三代目J Soul ~の曲をイメージしたのと先日、実際に花火大会へ行ったのでそのとき思い付いたことを…。土方×銀時。子供たち大活躍します。

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「花火」

「銀ちゃ~ん!!花火大会連れてって。」

 

買い物から帰った、神楽がチラシを持って抱き付いてきた。

 

「無理金無いもん。」

 

「それなら、心配いらないですよ。土方さんが要るじゃないですか?」

 

新八が、買い物したものを冷蔵庫に入れながら話す。俺と土方は、付き合っていて子供たちも公認。

 

「仕方ねぇな。ちょっと、行ってくるけどあんまり期待すんなよ。」

 

で、屯所に来たんだけど………土方が………(すこぶ)る機嫌が悪い。

山積みの書類、山積みの吸殻、雲って見えなくなった部屋。タイミング悪かったかも……。出直そうかなぁと思っていたら“入れ”と目線を書類に向けたまま言われた。

 

「今度、花火大会ある……」

 

「無理。」

 

全部言い終わる前に断られた。

 

「どうしても?」

 

「花火大会には、行くけど警備だから一緒に回れないって………いつも言ってるだろ。いい加減諦めろよ。」

 

「んな、言い方しなくても良いじゃん!!」

 

「無理なもんは、無理。っていうか、お前俺以外に行く奴居ねぇわけ?」

 

「もう、いい。」

 

売り言葉に買い言葉。こんな感じにするつもりなかったのに……。警備だって知ってる。アイツが警察なのも……だけど、夏だよ?花火だよ?お祭りくらい警備を少し抜けて回るぐらいの事、してくれてもよくない?

一応、恋人じゃん。違うのかなぁ?

 

なんて、子供たちに言おう………。パパは、花火大会に来てくれないみたいです。

 

「はぁ~」

 

溜め息まじりに万事屋に帰った。

 

「無理だったアルか。」

 

出来た子供たち、俺が言う前に感づいてくれる。

 

「うん。」

 

「もう、こうなったらそよちゃんに頼むね。」

 

「そよちゃんって………ダメ。絶対ダメ。」

 

「じゃあ、かまっこ倶楽部で稼ぎます?」

 

前言撤退。出来の悪い子供たちです。

 

「その人は、お祭り来ちゃダメな人だから。警備もっと大変になっちゃうから……もう2度とパー子にはなんねぇって言ったろ。」

 

「冗談ね。本気にするんならドSでもゴリラでも引っかけてこいよ。銀ちゃんのナマ足見せたら寄ってくる変態どもね。財布は向こうから寄ってくるね。わかったら行ってくるよろし。」

 

「神楽ちゃん、そんな事女の子が言っちゃダメだよ。」

 

「そんな事したら、土方に殺されるし……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなんで、祭り当日。結局、財布(ひじかた)は現地調達になった。

 

はうんな(旦那)こひなんとこへなんへしてるんて(こんなとこで何してるんでぇ)?」

 

土方の部下、沖田がいか焼きをくわえながら喋りかけてきた。

 

「財布、探してるアル。いか焼き寄越せよ。」

 

神楽が、沖田に飛びかかるがひらりとかわされた。

 

ひぃかたなら(土方なら)むほうにやまあきといまさぁ(向こうに山崎と居まさぁ)

 

「イヤ、食べながら言われても何言ってるかわかりませんから。」

 

すかさず、新八がつっこむ。

沖田が、指差す方を見ると二人で歩いてきていた。

なんか無性に、気まずくなる。喧嘩して飛び出したしな……。目線を合わせずに気付いてないふりをしよう。

 

「旦那、来てたんですねぇ。今、副長と話してたんですよ。来てるか来てないかって…」

 

たく……空気読んでよ。だからお前は、ジミーなんだよ。

って…話してたって?

気が付くと、子供たちは沖田と共に居なくなっていた。

 

「………来てたんだ。」

 

「悪い?」

 

喧嘩腰………こんなこと言いたくないのに。

 

「副長、局長が迷子になったみたいなんで探しに行ってきますね。後、よろしくお願いします。」

 

用件を伝えながら、走り去り二人きりになる。正確には、違うけど……気まずい空気。

 

「警察が、迷子ってどういう事?」

 

「どうせ、いつもの女追って飛ばされたか。高い丘から花火見たいから場所取りに行ってきてください。とか言われたんだろ?」

 

「………あり得る。今日は、すまいるの仲間と回るから無理って言われたからな。」

 

「それよりガキたち探すか?アイツら金持ってないんだろ?」

 

何でもお見通しのコイツに腹が立つけど、一緒に花火見たいしな。

 

「うん。まぁ、沖田くんが居るから大丈夫だとは思うけど……」

 

「アイツ……また仕事サボって遊ぶ気だな。」

 

「わかってるくせに……今に始まったことじゃないし。」

 

少し間を空けながら、子供たちを探し始める。

急に辺りの、灯りが消えた。暗闇に包まれ不安に感じると土方に手を握られた。

 

「怖くねぇから……花火始まるみたいだなぁ。」

 

「うん。」

 

俺が、暗いのが苦手なのを知っていて優しい口調で言ってきた。あの気まずい空気は、何処へ行ったのか今は心地よかった。

 

ヒュ~っと音を立て、高く天に昇り大きく花を咲かせた。ほんの何秒間、辺りを明るく照らす。子どもたちは、怖いのか目を強く閉じて耳を両手で塞いでいた。

何のために来たかわからんという感じで親が宥め無理に見せようとしていた。

それを見てクスッと笑うと、土方が“何?”と訊いてくる。土方に説明しようとしてもすぐに暗くなり、その家族が見えなくなる。俺は、仕方なく“なんでもない”と応えた。

 

パッと咲いてシュンっと散って……俺は、花火というか土方(こいびと)の横顔を見ていた。

 

「ごめん。」

 

突然言われて、何に対してのごめんなのかわからない。

 

「ごめん。あんな言い方して、今日までに終わらせないといけない書類であんなに貯まってて……イライラしてお前に怒りぶつけても仕方ねぇのに………その~埋め合わせとかじゃねぇけど、明日休み取ったんだ。どっか行かねぇか?ガキたちも一緒に……」

 

そう言った土方の顔は、花火の灯りで真っ赤になっているのが見えた。

 

「うん。じゃあ、焼き肉食べたい。」

 

「お前、食い気かよ。」

 

 

 

 

 

 

 

また、来年も土方と一緒に見れますように………。

 

 

 

 


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