【芙陽の異世界どうでしょう~勇者召還編~】
『人の子よ…私の声が聞こえますか?異なる世界で、貴方の力が必要なのです…』
「…儂、狐なんじゃが…」
『…あっ、すいません掛け間違いましたっ』
「気を付けるようにの」
『はい、失礼します~………ブツッ、ツーツーツー』
完!!
張勲は全身を冷たい汗が流れていることを感じながら兵に指示を与え続けている。
袁術軍と孫策軍が本格的に戦闘を開始し、気付けば結構な時間が過ぎていた。
「な、七乃…」
張勲の後ろでは、袁術が酷く震えながら不安げな顔を隠しもせずに弱々しく自分を呼んでいる。
「大丈夫です、お嬢様。調子に乗った孫策さんなんて袁家の力でちょちょいのちょいですから!」
自分でも随分と的外れなことを言っている自覚はあった。
劉備軍に敗北し、兵の多くを犠牲に迅速に撤退したものの、袁術達の運は既に尽きていた。
城に戻るや否や、戦後処理もまともにできていない状況で、その情報は齎された。
『孫家の扇動により、各地で武装蜂起が起きている』
これだけでは、驚愕は無かった。
今まで散々孫策に酷い仕打ちをしてきた事は張勲は理解していた。無邪気に悪意を振り撒く袁術に便乗して孫策を煽った回数も両手では足りない程だ。
劉備から逃げている最中、既にその可能性は十分に予想できたのだ。
むしろ、"天の御使い"が"天下無双"を率いるという、最早反則と言える状況によって判断が早まったことは不幸中の幸いだとすら思っていた。
開戦後間も無く撤退を判断したことで、孫策が袁術の本拠に辿り着くまでには多少、時間の余裕が出来たのだ。
これならばまだ、何とか生き残る道は残されていた。
しかし、その後には張勲を驚愕させるには充分な情報が齎される事になる。
いち早く出した斥候部隊が持ち帰った情報は、最悪の一言に尽きた。
『"天の御使い"、参戦』
死神が、袁術を追って来たのだ。
何故だ、と。思わずにはいられなかった。どうして追ってきてまで自分たちを追い詰める必要があるのか。
狐を恨みながらも張勲は考えることをやめなかった。考え続けなければ自分たちの死が早まるだけなのだ。
だが、状況はそう簡単に好転したりはしなかった。
"天の御使い"参戦の報を聞いた豪族たちは、こぞって孫家に組していった。最早袁術の命運は絶たれたと、そう認識されたのだ。
考え続けたところで現状を打開する程の策が思い浮かぶわけでもなく、唯必死に抵抗しているうちにとうとう孫家軍の本隊とぶつかったのである。
兵の数だけでは五分と言えた。劉備に敗戦したとはいえ、豊富な財力と圧倒的兵力が袁家の強みである。
しかし、策の質、兵の練度、将の数、そして一騎当千、当万の武人の存在は、瞬く間に袁術軍を壊滅させていった。
「報告!左翼に御使いが出現、部隊は間も無く壊滅します!」
「またですか!さっきは中央で暴れてたじゃないですか!」
「中央の部隊をある程度混乱させた後、移動したようです!」
「自由すぎる…!それで孫家の兵は混乱しないんですか!?」
「してます!」
「してるんじゃないですか!!」
叫んだところで、状況が変わるわけも無く。しかし、叫ばずにはいられなかった。
各地で起きた武装蜂起によって既に袁術達は包囲されてしまっている。逃げ道は無かった。
それでも尚、張勲は考え続ける。自らが背負っている、愛しき主を守るために。
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張勲の奮闘虚しく、袁術軍は見る間もなく壊滅した。
既に軍の様相を成していない元・袁術軍の兵達は逃亡や投降を選択し、孫策軍はその処理に追われている。
そんな中、芙陽、孫策、孫権は袁家の城を歩き、袁術と張勲の下に向かっていた。
「急がないと、逃げちゃいそうねぇ」
「逃げ足だけは一級品じゃからな」
「姉さま、居場所はわかっているのですか?」
