書こうと思うと不思議と進むよね!
戦場の話を詳しく書く前にもう一方のナザリックの方を書きたかった。
そしてまたキャラ増える。
超クロスオーバー。無限に増え続けるキャラに終止符はいつ打たれるのか。作者もわからない。
かつて聖書の神が作り出した存在。
人間には信仰を広げながらも他神話には武力を持って自身の勢力を広げた聖書の神が生み出した原初の存在。
神滅具の原点にして天使達のプロトタイプ。
いや正確には聖書の神すら予想を超えた性能となった彼女達を劣化調整させたものが天使であるが故に。
本来の天使と言っても過言ではないやもしれない。
その名
聖書の神に作られた神を殺す為の尖兵。
頭上に幾何学模様を描き回る光輪を掲げ、腰部より一対の翼を生やした、まさしく天使という容姿をしている。
その強さは語るまでもなく各神話が体感している。
何せ彼女達は……
聖書の神が自ら作ったにもかかわらず
危険すぎるという理由から
その封印が解かれているのは当然、
そして彼の中にいる鬼が関係しているのだがそれは後に語られよう。
今大切なことは。
かつて神々が恐れた神殺しが今また現代に姿を表したということである。
「ぐへへへへグランドマスター」
「いい加減にするにゃ〜〜」
性格は変わったのか、元々そういうものなのか。非常に残念美人な神殺しであるが……
「……ありえぬ…」
茫然自失とはまさにこのことか。
まるでうわごとのように呟かれた言葉。
それを発したハーデスの顔色は白骨にもかかわらず青白く見えた。
それほどまでに目の前の光景が信じられなかった。かつての悪夢が甦ったかのように。
その身体はフルフルと震えていた。
「お主らは何をしたのか分かっているのか?アレは世の理を壊すぞ?」
ー馬鹿なことをー
「なに、問題はなかろう。かつての
「それこそあり得ん。やつらは「万物は変わる」……」
「
神々が絶対と言われた神代とは違うと確信を持って話すニオにハーデスは口を閉じてしまう。
「世の理を壊す?そんなものそもそもありはしない。万物万象流転していく。もはや神は不滅の存在ではない。そんなもの大戦の折に聖書の神が消滅したことで分かりきっていることじゃろう?神器に遺志や権能を遺そうともな」
「……」
「神代は終わった。神の絶対性は失せた。それだけの変化が既に起きている。
「『神はいなくとも世は廻る』この世に絶対に必要な存在などありはしない」
「っ、定命の者どもが。図に乗りおって」
かつて堕天使総督が言った言葉をニオもまた放つ。現存する神話群からすれば腑の煮え繰り返ることこの上ないだろう。
彼等には神代から生きてきた自負がある。
この世を作ってきた功績がある。
無限や夢幻などの例外はいるが、誰よりも長くこの世を見てきた。
神代、神秘を手放し、人に世を渡す選択をしたのも彼等だ。
しかし……
「我らが神秘を捨てたのは決して汝等のような者達の為ではない!!!」
それは全て人という種族に賭けたからだ。
世界を食い潰す可能性もあるだろう。
それでもそれが人の選択であれば認められる。少なくとも冥府の王であるハーデス自身は。
故に……
「終わらせる。それが叶わずとも汝らが表に出れぬ程に痛めつけてやる。それが冥府の王として使命だ。その身に滅びようとも貴様ら人外に思い知らさせてやろう」
ー必ずなー
堅固な意志を持って宣言する。
「っかっかっか、上等じゃわい。もとよりそのつもりじゃろう?じゃがどうする?
