魔術基盤を創星しアラヤとガイアにも認められつつ(但し、同僚の眼が病んでる)なんとかノッブに気に入られようと媚を売り(但し、信長以上に秀孝、仏敵扱いされる)その結果、見事に【歴史上最大の大魔王】と一時期大バッシングされましたとさ。
天正十年、六月二日。京都、本能寺。
歴史が正しく編まれるならば、ここは一人の覇王が燃え盛る炎の中で果てる、凄惨な裏切りの舞台となるはずだった。
だが、人理継続保障機関・カルデアが観測した最初の歪み──『特異点X』の光景は、人理修復の旅を始めたばかりの藤丸立香とマシュ・キリエライトの想像を、根底から覆すものだった。
カルデア崩壊直後、命からがらレイシフトした藤丸とマシュが目にしたのは、燃え盛る本能寺の境内で、炎の奥から歩み出てきたのは………燃え盛る戦火に似合わない、仕立ての良い藍色の羽織を纏った、迫り来るスケルトンの大群を「扇子一つ」で涼しげにいなす1人の若武者であった。
「やれやれ。降って湧いたかと思えば、ずいぶんと古い、そしてひどく濁り詰めたお客様だね」
「あの、君は一体…ッ!」
あまりの熱風に藤丸は腕で顔を覆った。
本能寺の境内は激しく炎上していたが、その炎は赤ではなく、不気味な赫い情報光の燐光を放っている。空を覆うのは暗雲ではなく、時折のぞく不気味な「無数の眼球」──魔神柱の影。カルデア崩壊の混乱を引きずったままの藤丸とマシュを取り囲むのは、骨の兵卒(スケルトン)の群れだった。
「先輩、下がってください! 真名はまだ解放できませんが、この盾がある限り……!」
マシュは絶望的な状況に武者震いをガチガチ鳴らしながらもそれでも立つことが出来ないでいた。
一方、彼は迫り来る骨の兵たちの刃を、まるで敦盛のステップでも踏むように、最低限の動きで、しかし最高にエレガントに躱していく。その佇まいは、戦場にあってあまりにシック(粋)だった。
「やれやれ、奇妙な稀人(マレビト)が現れたものよな。これも一縷の士業《サムライ》か」
「このままだと好まぬ文脈に突き進むだろう」
ーーで、あるからして
「此の間をお引き取り願おうか」
彼は手持ち無沙汰なもう一方の手で刀印を結び、一閃した。
「領域展開」
☆
「もしもーし。先輩。起きてますか?」
「あれ?此処ってカルデア…じゃあさっきのは夢?」
「胡蝶の夢…という意味ではある意味そうかもしれんな。マスター」
錬鉄の英雄がハーブティーと抹茶と栗のテリーヌをそっと置く。
ほんの微かに腹に力を籠めているのだろうか?
『まるでホンモノのゴースト(正義の味方)に出逢ったかのように』
聲に底深さが増している様子を察した。
「うん。わからないことは後でドクターに聞こう。それより魔術協会の事なんだけども、マシュ。ロード・エルメロイ二世って現代魔術科を担当しているんだってね。彼にすぐにでもお聞きしたいことがあるんだけど……マシュ?」
「ロードならストレス性胃潰瘍で倒れました。先輩のせいです」
「なんでさ!!?」
web4って型月魔術と相性が良くない?イイよね。(お目々ぐるぐる)