「わかんない」
「ん!?」
「儂が匂いで追っている。安心しなさい」
「…ありがとう、芙陽」
足早に移動しながら、三人でそんな会話を繰り広げる。
孫権は以前の衝突以来、芙陽にも少しだけ素を見せるようになった。
「あら?あっちの方が騒がしいわね」
ふと、孫策が気付いて顔を向ける。芙陽はそれに一つ頷いて速度を上げた。
「もう少しじゃ。逃げられずに済んだな」
芙陽の言う通り、向かった先には張勲が袁術を守りながら孤軍奮闘しているところであった。
「いたいた。ウチの兵相手に割と頑張ってるじゃない」
「生き死にの瀬戸際じゃからな。そりゃ必死にもなるじゃろ」
「もう!言ってないで、早く行きますよ!」
孫権が叫びながら駆け寄り、芙陽と孫策もそれに続いて袁術と張勲の二人を囲むように追い詰める。
張勲はそれにすぐ気が付いたが、流石にこの状況ではもう何もできないと悟ったのか絶望的な表情だ。袁術も既に泣き出している。
結局、二人はすぐさま捕らえられ、縛られた状態で孫策たちの前に転がされることとなった。
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天幕の中、袁術の鼻を啜る音が響く。
張勲もいつもの余裕の表情を無くし、その顔は冷たい汗を流し続けていた。
「さて、ようやく今までの借りを返す時が来た訳なんだけど」
孫策が口火を切ると、袁術の肩がビクリと震えた。
「ま、私個人としてはこのまま二度と私の前に現れないなら見逃してあげてもいいんだけど…」
「姉さま」
「分かってるわよ、蓮華。それじゃあ、今まで貴方達に虐げられ、無駄に命を散らした者たちや、彼らを愛した者たちに申し訳が立たないわ」
孫権にひと睨みされ、肩を竦めながら孫策が言う。
「芙陽はどう思う?」
「儂に振るのか?」
これはあくまで孫家の問題である。芙陽は二人の処遇について言及する気はなかった。
この状況に終止符を打つのは孫家当主である孫策の役目だ。
求められない限りは、芙陽は口を出すつもりは無い。袁術を殺すことになったとして、芙陽は幼いながらにその生を終える瞬間を受け止めるつもりでいた。
「ま、参考程度にね。私はさっきも言った通り見逃しても良いと少しだけ思ってるけど、蓮華は違うみたいだし、ケジメは付けないと犠牲者に申し訳ないこともある」
「……ふむ、まぁ儂は少なくとも張勲は殺すべきだとは思うがな」
「…っ」
「ひっ、な、七乃!?」
芙陽の言葉に、張勲は肩を震わせ、袁術は不安げに張勲を見た。
「まぁ、取り敢えずは此奴の話を聞いてみたいのぉ」
「あら?何か興味があったのかしら?」
「なに、ちょっとした疑問を解消しようとな」
芙陽の疑問。それは、今の袁術が現状をどれだけ理解しているか、である。
袁術は子供だ。多少、悪性の気があるとはいえ、これまでの環境に影響された部分は大きいだろう。
今まで、袁術の領地を纏めてきたのは軍師であり、袁術の補佐役である張勲である。
張勲が袁術を好き放題に甘やかし、何も学ぶ余地もないままにここに来て、袁術はどれほどの絶望を味わっているのだろうか。
如何に
憤りはある。単純に悲しくもある。救えぬ命がある。救われぬ命がある。長き時を生きて、芙陽はそれを確りと理解していた。
芙陽は自らに巣食う感情をできるだけ表に出さぬよう、努めて表情を消しながら袁術に声を掛けた。
「袁術よ」
「ひっ……なんじゃ?」
袁術は先程と同じように肩を震わせて芙陽の顔を見た。
その表情には恐怖と絶望のみが表れている。
自らが最も信頼する張勲を『殺す』と言った芙陽に、唯脅えるしかなかった。
「お主は、何故こうなったのかをどこまで理解しておる?」
「ど、どういう意味じゃ?」
芙陽の質問の意図も、意味も分からなかった袁術は怯えながら聞き返した。
「劉備に負け、孫策に負け、今まさに殺されるか否かの状況…どうしてこうなってしまったのか、お主にはわかるか?」
