作者が息抜きで書いた別枠の『バンドリ×デジモン』ネタ。


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お久し振りです。
またまた『バンドリ×デジモン』で書いてみました。

最初は『二次創作アルバム』に投稿予定でしたが、『別枠の方が読み易いのでは?』と思い、この様な形での投稿になりました。

今回の『バンドリ×デジモン』は、基本的にアワーノーツ組がメインとなっています。
詳しくは後々投稿する『設定集』で説明しますが、一応世界観だけを簡単な説明だけしておくと、


バンドリ要素

基本的には、


・『It's MyGO!!!!!』
・『Ave_Mujica』
・『ゆめ∞みた』
・『Our_Notes(アワーノーツ)』


をベース。
但し本家バンドリと違って、『ガルパ』とは一部の要素(ネタバレになる為、伏せる)を除いて、基本的にパラレルワールドの扱い(その為、『ガルパ』のユニットキャラやサブキャラ達は一部を除いて登場はしない)。


デジモン要素

イメージとしては『ビートブレイク』をベースにしており、デジモンの存在は一部を除けば一般には知られていない(但しあくまで設定と世界観のみを参考にしている為、『ビートブレイク』の人間キャラは一切登場しない)。


と言う感じです。

長々とした説明になりましたが、お手柔らかに御願い致します。


迷子の電脳掃除屋

 

 

私達は迷いながらも、パートナー達と共に前へと進み続ける。

 

 

音楽を奏でる者として。

 

 

電脳掃除人として。

 

 

 

 

☆☆

 

 

 

 

「見付けた……」

「ふふん♪ どう? 私とピヨモンが真っ先に見付けたんだよ」

「有り難う、ピヨモン」

「私への感謝は!?」

「煩い、黙れ、口閉じろあほん」

「酷いよタッキー!」

 

 

視線の先には背中に沢山の剣を生やした恐竜ーーーー今回のターゲットであるデジモン、ステゴモンがいた。

 

 

「燈、怖い?」

「うん……少しだけ……」

「若し恐いなら、此処で隠れて待ってても良いんだよ」

「……大丈夫。 私だって皆の役に立ちたいから」

「燈、1人で抱え込まないで。 僕は『MyGO!!!!!』の……ううん、燈のパートナーデジモンだから」

「……有り難う、ブルコモン」

 

 

私はブルコモンに微笑む。

 

 

 

 

私がブルコモンと出会ったのは、以前活動していたバンド----『CRYCHIC』が解散した直後の事だった。

 

 

一緒にバンドをやっていた友達からの突然の『解散宣言』を切欠にバラバラになってしまい、居場所を失ってしまった私。

 

 

(独りぼっちは嫌だよ……)

 

 

そんな中、自身のサポタマから生まれたのがこのブルコモンだった。

 

 

最初は如何接したら良いか分からなくて戸惑ったけど、偶々野良デジモンに襲われた一件を切欠に急速に仲良くなり、その後は同じ様にパートナーデジモンを得たあのちゃん達と『MyGO!!!!!』を結成と同時に、『クリーナー』の世界に入った。

 

 

今日の依頼はあのちゃんが元々『MyGO!!!!!の活動資金大量ゲット作戦』(?)を考えた結果、受けた物だった。

 

 

そよちゃんや立希ちゃんは最初難色を示したけど、あのちゃんが『MyGO!!!!!』の事を考えたって知って、その想いを無下にしたく無いって思った私が『やろう』と言った結果、こうして今に至る(因みに楽奈ちゃんは偶々用事があっていなかった為、この事は知らない)。

 

 

 

 

「そろそろ行くよ……エレキモン!」

「任せろ!」

「ラブラモン!」

「うん!」

「私達も行くよ、ピヨモン!」

「ええ!」

「ブルコモン」

「行こう、燈!」

 

 

私達は自身の相棒と共に、ステゴモンの前に飛び出す。

 

 

「……!」

「アンタに個人的な恨みは無いけど、目的の為に倒させて貰うよ!」

「……ギャオオオーー!」

 

