妹の 百合を見守る お兄ちゃん 作:ミディアムステーキは俺の嫁
原作:ゼンレスゾーンゼロ
タグ:ガールズラブ オリ主 転生 クロスオーバー AI本文利用 クラレッタ ロクシー お兄ちゃん どけ!俺はお兄ちゃんだぞ!
血を武器にするって言ったら...お兄ちゃんだよね。
で、俺が生まれたってわけ。
注意:作者はにわかです。このキャラはこんなこと言わない!!!てのがあったらいつでも言ってください
やあ。
俺は目が覚めたら転生していた系元一般人だ。
気がついたら元いた世界とは別の世界に生まれ変わっていた。
え?なぜ別の世界かってわかるのかって?
まあ一旦外を見てみてくれ。
そうそうあそこだ。
地面が途中で途切れてる。
なんでかなーって思ってお父さんに聞いてみたんだよ。
「ぱぱーなんであそこの地面ないのー?」
ってな。
そして聞けばびっくり!ここはロスカリファ。どうやら空に浮かぶ街であるらしい。
これを聞いた俺はこう思った。なんなら元の世界の人間は同じ状況になったらみんな口を揃えてこう言うと思う。
いやラピュタかよ!!!
ーーーーー
ちなみに今世の俺には少し特殊な能力がある。
なんとびっくり血を操れます。
そうとなればまあそうですね。
某お兄ちゃんごっこをするに決まってますね。
そうと決まれば修行開始!
と行きたかったんですがねぇ...
ウチの家ってぇ...
代々とある合金を作ってましてぇ...
修行してる時間なんかないんですよねぇ......
...クソがぁ!!!
はーつっかえ。やめたら?この産業。
でもこの合金、結構いろんなところで使われてるらしいんすよね。
......やってやろうじゃねえかよこの野郎!!!!!
ーーーーー
俺が合金を作るようになってから数年。
俺は修行してなくても血を自由に操れるようになっていた。
このね、フリンツ合金ってやつね、作るのにフリンツ家の血が必要なのよ。
そんでね?溶媒として使うだけならもったいねーなーって思ってね?日本人由来の職人魂が発動しましてね?
結果としてフリンツ合金を作る過程で血の中の鉄分をうんたらかんたらヒューッヒョイしてなんとかなれー!したら従来の3%くらいしか血を消費しなくてもいいし抜群のエーテル安定化作用を持つフリンツ合金ができた。
この合金を開発する上で血液の操作も細胞レベルで動かせるようになった。
終わりよければすべてよしとは言うけどこれほどいい結果になるとは思いもしなかった。
この俺の作ったこのフリンツ合金——勝手に改良型って呼んでるけど——
だいぶ画期的な発明だった。
今まで一回合金を作るだけでふらふらになってたのに今じゃなんともない。
こいつはすげえや。
質も高いからまじに技術革新だぜこれは。
世界と時代が違えば百億万点ぐらい軽いながはは
そういえば、俺に妹ができるらしい。
まああんまり興味ないけど。
今の俺はとりあえず研究、開発、製作ができればなんでもいいわ。
ーーーーー
天使だ。
一目見た時、俺は最初にそう思った。
愛くるしい生まれたてぷにぷに赤ちゃんのおててだ。
血を抜くために切りすぎて傷のついた俺の手とは大違いだ。
指を伸ばす。
その小さい手で俺の指を握るその姿を見て、俺は悟った。
俺は、この子を守るために生まれたのだ。
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一年経った。
赤ちゃんはすくすく育って、最近歩けるようになった。
俺の後ろをおぼつかない足取りでついてくる姿は狂おしいほどに可愛い。
立ち止まり、クラレッタを抱っこする。
たかいたかいをしてやると、きゃっきゃと幸せそうに笑う。
可愛い。天使。キュート。将来絶対は美人になるぜこの顔は。
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血を操る練習だ。
クラレッタの幸せを守るには強くならないといけない。
幸いにも、俺には手本があった。
同じ志を持つ同士でありブラザー。いや、あちらの方が先だし技術を学ぶのはこちらの方だな...明らかにあちらの方が立場が上だ。
今日から彼のことはマスターと呼ぼう。
マスターのから学ぶ技術「百斂」
自身の血を圧縮する、基本の技だ。
とりあえずこれを使えるようにならないと大技が使えないからな。
圧縮...圧縮......
