V:VII(♀)「誤解です閣下!!閣下ァッ!!!!」   作:Tkmraeua2341

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意外なことに高評価を入れてくださる方がいらっしゃったので…頭の中でごちゃごちゃしてた物をひとまず字にして並べたものです。
ホントはもっと入れたいこととかあったけど…コーラルって受信したくても出来ない時あるでしょ?
つまりそういうことですわ。



第2話

さて、ルビコンまで後37時間という所で緊急連絡が入った。

なんでも襲撃されて間もない惑星封鎖機構の星外基地を発見したそうだ。

鹵獲可能な機体か、そうでなくとも技術や機体構成を得るいい機会だと私達第7隊が現地へ向かう事になった。

 

 

「これは…凄まじいな…」

 

ガイダンスで輸送機を護衛しつつ他の隊員と共に降り立つと、機体越しにも硝煙とEN兵器特有の匂いが感じられるような惨状が眼前に広がっていた。

「各員に伝達、惑星封鎖機構の物と思われる機体を集中的に探れ、私は敵対者と思われる機体を探す」

『了解!』

 

と言ってもMTなんかはほぼ見分けが付かないだろうし、私が探すのは()()()()()()のACだろう。

あの日、この世界が前世で遊んでたゲームの世界だと知って混乱したが、ある一点だけは胸の内から突き出ていた。

 

ウォルター(ごすずん)を幸せにする。

 

AC6をプレイしたことがある人の半数は願望したに違いないと豪語できる事だ、過言ではない。

そして発売前に発表された映像に、私達猟犬が忘れられない展開があった。

 

惑星封鎖機構の基地を襲撃する、3機のAC。

初見では何故こんなに無謀なことをと眉間に皺を寄せたが、見返せば見返す程、それぞれが役割を果たそうと抗い、駆け抜けて行ったことがわかった。

 

だから、せめて何か、ウォルターに届けたくなったのだ。

本編で仕事をしたと、寂しそうに言った彼へ形に残るような何かを。

 

 

 

まず破損の激しい基地中央で探した。

分かりやすく壊れているだけあってすぐに見つけられた。

617…映像の中でウォルターの仕事をやり遂げた、おそらく猟犬部隊(ハウンズ)のまとめ役だと思われる先輩。

激戦の末にほぼ壊れかけの機体はアサルトアーマーの負荷に耐えられなかったのだろう、もはや廃棄するしかない程ボロボロだ。

コアの搭乗口と思われる所を探れば、()()()は焼けこげ、性別の区別すらつけられない有様だった。

なんとかドッグタグだけは回収したが、それ以外は諦めるしかないだろう。

 

次に探したのは基地周辺、時計回りに探せば617と同じパーツ構成の機体を発見した。

しかし損傷が酷く、コアから真っ二つにされていた。

周りに散っている武器を見るに…これは619だろう。

619…映像では一番最初に攻撃し、次へと繋げた先輩だ。

きっとあのミサイルで基地の防衛設備を破壊していなければ、617達は仕事を果たせなかっただろう。

こちらもドッグタグを回収、しかし遺体は左半分が蒸発していた。

…次だ。

 

最後の機体を発見した。

617達と同じパーツ構成、ギリギリコアは保っていたが頭パーツは吹き飛び、周りに散る二丁のハンドガンが物悲しい。

620…619が繋ぎ破壊目標までもう少しの所で対応してきた特務機体カタフラクトを617と共に応戦、連携の末に…カタフラクトは617が討った、きっと617だけでは突破できなかっただろう。

こちらも搭乗口を開きドッグタグを回収……いや、まさか…嘘だろう!?

 

「おい!救護班は準備を頼む!()()()()()!!繰り返す、()()()()()!!」

 

 

 

 

「おや、第7隊長じゃないか…どうやらお土産があるらしいが?」

「は!第3隊長殿!」

 

ルビコンに到着後、早速作業に取り掛かる。

監視部隊を主に展開し、万全の状態で敵対勢力を発見できるように交代要員も準備する。

それから一月、比較的安定してきた頃に第5隊長殿と第8隊長殿が輜重(しちょう)とその警備のためルビコンをしばらく離れた。

部隊も基地も落ち着き始め、休憩時間にはフィーカを飲める程度には安定している。

そんな折に第3隊長のオキーフ殿が話しかけてきた。

 

「惑星封鎖機構の機体データを一部回収しました。お陰でスネイル閣下も幸先が良いと喜ばれています」

「そうかそうか…あの隊長が久しぶりに会ったら別人に見えたのはそのおかげか…で?」

「はっ!」

「それだけじゃないんだろう?」

「…っ!!」

 

