数日後、ルフィが船の船首の上でナイフを持ち、何やら宣言していた。
「俺は遊び半分なんかじゃない!証拠を見せてやる!」
おお、これってもしかして原作第1話のあれじゃないのか?しばらく見てみるか。
船に乗った赤髪海賊団がはやし立てる。
「だっはっは、おう!やってみろ。何するか知らねえがな!」
「またルフィが面白えことやってるよ。」
ルフィは覚悟を決めたように
「ふん!!」 グサッ!
目の下にナイフを突き刺した。
「いてえええええええ!」
「バ、ばっきゃろ何してんだああああ!!」
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「俺は怪我だってぜんぜん怖くねえんだ!連れてってくれよ次の航海!」
「俺も俺も!!」
「ははは、お前らカナヅチじゃねえか!お前らが海賊になれるか!!」
「うるせえ!俺はしょうがないだろ!」
俺は悪魔の実を食ったで通しているのでこういうしかない。まあ普通に泳げないんだが。
「カナヅチだって海に落ちなきゃいいじゃないか!それにおれのパンチはピストルのように強いんだ!」
「ピストル?へー、そう。」
「なんだその言い方はァ!!」
「ぷっ・・・」
「おまえも笑うなっ!」
そんな感じで飯を食いながら騒いでいると、
バキッ!
「邪魔するぜ。」
あ、あれは56皇殺しのヒグマか・・?
「俺たちは山賊だ・・・だが別に店を荒らしに来たわけじゃねえ。酒を売ってくれ。」
「ごめんなさい、お酒は今出ているのが全部で・・・ちょうど切らしているんです。」
「これは悪いことしたなあ、俺たちが店の酒飲み尽くしちまったみたいで。これでよかったらやるよ。まだ栓もあけてない。」
バリィン・・・
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「じゃあな。腰抜けども。」
ヒグマは出て行った。
「だーっはっはっはっは!なんてざまだ、お頭!」
「はでにやられたなあ!」
「はっはっはっはっは!」
シャンクスたちが笑っているとルフィが、
「なんで笑ってんだよ!あんなのカッコ悪いじゃないか!あんな事されて笑ってるなんて男じゃないぞ!海賊じゃないっ!」
「・・・・・気持ちはわからんでもないが、怒るほどのことじゃないだろう。それにアオキは平然としてるぞ?」
「・・っ、しるかっもう知らん!」
シャンクスが「おい、まてよルフィ・・・」と言いながら酒場を出ようとするルフィの腕をつかむと
腕が伸びた。あれ?いつ食ったんだ・・・?
「なんだこれはああああああ!」
「おい、ルフィまさかおまえこんな実食ったんじゃ・・・」
「う、うん・・。」
「あれは悪魔の実って言ってな!!食えば一生泳げなくなっちまうんだぞ!!」
「ええええーーーーっ!?」
「まあお前元からカナヅチだしあんまり変わんないんじゃないか?」
「それとこれはちげえだろ、アオキっ!」
赤髪海賊団が航海に出てしばらくが経った。
「もう船長さんたちが航海に出て長いわね。」
「そうだなあ・・ちょっと寂しくなってきたかもなあ。」
「フフッ、そうね。ルフィはどう?」
「俺は全然さみしくなんかねえぞ!おれはまだ許してないんだ、山賊の一件!」
ギイ・・・
「邪魔するぜ。」
「あ・・」
「何ぼーっとしてやがる、俺たちは客だぜ。酒だ!」
「ハハッ、このガキ本当に蹴っても殴っても傷1つつかねえぞ!」
「こっちのガキも中々耐えるじゃねえか!見世物小屋にでも売っぱらっちまえば高く売れそうだぜ!」
「る、ルフィを殴るなこの顔含めた全部がネタ野郎!」
「・・・よし、売るのはやめだ。やっぱり殺しちまおう。」
「や、やめろ!この山ザル!」
ち、ちくしょう。少しは反撃できると思ったのに、己の無力が恨めしいぜ。こっそりルフィと自分に治癒をかけることしかできない。
___________________~数十分前~___________________
「はっはっはっはっは!あの時の海賊どもの顔といったらよお!」
「酒ぶっかけられて文句の一つも言えねえで!あの腰抜けども、はっはっは!」
「・・・・・・・っ。」
酒を飲んでる山賊たちを尻目に、ルフィはなにやら言いたそうだった。少し危険ではあるが、止めるべきではない。この一連の出来事はルフィの精神を大きく成長させるものだと知っているからだ。それに俺だって、一年以上も一緒に過ごしてきたシャンクスたちのことをああも罵倒されるのは気に入らない。ましてや子供であるルフィなら文句の1つでも言いたくなるものだ。俺も今は子供だけどな。
・・・・よし、マキノさんには悪いが、ここは俺も1つ言ってやるか!
