かっちゃんVSデク回です。
デク君は性格が良いので「やめてよね」なんて言いません。
ただ、原作での背負い込みが准将に似ているかも………
そして、魔導書OFA………精霊の名前は「ひとりはみんなのために」の「みんな」から取って、皆…ミナと名付けた。
………ひとりだと魔導書じゃなくてギターヒーローになっちゃうからね!
魔導書の二刀流というマスターテリオンさんでもやらなかった(出来ない、とは一言も言っていない)戦闘スタイルを習熟するべくクタニド内のトレーニングルームでカリグラさんやティトゥスさん、カエサルさんといった猛者や達人と模擬戦を繰り広げる僕なのであった。
しかし、ここのところずっと見稽古に徹していたかっちゃんが「………俺とも一戦しろや」というのでかっちゃんと一戦する事になった。
その結果。
「かっちゃん………あんまり追い詰められた時のキラさんみたいな事は言いたくないんだけど、まだヘドロヴィランに良い様にされるあくまで強い個性を持っただけの一般人のかっちゃんとロボット戦闘と白兵戦両方とも地球どころか宇宙の命運を賭けた戦争の最前線で戦ってた僕とじゃあ埋められない差が出るよ」
「………クソッタレ…」
技も魔術も個性も一切使わずにかっちゃんを叩き伏せて無力化した僕、かっちゃんは悪態こそ付くものの顔には納得の表情が浮かんでいた。
ただ、かっちゃんなりに未来で使用していた技の再現をやろうとしていたのは理解出来る、だがサポートアイテムやコスチュームが無いといくら才能マンだとしてもキツイだろう。
立ちあがろうとしたかっちゃんだったが、小さな声で「やっぱりケジメつけねぇといけねぇよな…」と呟くと立ち上がり、僕に頭を下げた………まるで、アカシック・レコードに於いて独りで戦っていた僕を連れ戻しに来た時の様に。
「あの記憶を見た時からずっと言わねぇとって思ってた、今までごめん」
「かっちゃん………」
「お前はナチュラルボーンヒーロー過ぎるから思いつかねぇと思うけどな、普通は虐められっ子がチャンスを得たら虐めた奴に報復しに行くんだよ。俺、覚悟はしてたわ」
「報復………」
僕がその言葉を聞いて思い浮かべたのは、僕の戦友のひとり、正義の味方こと早瀬浩一君だ。
浩一君も昔は虐められっ子だったが、ラインバレルそしてファクターとしての力を手に入れて虐めた奴らに報復したり得た力の巨大さに暴走した事もあったという。
しかし、浩一君は本人の性格が善良だったのもあるがとにかく周囲の人間に恵まれていた、シンジ君とは大違いだ。
報復と言ったらアレだが、僕はかっちゃんに見て欲しいモノがあったのでクタニド内のシアタールームにかっちゃんを連れて行くのであった。
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「というわけで、異形系無個性差別撲滅・良い子の道徳アニメこと『クロスアンジュ天使と竜の輪舞』視聴会を始めたいと思います!!」
「超常社会でこれの視聴会とかグランドマスターもなかなかにエゲツない」
「既にN◯Kの夕方、天才て◯び君の中で放映する事が決定しております。いやぁ!これを見た良い子の反応が楽しみです!!」
「クロスアンジュを夕方N◯Kは流石にテロリズムが過ぎるのでは?」
「なんか、研修中に一緒に見るように言われました」
「夕方に流せるアニメならガキ向けじゃねぇのか?」
「(ニッコリ)」
そして、始まった視聴会なのだが…1話の時点でニトログリセリンの海にエンデヴァーをぶち込むが如し内容であった、かっちゃんと渡我さんと燈矢さんの顔は既に真っ青である。
「色々言いてぇ事あるけどこんなモンを夕方に放映したら駄目だろうが!!!(ド正論)」
「ちなみにコレ、異世界の実話だから」
「ますます駄目だろうが!!!」
そして、話はエロイ(エゲツない、ロクでもない、いやらしい)ままに進んで行く………なお、後にパッケージの美少女目当てで視聴した某エロブドウ君は「美少女アニメなのに全く萌えねぇ…面白いけれど、同時に見てて辛い」という真っ当な感想を抱く事になる。
「はい、問題の処刑シーンです。ちなみに僕もアンジュさんと一緒に捕まって同じ目に遭いました」
「視聴するのが既に拷問よりも辛い」
「アニメじゃない!×2異世界の現実なのさ〜♪」
「滅びた方が良いだろこの国…」
そして、エンブリヲ登場。
「「「性犯罪者だー!!!?」」」
「どこに出しても恥ずかしい変態だよ」
ドラゴンの正体は異世界の人間でした!!