「なに?」
死の纏ったオーラがニオの言葉により霧散した。
「先にお主はベンニーアに言ったの?裏切り者と。死神の裏切りはもう1人おるぞ?それこそお主ご自慢のプルートと同等以上が」
「……は?」
何を言っているのかハーデスには理解ができなかった。
自身の懐刀とも呼べるプルートは伝説とも呼ばれるほどの最上級死神である。神霊の序列で言えば各神話群の最上位には劣るものの場が整えば上位。名のある神にすら匹敵する実力者だ。
そんなプルートに並ぶほどの死神。
ましてや裏切り者など
「っ??!!!!!!」
そこまで考えたハーデスに最悪の予想がよぎる。あり得えない。処分した筈だ。
この手自ら終わりを与えた筈だ。
しかし一度よぎってしまった考えは拭えない。もしも仮にニオの言葉が事実であり、自身の考えが間違っていなければ。
その顔には明確に失態の二字が浮かんでいた。
「っかっかっか。我が、八坊が、アシェラ達が。宝樹などという超弩級のアイテムに何の備えもしていないとでも思ったか?失態だのぉハーデス。鬼呪龍神皇の復活を聞き、悪魔陣営に入ったことを聞き、焦ったのぉ?」
ハーデスの変化にニヤニヤと笑いながら話すニオだが、彼にとってはそれどころではなかった。
「っプルート!現状を報告しろ!!」
目の前の敵には目も暮れず部下の名を念話を使い叫ぶ。しかし、その声に返答はない。
いつもであれば即座に帰ってくる声が、今は聞こえなかった。
「っかっかっか!!!今引くのであれば逃してやっても良いぞ?なに、気にするな。お主のその表情が見れただけで釣りがくる♪」
「っ、コォウモォリィィィィイイイイイ」
この世のものとは思えぬほど低く憎悪にまみれた声が戦場に木霊した。
時は戻り開戦直後
幻想都市ナザリックでは普段とは違う光景が見られていた。
普段周囲を飛んでいる幻獣達は街中に降り立ち、人の活気に満ちていた街中は静まりかえっていた。
一方で沸き立つ場所はコロシアム。
そこではナザリックの四方の環境が映し出され、多くの者がまるでショーでも見るかの様に酒を飲みながら騒いでいた。
突如現れた死神や異形の者たちと戦う者の姿が映し出された水球を見つめながら。
南側
死神ではなく合成獣などが中心となり攻め込んでいたこの場では、メイド達が近寄らせぬようにと張った魔力の柵越しに遠距離から街を守っていた。
「抜かせるな。栄光あるナザリックにあんな獣を入れたとあれば主人殿に申し訳が立たん」
「レムレムどうやら招かれざるコソ泥が来たわ」
「姉様姉様、どうやら招いていないお客様がみえたようです」
「羨ましいっすーーー私も暴れたい!!!ユリねぇ」
「ルプー、落ち着きなさい」
メイド長たるレティシアを筆頭に数多くのメイドたちが自身の身の丈の何倍もある合成獣達を遠距離から葬っていた。
オーフィスの蛇を入れた合成獣は決して弱くはない。しかし、それでも獣はナザリックの外壁にすら到達できずにいた。
その最たる理由は無数の弾幕をまるで散歩するように避けながら合成獣達を叩き伏せる男だろう。
「ここは神皇の住まう地。あなた方の様な理性のカケラもないものがおいそれと立ち寄って良い場所ではないのですよ」
火や水、雷に風。
災禍を体現したかの様な戦場をゆったりと歩む男の前に新たな獣が飛び出すが。
パンッとまるで風船が割れる様な音が鳴ったかと思えば男の前にいた獣は弾け飛び周囲一体に血を撒き散らした。
「はぁ、四方からの攻勢など無意味。ここにいる戦力を知らずに来るとは愚かなことです」
そう言いながらも男。
竜人であるセバス・チャンはその瞳を赤く染め次々とその拳を振るっていった。
西側
「各自複数人であたれ!。相手は死神だ。下位とはいえ神霊の端くれ。油断せず数と地の利を活かせ!!」
警備隊長を務めるジンは的確に指示を飛ばしていた。
「ドッカーン」
そんな彼女の視界に死神達が爆風で吹き飛ぶ姿が入ってきた。
「クレー!1人で先行するな!!」
「っうぇ?!ご、ごめんなさいジン団長」
焦った様に戻ってくるクレーに溜息を吐きながら戦場へと視線を戻す。
指示通り複数であたる警備隊員達に対し、死神達は明らかに焦っていた。
「流石は八幡さん。驚くほどの周到さだ。私も見習わねば」
ー襲撃の報せを聞いていなければこの数の対応には遅れていた筈ー
他神話への間者など普通は不可能に近いにもかかわらずそれを行った腕と用意周到さに舌を巻きながらジンは抜いた剣を握りしめ動く。
