戦闘シーンがなくて萎えてました
「命だけはお助けをおおおおおお!!!」
俺は只今絶賛最終手段である命乞いをしていた。
多少とも文句が出てしまったが所詮は中学生、この超絶プリチーな俺がメロメロにしてやるぜ!
そう思いながら泣きわめき命乞いをしていると、深いため息と共に幼いながら季○ボイスが語り掛けてきた。
「えっと、一つ質問させてくれるかい?」
「へいっ!何でも聞いて下せえ兄貴!」
「………君は呪霊なのかい?」
「へいっ!まごうことなき呪霊でさあ!」
「大猩猩、やれ」
巨大なゴリラが拳を振り上げた。
「まままっまってくだせい兄貴いいい!呪霊差別だああああ」
俺は糸に体をまかれながらも懸命に跳ね回り一つの提案をした。
「提案です!縛りを結びましょう!そっちのほうが俺も強くなれるし、だから取り込まないでええええええええ!」
詐欺師顔はどこか虚を突かれたのか表情が変わった、詐欺師顔は変わらないが。
「確かに、今までは知能の低い呪霊ばかりだったから縛り自体ができなかったが知能が高いなら僕の術式によるデメリットもない。」
夏油はそういうと少女の顔についた糸だけをゴリラにちぎらせると涙目の可愛い顔が出てきた。
場面だけ見れば事案である。
「契約だ。」
契約の内容は
1:夏油は故意に黒い少女を死なせてはいけない
2:黒い少女は夏油傑の魂に誓って絶対服従
3:黒い少女は命令がない限り人を殺害してはならない
殺されそうな状況のせいかなんか俺のがそんしてね?
まあ生きてるだけましかあ。
「じゃあこれからよろしくおねげえします兄貴ィ。」
俺は手のひらを合わせこすりながらこびていく。
夏油は何とも言えない顔をした後、ふと思い出したように俺に問いかけた。
「ところで君は名前はあるのかい?」
考えたこともなかった、基本呪霊を祓う生活だったから必要性がなかったんだよな。
姉ちゃんはあんたとかで呼ぶし。
「ないなら不便だ、僕が勝手につけてもいいかい?」
「おねげえします。」
夏油は顎に手を乗せ少しの間考えていた。
かっこいい名前がいいなあ!夏油って結構ネーミングセンスありそうだし楽しみだぜ。
「決めた、お前は影鰐だ。」
「?」
影はわかるけど鰐?
「影鰐っていうのは日本の伝承からとったんだ、波一つ無い凪の日に現れる怪魚。
海面に映った船乗りの影を飲み込み、影を飲まれた者は死んでしまうそうだ。
それと鰐っていうのは島根の方言でサメのことを言うらしい。」
どこか得意げに語る姿は年相応の少年のようだった。
「生かすじゃねえか兄貴!でも普段使いだと呼びにくそうだからわにちゃんって呼んでくれよな」
「…まあ君がそういうならそれでいいさ。」
その後俺は無事に腕を回収して夏油も授業に戻った。姉ちゃんにはめちゃくちゃ怒られた
ー
(…わにちゃん、授業を見学するのは構わないが教室内をウロチョロするのはやめてくれないか?)
現在俺は絶賛教室を徘徊しまくっていた。
人の鉛筆かじったりチョーク盗んで食べたり、可愛い子のパンツのぞいたり。
この体になってから味覚が変わったからなのか食べ物以外も美味しく感じる。
まあでも人間の食べ物のほうが何倍もうまいけど、食べてると落ち着くのだ、ガムとか噛んでるときみたいな。
あっ、こいつの弁当うま。
でもそろそろやめないと兄貴に怒られちゃうなあ。
仕方ない
「兄貴っ!腹減ったんで森食べてきます。」
「はあ!?、あっ」
「どうした夏油、また腹でも痛くなったか!ガハハ」
先生の冗談に生徒たち笑ったり茶化したりしていた。
うんうん、兄貴はやっぱ人望厚いんだな。
夏油も顔を赤くして照れていっ
あっ、だめだこれお仕置きや。
授業が終わった後三時間飲食禁止の命令が下された。
感覚的に正得領域でも飲み食いができない。
くそーーーーーー!!!!!!
ー
悶えながら耐えていると昼食の時間がきた。
??? 俺に死ねと?