目敏い人だ…いや、当たり前か。

彼は情報部門の特殊情報局の長官職も兼任している、私のような木っ端とは雲泥の差なのだ。

その手腕にかかれば、私がちりょ…ほご…管理している()()の事もお見通しなのだろう。

 

「やあオキーフ、スウィンバーンも。君達も休憩中かい?」

「は!第4隊長殿!」

「よおラスティ、スウィンバーンとはここに来る時の寄り道の話をしてたんだ」

「寄り道?ああ…時間にうるさい閣下が珍しくも遅れて到着したのに今回は荒れてなかったという話か」

「それだ、なんでもスウィンバーンが面白い拾い物をしたらしい」

「それで機嫌が良かったのか、それは一体?」

「はいっ!敵対勢力と見られる惑星封鎖機構の機体データを一部回収に成功しました!」

「…もうちょっと楽になってくれ、お互い休憩中だろう?」

「りょ、了解です…」

 

いや申し訳ない、前世の記憶が蘇ったせいで目の前のイケメンが更にイケメンに見えて仕方ないんだ。

許して欲しい…。

 

「それで、スウィンバーン…他に、何を拾ってきた?」

「……」

 

あ、圧が、圧が凄い…。

「…出来ればオフレコでお願いしたい事です、お二人とも、よろしいですか?」

「…いいだろう」

「…私は席を外した方がいいかな?」

「いえいえ、第4隊長殿のことは信頼しておりますので…今回向かった基地の、襲撃者と思われる強化人間を確保しました」

「…っ」

「何か情報は得られたか?」

「本人の口からはまだ…未だに意識不明の重体で、右腕と右脚を欠損していました、奇跡的にも生還しておりますが…」

「そうか…」

「しかし、所持していたドッグタグの裏面に僚機と思われる機体の遺体から発見されたドッグタグと同じエンブレムが掘られていました。これがその画像です」

 

説明用に取っていた写真を3枚見せる。

所々擦れていたり焦げているが、あの紐だらけの腕は消えていない。

 

「……"ハンドラー"か」

「ええ、恐らくこの基地の襲撃者は彼が率いる猟犬部隊でしょう」

「…まて、下の掠れている文字はなんだ」

 

……。

 

「…復元した所、左から "Dear Father"、"My boss "、"My Dear Husband"です」

「……冷酷無情な男だとの噂だが、どうやらガセらしい、部下にそれほど慕われる聖人か、それとも…」

「まてラスティ、情報は多面的に捉えなければならない。相手を決めつけては、それ以上の何かがあれば足元をすくわれる」

「…了解だオキーフ、しかし…たったAC3機で惑星封鎖機構の基地を道連れとは、恐れ入ったよ」

「では私はこれにて失礼します、お二人とも体調にはお気をつけください」

「ああ、またな」

「そちらもな…所でラスティ、ここのフィーカ美味くなったか?」

「スウィンバーンがな、士気を高めるためにと質のいい豆と設備を導入したそうだ、部下も喜んでたよ」

「なるほど…」

 

 

 

 

ルビコンに入り半年、ベイラムのレッドガンやルビコンの解放戦線とも衝突が増えてきた。

あちらの基地を襲撃すれば、こちらの基地を襲撃される…小さくも広い規模で殴り合いが溢れかえっている。

その中でも難攻不落な場所がある。

ルビコン解放戦線が所有する通称『壁』…他の旧市街地のような所にある杜撰なものではなく、解放戦線の本拠地と呼んでも過言ではない場所だ。

 

そこにとうとう、攻め込む作戦が立てられた。

 

「―では、概要を説明します。現在、壁はレッドガンにより疲弊しています。先攻するのは第4隊長に先日雇った独立傭兵、それとMT部隊を順次投入します。第4隊長と独立傭兵がMT部隊の動線を確保次第二名は壁上へ移動、屋上に居るジャガーノートを撃ってもらいます」

 

この説明の後、第4隊長殿は出発し、MT部隊の指揮を一部任された。

場所はガトリング砲台のある市街地側、独立傭兵こと…"621"が投入される場所だ。

指揮と言っても現場へ出る訳では無いが、あの621と共に戦えることには心にクる物がある。

 

始まった、まずはMTを温存しつつも広げて建物を背にしながら進行する。

621…独立傭兵も輸送機から降りアサルトブーストを多用しながら第一目標であるガトリング砲台へ向かった。

617達とまだ同じRaD製のパーツにベイラムのアサルトライフル、キタガワのパルスブレード、肩に4連ミサイルを2つ乗せて飛んでいる。

 

…どうやらやってくれたらしい、仕事が速い、第4隊長殿もそれに合わせてか更に速くなっている。

それから数分もせずに2人がジャガーノートと戦闘に入った、これを機にMT部隊を突入させる。

…ふぁっ増援だと!?

