「ちょっと、しんのすけ! 宝具はないの!?」
「フォーク?」
「宝具よ!宝具!」
「ほうほう。で、宝具ってなに」
「あの金ぴか野郎をぶっとばす武器はないのかって聞いてるの!」
「いい加減貴様らのくだらん戯れを見るのも飽きた。死ね、雑種」
ギルガメッシュの宝具が凛を襲う。
ボロボロになった凛にギルガメッシュが近づき、頭をふんで言った。
「死ね」
「りんちゃーん!」
しんのすけが泣きながらかけよる。
「誰かオラとりんちゃんを助けて!」
しんのすけがそう叫んだ瞬間、あたりが光に包まれる。
うちの子になにすんのよ、このお馬鹿!
突然、聞こえてきた声はしんのすけにとって耳なじみの母の声。
上を向くと、ギルガメッシュをぐりぐり攻撃をしていたのだ。
「……どうなってんのこれ」
「父ちゃん! 母ちゃん! ひま! シロも!」
よく見ると、みさえの他にも、ギルガメッシュの顔に靴を抑え付けるひろしや、足にしがみつくひまわりやシロもいた。
「おう、しんのすけ! 助けに来たぞ!」
「大丈夫!? しんちゃん」
「たい!」
「ワン!」
「おうー! 野原一家全員集合だぞ!」
「……まさか固有結界? 家族を召喚するのがしんのすけの宝具……?」
「いや、私たちだけじゃないわ」
「ほら。見ろ、しんのすけ、凛ちゃん。おまえを助けるためにみんな来てくれたんだぞ」
ひろしの言葉を聞いて、しんのすけと凛は後ろを向く。
「……嘘。なにこれ」
凛が驚いたのも無理はなかった。なぜならしんのすけの固有結界には、色んな人間……いや、生物がたくさんいたのだ。
人で言えば、成人男女に子供。赤ん坊やオカマ。職業問わず色んな人が。他にも武士やロボット。さらには、作り物であるはずのヒーローや妖精。それに、豚。
「……みんな」
そこには春日部防衛隊や春日部の住人たちだけでなく、しんのすけが今まで出会ってきた様々な人たちがいた。
「……おまたのおじさん?」
「おう、しんのすけ。久しぶりだな」
「……おじさん、生きてたの?」
「……いや。死んださ。でも、ここはしんのすけの心象風景だからな。だから、いるのだ」
「しんせーほうけい?」
「心象風景!」
仕方ないな、といいながら、しんのすけの頭をなでる。
しんのすけが次に目を横に向けると、見覚えのある
「変な髪形! また、オラたちを閉じ込めにきたのか!」
「ア フ ロ! ちっ、今回はお前の味方だよ。王はオレ一人で十分だ」
「まさかおまえと共に戦う日がくるとはな。パラダイスキング」
「あーっ! アクション仮面!」
「私もいるぞ!」
「カンタム!」
「お助け料、いちおくまんえん」
「よしっ! 凛ちゃんを虐めるあの金ぴかを倒して、凛ちゃんをお助けするゾ! 野原一家とその仲間たち、ファイヤー!」
無視するryファイヤー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「……で、どうやって勝つの? あいつ、しんのすけの記憶だとむちゃくちゃ強いんでしょ?」
みさえがひろしに尋ねる。
「そりゃ、数の暴力で……」
「ふっ、私にいい作戦がある」
会話の流れを止めて、発言したのはぶりぶりざえもん。自分に全員の視線が集まるのを確認してから言葉を続けた。
「まず、しんのすけを裏切ってあいつにねがえ(ry」
ドカッ。バキッ。ボコッ。
「やめろ! 私は正義の味方だぞ!」
つづ……