忍の世界とか割と詰みである 作:こうすけ増田劇場版
「よっしゃあ!これから1か月、ミッチリと修業するってばよ!カカシ先生!」
「ん〜悪いが、俺は無理だ……サスケの面倒を見なきゃならない」
「依怙贔屓はズルいってばよ!!」
中忍試験の本戦開始までの1か月間は頑張れと三代目に言われて各々が解散した。
1か月の内に強くなってやるぜ!とナルトはカカシ先生に修業をつけてもらうとカカシ先生に声をかければカカシ先生はサスケの指導をすると言った。明らかな依怙贔屓でナルトは当然、抗議をする。
「まぁ、そう言うと思ってちゃんとお前には講師を呼んでいる……お前等も同じ意見なんだろうが……辰五郎、お前はまだあの術は使えてないだろ?アレはAランク忍術で充分な武器になる」
ナルトが依怙贔屓するなと文句を言うのは目に見えていたのでナルトの修業をつけてくれる講師を呼んでいることを教える。
それだと俺とサクラがより不憫になるが、カカシ先生は螺旋丸について言った……カカシ先生は覚えておけよと螺旋丸だけを見せて螺旋丸を覚える工程を一切教えなかった。水風船とかが無かったりしたのと他に色々な術を覚えていたりで、螺旋丸の会得を後回しにしていた。カカシ先生は俺に対しては螺旋丸を覚えろよと課題を出す。
「で、サクラだが……お前は性質変化を覚えろ。この紙にチャクラを流して燃えれば火、裂ければ風、皺が入れば雷、散り散りに朽ちれば土、濡れれば水」
カカシ先生は自分のチャクラがなにに性質変化させやすいのか分かる紙を取り出した。
サクラに渡せば……サクラはチャクラを流し、紙が散り散りになった……サクラって土遁の性質変化があったんだな。
「どうやらお前は土遁が得意の様だ……練習方法は書いてあるから後は頑張れ」
5枚ある紙の内の1枚を取り出したカカシ先生。
そこには多分、チャクラを土や岩に性質変化させたり地形を操ったりする為に必要な基礎的な特訓内容が書かれている……俺とサクラの内容が雑だなと思ったが、カカシ先生的には俺とサクラは問題を与えれば自分なりに創意工夫したりして勝手に突破するタイプだからの放任な所がある。
取り敢えず今日は疲れたからと家に帰る。
数日ぶりに家に帰ることが出来て魚ばっか食っていたから肉が食いたい、ジャンキーな物が食べたいと牛丼を食べた。
「辰五郎、ちょっといい?」
「……お前、一応は俺の対戦相手なの理解してる?」
1日はグッスリと休むんだ!と眠っていればサクラがやってきた。
どうあがいてもサクラと戦う事になるのになんで当たり前の様にやって来てるんだよと呆れた。
「土遁の術を覚えるってタネが割れてるんだから……ジャジャン拳よりスゴい術があるって言ってたじゃない。辰五郎は使いこなせないって言ってたけど、ジャジャン拳よりスゴいんでしょ?……土の性質変化を覚えても、土遁の術を覚えたわけじゃないからそのスゴい術と土の性質変化を組み合わせようかと思って」
「言いたいことも考えていることも分かる……だけどこのタイミングで聞きに来るか普通?」
「このタイミングだからよ……流石にあの青い龍を使うんでしょ、だったらジャジャン拳だけじゃ対抗する事は出来ないわ」
今まで特に触れてこなかったマトリフについて指摘するサクラ。
強くなろうと貪欲なのはいいことだけれども、対戦相手に聞くのはどうかと思う……ただ……それの基礎を会得するのは中忍試験の本戦が始まるまでの1か月の修業期間……あの人に確実に会うことが出来る時期だ。
「俺はそれの才能が無いし、サクラなら上手く使いこなすだろうが……基本の基本を教える。そこからお前が土の性質変化を加えてどういう風に発展するかは俺は知らん」
「それでもよ」
「……じゃあ、探しに行くか」
「探しに行く?……あんたが使えるんじゃないの?」
「それっぽいのは出来るけど、1つの完成形に近い状態で使いこなしてる人に心当たりがあるからその人に基礎を……多分、居る筈だ」
俺には向いていない技術だから覚えなかったと言うか納める事が出来なかった。
だが、とある人物がその術を使いこなしている。俺の思い描く理想通りかと聞かれれば違うがそれでもある程度は理想的な動きをしている……多分あそこに居るだろうと木ノ葉の里の温泉地に向かった
「グヘヘ……ええのぅ」
「しゃんなろぉおおお!!」
「ぬぅお!?ワシは変質者ではない!ただ純粋に取材を、なんだ辰五郎ではないか」
温泉地に向かえば望遠鏡を片手に女湯を覗いている自来也さんが居た。
サクラは一瞬で女の敵だと見抜いてチャクラを拳に込めて殴りかかるが、流石は自来也さん。サクラの拳を回避し、取材をしているのだと主張というか開き直る。
「ども、お久しぶりっす」
「忍になったと聞いておったが、最近は筆の方はどうだ?」
「いや、それが忍としての活動が忙しくて全然で」
「ちょっと辰五郎、このおっさん、誰なのよ?」
