大本営第二特務課の日常   作:zero-45

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 己が居る海域を己の力を以って御する、そんな悲願を達成した前線クェゼリン基地、激しい戦いを終えた今は、僅かばかりの平穏と安寧に身を委ね、戦いで負った傷を癒すという日常を過ごしていた。


 それでは何かご意見ご要望があればお気軽にどうぞ。


2017/03/03
 誤字脱字修正反映致しました。
 ご指摘頂きました坂下郁様、リア10爆発46様、有難う御座います、大変助かりました。



クェゼリン海域攻略戦・了

「改めて飯野司令、単独拠点での海域攻略の達成、おめでとう御座います」

 

「ああ……純粋な単独戦力とは言い難いがそれでも当初の目的は果せた、今回の作戦に於いてはそちらの協力無くしては到底結果は出せなかったと思う、有難う吉野君、本当に助かったよ」

 

 

 クェゼリン基地執務棟応接室、あの鉄火場から開けて翌日の午後一番、事後処理に追われていた基地司令長官である飯野は睡眠も取らずに事後処理の指揮に就いており、半日を掛けて戦力の建て直しに関わる指示と、取り敢えずであったが大本営へ提出する報告書の作成を終えていた。

 

 文字通りの総力戦と言える戦いは基地戦力の八割が何かしらの損害を被っており、後始末は基地設備だけでは手が回らず、現在は駐留している二隻の艦娘母艦「あほうどり」と「泉和」の入渠施設・簡易工廠を使っての修繕・治療の真っ最中でもあった。

 

 そして予備戦力として待機状態であった大坂鎮守府艦隊は、現在艦隊を再編成してのローテーションを組んで基地周辺の哨戒活動へ出ており、クェゼリン艦隊総旗艦である霧島が現在療養中の為、現場指揮は一時的に大坂鎮守府艦隊の大和が執っている状態で回している。

 

 

「本当に今回は色々と考えさせられる事が多かった……準備から艦隊戦、どれに付いても自分はまだまだ勉強するべき部分があるんだと痛感させられたよ」

 

「飯野司令、それは貴方だけじゃなく誰にでも言える事じゃありませんか? 自分も彼女達の教導を通じて勉強させて貰った部分は大きいですし、今まで携わってきた事のない部分では己の無知さを再認識させられると言うのは常でしょうし」

 

「ああ、そうかも知れんなぁ、でもこの海戦に限っては作戦実行前に君とした会話と、夜戦時に第一と第二の旗艦だった彼女らの差配が戦果のキモになったと俺は思うんだよ」

 

「彼女らの差配……ですか」

 

「そうだ、もし俺が指揮を執っていたら常識に囚われ、戦列は第二を前に、そして第一を予備兵力として充てつつ逐次投入という形を取っていただろう、しかしそうしていたら第二は敵航空戦力に飲まれて何も出来ず、中途に退いた第一は大破した第二のヤツらの救出で手一杯に……いや、それも間に合ったかどうか……」

 

「霧島君が敵艦隊の戦力を削り切るまで第二艦隊を温存したアレですね」

 

「ああ、普通なら正規空母を二隻抱える第一艦隊は夜戦では攻めも中途で、守りに於いては致命的な弱点を抱える事になる、空母を退かせてそこに留まっても制空権が無いままでは弾着観測装備のアイツらじゃ決め手を欠く」

 

 

 相手の戦力を削ぐ為に昼からに続き夜間も前で戦う、単純に言えばそれは戦略としては正解とも思えるが、夜戦時に艦隊を入れ替える前提の作戦を進め、編成人員も装備も航空機運用を前提に特化した物を投入していた関係上、その前提が崩れた第一艦隊が夜戦を行うのは非効率な状態であった。

 

 しかしそれでも現場で戦っていた者達は冷静に現状を分析し、ギリギリの賭けではあったが勝利の可能性を見出した部分へ戦力を投入するという判断をした。

 

 