先程よりも嚙み砕いた芙陽の言葉は、今度は袁術にも届いた。
しかし、その問いの答えはか細く、悲しげな声で返された。
「…わからぬ」
袁術は俯き、未だ恐怖と絶望に支配されながら、幼い顔に悲しみの色を混ぜながら呟いた。
やがてその声は感情を乗せ、袁術の心根を曝け出していく。
「わからぬ!妾は袁家じゃ!名門の袁家じゃろう!?何故、何故妾がこのような目に遭わぬといかんのじゃ!」
袁術は叫んだ。信じていたものを信じ続けて、何が悪いのかと。
親が、親の家臣が、自らの家臣が、皆が自分を持て囃した。持て囃し続けて、何一つわからぬままに唯一、自らの生まれだけを信じて何が悪かったのだと。
駄々をこねる子供、正にそのままの姿で、袁術は泣き叫んだ。
「……袁術よ」
目の前の子供に声を掛けたのは、今まで黙って袁術の叫びを聞いていた孫権だった。
その表情に怨嗟は無く、しかし優しさも無く、厳しい表情で諭すように孫権は語る。
「ただ漠然と信じている物など、簡単に揺らぐぞ」
袁術は黙って孫権の顔を見た。孫権の言葉を理解したわけではない。唯、その真っ直ぐとした視線に縛られるように、袁術は聞き入った。
「自ら動かず、考えることもせず…そんなことで守られる物など、何一つない」
それは、信じていた
「お前は見たことがないのか?今まで民がどのような生活をしていたのか…お前が豊かに暮らす城の外で、どれほどの苦しみがあったかなど、知ろうともしなかったのか?」
「……」
袁術は未だ黙って孫権の話を聞き続けていた。
だが、少しずつ、本当に少しずつだが孫権の言いたいことを理解し始め、その表情に後悔の念が表れ始める。
「お前とて、戦場で何も見てこなかった訳ではないだろう。傷付く兵士たちを、倒れる兵士たちを目の当たりにしたことがあるだろう。その者達に愛する家族がいて、その家族がどんなに辛い思いをしているのか、考えたことはなかったのか?」
袁術は最早、何も知らぬ子供ではいられなかった。
思い出したのだ。
自分が張勲に好き放題言っている中、兵士たちはずっと戦っていたという事を。
自分の命令で突撃させ、勝利の報告と共に味方の被害を数字で知らされていた事を。
そして気付いてしまったのだ。
自分が何も考えないままに行動しているとき、戦っている兵士たちは文字通り命を懸けている。
自分に報告された被害の数字は、自分の命令によって散ってしまった命の数である。
袁術の幼い頭では、もう自分がどうすれば良いのかわからなくなってしまった。
「……っく、ひっく…ぅぅう~」
唯々、後悔の念に苛まれ、涙を流すことしか出来なかった。
そんな中、張勲もまた深い後悔の念を抱き、悔し気に俯いていた。
敗北してしまった事に、ではない。
自分が今まで好き放題に甘やかして来た結果に、である。
何も教えることなく、諭すことも無く、ただ好きなように傍若無人に振舞っていた袁術に、張勲は何もしなかった。
少し考えれば読めたはずである。曹操や天の御使いのように早期から察することは出来なくとも、黄巾の乱から反董卓連合までの流れで充分に予兆はあったのだ。
にも拘らず、張勲は今まで通りに袁術を甘やかした。唯、喜ぶ袁術を見たい一心で。
張勲は先の芙陽の言葉を理解した。
袁術は主であろうと、まだ子供なのだ。
『責を負うべきは、大人であれ』と、芙陽は言っているのだ。
今までに、幼い袁術の最も近くに居た大人は自分だ。
ならば、袁術がこのような状況に追い込まれてしまったのは自分に責がある。
張勲は静かに頭を下げ、額を地に着けながら懇願した。
「お願いします。私はどうなっても構いません。首を斬るならばこのままお切りください。兵に嬲られながら死ねと仰るならそうします。
ですからどうか……どうか、お嬢様だけはお慈悲を…!」
「な、七乃!?」
「面倒を見て欲しいとは言いません。ただ、生きる術だけは残してあげてください…!」