俺だと気付いた自来也さんは気さくに挨拶をしてきて最近の執筆活動について聞いてくる。
ネタはあるにはあるが、書いている暇が無い……自来也さんみたいに忍としての仕事をせずに情報収集をメインにして執筆する時間を取ることが出来ない。
「なに、ワシと辰五郎は作家仲間じゃ……ワシは今、これの続きをの」
「なっ……それって確か」
「おお、知っておるのか!……ところでお前さんは?……辰五郎のこれか?」
「いやいや、俺はボインなのが好みでぇぇ!?」
自来也さんがイチャイチャパラダイスを出せば官能小説なのを知っているから引いているサクラ。
自来也さんは知ってくれて何よりだと嬉しそうにしているものの、内容が子供向けじゃねえから喜ぶんじゃねえよ。サクラとは初対面の関係性なので自来也さんは冷やかしで小指を立てるが俺の好みはボインと言えば拳骨が叩かれた。
「悪かったわね。まな板で」
「つ、綱手二世……大丈夫かの?」
「だ、大丈夫っす……今日はちょっと自来也さんに少し聞きたいことがあって。聞いたら後はサクラがなんやかんやしますんで」
地面にめり込む勢いで拳骨を叩き落とされて自来也さんは五代目を彷彿とさせる女傑とサクラを見て引いた。
一応は俺の心配をするので波紋擬きの呼吸を意識してやって痛みを引かせながらも聞きしたいことがあると起き上がる。
「なんだ?」
「自来也さんって髪の毛を伸ばしたりしてガードする術を使えましたよね?」
「うむ、確かに使えるの……ふん!」
聞きたいことはあると自来也さんが髪の毛を伸ばして防御する術を使えたことを聞けば自来也さんは見せてくれる。
白髪を伸ばして髪の毛一本一本が針のように鋭く鋭利になっている。
「アレを覚えろ」
「……え?それだけなの?」
「いきなりだのぅ……この術は陽遁で髪の毛を伸ばして操り、土遁の術で髪の毛の硬度を上げたもの。簡単に見えるが高度な技術だぞ」
自来也さんが忍術を見せたのでアレを覚えろと髪の毛を操る術を覚えるように言えばそれだけなの?とサクラはキョトンとした。
いきなりの事で自来也さんも驚いているが、それ以外しか……一応は説明をしておくか。
「チャクラを用いて髪の毛を自分の手足の様に自由自在に動かす……自来也さんが髪の毛を伸ばしたり硬度を変えたりしたのは見ただろ?髪の毛をチャクラで操る……髪の毛を手足の様に使い、チャクラコントロールにより怪力を出せて自由自在に曲がる強力な武器になる」
「成る程……お前さん、サニーの技術を教えようというわけか。確かに使える武器ではあるが……髪の毛1本に込めるチャクラコントロールは恐ろしく難しいぞ」
髪の毛を自分の手足の様に操れる様になれと言えば自来也さんがなにを教えたいのかが分かった。
トリコのサニーの様に髪の毛を自由自在に扱える様になれと言うことだが、髪の毛1本1本を操るのが恐ろしく難しいと言っている。実際、難しいことだろう……俺も使えそうだからと覚えようとしたが髪の毛を動かすことが出来たがそれに意識を割いてまともに戦えない。
「髪の毛を自分の手足の様に自由自在に操る……無数に束ねた髪の毛で拳骨を作って殴ったり、目に見えない2本の髪の毛で足を引っ張ったりと色々と使い方は出来る。硬度がある程度は自由自在の無数の触手を使える様になる……これは恐ろしく強い」
「……そんな技術が……」
「詳しいことはトリコの宝石の肉編に書いてるから、購入して読んでくれ」
「……あんた、最初からそれが狙い?」
「いや、全然」
髪の毛を操る術に土遁の性質変化を加える。
それが具体的にサクラがどういう風に発展させるかは分からないが、精密なチャクラコントロールで無数の触手を操る事は充分な武器となるという事が分かった。自来也さんにありがとうございますとお礼を言えばサクラは修業をするぞと意気込んで温泉街を去った。
「術のヒントになるものを教えるのはいいが辰五郎、お前自身はどうなんだ?」
「カカシ先生に覚えろと答えを見せられた術を見たんで、それの修業に入りますよ……カカシ先生がサスケやナルトを依怙贔屓するからもう大変っす。なんだったら、サクラは俺の中忍試験での対戦相手ですよ」
「……カカシの奴、大雑把だの。しかしカカシから術というとやはりアレか……」
「俺は剣術を使った戦いがメインなんで、素手じゃないと使えないのが相性悪いんすよね……」
自来也さんがカカシ先生が教えたのならば千鳥だと連想するが、教えたのは螺旋丸だ。
それを言えばややこしくなりそうなので千鳥だと思わせておいて……俺は温泉街を後にする……自来也さんに修業をつけてくれって言ったとしても修業はつけてくれないのは目に見えているし、螺旋丸を覚えておけよとカカシ先生から課題を出されているから。
水風船、ゴムボール、風船を購入してその日は家に帰って、今度こそと熟睡をした。修業は明日から、今日は完全に休む!
サクラの土遁適性は一応は公式ガイドブックに載ってます