「風よ……私に応えるのだ!!!」
刹那周囲に暴風を撒き散らし死神達を孤立させていく。
「我らの誇りにかけて、八幡さんの期待に応え、街を守るのだ!!」
『おお!!!!!!!(おー)』
普段、ナザリックの治安維持に勤める警備隊は有事の今。
ナザリックを守る盾となっていた。
北側
「はぁ、ゴミが。弱いんだから突っかかってこないでよ」
白い神父服を血で染めながら自身の潰した魔獣を一瞥しながら少年はため息を漏らした。
「相変わらず口が悪いなシンク。神皇がここ最近構ってくれないから苛立っているのか?」
「そんなんじゃないよ!ったく。こんな奴らあんたら2人で充分だろう?ヴァン」
その口汚さに思わず声をかけた無精髭の男、ヴァンに対し隠しもしない苛立ちをシンクはぶつけた。
「神皇不在の今、この街を守るのは我らが使命の1つだ。メイドや執事部隊、警備隊、それにあの方がいるとはいえ我々鬼呪龍教団もまた動かねばならん」
「こんなゴミ相手に全軍も必要ないだろう」
「武威を示すというのは大切だ。凄惨に無慈悲に蹴散らしてこそ、今後この様に来る愚物を減らす糧となる」
「っち」
どこまでも冷静に話すヴァンに舌打ちで答えたシンクは無言で拳を振るう。
雷と風を纏った拳は魔獣の命を刈り取り地に伏せさせた。
「それもあいつ1人で充分だろう」
つまらなそうに呟くシンクの視線の先には
「許さんぞぉ……ごみの分際でぇ、カスの分際でぇ……神皇の住まうナザリックを穢すだとぉぉおおおおお!!!!!!」
荒れ狂う神父が魔獣達を薙ぎ倒していた。
「貴様らは震えながらではなく藁の様に死ぬのだ!!!声を上げることすら許されぬ!!それ程の大罪を貴様らは犯した!!!」
怒髪天を衝く勢いは止まらず次々に死を撒き散らす姿に、それを見る周囲の団員は苦笑いを浮かべていた。
「
そう呟いたシンクの耳は、違いないと小さく呟くヴァンの声をしっかりと拾っていた。
ナザリックに集う戦力が
合成獣を
死神を
魔獣を
襲いかかる火の粉を振り払う中
最後の場所では怒りの声がこだましていた。
東側
ハーデスの命を受けたプルートは獣や部下を引き連れ各方面からナザリックに襲撃をかけていたが、その結果は芳しくなかった。
「あの戦力、呪われた鬼が……どこまでも忌々しい」
苛立つ心を押さえながら静かに各戦場を俯瞰する彼の心にわずかな焦りが生まれていた。
「潰すつもりだったがこの戦力では難しいか……ならば陽動となっている間に宝樹を切り取り転移する」
「おや、もう行かれるのですか?」
門前に並び立つ幻獣達を前に主人の命令を遂行する為動き出そうとするプルートの横に突如、老執事が現れた。
「っ!!!?」
突然のことに驚きながらも手に持つ鎌を振り抜きそのドス黒い刃が老執事に届く前に
ッキン
重い抵抗を受け、老執事に届くことなく鎌が静止してしまう。
「っく!!!」
瞬時に魔力弾を放てば老執事はその場から消え失せ、それと共に鎌にかかる抵抗が消え失せる。
「やれやれ、いきなりとは。昔とは違い随分と荒っぽくなりましたか?プルート」
シュタッと幻獣達の前に再び老執事が現れればまるで旧知の中のように声をかけられる。
「……何者だ?昔だと?」
その何処か聞き覚えのある声色に訝しみながらもプルートは問う。
手に握る鎌をいつでも振り抜けるように臨戦態勢に入りながら眼前の老執事を睨んだ。
「おや、私が誰かわかりませんか?白骨するほど歳を取り、冥府の死神のトップにまでなりながら
そう言いながら老執事の姿が歪み、みるみるうちに若返っていく。
その姿と
『……ありえぬ…』
奇しくも
「……ウォルター…」
若返えりかつての青年のような姿を前にプルートは混乱の絶頂を迎えた。
かつて自身を鍛えた存在。
今の強さになる根幹部分を作ってくれた師。
行き過ぎた行動と、過激な思想の末。
冥府の王の怒りを買い処分されたかつての死神のトップ。
死神の中の死神とまで呼ばれた男を前に、鳩が豆鉄砲を食ったようプルート立ち尽くしてしまった。
「思い出したか。全く、私のことを忘れるとは無駄な歳の取り方はしたくはないな?プルート」
「何故……いや、一体どうやって生き延びて……あの時あなたは……」
そんなプルートを気にする仕草もなく話しかけるウォルターに辛うじて戻ってきた思考から言葉が漏れる。
何故生きているのか。
