転生×転生=多重転生? 作:匿名の読む専
第6話の始まりでっせ〜
妖怪ウォッチ2リメイクが来た事を祝福するのだ。
ちょっとした裏話なんだけどこの小説を書き始めたのって元々友達が見たい展開を作る為ってのがあるんですよ、ストーリーの本筋は自分が考えてますけど友達はこういうシーン見たいからそれっぽく繋げてって感じで丸投げしてきてるんですよな。
まぁ今の所そう言うシーンは面倒くさかったら雑に入って雑に終わらせてるけど
そんで一章のデリエリの姉設定ってその友達が言い始めた事やったんですよ、作者は確かに髪の色やボサボサ具合や姉がいる妹の下の子欲しい欲を考えて良いんじゃね?って思ったんだよ?実際参考になるモデルは記憶の中に居るからすっと納得させられたし、親戚は下の子居なくて上の兄姉が居たら弟か妹欲しくなるって実際言ってたもの。
まさかの別の作品のネタのパクりでした、友達ェ…いやまぁ七つの大罪戒めの復活までしか見てなかったし良いきっかけにはなったけど…これありなん?パクリって良いの?展開変えたほうが良くない?
そう言う疑問を隠せずにここに吐き出す作者でした。
ハーメルンって原作以外の原作とかあるんだね、読む専飽きたとか言ってる場合じゃねぇ!
超かぐや姫が面白かったから二次創作も見るぜ!
でも絶対書きはしないぜ!
後友達王様ゲームで負かして共有アカでオリジナル書かせるぜ!
友人Aガンバ、俺だけ書くのは許さん…何か新しくオリジナル書き始めたのは知らぬ…自主的に書くんか…。
友人Bはパクリ宣言しなかった事を反省して♡
そんなこんなで取り敢えず、第6話スタート〜
〜網代慎平視点〜
…7月23日、午後8時50分。
網代慎平達は旧菱形医院からこの島の地下にある洞窟に足を踏み入れ、幾らかの影を始末して洞窟の奥へと真相を探るために歩を進めていた、そして今しがた大量に現れた影から逃げおおせたところだ。
そうして洞窟の奥までたどり着き一息ついた、と言う所で突然現れた菱形医院の看護師、根来さんとその後ろに付き従う10体の大きな影、その肩にはぐったりとした様子の窓の妹、朱鷺ちゃんの姿。
「朱鷺子!?」
「動か無いでください、アナタ方が一歩でも動けば朱鷺子さんの命はありませんよ」
「どう言う事や…!根来さん!?なんでアンタがこんな所に居って!影を従えてる!?朱鷺子を人質に取るような真似してる!?」
(落ち着け…俯瞰しろ…俺…何か朱鷺ちゃんを助け出す手立てを考えへんと動けやんぞ…!とは言えおかしい…前回のループの時、影人に見せてもらった記憶では朱鷺子ちゃんはあっち側、影陣営のはず…やはり騙し討ちの為に俺らを騙そうとしてる?)
そう考えるのが一番自然だ、しかし窓の妹で澪の親友、自分の友人でもある菱形朱鷺子を敵だと断定して切り捨てると言う判断を咄嗟には出来なかった、なぜならもしも朱鷺子ちゃんが本当に人質に取られていたら?そう思ってしまったからだ。
そして、それが今回の敗因に繋がった。
上から石片が振ってくる、そこに紛れて小さな水滴、慎平は視線を一瞬上にやる…そこには天井に不自然に張り付く影の姿…
「!?潮!上見ろ!」
「なん!?」
ドゴォ!
