【第一章全七話執筆済】仙台生まれの青年、白縫が迷い込んだのは、巨大な月が山の峰のそばまで墜落した世界、ヨトワ。
子供の頃に想像した異世界転移とは少し毛色が違う。いつでも仙台に帰れるし、生きるためには働かなければならない。
でもふと空を見上げれば、墜ちた月が街を見下ろし、帝都には様々な種族が歩き、魔法と科学と呪術とが交わる。
 白縫が出会う、あらゆる未知と、日常と、感動と、恐怖と、そのすべてのささやかな記録。

という構成のオムニバス形式の小説です。
幻想的かつ、本当に「ヨトワ」が我々のすぐ隣にあると感じられるような、そのような描写を目指しています。

序盤の登場人物
◯白縫《しらぬい》
今作の主人公。受験会場から偶発的な事故で転移してしまい、ヨトワの存在と、日本に続くゲートがあるという事実を知る。
私設図書館である雲母虫書院でアルバイト中。好奇心旺盛でノリが軽い。


◯三ノ宮彁蓮《さんのみやかれん》
白縫と同じ「風俗習慣」のブースを担当する男。
人型に擬態しているが、人間の常識や感情の機微はいまいち理解していない。常に目の中で銀の魚らしき物が泳いでいる。

◯竜尾《たつお》
雲母虫書院の館長。常に遮蔽物に隠れた位置に存在し、誰もその姿を見たことはない。
物腰穏やかで少しそそっかしい性格。

◯挧屋明火《とちやあけび》
雲母虫書院職員。白縫とは友人。
神経質で生真面目かつ尊大。

◯御星《みほし》
雲母虫書院の常連客。


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