「ここね、僕もドラゴンを撃墜する羽目になったけれど………吐いたよ」
「無個性…ノーマってだけでこんな目に遭わねぇといけねぇのか…?」
「何処まで行ってもエンブリヲの掌の上の世界とか嫌過ぎる」
「ヴィランとかそういう問題じゃあない気がします…」
マナという超常に頼り切った世界の崩壊、どこまでも愚かな民衆。
「マナのところを個性、或いはヒーローって置き換えて鑑賞してね」
「個性も何で使えるのか何処から来たのか不明な力ですよねー」
「なんだろう、個性が途端に悍ましいモノに思えて来た」
「他人事じゃなくて笑えません…」
アンジュとヴィルキス大勝利!!希望の未来へレディゴー!!!
「いやぁ、非の打ち所がないハッピーエンドでしたね」
「「「どこが!?」」」
「アンジュと恋人と仲間達は幸せ、元凶のエンブリヲは完全消滅、ドラゴンやノーマを迫害していた腐った民衆には天罰が降った………夕方に流すに相応しい良い子の差別撲滅勧善懲悪アニメね!!!」
「いやぁ楽しい視聴会でしたね…」
「個性持ちには拷問よりもある意味でキツかったです…」
「なんか生まれた時から持ってた個性が悍ましいモノに思える」
「デク…普通に罵倒して殴られた方がマシに思えた」
「ナンバーワンヒーローの我儘でも横暴と呼ばれようと構わない、僕はこれを夕方N◯Kで流すよ(ガンギマリの目)」
「もうお前のやりたい様にしちまえ(諦め)」
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そして、『クロスアンジュ天使と竜の輪舞』はN◯Kの夕方、天才て◯び君の中で放映されて…………大きな物議を醸し出した(マイルドな表現)
「異世界から帰還したナンバーワンヒーローの感動の実話!!」という謳い文句で多くの人間が視聴した結果、ネットは1話の時点で大炎上!!!
ヒーロー公安委員会と教育委員会とPTAの顔は真っ赤になった………根津校長も教育者としての意見を求められてめちゃくちゃ困ったという。
更に内容が進むにつれ、「無個性差別」に次いで「異形系差別」にもテーマが移り、無個性のみならず多くの異形系個性持ちからカルト的な人気が出た、あと某ドラグーンヒーローのランキングが上がった。
なお、ヒーロー公安委員会からはホークスが「ナンバーワンだからってやって良い事と悪い事があるよ?」みたいな苦情を言って来たが、アウグストゥスは「貴様らはグランドマスターの13年の人生を知らないだろうが」とバッサリ、更にアカシック・レコードとリトル・エイダで収集した公安の弱味を突き付けて黙らせた、ホークスはちょっと泣いた。
教育委員会の方は根津校長が「過激な内容ではあるけれど差別問題に対する道徳アニメとしても通用するのさ!」と口を添えてくれた結果、再放送では「お色気シーンがカットされたバージョン」が放映された、お色気シーン有りバージョンはBDにて無修正で販売される事となる。
(エロブドウ君はBDを予約購入した)
なお、僕はこのアニメを観て信者が騒ぎ出した個性特異点及び個性終末論については「あり得る話だけど正しい対策は打てるよね」「あくまで異世界のお話、現実はこれから変えて行ける」という認識であり、思想も価値観もヒューマライズとは決して相容れ無いという件はハッキリさせておいた。
ヤバいですね…かっちゃんがクロスアンジュに呑まれて行方不明になりました。
クロスアンジュは呪術廻戦で言うと「夏油傑もコレ見てたら悪堕ちしなかっただろうな」ってレベルの劇薬です。
でも、面白いですよ!!
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