいえ
「え? 自分は伝説のロトの勇者の血を引くものだって? し、知らない名前ですね……。それはともかく……、能力の方は……。 どれも平均的に高水準ですね。職業もさっそく上位職を選べますよ。職業は……」
▶はい
「勇者という職業は無いですね……」
▶いいえ
「え? 後のナンバリングにあるはずだからあるはずだって? 何の話をしているんですか……?」
▶いいえ
「ああ、はいはい……。話が進まないのでこちらで決めさせていただきますね。じゃあ戦士で。はいどうぞ」
▶はい
「素直なときは素直なんですね……。あ、ちょっと……。クエストも受注せずに何処へ行く気なんでしょうか……」
▶とびら
「うわっ出てきた!」
「散れ散れ!!」
「散開ッ!!」
「フンフンフ~ン今日も労働後のしゅわしゅわが美味しい~、ん? あれ、なんかどこかで見たようなコスプレの人が」
めがみアクアが あらわれた!
コマンド?
▶たたかう
ゆうしゃの こうげき!
めがみアクアに 5ホ゜イントの ダメージを あたえた!
「ちょ、いった! 痛い! 急に何すんのよ町中で!? え? 自分をアレフガルドに帰せ……? あ、あー……。そういえばなんかあなた地球出身じゃないらしいわね……。ていうかドラクエの人だったらしいっていうか……。後でルビスに滅茶苦茶苦情を入れられたっていうか……。いやだからって急に剣で斬りつけてくるのは酷くない!? 謝って! いきなり凶器を振るってきたことを謝って!!」
▶たたかう
ゆうしゃの こうげき!
めがみアクアに 3ホ゜イントの ダメージを あたえた!
「だから痛い!! や゙め゙な゙ざい゙よ゙ぉ゙!! カズマしゃああーん!!」
「なにモメてんだお前……うおっ!? ドラクエの勇者!?」
サトウカズマが あらわれた!
コマンド?
「マジかよ……、本物のドラクエの勇者がおる……。なんでもありか異世界転生……、ん?」
ゆうしゃの こうげき!
かいしんの いちげき!
サトウカズマに 50ホ゜イントの ダメージを あたえた!
サトウカズマを たおした!
けいけんち 1ホ゜イント かくとく
586エリス てにいれた!
「ギャッ! カズマさんころし!」
「おいみんな来てくれ! 人殺しだ人殺し!」
「ふてえやろうだこのカニ歩き野郎!!」
「カニみてえな歩き方しやがって!」
「覚悟しろカニ野郎!!」
むらびとの こうげき!
ゆうしゃは 1ホ゜イントの
ダメージを うけた!
ぼうけんしゃの こうげき!
ゆうしゃは 8ホ゜イントの
ダメージを うけた!
むらびとの こうげき!
ゆうしゃは 1ホ゜イントの
ダメージを うけた!
ぼうけんしゃの こうげき!
ゆうしゃは 10ホ゜イントの
ダメージを うけた!
むらびとの こうげき!
ゆうしゃは 1ホ゜イントの
ダメージを うけた!
ぼうけんしゃの こうげき!
ゆうしゃは 11ホ゜イントの
ダメージを うけた!
…………
……
あなたは しにました
「えーっと」
▶はい
「なんで俺は殺されたんですかねえ?」
▶はい
「“アクアのてさき”だったから……? 誰が手先じゃこの野郎」
「えーと、すいませんサトウカズマさん、先にこの人の案件を済ませてもいいでしょうか」
「あ、はい。え? なんで俺後回し?」
▶はい
「いやアンタもはいじゃなくて……」
「私は女神エリス。本来貴方は、この世界に転生するはずではなかった存在なのです」
「ですよね? どう考えてもドラクエ世界の住人ですよね?」
「竜王を倒すべき勇者が急に居なくなったと、精霊ルビスから苦情が殺到していまして」
「しかも本編ストーリー中に異世界転生させられてた? そりゃ荒れるわ、俺だって無理矢理ゲーム中断させられたら荒れるわ」
「ですので、今から貴方を正しい世界、アレフガルドへと生き返らせ、送り返します」
▶はい
「納得いただけたようで良かったです。不慮の事故で死んでしまったサトウカズマさんはこちらで生き返らせておきますので……」
「あ、俺も生き返れるんですか」
▶はい
「勘違いとは言え斬って悪かったって? いやまあ、完全に被害者だけども、別に生き返れるみたいだし、ドラクエの勇者なんていいもん見れたからチャラにしてやるよ」
▶はい
「おう、なんだかよくわからんが、アンタも頑張って竜王倒せよ。ナメてかかると意外と苦戦するからなアイツ」
▶はい
「それでは行きますよ……ザオリクッ!!」
「あ、やっぱそれなんすね」
……………………
………………
…………
……
そして よがあけた。
「おお ゆうしゃ! しんでしまうとは なにごとだ!」
▼