洞窟の天井から降ってきた影の攻撃、潮はギリギリ直撃は免れたが左肩の影を掠めていた。
潮の肩からは鮮血が飛び散る。
(マズイ…確実にダメージ入ってる!?いつもみたいにモザイクみたいなん現れて治らん!影に食らったのか…)
「痛!?たいのぉ!」
潮は咄嗟に上から降ってきた影を髪で切り刻む、その攻撃は地面もろとも切り裂き影は倒された。
潮はそのままの勢いで根来さんへ近づき一発お見舞いしてから朱鷺ちゃんを捕まえている影の腕を地面もろとも斬る!地面が豆腐のように斬れ、周囲の影7体を巻き込み洞窟の一部に大きな穴が空いた。
窓は手に持っていた殺虫剤を慎平に頼み、ネイルガンで穴を空けて影の居る場所へと投げ込みライターに火をつける。
「野球少年の投擲の精度舐めんなや!」
シュボッ!!パァァン!!
缶は内側から火を吹いて爆発、根来さんには避けられたが影たちを焼く事に成功。
その直後、島を揺らす様な大きな地震と思わず耳を塞いで蹲ってしまう程の轟音が鳴り響いた。
いち早く復活したのは潮、根来さんも耳を塞いで体を丸めている…側に控えている残り3体の影も火だるまだ…朱鷺子ちゃんは少し離れた所で横たわっている。
(行ける!今なら!)
そして朱鷺子の救出は成功した。
だが状況は悪化している。
今の轟音の直後!朱鷺ちゃんの目は一瞬開いていた!こちらを認識しているんだ…その目に温度は無かった…冷たい目をしていた…それに…さっきチラッと見えたけど先の尖ってる何かを隠し持ってる!マズイぞ…朱鷺子ちゃんが敵だったら…!懐に手を入れた!
クッ…勘違いだったらスマン!!
「潮!朱鷺ちゃん今すぐに離して距離とれ!」
「んなッ!?どう言う事や慎平!」
「はぁ!?朱鷺ちゃんを見捨てろ言うんか!?あんまりアホなこと言うとる場合ちゃうぞ!?」
「違う!朱鷺ちゃんは…影に与する人間や!」
トトトッ!
慎平がそう叫んだ次の瞬間、潮の影に3つ小さな鉄の杭が刺され、潮の腹部に3箇所穴が空いた。
「あら…バレてましたか…じゃあいつまでも人質に取られてる振りするのは不毛ですね…根来さん、もうええですよ?」
「…は…い、了解しました、では私は先にヒルコ様の元へ」
「わざわざありがとうございました。」
「…は?朱鷺ちゃん?」
「は?…ぇ…は?…どう言う事や…?朱鷺子…」
「どういう事も何も無いやろ…私は最初からコッチ側、潮さんと正面から戦うと勝ち目無さそうですから…人質に取られた振りしてただけですよ」
朱鷺子は慎平達を見て、薄っすらと笑みを浮かべる。
どこか悲しそうな目をしているのに…その表情からは温度を感じない。
「さて…慎平さん、少し…お話しましょか」
その表情はどこか薄ら寒くて…朱鷺子ちゃんの顔の形すらもが、俺達の知らない誰かに見えた。
………………………………
〜主人公視点〜
慎平達が大ピンチに陥っていたころ…影人達は…
「南雲先生〜!根津さ〜ん!そっちは無事です〜!?」
「無事や無いわい!十数匹くらい抜けてきたぞ!?それに…こんなんするなら先言わんかい!」
「鼓膜が…後三半規管に何かしらの症状が出てるかもしれません…動けんほどや無いですけど少し気分悪いです…」
「…もしかしてかなりギリギリやった…?」
「抜けてきた影が後少し多かったらどっちか死んでたぞ!」
「す、スミマセン…」
「いえ…結果的には助かりましたし…慎平さんが居なければあの四本腕に殺されてましたから…あまり気にしないでください…ウッ…ゴメンお姉ちゃんハキソウ…」*1
「………」
根津さんになんとも言えない目で見られる。
「いや…ホント…ごめんなさい…」
凄く罪悪感を感じる…
「いや…お前が居らんかったらヤバかった…助けられたんは事実や…礼を言う…」
「ハイ…」
凄く気まずい雰囲気に押し潰されていた。
