パラレルでパロディでゆるゆるな感じです。
本来の設定とか、困けぇこたぁ良いんだよ! な内容です。
そういうのが嫌いな方はブラウザバックをお願いします。
「あっれー? ログアウトしないぞ?」
DMMORPGユグドラシル、そのサービス終了日がついに来たる!
我らがモモンガさんはいつものように最終日、最後の時間を孤独に過ごしてしまった。
最後にログインしたのはヘロヘロさんが最後であり、残ったのはモモンガさん一人となってしまったのだ。
この世界ではオリ主人公は来てくれなかった! 残念!
そしてモモンガさんは孤独にゲーム終了かなぁ、なんて思ってたら、ゲームが終了しない。
不思議。
一体どうなっているというのか? まーた運営のミスか? などと思ってしまう。
と、その時。
「モモンガ様、どうかなされましたか?」
首を傾げて「あれー?」と思ってたモモンガさんに声がかかる。
声をかけたのは……NPCのアルベドだー!
「あ、アルベド!? なぜ動いて……いや、それより……なんか……可愛い感じになってる?」
特に何が変わったとは言い難いのだが……不思議とそんな印象を持ってしまったモモンガさんである。
しかーし、アルベドにとってその言葉は劇薬!
その言葉、とは「可愛い」の部分だ。
「可愛い!? 可愛い! 私が、可愛い! もう○○○したいくらいに可愛いですと!? ではしましょう! 今しましょう! 48時間耐久ファッ」
「ちょっと待て! 落ち着け! ユグドラシルは18禁じゃないぞー!」
大✩興✩奮! なアルベドが玉座に座るモモンガさんに寄りかかりハァハァ息を荒げていたのに対し、なんとかギリギリで抵抗に成功。
ちなみに抵抗開始があと5秒遅かったら手遅れだった、と言っておこう。
「はい、残念ですが……お次は寝室で、ですね」
「いや、あのね……ていうか、一体今はどういう状況だ?」
モモンガさんは何が何やらという感じでGMコールを出したいのだが上手くいかない。
状況が不透明すぎる状態だ。
「むう……セバスよ!」
「はっ!」
仕方なしにモモンガさんは、セバスに指示を出しナザリック周辺の見回りができるかの実験を試みる。
本来はナザリック勤務のNPCは外に出れないし、そもそもシステムに設定してない「口頭の命令」が効果を発揮するのか? などなどの実験も兼ねての発言である。
あとセバスはレベル100の肉弾系戦士タイプなので、強敵とのエンカウントでも生きて帰って来れる可能性が高いだろうという信頼性もある。
あとセバスは妙に顔がリアルになってて強そうにも見えるし。
アルベドやプレアデス達はなにか可愛い感じになっているというのに。
そんな訳でセバスに指示を出し、プレアデスから一名を連れてお外の偵察、危険があったらプレアデスを帰還させろ、人間タイプの生物がいたら敵対するな、相手の意を呑んで良いから穏便に連れてきて、などなどの命令も出してみた。
成功した。
そして残りのプレアデス達にも警戒態勢を頑張って、と命令を出し、玉座の間には……
「モモンガ様、二人きりですね。愛し合う男女が密室に二人。これは、セック」
「はいストーップ! さっきも言ったがユグドラシルは18禁じゃないぞー! というか、アルベド」
肉食系のアルベドが残ってしまった。
ちょっと怖い。
「はい、脱げと言われれば」
「言ってない! ちょっと階層守護者に集合指示を出しに行って。私も1時間後に6階層の例の場所に行くから」
そういう感じでモモンガさん、なんとか場を切り抜けたのだが……その心には後悔が大きくのしかかる。
「なんってこった……タブラさんの作ったアルベドを歪めてしまっ」
スゥー。
しかしその後悔も精神の安定化でリセットである。
「はぁ、6階層……行くか」
そしてやってきた6階層。
そこにアウラが表れマーレもやってくるが……モモンガさんはアウラとマーレを見て思う。
「うーん、やっぱりなんか可愛い感じになってる? なんというか、容姿が良くなったというよりデフォルメ的な感じというか……しかしセバスはリアルな感じになってたんだよな。謎だ」
「えぇっ!? か、か、可愛いですか? えへへ、モモンガ様に可愛いって言われちゃった」
「ぼ、僕もだよね? えへへ」
思っただけでなく言葉に出してしまったみたいでちょっと失敗。
でもアウラもマーレも喜んでるんだから別に良いかと思い直す。
マーレは男の子として可愛いと言われて喜ぶのはどうかと思うが……それが茶釜さんがマーレに望んだ理想の姿というのなら言うまい。
「ちょっと魔法の訓練してみるか」
気を取り直したモモンガさん、さっそくやってみたのだが。
「サモン・プライマル・ファイヤーエレメンタル」
ファイヤーエレメンタルの召喚に成功!
