更新頻度はホントにたまーにです。
いつからだったのだろうか、気づけば隣りに座るきれいな黒髪を見つめていたのは。
いつからだったのだろうか、いつも気丈に振る舞う彼女の行く先を隣で見たいと思ったのは。
そうやって思いに浸りながら俺、綾小路清隆はとある人物が来るのを待っていた。
「またせたかしら、清隆くん」
そう言いながら黒くきれいな髪を伸ばした美少女、堀北鈴音がやってくる。
彼女こそが俺の待ち人であり、そして俺の大切な恋人だ。
「いや、俺もさっききたばかりだ」
実際は30分ほど早く待っていたのだが…。まぁ初めてのデートに浮かれて早く来すぎてしまった俺が悪い。勉強代だと思っておこう。
「……」
「?どうかしたのか?」
「…いえ、なんでもないわ。行きましょう」
「あぁ」
そう返して俺達は歩き出した。
「今日は服を買いに行きたいんだったか?」
「えぇ、秋物の服が何着か欲しいの」
「ついでにあなたの服も選んであげるわ。感謝しなさい」
「あぁ、ありがとう鈴音」
俺が言われた通り感謝を伝えると鈴音が何故か恥ずかしそうに頬を赤らめる。
「まだ慣れないわね、、、あなたにそう呼ばれるのは」
「そうなのか?なら慣れるまで呼んでやろうか?鈴音」
「ちょ、ちょっと、やめて...」
「なぜだ鈴音?お前が望んだんじゃないのか?鈴音」
「やめてって言ってるでしょ///恥ずかしいのよ///」
なんだこの可愛い生き物は。いつもの気丈な姿とのギャップにやられながら今度は頭に手を伸ばしてそっとなでる。
するとまるでリンゴ飴かのように耳まで真っ赤にして恥ずかしがっていた。かわいい。
「も、もう//ついたわよ!!」
そう言ってぱっと俺の手から逃げ出す鈴音。
幸せから逃げられ寂しく感じていると鈴音が
「勝手に頭を撫でてくる悪い手はこうよ!」と言って俺の手を取り手を繋いできた。
「ふふっ、その顔、私から逃げられてそんなに悲しかったのかしら?」
俺の手を取り意地悪そうに微笑み、からかってくる鈴音。
「あぁ寂しかった。だから俺から離れないでくれ」
思ったことをそのまま返すと鈴音はとても驚いた顔をしてから再び顔を紅色に染め上げる。
「!!まさかそこまで言うなんて///も、もう!入るわよ!!」
赤く染まった頬を軽く膨らませながら俺の手を引いて足早に店内に入っていく鈴音。
どうやら怒らせてしまったみたいだな、ありのまま思ったことを言うのはやめた方がいいのか?と心の中で反省をしながら俺は勢いよく引っ張られる腕にバランスを崩さないように急いで後を追った。