 

ステゴモンは大きな咆吼と共に襲い掛かる。

 

 

「マジカルファイヤー!」

「レトリバーク!」

 

 

即座にあのちゃんのピヨモンとそよちゃんのラブラモンが、緑の炎と超振動を放って牽制する。

 

 

「行くぞブルコモン!」

「うん!」

 

 

怯んだステゴモンに、立希ちゃんのエレキモン(紫)と私のブルコモンが飛び掛かる。

 

 

「テイルダスク!」

 

 

エレキモン(紫)が9本のシッポで9連撃をステゴモンに浴びせる所に、ブルコモンが追撃する。

 

 

「ベビーヘイル!」

 

 

口から冷気を込めて放たれた無数の小さな氷が、ステゴモンに直撃する。

 

 

「やった……!」

 

 

私が呟いた直後だった。

 

 

 

 

「ウワアアアーー!」

 

 

 

 

突然、ブルコモンの体が弾き飛ばされる。

 

 

「ブルコモン……!」

 

 

私は慌ててブルコモンに駆け寄る。

 

 

「大丈夫?」

「な、何とか……」

 

 

視線を向けた先にはあの攻撃を浴びたにも関わらず、平然としたステゴモンの姿があった。

 

 

「よくもブルコモンをーー!」

「待って皆!」

 

 

立希ちゃんの制止を振り切ってエレキモン(紫)達3体がステゴモンに迫る中、ステゴモンは背中の剣を上空に打ち上げる。

 

 

 

 

そして次の瞬間、上空に打ち上がった無数の剣があのちゃん達に降り注いだ。

 

 

 

 

「「「ウワアアアアーー(キャアアアアーー)!」」」

「「「キャアアアアーー!」」」

 

 

 

 

私はブルコモンを庇う様に覆い被さる。

 

 

暫くして剣が収まったのを確認した私達は起き上がって視線を向け、息を呑む。

 

 

 

 

そこには倒れ伏したあのちゃん達と皆のパートナーデジモン達の姿があった。

 

 

 

 

「あのちゃん……そよちゃん……立希ちゃん……」

 

 

そしてステゴモンは私達に気付き、トドメを刺そうとゆっくりと近付く。

 

 

「燈へ近付くなー!」

 

 

ブルコモンはステゴモンへ勇敢に挑み、氷の外殻で攻撃を加えるけど、ステゴモンの堅い体には傷一つ付かない。

 

 

暫くして痺れを切らしたステゴモンが尻尾を振り回して、ブルコモンを薙ぎ払う。

 

 

私は慌てて駆け寄って、ブルコモンに呼び掛ける。

 

 

「ブルコモン!」

「……大丈夫……」

「だけど……!」

「……燈、此処は僕が食い止める。 ……だから、燈は他の皆を連れて逃げて」

「えっ?」

 

 

突然の言葉に戸惑う私に構わず、ブルコモンは続ける。

 

 

「この儘じゃ全滅だ。 だから……僕が囮になる」

「ブルコモン!」

 

 

再びステゴモンへ立ち向かうブルコモンの姿に、私は叫ぶ。

 

 

「私は……私は……!」

 

 

怖かった。

 

 

この儘ブルコモンが何処か遠くへ行ってしまう事が。

 

 

同時に臆病な自分が嫌だった。

 

 

私は……ブルコモンと離れたくない。

 

 

だから、私は……貴方と一緒に進んで行きたい!

 

 

その時だった。

 

 

突然、私の体が青い光に包まれる。

 

 

(これは……!)