集中していると、ドアが開く音が聞こえた。
振り返ると、クラレッタがふらふらとこちらに向かってきていた。母親が寝かしつけたはずなのに、抜け出したらしい。
「......おい。ここは危ないだろ」
俺は慌てて百斂を解き、クラレッタを抱き上げた。彼女は俺の顔をじっと見つめると、にこっ、と笑った。
「おにーちゃん」
はっきりとした発音じゃなかったが、確かにそう聞こえた。
俺は思わず息を飲んだ。
「......ああ。俺はお兄ちゃんだ」
クラレッタは満足したように、また俺の襟に顔を埋めた。
俺はその小さな背中を撫でる。
この天使は絶対に守る。
それがこの世界に生まれた俺の使命だと再認識しながら。
ーーーーー
私はクラレッタ・フリンツ。
ロスカリファ、フリンツ工房の現当主だ。
机の上には今日も切れない書類の山がある。合金の出荷スケジュール、品質管理の報告、それに各方面からの追加発注の依頼。特に最近はエーテル安定性の高い改良型への需要が異常に高い。兄が若い頃に作り上げたあの技術が、今やロスカリファの基盤の一つになっている。
「......まったく。もっと計画的に発注してくれればいいものを」
ペンを走らせながら小さく呟く。
お兄様。
あの人は今も工房の奥で、新しい合金の研究に没頭している。十数年経っても、その姿勢は変わらない。私が「休みなさい」と言っても、笑って誤魔化すだけだ。昔からそうだった。私がよく工房に忍び込んでいた頃も、兄は血を操る練習をしながら、必ず私を抱き上げてくれた。
昔はお兄ちゃんと呼んでいたけど、恥ずかしいので今はお兄様呼びだ。
私が当主として強気に振る舞えるのも、兄が後ろにいてくれるからだ。表向きは「とても厳しい、とても完璧な当主」を演じていても、心のどこかで常に兄の存在を意識している。あの人が倒れたら、私はきっとすぐに脆さを見せてしまうだろう。
「お嬢様、お茶を」
ロクシーの声で顔を上げる。いつものように、ちょうどいいタイミングだ。
「ありがとう」
カップを受け取り、一口飲む。甘い。兄がよく差し入れてくるお菓子を思い出す。自分ではほとんど食べないくせに、私にはよく勧めてくるのだ。
「ロクシー。お兄様は?」
「奥の作業室にいらっしゃいます。『もう少しで次の試作が終わる』と仰っていました」
「......また夜更かしする気ね」
私は書類を置き、立ち上がった。
「少し行ってくる。続きは後でやるわ」
「かしこまりました。無理はなさらないでくださいね、お嬢様」
工房の奥、いつもの扉の前で足を止める。中から微かな金属音と、兄の低い呟きが聞こえてくる。ノックもせずに開けると、兄は背中を向けたまま、血を細い糸のように操って合金の表面を調整していた。
「お兄様」
振り向かずに「ん?」と返事が返ってくる。
「また無理をしてるでしょ。いい加減に寝なさい」
「もうちょっと!もうちょっとで区切りがつくんだよ。見逃してくれよー」
「いつもそう言って徹夜してるでしょ。いいから寝なさい」
ようやく兄が振り返る。少し疲れた顔なのに、私を見るとすぐに柔らかい笑みを浮かべる。昔からそうだった。私が怒っているときほど、あの人は笑った。
「こんなに心配してくれるとはな」
「心配なんかしていないわ。工房の重要戦力が倒れたら困るというだけの話よ」
「はいはい」
兄は血を消し、手を洗いに立つ。その背中を見ながら、私は小さく息を吐いた。
この人がいる限り、私はちゃんと「当主」でいられる。
強く、きちんとした顔をしていられる。
だって、後ろにはいつもお兄様がいるから。
「......お茶、入れてあげるわ」
「おお、嬉しいな」
「甘くするわよ。文句言わないで」
「昔からそうだったな」
兄が少しだけ笑った。
つられて少しだけ、私も笑う。
そして私は、再び当主としての顔に戻る。
この工房を、そしてこの家を守るために。
兄が守ってくれたすべてを、今度は私が守り抜くために。
ーーーーー