みんな美味しそう弁当を食べている。
定番の卵焼きやタコさんウインナー、焼きそば、オムライス、チャーハン。
うらめしい、うらめしい、
あっ、兄貴滅茶苦茶うまそうな弁当作ってもらってんじゃん。
ぐぎぎぎい
まあいいし、俺これから兄貴ん家の子になるし。
いつでも食えるし。
ぐぎぎぎい
血涙のように目から黒い汁を出していると仕方ないなあと誰も見ていない時にハンバーグをあーんしてくれた。
うますぎるうううう
その後下校の時間まで大人しく兄貴にしがみついていた。
「なあホントに俺の腕乗らないのー?」
めんどくさがりな俺は徒歩で下校する兄貴に文句を言っていた
生まれてこの方ずっと腕に乗って移動していたから歩くのにすごい違和感感じるんだよなあ。
「非常時ならともかく今はただの下校だ、君の腕はとても便利だけど普段から甘えていては足腰も弱ってしまう。君だけで乗ってくれ」
「それは何かやだ。」
そう思いながら俺は兄貴の背中に飛び乗る
急だったが学校でさんざんしがみついていたからか慣れたように兄貴は俺の足に手を引っ掛ける。
何だかお兄ちゃんみたいだ、予想通りとても面倒見がいい。
脹相ほど溺愛してはくれないがそれは後の俺の頑張り次第だろう。
足をぶらぶらして兄貴の首に腕を回す。
赤く照らされる田んぼを眺めていると前世を思い出す、前世の俺は田舎に住んでいて小中高と周りに学校が全然ないからエスカレーターな感じでずっと田舎学校に通っていた。
前世に未練がないわけではないけど俺はポジティブなんだ、前向きにいこうぜ。
そう決意を新たに黄昏ていると兄貴が声をかけてきた。
「わにちゃん、一つ聞いていいかい?」
「兄貴のためなら何でも答えますぜ。」
「君は術式があるのかい?」
俺は羂索に術式がばれる可能性を考えて縛魂した魂と会話が可能なことだけ伏せて伝えた。
「縛魂呪法...それ僕の術式と相性凄く悪くないかい?」
「あ...でももう縛り結びましたぁ!、手遅れ!セーフ!耐えたああ!」
危ない
完全に忘れていた
いっただろ、俺は馬鹿高なんだよ、偏差値46なんだよ。
「はあああ」
「ため息は失礼だろオメー!!」
仕方ない夏油が学校行ってる間だけ町で集めるか、
「まあまあ、兄貴の手持ちが死んだらおこぼれもらっとくんで、それでいいじゃないすか。」
おんぶの状態なので兄貴の顔は見えないが何とも言えない顔をしているのは手に取るように分かった、だからため息を吐くなって!!!
そんな話をしていると田舎にありそうな木造の一軒家の前で足が止まった。
どうやら着いたらしい。
「もういいだろう、あとは自分で歩いてくれ」
「えー、仕方ないなぁ」
俺を地面に下ろすと兄貴はドアを開けて中に入っていく、開けたままなのは入ってもいいと言うことだろう。
中はなんというかおばあちゃんちと言った感じだ。
俺が生きていた時代よりも少し前だからかな。
全体的に古い、部屋と部屋の間に暖簾のようなものがありそこに兄貴が通ってキラキラした石がジャラジャラと音を鳴らしてぶつかっている。
俺も潜ろうとすると台所らしき場所から女性の声が響いた。
「すぐるー?帰ってきたのー?」
「ただいま母さん。」
夏油傑の声を聞いた女性は台所からゆっくりと姿を表した。
「あら、その子はだあれ?」
「今日捕まえた呪霊だよ。」
あれ!?俺のこと見えんの?
兄貴の親は一般人じゃなかったっけ?
「兄貴、なんで兄貴のお母さん俺が見えんの?」
「たまにいるだろう?見えるだけの人、母さんはそのタイプだ。」
兄貴はどこか誇らしそうに答えていた。
ちなみに父は夏油の力のことや母さんが見えることは知ってるけど本人は見えないらしい。
「すぐる!こんな可愛い子に捕まえたって!?酷いことしたんじゃないでしょうね!?」
「お母様ぁ!、糸でみちみちに縛られましたァ!うえーーん!」
必殺嘘泣きッ!
昼間の恨みだぜ!
「待って、母さん!呪霊は基本的に害をなすから先手必勝なんだ!」
「言い訳無用!お風呂で反省してきなさい!」
あーせいせいするわ
きもちいいい!
兄貴は諦めたのか弁明を辞めてどこかへ向かっていった、おそらく風呂場だろう。
っ!?
い い こ と 思 い つ い た !
「お母様!考えてみればほんのちょっっっとだけ俺が悪いところもあったので慰めてきます!」
「あらそう?じゃあお願いしちゃおうかしら?お風呂場はあっちね!」
ー
「酷い目にあった、」
僕は湯船に浸かりながら今日の疲れと不満を暖かい湯で解していた。
確かにわにちゃんは何もしていないのに襲いかかった僕にも非があるが、呪霊を祓う上で後手に回ることは圧倒的に不利。
命をかけた戦いもそれなりにしてきたつもりだが、その経験を踏まえると、
倒すにしても、取り込むにしても先手を取ることはとても大事だ。
それとわにちゃんには後でまたお仕置だな。
そう思っていると洗面台の方から物音が聞こえた。
父さんはまだ仕事から帰る時間ではないし母さんだろうか。
、、、、まさか!?
バスルームのドアが突然開いた。
「兄貴ー!お背中流しまっせ!」
慌てて目を閉じようとするがその前に股間に目がいった。
??????
ある
「君メスじゃなかったのかい!?」
「えっ?ああ、言い忘れてました、どっちもイけますっ」ドドン
わにちゃん:名前がついた!
夏油:手持ち呪霊
二級4体、三級582体、四級3256体
(ウィキみたら最大6000とかいたっぽいからこんくらいいないときつい)