 

 

それが自身のe-パルスである事を悟った私はタマゴ型の端末機械ーーーーサポタマを取り出すと、自身のe-パルスを注ぎ込み、それを高く放り投げる。

 

 

「ブルコモーーン!!」

 

 

そしてそして放り投げられたサポタマをブルコモンが飲み込むと、取り込んだe−パルスが彼の全身に巡り出し、姿が徐々に変わり始める。

 

 

「ブルコモン、進化!」

 

 

光に包まれた体が段々大きくなると同時に、背中から氷の翼が生えてくる。

 

 

 

強い鼓動を打ち鳴らしながら光が弾けると、其処には全身が白い毛並みを生やした青い体色が特徴の氷竜がいた。

 

 

「ペイルドラモン!」

「ブルコモンが……進化した」

 

 

新たな姿に思わず見とれる私の前でブルコモン……ううん、ペイルドラモンはテゴモンに立ち向かう。

 

 

ステゴモンが尻尾による一撃を繰り出すも、ペイルドラモンは其れを掴んで背負い投げを決める。

 

 

その後、ステゴモンが起き上がる前に飛び掛かり、鋭い牙と爪で攻撃を加える。

 

 

やがて連続攻撃をフラフラなステゴモンを見たペイルドラモンは、上空に飛び上がる。

 

 

「ギャオオオオー!!」

 

 

ステゴモンは最後の足掻きと言わんばかりに背中の剣を上空に打ち上げて放つけど、ペイルドラモンは真正面から迎え撃つと其れを物ともせず、ステゴモンに向かって急降下する。

 

 

 

 

「メテオ……ヘイル!」

 

 

 

 

轟音と共に、ペイルドラモンのダイブがステゴモンに直撃する。

 

 

「グギャオオオオー!?」

 

 

ステゴモンは苦痛の叫び声を上げながら、その儘電子分解されて、砂のような幼年期デジモンーーーースナモンへと退化した。

 

 

「ぷ~?」

 

 

ペイルドラモンはスナモンとサポタマを回収すると、私の方を向く。

 

 

「やったんだね……」

「あぁ……」

 

 

安堵と共に疲労が一気に押し寄せた私は、そのまま意識を失った。

 

 

 

 

☆☆

 

 

 

 

「ううん……」

 

 

暫くして、私は目を覚ます。

 

 

周りを見ると、そこは見慣れた『RiNG』の部屋だった。

 

 

そして私の側にはブルコモンが眠っていた。

 

 

「気が付いた?」

 

 

振り向くと其処には、三毛猫の様な姿のデジモン----楽奈ちゃんのパートナーデジモンであるミケモンの姿があった。

 

 

「ミケモン?」

「楓さんから事情を聞いて、楽奈や香澄達と一緒に捜してみたら皆の姿を見付けて……その後は『RiNG』の部屋まで運んだ訳よ」

「そうだったんだ……。 あのちゃん達は?」

「大丈夫。 皆無事よ」

 

 

ミケモンはそう言って、私の側にいるブルコモンに視線を向けると、ブルコモンが目を覚ます。

 

 

「んんっ……」

「ブルコモン……大丈夫?」

「燈……うん、大丈夫だよ」

 

 

私が呼び掛けると、ブルコモンは微笑む。

 

 

暫くすると、あのちゃん達と3人のパートナーデジモン達がやって来た。

 

 

「ともりん……良かった……!」

 

 

あのちゃんは私を見るなり、抱きしめる。

 

 

「……ごめんね」

「ううん、気にしないで」

「燈、怪我は無い?」

「うん。 ブルコモンが進化して、助けてくれたから」

「……そっか」

 

 

私の答えに、立希ちゃんとそよちゃんも安心した様子を見せる。

 

 

「そう言えば、回収したデジモンの方は?」

「それなら楓と香澄達に任せた」

「そっか……」

 

 

楽奈ちゃんの言葉に、私は目を伏せる。

 

 

「燈ちゃん?」

「……今の世界はデジモン達に対して冷たいね……」

 

 

私は呟く。

 

 

あのステゴモンだって本当なら、誰かのパートナーデジモンになって一緒に笑ったり、楽しく過ごす権利があった筈なのに、結果的に私達はそれを奪ってしまった。

 

 

それを思うと、素直に喜べなかった……。

 

 

「燈」

 

 

その時、ブルコモンが私を真っ直ぐ見つめていた。

 

 

