かつて、ひとりの少年がいた。
病弱ながらも、優しく、未来を語る皇子だった。

イシュタルは、その少年に心を寄せた。
だが、時は流れ、帝国は変わり、少年もまた変わっていく。
それでも彼女は、かつての面影を忘れることができなかった。

これは、雷神と呼ばれたひとりの女性が、愛と誇りの狭間で歩んだ物語。