 

あ、そういやそんな事もあったわ、それで621(私達)は第4隊長殿と別れてジャガーノートとタイマンするんだった。

ええい気を抜くな、圧の弱くなっている箇所を抑えこめ!!

勢いだ、勢いを途切らせるな!!

 

 

 

 

勝ったわ。

MT部隊の皆は戦勝ムードでテンションがおかしくなっている中、独立傭兵は既に帰ってしまった。

出来れば彼女とこれを渡したかったんだがなぁ。

…老若男女問わず、多くのルビコニアンが捕まった。

閣下は彼等の多さに眉を(ひそ)めて、素養のありそうなものを選別後に再教育センターへ送るように指示を出された。

再教育センターはアーキバスが造った施設であり、私はそのルビコン仮設支部の長官を兼任している。

だからこうして指示されている訳だが…。

 

胃が…胃が痛い…。

 

こ、こういう時こそ、私の出番なのだが…やっぱり辛いのだぁっ!!

 

 

 

 

「なぁ、俺らの隊長また"いつもの"が発揮したみたいだぞ」

「…まぁ、あの見た目になったから違和感は減った方だけどさ、まだやってるんだ」

「アーキバスに居るには…優しすぎるよなぁ」

 

 

 

 

「先に言うが、この場は録画されており後で何回でも見返す事ができるため私の話を止めずに最後まで見てほしい。星外企業の言うことなんて…そうなるのも無理はない。だが、現実的にあなた達の子ども、家族、愛する者を守るために聞いてほしい。…ルビコニアンの諸君、まずはこのような略奪者の話を聞いてくれることに感謝しよう。これからあなた達には適性検査を受けてもらう、その結果から割り振りを行い教育を受けてもらう。内容はそれぞれ違うのだが、例えば化学部門は在来植物と類似する食用の星外植物を比較、場合によってはテラフォーミングを行い現地での食用品を開発するチームがある。運搬部門ならば星内外問わず運搬に関わる機体のシュミレーショントレーニングを行い、もっとも適性のある機体で実地訓練の後仕事を割り振られるだろう。他にも武器開発や戦闘、建築、医療、科学、更にはメンタルヘルスなんてものもある、どれも教育の後に訓練があり、実用可能になれば仕事が与えられ給料が支払われる…そうしていく中で、この星を再生できるような発想と知恵を身に付けてもらいたい。最後に、あまりにも目に余るような者には、指導を受けてもらう。以上だ」

 

 

 

 

ルビコニアン達が誇ってきた壁をアーキバスの拠点とし、幾日かたった。

昼夜で交代させてはいるが、やはり夜警部隊は疲れが溜まっているようだ、私が対処している最中も旧市街地側からキャプチャーカメラの作動報告を受けているが、実際には同じ部隊のMTや空ばかり写っていた。

侵入してきた相手がベイラムのMTが数機、ハンドミサイルで小突き脱出装置の稼働も見届けたので心配ない。

後はこの雪山を超えることが彼等の課題だろうが…あのレッドガンならもっと酷いシゴキを受けてるだろうし大丈夫だろう。

「はぁ、しかし…こうも誤報が多いと先が思いやられる…部隊の休憩時間をもっと増やすか?それとも閣下も注目されているAIを導入するか…ん?どうした、この通り対処は済んでいる、早く持ち場に…」

 

後ろに降り立ったACを見つつ答えていた。

確か部隊の一人が休養のため独立傭兵を雇いたいと言っていたのでそれだと勘違いしていた。

銀色に統一されたパーツは確かに企業(うち)で量産されているパーツだが、所持している武器は殆どあの壁越えの傭兵と一緒で。

何よりも左肩にペイントされているエンブレムは、三角形に幾つものリードを握る腕(見慣れてきたもの)だった。

 

「まさか…壁越えの傭兵だな!!お前のオペレーターに用がある!!こちらには戦闘の意思はない、繰り返す!こちらには戦闘の意思はない!!」

 

