忍の世界とか割と詰みである 作:こうすけ増田劇場版
転生特典を全くと言って使わずに隠していたのは大蛇丸との対話を成立させる為で暗躍しているのは今回が初だったりするからね!なにかこう、運命的なものがとか仕組まれたとかこの班だけが4人なのが謎とかもある!とかなるけれども、仮に適性のある班に入れるとしたら全く無関係のオリジナルキャラとオリジナル上忍の班になるからオリジナル任務を出したりしないといけないスゴいめんどくさいし、読者的にもオリジナルキャラはそこまで要らねえだろうな展開になるから!世界観はNARUTOだけれども世界観を借りているだけの作品になるから!考察とか色々としても特に考えてないから無意味だから!
いぬづか キバ vs うずまき ナルト
「しゃあ!俺の出番か!んでもって相手はナルトか、こりゃ楽勝だな」
「あん!」
サクラの試合が終わって、テンテンvsテマリもあっさりと終わってナルトの試合がやってきた。
原作通り、ナルトの相手はキバであり、キバはドベのナルトが対戦相手ならば楽勝だぜと笑みを浮かび上げていた。
「楽勝はこっちのセリフだってばよ!二次試験はあっさりと終わっちまったり色々と危なかったけど、1vs1なら俺の必殺技が火を吹くぜ!」
「そういや、なんかあるって言ってたな……カカシ先生、なんかしたっすか?」
「いや、波の国以降全くと言ってノータッチだ」
自分の番がやってきたとノリノリで出てくるキバとナルト。
忍なのに忍ばないのはどうなのかと思ったが、ナルトがなんか必殺技があるらしい。そういえばそんな事を言っていたが、なんか必殺技でもあるのか?
「だが、ナルトに必殺技は大事だ……なにせ彼奴は影分身の術と変化の術以外は全くと言って使えない。影分身の術で頭数を増やしたところで、ナルトは別に体術のエキスパートじゃない。体術は普通で波状攻撃があれば影分身は簡単に破壊されてしまうから……ナルトには相手の忍を倒す決定打が欠けている」
カカシ先生は特に修業を見たり付けたりはしていないが、必殺技が今のナルトには必要な事を言う。
ナルトが実戦で使えるのは影分身の術と変化の術だけ……なにか明確な必殺技らしい必殺技をナルトは持っていない。その辺のチンピラ相手ならばナルトの影分身の術で数に物を言わせればいいが、ある一定のレベルを越えた強さを持っている忍ならば何かしらの攻撃技を持っていないといけない。
「そもそも、ナルトの影分身の術の使い方は間違っているからな」
「え、そうなんですか?」
「数を増やす術だけど、正しい使い方は別にあるんだ……まぁ、影分身の術自体がナルト向きの術なのは確かなんだが」
影分身の術は情報を集める為の忍術で頭数を増やして殴り合いで有利になる為の術じゃない。
使用したらその時に持っているチャクラを分身したい数に均等に等分割するから最低でも練り上げているチャクラの半分を持っていかれる。コスパ的な意味合いでは圧倒的に使い勝手が悪い。
カカシ先生は影分身の術についての解説をしようとするがナルトvsキバの戦いが始まる。
サスケが颯爽と快勝を決めてサクラも勝利を決めたからカカシ先生的にはナルトにも勝利してほしいと思っている。
流石にカカシ先生もナルトの事を分かってきたのか小難しい雑学よりも身体で覚える実戦で一気に成長するタイプで……今の今までまともな指導を受けていないのと九尾のチャクラが原因で上手く力の制御が出来ないだけで、決して忍としての才能が0じゃない。
分身の術もまともに使えないリーの方が忍術の才能は無い。
別にリーをバカにしているわけじゃなくて、単純に……サスケとサクラが上澄みも上澄み過ぎる位置にいる。と言うかここに居る今年の下忍の面々が濃すぎるぞ。
木ノ葉随一のコンビネーションの猪鹿蝶の子供、一応は一族当主だ。
