月明かりの下で、十人の物語が動き出す。
月ケ丘学園に通う十人の高校生たち。
彼らが暮らすのは、穏やかな時間が流れる共同生活の家、月白荘。
朝の食卓で交わす何気ない会話。友達と笑い合う放課後。時には照れくさくて、時には素直になれない、少しずつ近づいていく恋心。
そんなかけがえのない日常の傍らで、十人は不思議な怪異と出会っていく。
強い感情の痕跡を視る少女。怪異が残した光を視る少女。幽霊の声を聞く少女。過去の音を聞き取る少女。そして、怪異の足跡を視る少女。

それぞれ異なる力と個性を持つ仲間たちは、ときに恐ろしい怪異に追われ、ときに悲しい過去を抱えた存在と向き合いながら、事件に隠された真実を探していく。
恐怖に震える夜には、誰かがそっと手を差し伸べてくれる。
不安なときには、隣にいてくれる人がいる。
そして、いつの間にか特別になっていたその存在に、まだ名前のつけられない想いを抱き始める。
友情も、恋も、怪異の謎も、一つずつ積み重なっていく。

十人が出会う怪異の先にあるものは何なのか。そして、遠くから響く声は誰に届こうとしているのか。
これは、十人の少年少女が、互いを支え合いながら成長していく物語。
月影の隣で紡がれる、日常と非日常、そして恋の物語。