………………………………
〜改めて〜
〜主人公視点〜
あの後、俺はここに来た理由と澪の所に一直線に向かわなかった理由を話した。
「なるほど…澪さんが人質に…彼女はとことん影に巻き込まれる体質なんですかね…?」
「龍之介…流石に不謹慎やぞ…儂も同意見やが…」
「まぁ…ぶっちゃけ俺もそう思っとります…」
「で、慎平さん達もこの洞窟の先に居るんですよね」
「ええ…けど…何かピンチっぽい?…でも洞窟の奥に向かっては居るみたいやし…堂々と向かって睨み合いになるのは避けたい…俺は隠れて隙を伺うけど…いざって時は介入する、南雲先生達もその位のスタンスで頼めます?」
「分かった、小僧どもが死にそうやったら儂らが介入する」
「ですがハイネは僕らが居る時点で慎平さんが居る事も織り込んで来るでしょうね…手を出す直前に合図しますから、どっか良い位置を探して陣取ってください」
「どんな状況でもその時によって最適の位置関係っちゅうもんがある…そこにお前が居るなら負けはまず無いと見てええ…」
ん〜、信頼が重たい。
「それじゃあ俺達は基本隠密行動を取りつつ隙を見て援護、俺は出来るだけ最後まで隠れる、人死が出そうな時だけ出張る、で良いです?」
「はい、強いて言うなら僕らが居る地点のなるべく遠く、目視し辛い所を探してください」
「同意見や、あのバケモンどこからお前の位置を割り出すかも分からん…儂らの視線からでもお前の位置を割り出してきそうな得体の知れなさっちゅうんがある…」
ビビってる、とは言えないんだよな〜…アイツどうも戦術や経験みたいな何かが豊富みたいだし…あの時のテレパシーありの南雲先生、龍之介、根津さんのチームにあれほど完璧に合わせるのは身体能力だけじゃなくて相当な技量が必要になる。
戦う者の雰囲気は無かったけれど戦える化物ではある、目も四つあるし視野の広さやら動体視力もかなりのモノだろう、何より戦ってみて分かるがどうも感が良い…下手な隠れ方してると一瞬で見抜かれそうだ。
とは言えここで立ち往生しとる暇は無い、後のことは奥に着いてから考えるか。
「一応言っときますけど、この洞窟さっきの衝撃でかなりボロボロですからまたあんな派手な暴れ方したら今度こそ崩れる…あの四本腕がもっかい出たらこの洞窟で生き埋めになる覚悟はしといてください。」
「よし、小僧、お前出てくんな」
「同感です、君が出てきたらあの四本腕この洞窟崩壊させるような手段取ってきそうですし」
「ほぼ初対面ってかお二人も初対面のはずなのになぜそんな事が…?」
「偏見ですかね?」
「漫画とかで居るやろ、普段舐めプしとるのに自分より強い奴相手に手段を選ばん小物キャラ、アイツからそれと同じ様な胡散臭い小物感を感じるんや。」
「「!?!?」」
到底根津さんのイメージに合わない様な発現が多数飛び出して度肝を抜かれたが、そんな事は置いといて俺達は慎重に洞窟の奥へと向かう。
………………………………
〜網代慎平視点〜
慎平達は朱鷺子に連れられて洞窟の奥へと歩を進め、遂に、日都ヶ島の神【ヒルコの尊】と呼ばれる存在、影の生みの親にして、潮を殺し、しおりちゃんを殺し成り代わった者…この島に巣食う怪物、その本体と相まみえた。
ヒルコの尊の状態について、朱鷺子は淡々と説明し始める。
ヒルコの尊、ハイネと名乗る少女の姿をした怪物は、栄養失調により体が弱っており変わりの体が必要だった、そのため、しおりちゃんの影として地上で活動していた。
この島を飲み込む影の親玉は、この島を守ろうとする網代慎平の前にずっと居た、潮も、窓も、慎平も、ただ誰も気付けなかっただけで…始めからずっと慎平達の目の前に居たのだ。
(あれがこの島の神様だって…!?コイツはずっと…!初めからずっと…!)