したのはいいが、どうにもこうにも。
「なんかこいつも可愛くなってないか? ていうかアウラの
そんな事が気になってしまう。
ちょっとばかしアウラとマーレにファイヤーエレメンタルとバトルを進め、そのバトルを観戦しながらモモンガさんは思う。
本当に今の状況は何なんだか、と。
バトルの後の一服としてアウラとマーレに水を飲ませたモモンガさんは、ちょっとセバスにメッセージの魔法が通じるかと思うのだった。
気を取り直したくて。
「あ、もしもしセバスー? そっちはどう?」
『はい、モモンガ様。さっそくこちらで意思疎通が可能な存在とコンタクトを取り、ナザリックまでの同行を了承もらえたところです』
「え? 本当にいたのか? ぷ、プレイヤーか?」
『プレイヤー? 少々お待ちを……いえ、どうやらそうではなく、女神だそうです』
「女神ぃ!?」
『は。私の見立てでレベルは不明……強いから、と言うよりは強さとは違う強さを感じるというか……申し訳ありません。測りかねます』
「あ、うん……まぁ……わかった。じゃあその、9階層の客間に案内しておいてくれ。客人として扱うので軽い飲み物や食事を勧めるなりしてして、ちょっと時間を待たせてくれ。あと、お前の連れていたプレアデスに今から6階層まで来るように言っといて」
『かしこまりました』
気を取り直したくて、セバスにメッセージをしたらなんだかとんでもない事になっていてビビるモモンガさんであった。
その後は、集まった守護者たちから何か変化に気づかないか? とか聞いてみたモモンガさん。
シャルティアはアルベドやプレアデス、アウラにマーレと同じく可愛らしい姿になった感じであり、デミウルゴスはやけにリアル。そしてコキュートスはデフォルメされてちょっとぬいぐるみ風の姿になっているのだが、誰もその事に触れていないのが不思議である。
そして途中、6階層に来るようにと命じられたプレアデスもやってきて外の様子を聞いてみたのだが。
「はい、どう申したらいいのか……ナザリックがどうも、海辺のリゾート地点のような場所にありまして」
そんな事を言われてしまう。
これにはモモンガさんだけでなく、守護者一同開いた口がふさがらないほど驚いた。
「む、むう……そうか、リゾートか」
「はい、外は人間のような種族がごった返していて、いつここは開幕するのか? などという声が聞こえました。警備の者が立ち入らないようにと管理しているようですので今すぐ侵入者が来るということはなさそうですが」
「わ、わけがわからん……勘弁してくれ」
頭を抱えたくなるモモンガさんだが、精神にストレスを感じるたびにスゥーっと来て持ち直し頑張る。
後は階層守護者たちに警戒態勢を厳にしつつ待機、ただし一番外敵と接する可能性のあるシャルティアには難しくとも、なるべく手荒な真似はするなと言いくるめておく。
後は自分に対する守護者たちの評価を聞いて逃げるように転移で去るのみだ。
「あいつら……マジか」
想像以上に高い自分の評価にプレッシャーを受けるモモンガさんであった。
「とはいえ、休んでる暇もないか。9階層で……女神、とやらとのコンタクトがあるのだからなぁ」
仮にも神を名乗るのなら、相当な強者だろうか? 自分はユグドラシル時代のステータスを持ち、スキルや魔法も使えるようだが、ソロで100レベルボスと戦うのは勘弁して欲しいと思う気持ちがある。
いや、セバスの発言を信じるのなら、ひょっとしたら100レベルを大きく超える恐ろしい存在かも知れない。
ああ、前もって容姿とかを聞いておくべきだったか? でも怖いとやだなぁ。
そんな事を思いながら、9階層の客間、メイド達が客人達をもてなしてるという部屋に行けばそこは。
「なにこれ」
カオスだった。
ソファーのバネでぽよぽよ跳ねる子供、美味しそうにジュースを飲む子供、部屋の調度品を調べる子供、などなど……子供だらけである。計8名。
ひとり、背丈も体型も子供とは言えない女性もいるが、他の7人はまさに「ザ・お子様」であった。
「8人かぁ」
そういえば人数聞いてなかったね! などと現実逃避気味の思考になるモモンガさんの姿がその部屋に追加されたのであった。
「えー、私の名前はモモンガ、と言います。今、このナザリックの支配者をやっているものですが……あなた方のことをお伺いしても?」
「うん、モモンガさんだね! こんにちわ! 私はプラネテューヌの女神、ネプテューヌだよ!」
「え、えと、お姉ちゃんの妹でプラネテューヌの女神候補生、ネプギアです」
「初めまして、私はラステイションの女神、ノワールよ」
「私はその妹でラステイションの女神候補生のユニです。はじめまして」
「私はルフィーの女神、ブラン。そしてこの子達が妹でルウィーの女神候補生でもある」
「妹のラムです! よろしくおねがいします!」
「お、同じく妹のロムです。よろしくおねがいします(ぺこり)」
「最後になりますが、私がリーンボックスの女神のベールです」
とりあえず自己紹介、したのだが……
(女神って4人も!? いや、この場合は8人全員がそうじゃなかっただけ良しとするべきか? ていうか女神候補生? いやいや、しかしプラネテューヌだとかラステイション……聞かない名前だが、ユグドラシルが現実になったわけじゃなく、完全な異世界なのか? くそっ、まったくわからん!)