無線を野外用拡声機能に切り替え叫びつつ、盾以外の武装をパージする。

既にこちらへ踏み込んできていた機体はクイックブーストで少し距離を離しつつも、こちらの話を聞く姿勢を見せてくれた。

 

「…止まってくれたこと感謝する。実は、私がルビコンへ入る前に、ある拾いものをした。それは既に壊滅された惑星封鎖機構の星外基地で拾ったものだ、内容は…ドッグタグを2つと、同じドッグタグを着けた強化人間。そしてドッグタグの裏にはエンブレムが彫られていた、そう、お前が乗っている機体が付けているそのエンブレムが!」

 

ここまて言うとまだ続いていたロックオンのアラートが止んだ。

構えていた武器も下ろされ、近付いてくる。

 

「今から搭乗口を開く、今すぐ渡せるのはドッグタグが2つ、その後、第8隊長経由で受け渡しポイントを話し合い、強化人間を渡したい…」

 

数十秒後、あちらの搭乗口が開いた。

交渉は成立したようだ。

よっし!!ここまでやれば621だって私を撃破せんだろうワハハハ!!

早速私も外に出る…そして621の待つACの手のひらまで機体の手を寄せて行けば…

 

「…貴様!!こんな極寒の中でパイロットスーツもなしに出撃してたのか!?指導だ、指導!!救護用毛布を持ってくるから待っていろ!!」

 

慌てて操縦席に戻り救護用セットを取り出しまた機体の腕を伸ばす。

言われた通りに彼女、621は微動だにせずに待っていた。

毛布をかけつつ観察する…

低い背、細い体、を覆うのは簡素ながら清潔感のある白いワンピース、その下には素肌が見えないほどの包帯が巻かれている。

顔は整っており、白いボブカットの髪に…赤い瞳が似合っている。

水筒から暖かいフィーカを飲ませつつ、重いため息が出てしまう。

 

「いいか独立傭兵…レイブンだったか。パイロットスーツはただの飾りではない、こういった極寒の地でも酷暑の地でも活動できるように造られた優れものなのだ。もちろんACのような急加速する悪環境でもパイロットを守れるように素材や作成に工夫が凝らされているのだ、まさか配給されていないのか?それなら私のを1つ譲るが…大きさは心配するな、可変式でこう…キュッと締まるように肌に密着する形でサイズを合わせてくれる」

 

そう言ってまた戻ろうとすると腕を弱々しく掴まれた。

そして端末を取り出したかと思うと、(おもむろ)に操作した。

そして数秒後、機械音声が流れた。

 

『ウォルター から もらってる ゴワゴワ するから ヤ』

 

「って持ってたんかい!!なら次の出撃以降はちゃんと着なさい!!」

 

『わかった』

 

「まったく…忘れる所だった、こちらを」

 

いつでも渡せるようにと肌身離さず持ち歩いていた小箱を彼女に渡す。

中身はもちろん、二人(617と619)のドッグタグだ。

 

「勝手ながら汚れや破損はこちらが手入れさせて貰った。きっと、彼にとって…心残りだったと思う。だから、渡して欲しい」

 

彼女は箱を眺めた後、小さく頷いた。

 

「強化人間については直ぐには渡せない、彼女は未だに意識が戻らなくてな…そちらが設備を整え次第引渡しを行おう。それでいいか?」

 

彼女は今度も頷いた、よし。

 

「ではな、私の指導(パイロットスーツ)を元によく励むのだぞ」

 

そう言い残し操縦席に戻る。

さあ持ち場へ戻ろうとすれば…あのなんちゃってニンジャが現れた。

 

621と連携して倒したが、腕部の修理費が胃を痛めた。

おのれぇ…ニンジャめーっ!!

 

 

 

 

 

惑星封鎖機構が活発になり始め、壁も奴らに取られてしまった。

しょうがないと別の基地を建設、護衛していれば暗号通信が入ってきた。

開けばそれは、ハンドラー・ウォルターからの私的なメールだった。

 

周辺地区への見回りと偽り外に出る。

前日から彼女…620を人命救護カプセルという、点滴や脈拍測定、AED機能がついてる円柱形の担架…みたいなのもに寝かせて操縦席の寝室スペースに予め乗せている。

強化人間の筋力を舐めてはいけない、これぐらいよゆーだ、けっして腰は痛めてない。

ホントだ。

 

ポイントに着けば既に1機の輸送機が止まっていた。

近付けば後部の搬入口が開き機体を入れる。

操縦席を開き、降りてみれば1人の老人が立っていた。

 