「七乃!何を言っておる!」
「良いんです、お嬢様。これまでの事は全て私の責任。私が全て背負っていきます。ですから、美羽様…これからは、強く生きなければなりませんよ?」
そういった張勲の表情は、優し気で、悲し気で、袁術が今までに見たことの無いものであった。
常に自分の言う事を第一に実行してくれた張勲。
早くから家督を継いだ袁術にとって、唯一の家族と呼べる存在であり、時折母のように感じることもあった。
そんな彼女が、自分が好き勝手に生きてきた所為で、命を差し出そうとしている。
袁術は今尚流れる涙を拭いもせず、恐怖に震えたまま、決意した。
「ダメ、じゃっ」
「お嬢様…」
張勲が悲しそうに袁術を見る。いつものような我が儘だと思った。やはりまだ幼く、状況を正しく理解できていないのだと。
しかし、張勲の考えは外れていた。
「殺すなら、妾じゃ!」
「なっ!?お嬢様!?」
予想外の言葉に、張勲も、孫策たちも、芙陽ですら軽い驚愕を覚えた。
袁術の身体は恐怖に震え、顔は青く、涙は未だに留まる事はない。
更には決意の言葉を口にした瞬間、その足元には温かな脅えの印が水溜りとなっていた。
それでも、袁術は自らの命と引き換えに、家族を守ろうとした。
「な…張勲は有能じゃ!必ずお、お主等の役に立つ!だから張勲を助けてたも!ぉ、お願いじゃ!妾は、こ…殺しても良い、じゃから…!」
袁術は必死に叫んだ。震えてうまく回らない口を必死に動かし、精一杯大きな声で、少しでも願いが相手に届くように。
袁術は今、理解していた。
自分は主なのだと。
殺されるべきは自分であるのだと。
それが、今までずっと傍にいてくれた張勲へ、唯一自分がしてあげられることなのだと。
「じゃから、張勲は、うぅ…七乃は…お願いじゃ…ひっく、…殺さないで、グズッ七乃を…助けて…うえぇ…」
袁術はこれ以上、どう願えば届くのかわからなかった。
必死にお願いして、涙を流しながらお願いして、結局はいつものように我が儘染みた言い方になってしまう自分が嫌で、また涙が溢れてきた。
「お嬢様……。お願いします!お嬢様を…美羽様にお慈悲を!これからなんです…美羽様なら、まだやり直せるんです…!ですから、どうか…!」
張勲もまた、そんな袁術の姿を見て涙を流し、同じように頭を下げて懇願した。
一方、孫策たちはそんな二人を見て、すっかり毒気を抜かれてしまっていた。
孫策は元からそこまで二人を殺すつもりは無かった。これから先、孫策たちの邪魔をしなければ、どこへなりとも消えてくれればそれで良かったのだ。
孫権もまた、気まずそうに唸るしか出来なかった。先人や散って行った兵達の事を考えればけじめは付けなければと思いながらも、何とも後味の悪い感覚に結論を出せないでいた。
「ねぇ、芙陽?どうすれば良いと思う?」
「ふぅむ…。取り敢えず、お主等はどうしたいんじゃ?」
「私はそうねぇ。ま、変わらずって所かしらね。別に殺さなくても問題はないわ。蓮華はどう?」
孫策が孫権に問えば、孫権は顎に手を当てながら考えていた。
「何か考えがあるようじゃの」
「芙陽…あぁ」
「なら、言ってみなさい。その意見に反対が無ければそうしましょ」
「姉さま…考えるのが面倒になりましたね?」
ジトっとした目で孫権が孫策を見る。孫策は肩を竦めながら「何の事かしら?」と目線を逸らした。
孫権は溜息を吐きながら話し始める。
「確かに、この二人をここでどうしても殺しておきたい訳ではない。しかし、このまま放りだしたところで二人が一緒ではどのような規模であれ再び我らの前に現れる可能性は否定できない」
孫権の言葉に、袁術と張勲は黙って結論を待っていた。
「要するに二人を引き離してしまえば良い。そして、これからの戦乱で今まで人手不足だった我等だ。多少の傷があろうと人材があることに越したことはない」
