極東の島国・日本。そこには魔術協会(時計塔)も聖堂教会も関知し得ない、独自の霊的防衛組織が存在した。
皇室が生まれた神話の時代より続く極秘魔術機関「中央四十六室」の監督下にあり、皇室と国を霊的脅威から守護する独自の兵装・斬魄刀を操る者たち――「護廷十三隊」。
 日の本の民の安寧の為、彼らが介入する。


 泥汚れは漂白剤で綺麗にしましょう。無理なら焼却ね

 Fateの泥汚れ(聖杯)にブリーチ(BLEACH)をぶち込んでみた。

 続くかどうかは不明

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Fate/ZERO 漂白剤で綺麗にしましょう。

 

 極東の防人(さきもり)

 

 極東の霊峰、その奥深くに隠された「中央四十六室」の議場は、重苦しい静寂に包まれていた。

 

 地下深く、厳重な結界に護られた雛壇の上から、四十六人の賢者と呼ばれる冷徹な老魔術師たちの声が響く。

 

 「冬木の地にて、再び大聖杯が起動した。またしても西欧の魔術師どもが、我が国の霊地を穢し、根源に至るなどと言う私欲のために血を流し合おうとしている」

 

 それに別の老魔術師が頷き、言葉を紡ぐ。

 

  「前回の第三次における失態は、我が十三隊の歴史に刻まれた痛恨の汚点。あの時は日本軍の介入に足並みを乱され、未知の『英霊』なる怪物に部隊を磨り潰された」

 

 また別の者が苦渋を隠そうともせずに発言する。

 

 その言葉は、この場にいるすべての者達の共通認識であった。

 

 「時計塔も聖堂教会も、極東をただの僻地と侮り、我が国の法を無視して暴れる腹積もりよ…奴らを信用するなど万に一つもあり得ん」

 

 議場の中心、一段低い板敷きの上に直立するのは、白き羽織を纏った一人の男。

 

 護廷十三隊を統べる総隊長、山本元柳斎重國であった。

 

 老将は深く刻まれた皺の奥から、鋭い眼光を雛壇へと向ける。

 

 「……して、中央四十六室の結論は。再び冬木を封鎖し、静観するか」

 

 元柳斎の問いに、議長たる老人が首を振った。

 

 「否。今回は静観など許されぬ。――おそれ多くも、皇室より『要請』が下った」

 

 その言葉が出た瞬間、議場を支配する空気が一段と張り詰めた。

 

 中央四十六室の命令は絶対である。

 

 しかし、この国において、その絶対を上書きする唯一の至高。象徴たるお方からの『要請』。

 

 それは護廷十三隊にとって、何よりも優先される事実上の勅命であった。

 

 「『これ以上、異国の魔術によって日本の民が涙を流すことのないよう、事態を鎮め、民に安寧をもたらしてほしい』……と。総隊長、異存はあるまいな」

 

  「……言うに及ばず」

 

 元柳斎は静かに、しかし地響きのような威厳を込めて応じた。

 

 手にした杖が、コツリと床を叩く。その硬質な音が、出陣の合図だった。

 

 「我が十三隊の存在意義は、この国と、民を霊的脅威から守護すること。時計塔の鼻持ちならぬ魔術師どもであれ、聖堂教会の偽善者どもであれ、我が国の霊地で物騒な玩具(聖杯)を奪い合うというなら――すべて等しく、叩き斬るまで」

 

 元柳斎の背後、影の中から次々と「隊長」と呼ばれる怪物たちが姿を現す。

 

 ある者は不敵な笑みを浮かべ、ある者は静かに闘志を燃やし、ある者は異国の魔術師たちへの嫌悪を隠そうともしない。

 

 その腰に帯びているのは、時計塔の錬金術でも、聖堂教会の概念武装でも到達し得ない、極東独自の究極の魔術礼装――『斬魄刀』。

 

「前回の第三次では後手に回ったが、今回は違う。搦め手は無用、正面から踏み潰す」

 

 総隊長の厳格な声が、地下議場に響き渡る。

 

 「これより、第四次聖杯戦争への介入を開始する。冬木の地に這い寄る外道どもに、極東の防人の刃の味を、存分に教えてやれ」

 

 白き羽織が翻る。

 

 時計塔の魔術師たちも、アインツベルンも、そして間もなく召喚される英霊たちすらも、まだ知らない。

 

 極東の闇に潜む、十三の凄絶な「牙」が剥かれたことを。

 

 冬木の夜空に、静かに、だが確実に、嵐が吹き始めようとしていた。


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