オレはマギだ…誰がなんと言おうとマギなんだ… 作:産地直送
原作:ブルーアーカイブ
タグ:R-15 オリ主 残酷な描写 アンチ・ヘイト 転生 憑依 性転換 クロスオーバー マギ ブルーアーカイブ アラジン 勘違い 曇らせ ギャグ シリアル
※アラジンにヘイローがついていますがちんこはついてません。
身体中が謎の浮遊感に包まれている。どうして? なんで? そんな感じの疑問が次々と浮かんでくる。
──マギよ。大いなる運命の導き手よ。
発生源のわからない声が空間を満たす。
『マギ』その言葉を聞いた瞬間に、今まで働いていなかった脳細胞が一気に活性化していくのを感じた。そして、それらの脳細胞は一つの結論を弾き出した。
「ボクがマギだッ!」
今まで光のように実体の掴めなかった空間が、実体を持ち始める。足が地面に着き、自分の存在が確定される。
そうだ。自分はマギなんだ。そうに違いない。
──アラジン……?
自分にそう言い聞かせていると、空間を満たしていた声が、まるでテスト終了後に合っていたと思っていた問題が誤りである可能性に気づいて友達に確認するような声色で、そう聞いてくる。
「そうだよ。ボクがアラジンだ。忘れちゃったのかい? 悲しいねぇ?」
──声も肉体も精神もオレの目に映る情報はお前をアラジンだと言っている。でもオレの魂がそれを否定してんだよ! さっさと答えろ! お前は誰だぁ!
「キッショ……なんでわかるんだよ」
頭に巻き付いていたターバンを乱雑に頭から外す。顕になるのは脳みそ……なんてことはなく、ただの額。
一連のやり取りでお互いがお互いの存在の正体に気付いた。
「お前も
──やることはわかっているか……?
「ああ……当たり前だ。さっきのでお前のことは心で理解した」
──ふっ……いらぬ心配だったな……
「「エミュしてマギのコンテンツを全て楽しむ!」」
──それじゃあさっそく! マギの世界にHERE WE GO! *1
テレビのチャンネルを切り替えるように、世界のチャンネルが変わる。マギの世界に二人の異物が混入しようとする。しかし、世界がそれを許さない。
+
「ドコ? ココ?」
ありのまま今起こったことを話すぜ……! オレたちはマギの世界に飛んだと思ったら、いつのまにか砂漠にビルが埋もれている違う世界に飛んでいた……。な……何を言ってるのかわからねーと思うがオレも何が起きたのかわからなかった……。
──どうやらマギではない、違う世界に飛ばされたようだな……。
「あっ、ウーゴくんもどきは笛から出なくてもいいのね」
──声を出さなくても心の中で大丈夫だぞ。
「中で大丈夫だなんて♡きゃっ♡」
──砂漠に埋もれて死ね。
待って! 冗談だよ! オレ砂漠の知識なんてなんもないから、このままじゃ死んじゃうよ。
オレがそのまましつこく縋っていると、渋々と言った感じでウーゴくんもどきが口を開く。
──アラジン。お前ブルーアーカイブを知ってるか?
うん。ネットでたまに見たりする程度のニワカだけど。
──ここは多分、ブルーアーカイブというゲームの世界だ。前世が先生だったからわかる。
えっ? 2回転生したってこと?
──いや、普通にプレイヤーだった。
なんだよややこしい。
──マジでお前……。何歳で転生した?
何歳だと思う? ちなみに周りの人からは結構大人びてるって言われてたよ。
──なるほど……気の毒だな……そんな若い歳で死ぬなんて……まだ小学校にも上がってないだろうに……。
どういう意味ですかー!?
ウーゴくんもどき……めんどいからもうウーゴくんでいいや。ウーゴくんとこうして話している間にも、喉は渇いて腹は減っている。早いとこ人を見つけないと転生死RTAのレコード保持者になっちゃう。
そう地面にへたり込みながら考えていると、キキーっという金属が擦れ合うブレーキの音が後ろで鳴る。
「ん。今日は遭難者とよく会う」
”そこの君。大丈夫? 今助けるから“
ロードバイクに乗ったケモ耳のある女の子……砂狼シロコと、2頭身ぐらいの髪の毛の薄い化け物……これ先生? まぁ……うん……いやぁ? がいた。
──よっし!
そんなに嬉しそうにしてどうしたの? もしかしてあのゲテモノ先生見て嬉しくなった? ウーゴくんって結構変な趣味なんだね。
──ちがわい! 今ので、今がどこら辺のストーリーかわかったんだよ!
あのゲテモノ先生のどこら辺が好きって?
──……とにかく! 今はあの人達について行け!
まかせろり!
オレは媚びるように人懐っこい笑顔を浮かべて挨拶を始める。
「ボクはアラジン。旅人さ! 実は今遭難しててね」
「ん。見てわかる」
「へへ……まあ、よければなんだけど水と食べ物をくれないかい? お腹と背中がくっついてしまいそうなんだ」
”ごめんね。さっき私が飲み物を飲み干してしまったんだ“
「そっか……短い人生だったなぁチラ。このまま放置されると死んでしまうなぁチラ。終わりたくないなぁチラ」
「……わかった。貴方も学校に連れていく。これでいい?」
「やったあ! ありがとうねお姉さん!」
計画通り! このアラジンのショタフェイスにかかればどんな奴もイチコロなんだよね。
──恥も前世に捨ててきたのか?
生きたいなら恥を捨てて靴でもなんでも舐めて生きていけってばっちゃんに教えられたから。
──ばっちゃん最低だな。……なんで舐める限定?
「あっ」
シロコが何かに気付いたように声を上げる。
「どうしよう……貴方を連れていく方法がない」
確かに。背中にはすでに二頭身の先生が張り付いてるから無理だし、かといってそれ以外に連れてってもらう方法もない。
あれ? これ早速詰んだ?
──頭のターバンに乗れよ。
あっ。
──薄々気付いてたけど馬鹿だろ。お前。
こうしてオレたちはアビドス高等学校へ向かうのだった! オレたちの冒険は、これからだ!
好評だったら多分続きます。オレ実家に帰ったらホシノとユメパイを再会させてあげるんだ……