誰にだって、人生を変える一瞬がある。

まだ幼かった頃、ナイトクラウンは一人のウマ娘の走りを見た。

歓声に包まれたレース場を駆け抜ける、その姿は。

ただ、綺麗だった。

それが、すべての始まりだった。

数年後。

トレセン学園へ入学したナイトクラウンは、明るく騒がしく、どこか調子外れ。

人を笑わせることが好きで、少しくらい怒られるのも気にしない。

けれど、いざレースとなれば、その表情は一変する。

泥臭く。

しぶとく。

誰よりも前を目指して走る。

そんな彼女の前に、幼い頃に憧れたウマ娘、フジキセキが現れる。

そしていつか。

ナイトクラウンは、積み重ねの果てに立ちはだかる「王」と出会う。

自分にはないものを持つ、静かな怪物。

クロノレター。

憧れた星を追いかける道化師と。

誰よりも走り続けてきた王者。

二人のウマ娘が、それぞれの「強さ」と「必要とされる意味」を探していく。

これは。

星を追いかけた一人のウマ娘が。

いつか誰かの星になるまでの物語。