日向や油女なんかの忍者を生業にしている奴等ばかりで文字通り忍者でも何でもないサクラがくノ一コースの首席ってどうなってんだ?ペーパーテストだけの奴かと思えばチャクラコントロールをあっさりと覚えるしな。
キバとナルトの戦いは先ずは体術から始まるが、ナルトはやっぱりというべきか初手に影分身の術を使う。
くんくんと鼻が動いたキバはどちらもナルトの匂いを発している実体を持った分身である事に一瞬だけ驚いたが直ぐに殴り返して体術での応戦になるが、キバは煙玉を投げた。
「キバは犬並みの嗅覚を持っているわ。視界が遮られたとしても、ナルトが何処に居るかぐらいは分かるわ」
煙玉でナルトとキバが見えなくなった。
この状況ではお互いに不利に見えるがキバを担当している上忍の紅先生がキバは嗅覚に優れた事を指摘し……煙の中からナルトが飛び出てきた。
「どうだ?コレが俺とお前の力の差だ……っと、モロに鳩尾に入ったから聞こえてねえか?」
「あん!」
「おう!俺達の、勝ちぃ!?……赤丸じゃねえ!?」
キバが殴り飛ばしたナルトがボフンと煙を上げた……影分身だった。
ナルトは煙の中で更に影分身の術を使って頭数を増やして赤丸を捕まえて赤丸に変化した。赤丸の匂いに気付かなかったのは迂闊なミス。赤丸に変化したナルトに噛み付かれた事でキバは冷静になり匂いが赤丸でない事に気付きボフンと煙を上げてナルトに戻った。
「ほうふぁ、ひは!」
「コイツに気を取られてるからこうなるってばよ」
「嘘だろ……コイツがあのナルトか?」
わざとでなく純粋に忍術や座学が下手くそだったあのナルトがキバに対して奇襲を仕掛けることに成功した。
アカデミー時代の悲惨な成績を見ているのでナルトは格下の存在だと見誤っている。それは他の班の奴等も同じ考えで、あのナルトが一気に成長していると圧倒されている。
「っち、こうなったら赤丸!」
「あ、ん!」
「体が真っ赤に……うぉ!?」
「グルルルル!!」
赤丸に向かってチャクラ増量の丸薬を飲ませるキバ。
赤丸は真っ赤に染まりナルトの拘束から抜け出れば威圧感を放ってくる。ナルトは審判にアレはドーピングじゃないのかと言うが、立派な忍具で、そもそもで赤丸自体も忍具の一種扱いだと言われて、卑怯だと言うがその気になればこの会場を埋め尽くすぐらいには分身が出来るお前が言っていい事じゃない。
「あん!」
「いくぜ、赤丸!」
赤丸がキバの姿に変化してキバはニヤリと笑みを浮かべた。
今までのキバの動きとは段違い、人間の動きと言うよりは獣の動きをしており……ナルトは何発か攻撃を受けたが耐えきって、回避して回避して回避しまくる。
「くそっ、ダメだ……」
「どうした?ちょっと本気を出したらこんなもんか?」
キバと赤丸の圧倒的なスピードとコンビネーションの前に回避するのが精一杯でカウンターを入れることが出来ずに苦戦するナルト。
回避することは出来ているがそれ以外はなにも出来ていない事にナルトは焦っている……ただ、キバもキバでナルトを倒す決定打をまだ出していねえ。
「見せてやるぜ。犬塚流忍獣体術……牙通牙!!」
「終わりね」
「……ナルトの奴、笑ってやがるな」
キバがとどめの一撃を決めると赤丸と一緒に独楽の様に回転して突撃する牙通牙を使う。
アレが当たればナルトに勝機は無く、紅先生がこの勝負はキバの勝利で終わる……そう感じている。ナルトもよくやったと同期の面々や先輩であるリー、他の担当上忍が認めている中……俺達第七班は気付く。ナルトの奴が笑っていると。
「待ってたぜ、そういうのを!めちゃくちゃ強え技ならコイツが使える!」
ナルトはそう言うと本気でチャクラを練り込む。
既に影分身を何度か使っているのにも関わらず圧倒的なチャクラを未だに残しており右手にチャクラを集束させ……って、おい、それは
「ゴッドハンド!!」
ちっがう!色々と合ってるけど色々とちっがう!