慎平は怒りを顕にしてハイネへと声を荒げる。
「ずっと俺の目の前に!居ったんか!!!」
その次の瞬間、潮がハイネから慎平に向かって伸びる大きな影に気付いた。
「!?慎平下がって!!」
「アカン、ハイネ!」
朱鷺子も血相を変えてハイネを止める。
どうやら影の陣営は網代慎平のタイムリープを把握しており、自分達の目的が果たされるまでは殺さずに捉えておく方針の様だ。
「だって…ソイツのデカい声が頭に響いてイライラする…うっかり殺してまいそうやが…儂は黙って食べるんが好きや、二度と話しかけるで無い」
慎平達は改めて理解する、コイツは…この怪物は自分達とはけして相容れない存在なのだと…今どきのアニメやドラマならば分かり合ってハッピーエンドを迎えるだろう…しかし、この存在はそんな生ぬるい怪物では無い…もっと根本的に相容れない存在なのだ。
「朱鷺子…」
ハイネがそう呼びかけると、朱鷺子は洞窟の奥、どこかに繋がっているであろう道に向かって手拍子を二度鳴らす、すると先程潮に殴り倒されたはずの根来さんが棺の様な何かを引きずって現れた。
「アイツは…」
「さっき潮が殴り倒した…」
「根来さん…」
朱鷺子は再び、説明をするように話始めた。
「年に平均4人、日都ヶ島では死人が出ます、病気や事故で…」
(まさか…!)
「もう分かりますよね?…そうした死人を家は…ずっと彼女に与え続けているんですよ…父も…祖父も曽祖父も…そのまたずっと昔から…」
朱鷺子の兄である窓はその事を知らなかった様だ、酷く狼狽えている。
「!…なんや…その棺…?まさか…!人を食わせるっちゅうんか…!?その子に!」
窓は朱鷺子に向かって問いただすように…しかしその疑問と質問に勢いは無く、呼吸は震え、窓の全身から動揺が見て取れる。
朱鷺子は兄の問いかけには答えず、ハイネの元へと運ばれた棺をただ見ている。
ハイネは運ばれてきた棺を見て、まるでご馳走を前にした子供の様に目を輝かせている。
根来さんがハイネの腕に挿していた点滴を抜き、ハイネは待ちきれない、と言った様子で上機嫌に笑いながら棺に這い寄っていく。
「さっき…ここに来る道中、私は慎平さんに殺人は無理って言いましたけど…でも、慎平さんに殺される覚悟は出来てます…私」
朱鷺子は突然、目を伏せながら慎平にそう言った。
「ま…待ってくれよ…朱鷺ちゃん…!まさか…!?」
嫌な予感がした慎平は、ハイネの側にある棺に目をやる。
ハイネは棺の蓋を一つずつ消して行く、影がコピーした物のオリジナルを消す、と言うよりはそこにある物質を問答無用で食らっている様だ…どうやら物を消すためにその物をコピーをする必要は無いらしい。
1つ目の棺の蓋が消える…知らない人だ。
2つ目の棺の蓋が消える…知っている…。
慎平は目を見開いた…2つ目の棺に入っていたのは…潮だった。
「近う寄ってよう見てみぃ…潮…あの時儂が食いそびれた…おまんのオリジナルじゃ…!」
ハイネは底意地の悪い声で潮達に見せびらかす様にして慎平達を見やる。
「そんな!?潮!」
「ホンマに…潮なんか…?だって…昨日火葬にした遺体は…!集めた骨は!?」
「遺体はお父さんがすり替えました…骨はハイネがプリントした誰かの骨です」
朱鷺子がそう言い終わると、窓が膝から崩れ落ちた…。
「なんでや…なんでそこまでして…その子を看病せなアカンねん…」
「朱鷺ちゃん!全部知ってたんか!?しおりちゃんが狙われていることも!潮が殺される事も!?」
慎平は叫ぶように朱鷺子へと問いかけ、朱鷺子は淡々と答える。
