彼はISの中にいる漢に狙われながら、騒乱を駆け抜ける。
*注意*
私が連載しているIS二次創作小説『明日の彼方に』のプロトタイプです。
序盤が全く同じです。
注意してお読みください。
消そうと思ったのですが、文字数見てびっくりしたので投稿。
インフィニット・ストラトス。
元々は宇宙に行くために開発されたらしいパワードスーツのことを指す。
だが、開発者がその性能を世界に知らしめるために全世界の軍事基地にハッキング。
それによって飛んできた2000発のミサイルをたった一機のISによって撃ち落とすなどと言うことをやらかしやがったため、当初の宇宙に行くと言う目的はそれこそ宇宙のかなたに消え去り、軍事用として全世界へと広まってしまった。
その後、アラスカ条約とか何だかを経て一応はISの軍事目的の利用は禁止されたらしいが、そんなもの猫パンチ程度の拘束力しかなく、スポーツ用だとか銘打って各国はより高性能なISの開発に勤しんでいる。
たった一機でミサイル2000発撃ち落とした兵器だ。そりゃあ開発しないわけがない。これ一つあれば下手な小国は楽勝で、大国でも綿密な作戦を立てれば滅ぼすことが可能だ。
核兵器ですら抑制できないんだからISは余計に抑制できないだろう。
さて、そんなとんでも兵器『インフィニット・ストラトス』だが、実はこの兵器にも弱点はある。
弱点と言うか特性と言うか性質とでも言うべきものなのだが、この兵器は女しか使えない。
男には一切反応しない。歯牙にもかけない。
まるで、旦那が世界一の美人を目の前にした時の、嫁さんへの対応の素っ気なさを具現化したような兵器だ。
要は、この兵器は皆性別が男性で、男なんぞ乗せたくないと言っているのだ。どうせ乗せるなら女が良い。更に言うなら美人が良いと。そういうことだ。
俺ならば汚い男の身体なんぞ見たくない。男ならば一部を除いてほとんどが同性の裸なんぞに興味はない。ISも男らしくそう主張しているのだ。
それならば各国の国家代表が美人揃いなのも頷ける。代表が並んだ時の目の保養具合ったらない。男ならガン見。女でも吐息の一つは零してしまう。それぐらいずば抜けている。
とあるアイドルグループにご執心だった男に国家代表の写真集を見せ、全部見終わった後にアイドルグループの写真を見せたら「何だこの猿共」と言っていた。
猿はお前だ。やはり顔かこの猿め。
まあ、何事にも例外はあって、時々凄いのがいたりする。美人軍団に陶酔している所でその人を見たら一瞬で真顔になってしまうぐらいには凄い。
現実を思い知らされる。あ、風呂掃除しねえとってテレビの前から退く。そしてその人が映らなくなった途端にまたテレビの前に正座。映ったら仕事再開。
その繰り返し。おかげで家事やら勉強やらが捗る捗る。現実に戻った時は集中力が2倍ぐらいにはなってる。あの人凄いね。
先述の男にもその人を見せたら黙ってアイドルのコンサートに行ってしまった。今コンサートが行われているドームは数百キロ程離れているのだが、どうやって向かったのだろうか。
そんな色々人間臭いところのある『インフィニット・ストラトス』だが、なんと最近ついに男の操縦者が見つかったらしい。
それを初めて聞いたとき、ついに機械もそこまで進化したのかと感心したものだ。日本では戦国時代には既にそういう文化があったとは言え、それまでの人間の歴史を振り返るとそういうのが出来たのはつい最近なのだ。
しかもテレビに出てきた肖像権無視の写真を見る限りではイケメンだったから、やはりそうかと納得した。
男は男でもイケメンが良いか。やはり※だがイケメンに限る、か。やっぱり人間臭いじゃないの。
ま、とやかく言っている俺自身もどうせ抱くならイケメンの方が良い。
理想を言うなら、男か女か判別できないぐらいの中性的な男を後ろから突きたい。それが一番ダメージが少ないと思います。
こうやって、機械は進化していくのだろう。初めて男を受け入れたISが登場したことにより、これから徐々に男を受け入れるISは増えていく。
徐々に徐々に増えて行って、最終的には総数の三分の一ぐらいは男を受け入れるようになりそうだ。
もしそうなると、次は異種姦か。
最初はやはり猿だろうか。次に犬。ほかには馬に牛。ヤギに羊なんかもありそうだ。
いや、異種と言うからには相手は獣だけには留まるまい。
植物、魚類、機械。有機物無機物問わず、色々な物を乗せることになる。最終的にはISにISが乗る時代が来るかもしれない。もしISにISが乗ったらどうなるのか、僕興味があります。
だが、物事はそう易々と順調に進むはずがない。
必ずその進化を阻害しようとする輩が表れる。そう、病気だ。
ISは無機物だから病気にはかからないと思うかもしれない。だが思い出してほしい。今の世の中、エロ動画を見に言ったら必ず目に触れる物がある。
インターネットウイルス。
ウイルスは生きものではない。生物学的に生き物としては扱えないらしい。生き物じゃないのなら、機械に感染することも十分考えられるだろう。