ナルトは高密度なチャクラの塊で巨大な右手を作り出してキバと赤丸の牙通牙を受け止める。
「アレって、無限界時空先生が書いた稲妻蹴人の主人公の必殺技!?」
「へへん!コレならチャクラさえあればどうにかなるってばよ!!難しい印も必要ねえし、チャクラコントロールなら波の国で覚えたってばよ!!」
「ナルト、喜ぶのはまだ早い!その技はボールをキャッチする技で相手を倒したりする技じゃない!キバと赤丸の牙通牙を止めただけだ!」
まさかまさかのゴッドハンドを会得していたナルトはキバと赤丸の牙通牙を止めてどうだと自慢気に笑みを浮かべる。
ナルトにはピッタシの術で本に出てきた技をそっくりそのまま再現していると紅先生が驚いたが試合はまだ終わってない。ゴッドハンドはキャッチする技であって相手にダメージを与える技じゃねえ。
「くそ、赤丸、もう1度だ!あんな忍術ポンポンと使えるわけがねえ!」
「あん!」
牙通牙が受け止められるという予想外の事が起きて慌てるキバ。
牙通牙は充分な必殺技でそれ以上の術はあるにはあるが、今のキバじゃ使うことが出来ねえ代物だ。牙通牙が止められたがまだ終わっていないとキバと赤丸は再び2人で螺旋を描きながら突撃する牙通牙を使ってくるがナルトは再び右手にチャクラを集めた。
「さっきは油断したが、今度は破ってやる!」
「この技は受け止める技だ!けどよ……グーにすりゃあ、別の技に変化するんだぜ!」
再びゴッドハンドを出したので破ってみせると言うキバに対してコレは受け止める技と改めてゴッドハンドについて言うナルト。
最初に指摘した通り受け止める技であり、相手に対する攻撃技じゃねえが……巨大な右手の形をしたチャクラをパーの状態からグーに切り替えた……ゴッドハンドが守りの技なのは知っているし、続きがあるからとしっかりと覚えているか。
「正義の鉄拳!」
右腕の捻りと共にグーになったチャクラの拳骨が突撃してくるキバと赤丸に向かってぶつかる。
勝負は拮抗するか?と押し合いが起きるのかと思ったが、正義の鉄拳の方が威力が強かったのかキバと赤丸は弾き飛ばされ、赤丸はキバの姿から本来の白い犬の姿に戻った。
「く、そ……」
「勝者、うずまきナルト!」
「どうだ!俺の新必殺技は!」
「あんなもん、飛んでくる攻撃に対してのカウンターにしか使えねえよ!」
キバが偶然にも自らの体を飛ばして突撃してくるタイプの忍術の使い手だからゴッドハンドと正義の鉄拳は上手く噛み合った。
だけど相手によってはただの無駄打ちの必殺技であり……ナルトの右腕はビクンビクンと痙攣を起こしている……チャクラを文字通りの一点じゃなくて右手だけに集中させた事で経絡系を痛めてるってところか。
キバがムキになってゴッドハンドを破るってなったが別々の方向から牙通牙を決められていたら正義の鉄拳もゴッドハンドも一箇所しか使えねえんだし……あの技は圧倒的に大振り過ぎている。
「なんと言うかお前らしいと言えばお前らしい術だけど、そいつは無闇に使用するもんじゃないぞ……右手、まともに動かないだろ?」
ナルトらしいと言えばナルトらしい技だなとカカシ先生は納得しつつも、2つとも実戦向けじゃないのとナルトの体に掛かる負荷が大きいのを即座に見抜いた。ビクンビクンと痙攣している右手を抑えようとしているナルトだが、逆にそれが痛める事になって苦しそうな表情になる。
「ナルトがあんな派手な術を使いやがるとはな……」
「本に書いてあるだけで忍術ですら無い術を忍術に換えるなんて意外性はNo.1ね……」
アスマ先生がナルトのゴッドハンドや正義の鉄拳に驚いている。
紅先生が忍術でも何でもない術を忍術に置き換えた事について驚いている……ゴッドハンドも正義の鉄拳も基本的には高密度な質量を持った巨大な拳骨か巨大なパーだから質量を持っている他のエネルギーでも一応は再現する事が出来る……ただこの世界はチャクラの色が青色だから正義の鉄拳が原作通りの色じゃなくて立向居が使っている青色のゴッドハンドと同じ色になっているんだが。
「へへへ……コレで第七班は全員本戦に出場だってばよ!」
「……俺だけ試合をしてねえのがしっくりとなんか来ねえな……」
「まぁ、そう思うなら本戦でしっかりと真面目にやれよ……本戦に限っては偉いさん達も大量に見ているから何時もみたいに適当とか軽く流すことは出来ないからな」
ナルトの勝利が決まった事で第七班は全員本戦に勝ち進むことが出来た。
俺だけ全く戦っていないのがなんとも歯痒い気持ちだが、カカシ先生はだったら本戦では真面目にやれよと釘を刺した。