「潮さんの事は知らんかったです…まさか自分の影と協力して、しおりちゃんを助けようとしてたなんて…正義ぶって余計な事に首突っ込むから死んだんですよ」
「ッ!!…何やと…ッ!」
「全てはハイネの為です」
朱鷺子は顔を伏せ、決してこちらを振り向かないと言わんばかりの後ろ姿を見せる、まるで己の顔を見せたくないと言わんばかりに。
「ふざけんなァ!!!許されるわけ無いやろこんな事!!!」
窓が激情を顕にして叫び、朱鷺子へと叫ぶ。
「親父は何処やァァ!!?」
窓の絶叫混じりの問いかけに、朱鷺子もまた叫ぶ様に返す。
「何も知らんクセにギャーギャーうっさいんじゃボケ!!!」
「お兄ちゃんがそんなんやから!!私がやってんのやろがよォ!!!!」
窓と慎平は、朱鷺子が出したとは思えない程の絶叫に、思わず呆気に取られた。
「ハイネが死んだら…!お母さんも死んでまうんよ!!」
「なに…!?」
「お母さんが生きとんのはッ!病気が治ったからじゃ無いんよ!!お父さんがハイネに頼んで影になって!死ななくなっただけ!」
その言葉に窓は三度動揺を隠せず、そして呆気に取られた。
「お兄ちゃんも慎平さんも…潮さんの事!本物の潮さんや思ってるでしょ!?」
図星を付かれた二人は、言葉に詰まり、潮は朱鷺子の事を見て悲しそう、悔しそうな顔をする。
「朱鷺ちゃん…」
そんな慎平達をまるで気にも留めず、ハイネは食事を始めた。
2つの棺に入っていた内の一つ、ふくよかな男性を喰らい、ハイネはまるで美味しいご馳走に舌を打つ子供の様な、嬉しそうな顔を見せる。
本来なら可愛らしいはずの表情、動作、それらを引き出したのは美味しい料理などでは無く、人の死骸、その事実がこの光景の悍ましさを引き立たせる。
(ダメだ…潮がアイツに食べられて消えるなんて…そんな事あってたまるか…!)
慎平は影の事について、ある程度の知識はあった。
潮の影がダメージを負った時の回復手段の事も知っている。
故に、このまま潮の体がハイネに食われるのはマズイ…では無いのだ。
慎平は理性的な、そして合理的な思考ではそのことを理解している…しかし、そうでは無い、強いて言うのならば…惚れた女の仏の結末がコレなのは納得が行かないから。
勘違いしてはいけない。
先程のふくよかな男性が食われた事にも心を痛めるだけの倫理観は慎平にはある、しかし良く知らない誰かの体を食われた事をみて、よく知る大切な者までそうさせてたまるか、そう思うのは人としては当然の事。
(影はスキャン中の数秒間は身動きが出来なくなる…!ハイネも例外じゃ無い!)
慎平は先程横目に見えたハイネの食事からその情報を理解し、冷静に解釈を整えた。
ハイネの手が潮の体にかざされ、掌が発光し始めた。
「ッ潮今や!!プリントしろ!」
ハイネと朱鷺子は意表を付かれた様な表情を見せる。
そして、慎平の手元には、先程*2捨てたはずのネイルガンが握られていた。
ヒュトトトトト!!
慎平が放ったネイルガンの釘は潮を捉えていた巨大な異形の赤子の姿をした影を貫き、縫い付けた。
潮はその隙を見逃さない、もう一体の巨大な赤子の影が潮即座に反応、潮に殴り掛かる。
潮は縫い付けられた赤子の掌から抜け出し、潮(本物)の体の奪取と共にもう一体の赤子の影を髪の刃で切り刻んだ後、飛び退いて距離を話しながら本体をコピーする。
そうして慎平達は潮の完全回復と本体の奪取に成功した。
「お怪我は…?」
根来さんの影がハイネにそう問いかける、ハイネは聞いていない様だ。
「ズル!ズル〜!!わしの食事を横取りしおった!!」
そんなハイネ達の言葉を無視して慎平は潮に礼を言う。
「ありがとう、潮…大丈夫か…!?」
(そろそろ潮時や…今すぐ俺を…!)