「ブルコモン?」

「確かに、この世界はデジモン達に対して厳しいかもしれない。 でも、それでも僕は……燈や仲間を失ってしまう事の方がもっと辛い。 だから……これからも燈が辛い事や苦しい事があった時は、僕も支えるから。 だから燈はその優しさを忘れないで」

「ブルコモン……。 有難う、これからも宜しくね」

「うん」

 

 

ブルコモンは笑顔で頷き、その姿私にはとても眩しく映った。

 

 

 

 

☆☆

 

 

 

 

「いたよ、皆」

 

 

そよちゃんの声を聞いた私達が集まり、視線を向けた先には背中に4枚の羽根を生やした赤い体色の虫の様な見た目の2匹の異形----今回のターゲットであるデジモン、フライビーモンがいた。

 

 

「あれが今日の賞金!」

「だからデカい声出すな、あほん」

「2人共……喧嘩するなら、先に貴女達から始末して良いんだよ……?」

「「すいません。 其れは勘弁して下さい」」

 

 

そよちゃんの物騒な発言の前に、あのちゃんと立希は大人しくなる。

 

 

「そよ、お腹空いた。 抹茶パフェ食べたい」

「楽奈ちゃん……あれだけ食べて、まだ足りないの……?」

 

 

楽奈ちゃんとミケモンのやり取りに、私は思わず苦笑してしまう。

 

 

それを尻目に私はブルコモンに視線を合わせると、小さいながらも精一杯の言葉を繋ぐ。

 

 

「行こう、皆」

「「「「オッケー((うん))(ええ)!」」」」

 

 

 

 

----この世界はどうしようも無く、理不尽で残酷行為だと思う。

 

 

 

 

「香澄……如何したの?」

「うん……燈ちゃんとブルコモンのコンビを見てたら、少し昔の私達の事を思い出してね……」

 

 

自身のパートナーデジモンであるガンマモンからの問い掛けに、香澄を懐かしみながら答える。

 

 

 

 

----その中で私達も沢山傷付き、涙を流した。

 

 

 

 

目の前の敵デジモン----ブルモンが崩れ落ちて電子分解し、サポタマと幼年期デジモンが現れる。

 

 

「お疲れ様ですわ、アイギオモン」

 

 

薄い水色の長髪の少女----豊川祥子が、自身のパートナーデジモンであるアイギオモンに労いの言葉を掛ける。

 

 

 

 

----それでも、何時か必ず出口の光を見付け出せるって信じている。

 

 

 

 

「珠緒様! あの……私、珠緒様の大ファンで……これからも応援してます!」

「有り難う。 正直まだ未熟な所もあるけど……これからも応援宜しく御願いね!」

 

 

とある会場。

 

 

現在そこでは1人のアイドルと彼女のファンの細やかな交流イベントが行われており、そのイベントのメインであるアイドル----宵崎珠緒が、ファンの1人に丁寧な感謝を直接伝えている。

 

 

 

 

----だから私達は、

 

 

 

 

「マジカルファイヤー!」

「レトリバーク!」

「ジャミングサンダー!」

 

 

私と楽奈ちゃん以外の3人のパートナーデジモンが、フライビーモンに先制攻撃を仕掛ける。

 

 

「ブルコモン!」

 

 

 

 

この理不尽な世界の道のりを迷子になりながらも、戦いながら前へ進んで行く。

 

 

 

 

「ブルコモン進化! ペイルドラモン!」

 

 

 

 

----何故なら、私達の音楽……ううん、物語はこれからも続いて行くのだから。

 

 

 

 

 




此処まで読んでくれて有り難う御座います。

元々『デジモンビートブレイク』を見ていて、作品の世界観と設定が面白くて『これで何か書きたい』と思っていた時、前から書いてた『デジモン×デジモン』作品の後書きでアワーノーツ組の事に触れたのを思い出し、其処からこの作品を考えました。

因みにこの作品は読み切りの為、連載の予定は今の所はありません。

改めて此処まで読んでくれて、大変誠に有り難う御座いました。

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