お前それ情報の塊のウイルスとタンパク質でできたウイルスごっちゃにしているだろうとかのツッコミはなしで。
さて、インターネットウイルスは情報の世界に生息している。情報の世界とは、分かりやすくいえばロックマンの世界だ。
今の所、インターネットウイルスにはロックマン世界のような自我は発生していない。しかし、ISが異種姦を進めることによって突然変異を起こしたら。
IS同士が合体を繰り返すことによって情報世界に何らかの変化が生じたら。
ウイルスが自我を持つ可能性は0じゃない。
ウイルスが自我を持ったら、なんか人間になんか影響はないだろうか。
人間は電気信号で動いているからそこに適当なウイルスぶっこんでみるとか、出来ないだろうか。
出来ないかな。出来ないよね。
ていうか何考えてんだろうね俺。2000文字以上使ってなに無機物の異種姦について考えてんだよ。馬鹿じゃないの。馬鹿だわ。もう、ホント馬鹿。
「ちょっと、ちゃんと人の話聞いてる?」
「聞いてる」
「嘘おっしゃい。その目は嘘ついてる眼だ。駄目だよ、お姉さんの話はちゃんと聞かなきゃ」
「嘘なんてついてないよぉ」
「ほら、私の眼を見て言ってごらん」
「すいません。聞いてませんでした。だから覗き込んでくるのはやめてください。照れ屋なんです。シャイなんです。すぐ縮こまっちゃうんです」
真っ赤な目から逃げるように顔を逸らし、できるだけ離れる。しかしすぐに魔の手が伸びて捕まった。じっと見つめてくる目から逃れるには目を瞑るほかなかった。
「全くもう仕方ないなあ」
「…………」
「ほら、もう覗き込まないから目を開けなさい」
「はい」
「いや、見開かなくていいから。……本当に、困った子だなあ。少しは一夏君を見習ったら?」
「あいつ良い体してますよね」
「ちゃんと鍛えてるみたいね。良い筋肉だったわ」
「ISに見初められたんだからそりゃあ良い体してますよ。女関係除けば性格も文句なしですもんね」
「そうね。でもあの朴念仁ぷりはちょっとね。周りの女の子が可哀想」
「IS学園の女の子たちはほとんどが可哀想になりますね。みんないい子なのにあの鈍感っぷりは」
「はあ……。本当にね」
何だか実感がこもった溜息に、こいつもあいつに落とされた一人だったかと思い出す。
老若男女有機無機問わずに落としまくるあの姿勢は感服ものだ。
本人が重度のシスコンで、ISに尻を狙われた罪深き鈍感系主人公であるから、落とされた女の子たちはほとんどが地獄に突き落とされることになるのは酷いと思うが、そこら辺は惚れてしまった奴らの自己責任だろう。
だから、後は一夏をISで殺しに行くなり監禁するなり調教するなり好きにしてくれ。俺知らないから。
まじで俺しらね。
「じゃあ俺そろそろ自分の部屋に帰りますね」
「あ、ちょっと! まだ話は終わってないんだけど!」
「あ、そうなんですか。じゃあ、しーらね」
戻るふりをしてからの猛ダッシュ。この俺の『神』とまで言われたフェイントには誰もついてこれまい。
そうやって油断しながら後ろを振り返り、余裕綽々でついて来られていた時の恐怖よ。
「いーちかー!」
廊下を全力疾走している最中に見つけたホモ(に狙われる友)だち。全てを奴に押し付けようと画策する。
無駄に広い包容力と寛容力のある奴ならやってくれるさ。たとえ死のうともな。
「お」
爽やかな笑顔で手を挙げてきた一夏。やはりこいつはモテる! そこにつけこむ俺まじ頭いぃ!
「後ろから来てる水色髪がお前の写真高値で売り払ってたああああああああああああ!!」
「ちょっとおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!??」
絶叫に次ぐ絶叫。俺たちの声は響き渡り、一般生徒の耳にまで入る。
「ちょ、それ本当ですか楯無さん!?」
「あ、いや、その……。違うのよ。友達に頼まれて……、それで……」
「道理で最近いろんな場所で俺の写真見ると思ったんです! 楯無さんが犯人だったんですね!」
「違う違う! 少なくとも私一人が犯人じゃない!」
売り払ってるのは複数人いるのか。これは流通経路潰すのは無理だねぇ。
「あの……。その……。か、嘉神君? 誤解を解いてもらえないかしら?」
汗をかきながら俺に弁護を求める水色。さっきまで追いかけてきていたくせにこの変わり身の速さはさすが国家代表だ。
「一夏。俺はこのことを知ってすぐにお前に知らせに走ってきたんだ。そしたらこの人に追われてよ。いやー伝えられて良かった」
「ああ。サンキュー、裕一。やっぱお前は頼りになるよ」
「ああ。お前の力になれて俺も嬉しいよ。でもさすがに全力で走ってきて疲れちゃってさ。悪いけど後任せられるか?」
「任せてくれ。絶対に写真の流通は止めて見せる」
「その意気だ。お前なら出来る。頑張れ。あ、会長も頑張ってください」
会長と一夏の周りに出来た野次馬をかき分けながら、俺はゆっくりと自室に戻る。
後ろから甲高い悲鳴が聞こえたような気がしたが、それは気のせいだ。代わりに恨みごと交じりの負け犬の遠吠えはよく耳に入った。
澄んだ良い音色だった。