「シャンクス達を馬鹿にするなよ!腰抜けなんかじゃないぞ!」
「そうだそうだ!お前らの方が弱いくせに!」
「ああ?なんだガキ・・。」
______________________________________今に至る。
「・・・よし、売るのはやめだ。やっぱり殺しちまおう。」
「ルフィ、アオキ!」
「た、頼む、二人を見逃してくれっ!」
_____「港に誰も迎えがないんで、何事かと思えばあの時の山賊じゃないか。」
し、シャンクス・・・だ・・。
「ヘっ、あの腰抜け海賊じゃねえか。怪我せんうちに逃げ出しな!それ以上近づけば撃ち殺すぜ。」
シャンクスは平然とこっちに歩いてくる。やっぱ未来の四皇すげえ・・・・。
「てめえ聞こえなかったのか?それ以上近づくな!頭吹き飛ばすぜ。ハハハ!」
「ピストルぬいたからには命かけろよ・・・。「は?」そいつは脅しの道具じゃねえつってんだ。」
ダァン!!!
ラッキー・ルウが山賊の下っ端の一人を撃ち抜いた。
「な、なんて卑怯な奴らだ!」
山賊たちがそういうが、
「いや、子供2人に大の大人が寄ってたかってリンチする方がよっぽど卑怯だろ。」
と俺が言うと
「・・・・確かに」
山賊の1人がそうつぶやいた。いやお前が確かにとか言っちゃだめだろ。
「・・・・まあそれは置いといて、いいか山賊・・・俺は酒や食い物を頭からぶっかけられようが唾を吐きかけられようが、たいていのことは笑って見過ごしてやる。だが、どんな理由があろうと、俺は友達を傷つけるやつは許さない!!」
「はっはっはっは!許さねえだと?ひ弱な海賊が!ぶっ殺しちまえ!」
「「「「「うおおおおおお!!」」」」」
山賊たちが一斉に向かってくるも、ベン・ベックマンがあっという間に叩きのめしてしまった。
「つ、つええ・・・。」
「・・っ!チっ。」
ヒグマは煙幕を使って逃げた。ルフィだけを連れて。あれ・・・俺は・・・?と一瞬思ったが、たぶんあの間に二人も連れ去る余裕がなかったのだろう。
「アオキ、大丈夫か!?」
「う、うん・・。自分に回復かけたから・・・。」
「そうかよかった・・・ああっ、しまったルフィが!」
さすが見聞殺し殺し。逃げ足が速い。
「俺は奴を追いかける。お前ら、アオキを頼んだぞ!」
「へいへい。」
「まったく、この人は・・。」
ルフィ大丈夫か・・?大丈夫だとは思うけど万一がある。無事でいてくれよ____。
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小船の上では、ヒグマにルフィが追い詰められていた。
「あばよ。」
ドッ
「く、くそお・・。あいつらクズなのに・・一発も殴れなかった・・!」
バシャッ
「ボ・・・ガボ・・泳げない・・・た、助けへ・・」
「ヘっ、ざまあねえ!」
ヒグマがルフィを嘲笑していると、
『ギャオオオオ!!!』
「な、なんだこいつは・・・!!!」
バキィッ!!!
