『───────その背に乗り共に旅をしてきたはず。彼女もまた己の復活の時を待ちわびながら...』
「まさか混沌の正体が.......ん?なあ、ホークママなんなでっかくなってねぇか?」
『大きく?彼女はもうアーサーの中に入ったはず。小さくなれど大きくなることなんて...』
「お、おっかぁ!なんかぐにょぐにょしちまってるぞ!?形が変わって...あれじゃ豚っていうより人じゃねぇか!!」
『人...?大きな人.......!!う、嘘!まさか彼が...!? 』
「「「「「「彼?」」」」」」
ズッ...ズッ...
ピコン...ピコン
ピピピピピッ ピピピピピッ
「なんだありゃ?点々がでてきたぞ」
「点字か!」
「点字?分かるのかマーリン」
「ああ...少し待て、わかるようにしよう」
ヒトノコヨ。ヒトノコヨ。ヨミトレルナラバ、オウトウモトム。
「ああ、たった今読み取った。...お前は何者だ?」
ワタシノナハ 『レジギガス』
『や、やはり!レジギガス様!!」
「様ァ〜?そんなに偉いやつなのかよ♪」
『...混沌が星々の間に生まれたというのは話しましたね。彼はその星々よりも前に産まれた、文字通り最初の生命の1人。』
「最初のなにかが出てきたと思ったら、それよりももっと前からある最初?もう何が何だかわけわかんないかも...」
「ぼ、僕も...」
『彼は純粋な光そのもの... 創造神アルセウスと对たる存在でした。』
「また新しいやつが出てきやがった!待てよ、光のレジギガスの反対ってことは創造神なのに闇だったのか!?」
『ええ、だからといって完全な悪という訳ではないのですが、この世の安定の為なら感情の隙入る余地なく、常により永く続く選択をするいわば「管理システム」でした。後に生まれし混沌がもっとも自身に似た存在、「人間」を作り出そうとした時アルセウスはバランスの崩壊を感知し、人を概念ごと消そうとしました。」
「そんな...」
『アルセウスがそう考える中、違う行動を取る者がいました。それがレジギガス様です。彼は大地をその剛腕で引っ張り、「大陸」としました。そこならば、 人が安心して暮らせると考えたからです。」
「へぇ、随分と親切な神様なんだな。親父とあのばあさんとは大違いだぜ。あんたもアルセウスは呼び捨てでよぶくせに、レジギガスには様を付けるんだもんな。」
『オホン...人の味方であり続けたレジギガス様は、やがてアルセウスに全面戦争を仕掛けます。レジギガス様が作り出した「概念を司る巨人」と共に、人を守るために。レジギガス様はアルセウスと互角に戦うものの、概念を司る巨人達ががアルセウスに打ち倒され、1枚の石版...プレートにされてしまいます。そこで動揺した隙を突かれ、致命傷を受け、吹き飛んだ自身の肉片をアルセウスに吸収され、光の力すら取り込まれてしまいました。力を失い、差が開いてしまいましたが、それでも立ち向かい続けたレジギガス様に感化され、アルセウスにもわずかな光が灯ります。そこでアルセウスは強大なレジギガスの力を無力化するために、6000年経たねば数分も全力を出せない呪いを掛けました。そこからレジギガス様は─────。」
「...よく喋るなこいつ。本当に同一人物か?」
「ありゃあ随分と惚れ込んじまってるみてーだ。」
コントンノミコヨ。
『はっはい!レジギガス様!!』
オマエハオシャベリガスキナノカ?
『しっ...失礼いたしました!勝手に身勝手な真似を...!!』
ナゼ、アヤマル ワタシハ ヒトノコガ タノシソウデ ウレシイゾ
『あ、ありがとうございます...』
「...何を見せられてんだ♪」
サテ...
「ッ!!!!!!」
「ど、どうしたの団長!?」
「(今の...殺気か!?なんてバケモノだ...なにもできずにら「にぎりつぶされる」未来しか見えなかった...!)」
「あれ?なんだか急にすごくリラックスする気分になった気がする...」
「ディアンヌもかい?僕も...」
「俺もだなァ」
ソコノ コンジキノショウネンヨ
「む!オレってばこんな見た目してるけど少年じゃ...まあアンタからすると少年か...(話しかけられただけで全身の毛が逆立つ...!!)」
オマエハ ヒトカ?
「...?ヒト?おれは魔神...」
シュゾクデハナイ オヌシノ カンガエヲキイテイル
「オレは...オレは......ヒトだ。」
ソウカ...マーリントイッタカ?サキホドアツメテイタ ヒトノコノ カケラヲ カシテクレヌカ
「人の欠片!?マーリン、何を...」
「...断る。始まりの神相手とはいえ、コレは...」
ワルイヨウニハシナイ ワタシハヒトノミカタダ
「...」
カンシャスル ジツハワタシモカイシュウシテイタ シュノカキネヲマタギ ヒトトシテイキルオマエタチニ オクリモノダ
ギギギギギ...ギュッ ギギギギギ....ギュッ
「アイツは一体何をやってんだ?何かを握ってるみてーだが...」
...デキタゾ タダシ コレハ イチドキリ ツヨクツクリカエテモ イナイ ツカイスギレバ マタホロビル
「使いすぎれば滅びる?」
「ッ!!」
「あ!おいマーリン!どこに...」
「エスカノールっ!!!」
「「「「「「はァ!?」」」」」」
「あ、あれ?ボクは何を...!?マッ!!??マママママ、マーリンさんッ!?マーリンさんがボクに抱きついているッ!?ここが天国ッ!?」
「エスカノール....!エスカノール...!!」
「は、はいマーリンさん、ボクはここに....泣いていらっしゃるんですか?」
「プゴッ!?なんでエスカノールが!?アイツは太陽で燃え尽きちまったはずだろ!?」
「おいおいおい...!マジかよ...!♪最初のカミサマってのは反則か...!?」
「エ、エスカノール....!」
「うわぁーーーん!!エスカノールが生きてる〜!!」
「エスカノール!?本当にキミなのかい!?」
「エスカノール...マーリン...良かった...」
「...」
「...?メリオダス...?」
「レジギガス...様。団長として仲間として、エスカノールを生き返らせてくれたことは感謝してる...でも、死者っていうのはこんな簡単に生き返らせちゃいけねぇだろ...」
「団長!?なにを...!?」
「ま、これに関しちゃおれも同感だな〜♪エレインの蘇生だって、反則みてぇなもんだ。死者っていうのはそう簡単に会えちゃいけねぇ。」
「...うん、オイラもそう思うよ。ヘルブラムみたいに...」
「キングとバンまで...」
ヒトノコラヨ
「「「...」」」
サイショノモノデアル ワタシ二ソノヨウナ コトヲ ノタマウナド
オコガマシイ
「「「!!」」」
オマエタチハ ナミダヲナガシ ナミダヲナガシナガラ ソレヲオシトドメ タタカイ ヒトビトヲ マモッタ
「「「...」」」
ガンバッタ コドモニハ ゴホウビヲ ジジイノギムダ
「......さてさてさ〜て、ここまで言われちゃなんも言えねえな!年上は敬わねえと!」
「どうか〜ん♪いやぁ今どきこうして心からソンケーできる爺さんも珍しいぜ♪」
「うん、そうだね。改めて...ありがとうございます、レジギガス様」
ウム ソレデイイノダ
ビーッ!!ビッビッビッビッ
「プゴッ!?なっなんだ!?警報か!?どっかぶっ壊れちまったのか!?」
...イマノハ ワラッタダケダ
「...レジギガス様って引き笑いなのかなぁ」
「ディアンヌッッ!!」