これもどことなく、曖昧な記憶だった。と言うのもわたしはすでにシーヴの翼に撃墜されているのだった

どうにも不便なものだ。残留思念と言うのは。現役のパイロットたちは感じさえもしないだろう。大気中にどれほどの思念が滞留しているのか

しかし、わたしたちは無念が原因でこの世に残っているわけではない。全員がそうではないかもしれないが――ほとんどは

それなら、どうして? わたしたちは残っているのだ

分からない。わたしたちは飛びたいからそうするだけだ。そして、それこそがパイロットたちの本懐なのだ

すくなくとも、そうしなければならない――しばらくは――戦争の結末を知るまでは