リンは、伝説のプロキシ「パエトーン」の片割れである。
最近ロスカリファに来ていた彼女はフリンツ家の当主、クラレッタと一緒にホロウに潜っていた。クラレッタは、いつものように不機嫌そうな顔をしていた。ロクシーが少し後ろを付き従っている。
「まったく......こんな危険な場所まで、自分が来ないといけないなんて」
クラレッタが小さく呟く。
「でもお嬢様、合金の積荷がこの近辺で消失した以上、放置するわけにはいきません」
ロクシーの冷静な声。確かにその通りだ。せっかくの高性能なフリンツ合金が、ホロウに飲み込まれたままでは問題が大きい。
私たちは慎重に進んでいた。
だがまあ、ちょっと探索して、合金をさっさと持って帰るだけの簡単な仕事だ。
——その油断が、仇になった。
突然、複数のエーテリアスが同時にわらわらと出てきた。数が多い。しかも、どれも動きが素早い。
「ちっ......!」
クラレッタが即座に斧を振るう。ロクシーも牽制に入る。見事な連携だが、数が多い。徐々に押し込まれていく。
「お嬢様、後ろです!」
ロクシーの警告と同時に、大型のエーテリアスがクラレッタの死角から襲いかかった。避けきれない——そう判断した瞬間だった。
「——どけ! 俺はお兄ちゃんだぞ!!!!!!」
赤い線が、その場を蹂躙した。
ーーーーー
ホロウを出て、ロスカリファに戻ってから数時間後。
俺は工房の屋上で、夜風に当たりながら空を見ていた。血を使いすぎた反動で、指先が少し痺れている。まあ、いつものことだ。
下の方から、話し声が聞こえてきた。
クラレッタと、ロクシーの声だ。
「......今日は本当に危なかったわ。お兄様があそこに来てくれなかったら」
「お嬢様が無理をなさるからです。もっと私を頼ってください」
「ロクシーが止めてくれればよかったのに」
「止めようとしましたが、お嬢様は聞きませんでした」
「......むぅ」
少し黙ったあと、クラレッタが小さな声で続けた。
「......でも、ありがとう。一緒に来てくれて」
「当然です。お嬢様の側にいるのが、私の仕事ですから」
ロクシーの声は、いつもの丁寧さの中に、はっきりとした柔らかさがあった。
俺は身を乗り出して、下を覗く。
二人は工房の中庭のベンチに並んで座っていた。クラレッタが少し疲れた様子で肩を落としていると、ロクシーが自然にその肩に手を添える。クラレッタはそれを振り払わず、むしろ少しだけ身を寄せた。
......うん。
これはもう、完全にそういうやつだな。ここにキマシタワーを建てよう。もう建ってたか。
俺は屋根の縁に腰を下ろし、小さく息を吐いた。
正直、複雑な気持ちがないわけじゃない。
クラレッタは俺が赤ん坊の頃から守ってきた子だ。誰かに取られるみたいで、ちょっとだけ寂しい。
でも。
ロクシーは昔からクラレッタのそばにいて、ちゃんと支えてくれてる。俺が研究に籠もっている間も、彼女がいないとクラレッタはすぐに無理をする。あの子が「側にいていい」と思える相手なら、俺がとやかく言うことじゃない。
下では、クラレッタが小さく欠伸をした。
「......少し、眠いわ」
「では、部屋までお送りします」
「いいわ、一人で帰れる」
「ダメです。今日は特に疲れていますから」
「......わかったわよ。余計なお世話ね」
口では文句を言いながらも、クラレッタはロクシーの差し出した手を取った。二人して建物の中へ消えていく。
俺は空を見上げて、独りごちた。
「......大事にしてくれよ、ロクシー」
声に出すつもりはなかったが、風に乗ってしまったかもしれない。
それでも、俺は屋根から降りる気にはならなかった。
妹の幸せを、静かに見守るのも、お兄ちゃんの仕事のうちだ。
その夜、部屋から何か柔らかいものがぶつかり合う音が聞こえたかもしれない。
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