慎平が必要な情報は得たと判断して次の日ループに飛ぼうとしたその時、朱鷺子がまるで怯えた様な…理解出来ない様な者を見る目で慎平に問いかける。
「なんで…?影に逆ろうて…馬鹿なんですか…死ぬだけですよ…!勝てっこない…絶対に…!」
潮はその問いかけに答える。
「私の知ってる朱鷺ちゃんはこんな事喜んでやる子や無い…アイツは利用してるだけや…朱鷺ちゃん達の弱みにつけ込んで…!自分の空腹を満たしたいがためにッ!朱鷺ちゃんの気持弄んでる…!」
「ソレを納得して生きてけ?絶対無理やから!妹の大事な親友を…舐め腐りやがってよぉ、神様かヒルコ様かしらんけどなぁ!」
「人間舐めんなァ!!」
「潮さん…」
その叫びを聞いたハイネは、至って平常な顔でこう言った。
「…詰まらん…」
「ッ!?…ヴァァァァア!!!」
ハイネがそう呟いた瞬間、ハイネの側に控えていた根来さんの影の様子が一変、肉体は膨張し背丈は最低でも2メートル半はある、声からは知性も理性も感じられない。
(何だ…!?最早人に擬態する必要無いってか!?)
「潮の記憶はわしが食べたい…半殺しまでや」
ハイネがそう言い終わると同時に、根来さんの影…いや、異形の影は慎平達目掛けて猛スピードで走り出した。
(…最善の手を打つのなら、俺は…潮に今すぐ首をはねてもらってループするべきだ…実際そのつもりだった…潮を危険に晒す戦闘は避けなければ…でも…!?止めるべきなのに…俺は潮を止められない!何故なら…俺も潮と!全く同じ気持だからだ!)
(人間なめんなァ!!)
潮は刹那の戦闘の後、根来さんの影を仕留める…事は出来なかった。
(ッ!?まだ居たのか!赤子の影!!)
先程、潮と慎平が無力化した2体の赤子の影の他に、同じ種類の影が潜んでいた…後少しの所で横槍を入れられ、結果は根来さんを逃した。
(潮は完全体になった…さっきの怪我が治って動きも万全…やけど数の差は馬鹿にならない!作戦を考えなくては!?)
「潮!頭繋げ!」
「!?分かった!』
『窓もや!』
慎平は咄嗟に、テレパシーモドキを潮に使わせた、この土壇場で潮が出来るかどうかは分からなかったが、結果は上々。
『恐らく、ハイネ達はテレパシーモドキの事は理解しているだろう…作戦会議をコッソリって訳にはいかんけど…少なくとも聞かれはしない!』
『何やコレ!?頭に慎平達の声が直接…!?』
『深く考え無えんでええ!テレパシーモドキだって事で納得せい!作戦を考えるから指示どうりに動いてくれ!』
『頼んだで!慎平!』
『お…おう!何や分からんけど分かった!』
戦闘続行。
前回からかなり間が空いた件、待ってる人はそんなに居ないだろうけどにゃ。
テスト期間があったのと単純にハーメルンの小説を見まくってたので時間溶けた、解釈違いで死んだ作品が今の所無いのは母数が多いから外れを引きにくいからだとか考えてたら8月越えて9月の中旬ですよ。
ゴメン寝、また次回〜。
追記、友達AからタイトルがHUNTER×HUNTERに影響受けすぎって言われた挙句何かタイトルのせいで打ち切りになりそうとかボロカス言われたから次回から変えるかも。