余計に混乱は大きくなった。
「えーっと、モモンガさんはこのナザリックの女神……じゃなくて、神様でいいのかな?」
そんな混乱に追い討ちをかけるのがネプテューヌである。
「え? いや、神ってちょっ……何を言ってるのか」
混乱に混乱を重ね、スゥーっと落ち着きまた混乱し、を繰り返したモモンガさんに説明がなされた。
この世界、名をゲイムギョウ界といい、大陸ごとに女神が統治、守護してる世界だとか。
ナンバリングタイトルではなく、パロディのパラレルワールド系なゆるい世界なので殺伐としてないよ! などというメタ発言も飛び交う理解しがたい説明によると、このナザリックはこの世界に突然現れたらしい。
だが、国が現れたのならそこを統治しているのは女神……モモンガさんは男なので普通に神、という事で、モモンガさんは責任者だよね。などと言われてる始末。
この世界にはこの世界のルールが有り、神は国の信仰を集め力とし、そして国の人々の要望に応えたり時々映像サービスしたりとしながら楽しく生きる世界だとかで。
そんな中、ナザリックはリゾート地店に突然現れた国なんだから、きっと世界中の人々を楽しませるアトラクションがあるのだろうと期待されているという。
「だからさあ! 早く開演して欲しいな! いろんな人たちが楽しみにしてるし、私も楽しみにしてるんだよ!」
「いや、その……そのように言われても、正直このナザリック……アトラクション施設というよりガチで殺しにかかる殺伐としたデスダンジョンなので」
「あ、大丈夫大丈夫! この世界はナンバリングタイトルとかじゃなくて、パラレルワーロド、パロディな世界だから! ダメージを受けても服が破けていやーん! だし、モンスターだってやられても復活する世界だしさ!」
「なんだそりゃ」
本当に意味のわからない状況であった。
しかし、モモンガさん自身の力が「シェア」の力で増加、減少するようになってしまった以上、モモンガさんはまごう事なく神であり、その神の力を維持し、ナザリックの皆を豊かにするためにもシェア獲得のために頑張らねばならないらしい。
それからというもの、モモンガさんは頑張った。
友の残したナザリックを維持し、守るため。
そして、シェアを大量獲得しナザリックを、アインズ・ウール・ゴウンの知名度をゲイムギョウ界で一番高める事で仲間たちへの手向けにしようというモチベーションの元に。
数ヶ月も経つ頃には、ゲイムギョウ界のホラー系アトラクションでダントツトップのシェアを誇り、スリルとサスペンスと時々えっちなナザリックは一躍、有名になり、モモンガさん自身もすごい力の充実を感じるようになっていた。
その頃になると、モモンガさんはしょっちゅう見かけるエロハプニングのおかげで「ユグドラシルじゃないからちょっとくらいエッチでもいいよね」なんて思うようになっていて、アルベドの性格を改変した後ろめたさも若干和らいでしまっていたので、そろそろ一発くらいやってもいいよね? なんて考えに至ってしまった!
こ、この骸骨、ついにやってしまうのだろうか!
「しかし骨の体で「モノ」がないからどうしようもないと思っているのだろうが、甘いな」
誰に言ってるのやらモモンガさん。
彼には秘策があった!
「シェアが充実して私の力はかつてないほどに高まっている……そしてシューティングスターで普段より強力なウィッシュ・アポン・ア・スターを使えば……指輪よ! I wish! 俺にチ○○を!」
この世界に来た影響か、頭がゆるくなったモモンガさんは、ついに自分の欲望のためだけに超レアアイテムを発動してしまった!
その結果!
指輪が言う。
『ゲイムギョウ界でもガチの18禁はダメよ』
パリーン!
その結果、不発!
指輪の効果でノーリスクでは3回しか使えないウィッシュ・アポン・ア・スターを1回無駄打ちする事になってしまった!
「クソがぁぁぁあああ!!」
こうして今日も、モモンガさんの絶叫がナザリックに迸りつつ、平和な日常が刻まれていくのであった。
めでたしめでたし。
下品ですみません。
ちょっと血迷った末の1発ネタでした。