ワンパンマン世界で影の君主になった、サイタマは居なかった 作:寝心地
ジェノスとの手合わせから数日経ち、世間では新たなヒーロー組織【ネオヒーローズ】に関心が向けられていた。
ヒーロー協会も何とかイメージアップしようとタツマキをCM出演させたり色々手を打っているのだがそう上手く行かずヒーローも職員も離れていく一方だった。
特に痛手なのはS級ヒーローの鞍替え、シルバーヴァングの引退に続く様にクロビカリもヒーロー活動を引退しネオヒーローズのトレーナーに移籍、童帝も名前の件でグレて非童帝と名前を変え移籍、他にもA級以下の実力者ヒーローが待遇の良いネオヒーローズへ引き抜かれて行きヒーロー協会は劣勢に立たされていた。
そんな中でも秀は変わらずヒーロー活動に勤しみ何時の間にか【ヒーロー協会唯一の良心】なんてあだ名まで付き始めネオヒーローズへの移籍を求める声も上がっていた。
そんな中、ヒーロー協会の職員シッチにブラストが面会を求めていると言う連絡を受けヒーロー協会に向かった。
ヒーロー協会本部に向かうとそこにはシッチが待っておりブラストのいる部屋まで案内される。
その道中、秀はシッチに話を振る。
「ブラストが面会を求めてるって?」
「ああ」
「アンタがブラストと連絡を取っていたとはな」
「簡単に連絡が取れる訳では無い、基本は向こうからの一方通行だ」
「なるほど」
話が終わると同時にシッチが足を止め扉を開ける。そこには1人の男が立っていた。
「君が
「アンタがブラスト?」
「そうだ、宜しくな……………………成る程、凄まじい力だ、それだけでなく深い闇の力だな、最も俺の持つ闇の力とは違う物だが」
「分かるのか?」
「ああ、今回の話に関係のある話だ」
ブラストはそう言うと椅子に座り自身の経歴と手伝って欲しい話を始める。
「俺は5年前から仲間と共にカミと戦っている」
「カミ?」
「ああ、奴はこれと見込んだ存在に力を与え不都合があれば没収と称してその者を殺す。これはそのカミが地球の存在とコンタクトを取る際に用いるキューブだ」
ブラストはそう言うと空間に穴を開けそこから立方体を取り出す。
「そして俺には嘗て共にキューブ捜索を行った仲間がいた、しかしソイツはカミの提案に乗ってしまいカミの手先となってしまい怪人となってしまった」
「そいつを殺すのか?」
「いや、君は聞けば怪人になりかけのヒーロー狩りを人間に戻したと聞く、その力を借りたい」
「……………………でも俺はヒーロー狩りの時も何も特別な事はしてませんよ?向かって来た相手を倒しただけです」
「分かっている。だが俺もシッチに頼んで怪人化を治す方法を色々模索していた」
「ッ!!見つかったんですか?」
「ああ、鍵は精神力だ、元に戻りたい・怪人でいたくないと言った気持ちを奴に抱かせれば、可能性はある」
「………………………………分かりました、協力します」
「助かる、シッチ、何日か彼を借りていくが構わないな?」
「ああ、地球の為だ、頑張ってくれ、2人共」
そうして秀はブラストと共にブラストの友人を助ける作戦に手を貸した。