「ほう、張勲を登用するつもりか?」
「敵将の登用など、曹操も劉備もやっている事だろう。勿論、信用は無いのでな、監視は付けるし、政の中枢には関わらせない」
「では、袁術はどうするつもりじゃ。放り出すのか?」
それでは首を斬るのと変わらんな、という芙陽の言葉に張勲が縋るような目で孫権を見つめる。
孫権はそんな視線に溜息で返し、芙陽を見た。
「芙陽、頼みがある」
「…本気か?」
芙陽が怪訝な顔をして孫権を見る。
「あぁ、袁術を引き取ってもらえないだろうか」
「あぁー、なるほどね」
孫権がそう言うと、孫策も得心を得たと頷いた。
しかし、芙陽は未だ納得がいかない顔をする。
「呉の中で引き取ろうにも、離れた場所ではまだまだ我ら孫家に忠誠を誓う豪族などは少ない。近くで面倒を見るにも人手が足りないし、もし張勲が再起を図ろうとした場合に連絡が取りやすくなる。それなら、姉さまや冥琳が信頼を置いている芙陽に預けたほうが安心できる」
孫権の言葉通り、孫家から距離を置いていた豪族はまだまだ孫家に恭順しているとは言えない。
そこへ袁家の幼子を放り込むとなると、良からぬことを考える者も出るだろうという考えである。
そしてその裏には、袁術の安全を確保し辛いという思いも多少は含まれていた。
「しかし、儂は現在劉備の下に身を置いている。もし劉備とお主等が対立した場合、張勲の存在が浮くぞ」
芙陽の言葉も最もであった。
これから先、劉備軍と孫策軍が衝突した場合、立ち位置の不鮮明な張勲が孫家の内部から動かないとも限らないのだ。
だが、そこへ言葉を返したのは孫策であった。
「ま、その時はその時でしょ。それに私たちは劉備と事を構えるつもりは今のところないし、何より芙陽と敵対なんてしたくないし…」
孫策の言葉は惚気にも似たものだったが、芙陽が敵に回った場合の被害を想像したためその顔面は蒼白である。
同様に孫権も頭痛を堪える様に手を額に当てていた。
だが、最も顔を青くしていたのは袁術であった。
「…っ……っっ!」ガタガタガタガタ
最強だと思っていた自分の軍を壊滅に追いやった一番の原因の下へ預けられるという話の流れで恐怖が一層増した袁術は、最早言葉を失う程に震えていた。
張勲はそんな袁術を気の毒そうに見つめることしか出来ない。
「まぁ、仕方ないかのぉ…貸しにしておくぞ」
「えぇ、扱いとかは別に好きにしてもらってもいいわよ」
(く、喰われる!?好きにさせたら妾喰われるんじゃないかえ!?)
(あぁ…お嬢様…強く生きて下さい…多分食べられることは無いでしょうけど)
袁術の恐怖心を煽りに煽りながら、話はどんどんと決まって行った。
「そういう事になったぞ袁術。お主は儂が引き取る、良いな?」
「の、望むところじゃああ!」ジョバーッ
色々と決壊しながらも前向きに叫んだ袁術に、張勲は成長を見てまた涙した。
お待たせ!!
親会社による卑劣な罠により仕事が忙しすぎて死にかけたteymyだよ!
いや、ほんともう…お待たせしました。
GWに入って急いで書き上げたのでちょっと無理矢理な展開かもしれませんが、ご容赦くださいな。
そういえばGW入ってすぐに映画見に行ったんですよ。
キングコングとゴーストインザシェル。え?そんなことより書け?……ハイ…
以下、映画のネタバレを含む可能性があります。
キングコング←まさか壮大なゴジラの予告編だったとは…。佐々木希の棒読みが気になる。コールが作戦負けするシーンで衝撃を受けました。成功してれば格好良かったのに…。隊長がただの我儘なオッサンにしか見えなかった(笑)
攻殻←作り込みはファンとしてはかなり楽しめました。特に映画ファンは「おっ」となるシーンが多くて面白かったです。ストーリーはともかく。少佐のメスゴリラ感が足りなかったかなと。あとスカヨハ走り方がダサい。
次も恋姫を考えています。
もしかしたら美羽ちゃんと仲良くなるための閑話かもしれません。