どうやって生き延びたのか。
どうしてここにいるのか。
無限にも広がる疑問。
しかし、その疑問に浸らせてくれるほど眼前の存在は甘くなかった。
「っ!!!!?」
突如感じた悪寒に本能に従うがままに回避を行えば、先ほどまでプルートが立っていた場所が深々と切り裂かれていた。
「おや、避けましたか。その直感は相変わらずのようで」
師の代名詞ともなった技。
見えぬ鎌による攻撃にプルートの思考は急速に冷静さを取り戻していった。
「っはぁ。貴方は敵なのですね」
「何を今更、この場においてそのような確認を。元より私を切り捨てたのは冥府の神だ。そして拾い上げたのが呪われた鬼だ。
その言葉に冷静さを取り戻しつつあったプルートは似合わずも声を荒げてしまった。
「
ーあの貴方がー
かつてのウォルターを知るプルートだからこそ、あり得ぬとばかりに叫んでしまう。
少なくともプルートの知るウォルターは自ら誰かに仕えるような男ではない。
ハーデス様ですら御しきれなかった男が生まれて僅か10数年の転生悪魔に仕えているなど到底信じられる話ではなかった。
「何を考えている。何を狙っている」
裏がある。
そう思うのは自然なことだった。
「っふ。ただ、八幡お坊ちゃまこそ私が仕えるに値すると判断したまで。その点はヴィザと大した差はない」
「……バカな…」
そんな考えをウォルターは真っ向から砕く。永き時の中で最も大きな衝撃を受けるプルートだが、やはり現実に戻したのは彼の師であった。
「それよりもいいのか?そんなに呆けてばかりいて貴様の前にいるのは敵だぞ?」
刹那再び襲いかかる見えぬ鎌に回避へと移るが今度は避けきれず手傷を負ってしまう。
「っく。貴方は…っくぅ」
自身の許容量を超える出来事に。
されど主人の命に従うべく思考を落ち着かせようとするプルートだが状況は決して好転しない。
見えぬ鎌。
その正体たる不可視の鋼線にその身を削られながらも距離をとっていく。
かつて一度も勝てなかった師を前に主人の命を遂行するための最善を尽くそうとズレた仮面を元に戻す。
数分前まであった余裕など無くし、今尚削られていっている部下達に気にかけることもできず眼前の元死神を見据えた。
「小便はすませたか?冥府の神へのお祈りは?かつてのように隅でガタガタ震えて命乞いをする心の準備はOK?」
しかし、そんなプルートに無慈悲な暴虐の嵐が襲いかかった。
「撤退じゃな」
「っはぁ?!!」
死神たる自身が死を感じた瞬間視界が一変し、敬愛する主人の声が聞こえた。
同時に濃密な殺気から解放されたプルートは忘れていた息を吐く。
「ハ、ハーデスさま……」
「わしのミスじゃな。焦り、戦力の把握をし損ね、離反に気づかなかった。大失態じゃ」
目の前の主人、そして視界に映る悪魔の姿に自身があの場から拾い上げられたことを悟ったプルートはその身の震えをおさめかけ、直後硬直してしまう。
「こ、これは……!!?」
周囲に聞こえる阿鼻叫喚の声
濃密な血の香り
そして何よりもかつて見たことのある
「他の者達には自身で転移し冥府に戻るよう告げた。プルート戻るぞ。此度は
白骨にも関わらず苦虫を潰したように表情がありありと見えるハーデスの言葉にプルートただただ頷くことしかできなかった。
「覚えておれコウモリが。次は殺す、必ず殺す。お主らに未来などありはしない」
「っかっかっか、負け惜しみ。充分に聞かせてもらったわ」
最後の最後まで愉快そうな笑みを崩さないニオに対し、特大の憎悪と憤怒を撒き散らしながら冥府の王は、間も無く終わりを迎える戦場をあとにした。
一斉に出すとキャラの言葉ごちゃごちゃして書けなくなる為こういう時にキャラを出していく。
各キャラの過去編とか日常編とかは思い浮かぶのに
それを書く時間が少なすぎる今日この頃というかほぼずっと。
そして唐突に出てくる教団
しかたないよね!
テイルズのシンクとかヴァン好きだし!
アンデルセン神父とか絶頂を覚える好きくらいだし!!!!(少佐感)
それでも長い目で作者に付き合ってくれる方はコメントをくれると少しでも励みになりますm(__)m
今後ともよろしくなのです。
今回追加されたキャラ
オーバーロードより
プレアデス達
原神より
ジン・グンヒルド
クレー
テイルズオブジアビスより
シンク
ヴァン
HELLSINGより
アレクサンド・アンデルセン
ウォルター・C・ドルネーズ