自分では為すすべのなかったヒグマが近海の主に食われたのを見て、ルフィは恐怖に包まれた。
「うわああああああ!!!!!!」
必死にもがくルフィを食おうと近海の主は大きく口を開けて迫ってきたが、
間一髪、ルフィは食べられなかった。
「失せろ!!」
シャンクスに覇気を込めて睨まれた近海の主は、さっきまでの勢いが嘘のように縮み上がり、逃げて行った。
「し、シャンクス・・。」
「ルフィ、恩に着るよ。マキノさんから聞いたぞ。俺たちのために二人で戦ってくれたんだな。「うぐ・・ヒッグ・・。」おい、泣くなよ。男だろう?」
「で、でも・・ジャングズ・・耳がああああ!!!」
「安いもんだ・・。耳の1つくらい。無事でよかった。」
「う・・ゔ・・・・うああああああああああ!!!!」
ルフィは知った。海の過酷さ・・己の非力さ・・友の大切さ・・・・そして何より、シャンクスという男の偉大さを・・・・。
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「えッ!?もうこの船出でこの村には来ないのか?」
「ええー・・・まじかあ・・。」
分かっていたとはいえ、やはりその時になると寂しい。でも、ここからルフィの海賊王への道が始まるっていうことに少しわくわくを感じてもいる。
「ああ、かれこれ1年以上はいたが、ついにお別れだ。悲しいだろ。」
「うん、まあ悲しいけどね。もう連れてけなんて言わねえよ。自分でなることにしたんだ、海賊には!」
「ふッ、お前なんかが海賊になれるか!」
「なるっ! 俺はいつかこの一味にも負けない仲間を集めて、そんで世界一の財宝見つけて、海賊王になってやる!」
「なら、一人目の仲間は俺だな。」
「え?」
「俺も海賊になりたい。ルフィが海賊王になるんなら、俺はルフィが海賊王になるまでの冒険を一緒に見てみたい!」
実は俺はずいぶん前からこうすると決めていた。
「そっか。あんがとな、アオキ。今日からお前は俺の仲間だ!」
「へへ!」
「ほう、俺たちを越えるか・・・!じゃあ、ルフィ・・・・・この帽子をお前に預ける。俺の大切な帽子だ。」
「・・・・!」
「いつかきっと返しに来い。立派な海賊になってな。」
か、かっこいい。いいもん見させてもらっちゃいましたあ!
「そしてアオキ、お前にはこれを預ける。」
え、俺にもくれるの?てっきりルフィだけかと思った・・・。
「俺が昔船長からもらった短剣だ。古いものだが切れ味はいいぞ。いつか立派な海賊になったら、お前の船長といっしょに返しに来い。」
そっかあ・・・・。ウッ・・グす・・な、涙が・・・・。
シャンクスら赤髪海賊団は船に乗って港を離れていく。
シャンクスとベックマンが何やら言葉を交わしていた。何を話していたんだろうか。
「あいつらはきっと大きくなるぜ。」
「ああ、なんせ昔の俺とお前にそっくりだ。」
俺とルフィは水平線の向こうに遠ざかっていく海賊船を涙を流しながら見つめていた_______。
あれから10年が経った。ついに俺たちの船出の日が来たのだ。
「よし!出航だ!!アオキ!」
「おう船長!!」
しばらく船を漕いでいると、あいつが現れた。
「出たな、近海の主!」
「よしルフィ、思いっきりぶっとばしちまえ!」
「そうだな、『ギア2』!」
ルフィの腕が武装色の覇気で黒く染まる。そして
「『ゴムゴムのJET銃』!!」
近海の主は星になった。
やっと物語を始められました。今回はかなり原作と一緒にしてしまいました。最後のほう意外。
シャンクスは腕を失うのは避けましたが、オリ主と少し会話していたのでルフィを助けるのが少しぎりぎりになり、片耳を失いました。