杖をつくその姿は、立つのさえやっとに見えた。

眉間のしわは山脈のように深く、その表情は後悔が質量として滲み出そうなほど、暗かった。

 

「ハンドラー・ウォルターか?」

「…ああ」

「伝えた者を下ろす、少し離れてくれ」

「…わかった」

 

私が両手に抱えてカプセルを下ろして見せれば、彼は小さく息を飲んだ後、静かに手を伸ばし、だが、触れることはなかった。

 

「…ドッグタグに彫られていた文字は知っていたか?」

 

見ていられなくて声をかける。

 

「いや…知っていれば、止めていた」

「何故?彼女達はあなたのことを純粋に慕ってただけでは?」

「こんな罪人を…慕う必要はない」

 

…それでも。

 

「それでも、彼女達は文字を残した…だからこうして…残せる機会があったと…私は思います」

 

「……礼を言う」

 

 

 

 

 

「621、戻ったか」

「…621、昔の話を…聞いてくれないか」

「お前の…()の者達についてだ」

「ここに眠っている620は、身体機能はそこまで悪化していなかった。だが、喋ることができなかった。『…おそろい?』…そうだな、そのデバイスの事だって620を参考にしていた」

「619は、派手なものが好きだった。手術の際にか両足が義足になっていたが、飛び跳ねることが多かった。ファーロンのミサイルのカタログを見ては脚をバタつかせていた」

「618は、好戦的で、人を見る目がなかった。まるで語尾のように、話の最後には…俺と、結婚するのだと…それで俺が少し敵対した相手には、よく噛み付いていた」

「617は…今まで言った3名を、よくまとめていた。618とは、よく喧嘩していたが、よく息が合っていた。619のためにカタログを近くに置いてやったり、620のために小さなメモ帳を渡したりもしていた。そういえば、あいつはよくフィーカを入れていた…よく、入れてもらっていた」

 

「話に付き合わせて悪かったな、621…620を安静にした後、少し休もう。あの女(スウィンバーン)から、いい豆とメーカーを押し付けられた」

「偶然にも…617がよく入れていた物だったからな…お前にも、飲ませたい」




妙にシリアスになっちゃったのでギャグ要員として没したものを載っけます、キャラ崩壊注意です。

※ルビコンに先乗りしてった3隊長達のバカ話

「…おや?どうしたんだオキーフ?ペイターもそんな深刻そうな顔をして」
「ラスティ隊長!それが…」
「ラスティ、実はな…スウィンバーンが強化手術の末、性転換してしまったらしい」
「な、何故!?彼にはそんな倒錯的(とうさくてき)な願望は見られなかったはずだが…」
「私も最初はとうとう錯乱したかと疑いましたが、オキーフ長官の情報を聞いた瞬間、これが私の上なのかと殺意が湧きました」
「まぁこれは擁護しずらいがな…なんでも、腰痛を直そうと強化手術を受けに行った際、チェック欄を誤ってしまったらしい」
「それは…なんとも…」
「まぁ彼らしいがな、スウィンバーンは真面目な男…あー女だが、時折抜けている所があったからな」
「確かに…必要な書類を纏め終えた後に筆記具を忘れたり、ネクタイを表裏逆に締めていたりしたな」
「ナイトキャップを被ったまま出社した姿を見た際は私の目だけでなく彼女の常識を疑いました」
「さて、諸君。そんなスウィンバーンの手術後の姿を手に入れたのだが、見たいか?」
「はい、どうなったのか確認し次第笑い飛ばしたいです」
「それはそれでどうなんだペイター…まあ私だけ見ないのも変だしな、見せてくれオキーフ」
「…これだ、担当医は相当わかってるぞ」
「ほう…これは…なるほど」
「…なあオキーフ、強化手術とは、こういう物だったか?」
「恐らくイメージアップでも狙ってるんじゃないか?広告にも出てるぞ『なりたい自分へ』と」
「これは、ただデカくしたわけではないですね…バランス、美しさ、隙がない」
「お、わかるかペイター、俺のおすすめはこのクビレだが、お前はどうだ?」
「尻ですね、胸も素晴らしいですが、この大きくも下品にならない臀部は中々見られません。いい仕事ですね」
「君たちねぇ…」
「むしろラスティ、お前はどうなんだ」
「そうですね、ラスティ隊長のそういった話は未だに聞いた事がありません」
「いや…そもそもの話、男だった同僚をそういう目で見れないだろう?」
「「……」」
「…おい」
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