「それに第二の加古だ、普通あの編成を敵残存兵力へ充てるなら、加古と初春が対空を受け持つのはいいとしても、空母棲姫には初霜と暁では無く、川内、由良を向かわせるべきだろう、俺なら必ずそうする」

 

「ですねぇ、自分も同じ選択肢を迫られたら飯野さんと同じ答えを出していたと思います」

 

「それが気になってな、加古にどうしてあんな戦力の振り分けをしたのか聞いてみたんだが」

 

「……それは自分も気になりますね、それで、彼女は何と?」

 

「単純に個が持つ"勝っている能力の数"だけで決めたそうだ、空母棲姫相手に重巡は雷撃では上回るがそれ以外じゃ全て劣っている、でも駆逐艦は雷撃と速さという二つが勝っている」

 

「いやそれって装甲の薄さや体力的なマイナス面を考慮してませんよね」

 

「ああ、それは俺も突っ込んだんだがな、アイツは『そんな負けてる部分を考えてたらあんなバケモンと戦う事なんてハナから無理だろ? だから勝ってる部分の多いヤツに全部任せようと思ってさ』って言いやがった」

 

「は……ははっ、それはまた……」

 

 

 装備や手数が足りなくても敢えてゴリ押しして後に繋げた第一艦隊、戦力配置のセオリーを無視して押し通した第二艦隊。

 

 もし指揮官という者が差配し、常識という観念を元に命令を下していたなら、それはどれも成り立たなかった戦略となっていただろう。

 

 艦娘という前線で戦う者が、現場の状況に対し己が持つ勘と嗅覚に頼り行った行動、言い換えれば其々がその場で導き出した最適解が常識を覆し、それが結果として成ったのが今回の結果へと繋がっていた。

 

 

「例え同じ戦場に身を置いていても、敵との距離が一歩でも近い者程場の流れに敏感で、そして自分達の限界も充分把握している」

 

「結果だけで言えば、飯野さんの指揮権委譲が功を奏したという形になりますね」

 

「ああ……しかしそれも前日君との会談の中で聞いていた話が無ければ、あの時の電文が無ければあんな行動は取らなかっただろう」

 

 

 作戦の前段階、海域深部に至るまでのルートを飽和攻撃し、敵主力艦隊へ攻勢を掛ける前夜、基地防衛や作戦遂行中の摺り合わせを行う為に吉野と飯野は数時間に及ぶ打ち合わせを行っていた。

 

 その話の最中、戦略上の差配や敵に対しての考え方の相違が散見され、その部分に付いて緩くではあったがお互いは自分の戦いに対してのスタンスや艦隊運営に付いての議論を交わしていた。

 

 

 飯野は現場指揮の経験が豊富で、艦隊指揮に於いても隙が無いという提督としては平均値以上の知識と能力を有していた、そして対する吉野なのだが、こちらも意外と知識面や戦略では飯野に引けは取らない程度の物を持ってはいた。

 

 しかし双方の間には艦隊運営の基本部分に於いて、決定的に違う部分が存在していた。

 

 

 縦割りが常で命令系統を集約し、指揮官が全てを掌握するという艦隊運営は、足並みを揃え、そして効率的な戦いを行うには最適な形と言えるシステムではあった。

 

 しかしそれは指揮官である者の能力に大きく依存した物であり、更には海軍という組織を成立させる為に都合の良い形を第一に考えた組織形態である為、吉野的には「最適解では無い」という認識を持っていた。

 

 『餅は餅屋』吉野が言った一言、そして『指揮官の最大の仕事は責任を負い、現場では補う事に注力し、そして戦意を高揚させる存在となる事』という持論は飯野には受け入れ難い考えであったという。

 

 それは己の仕事を放棄し、他人の能力に依存するという耐え難い考え方であり、己の存在意義を軽くする物という考えから出た感想であった。

 

 

 飯野はあの戦いの最中、夜戦へ移行する際迷っていた時、吉野から届いた電文を読み、天を仰いだ。

 

 その視線の先にはモニターに映る者達が、俯いたまま机上の海図と耳に入る情報だけに集中していた自分には無い、あの迷い無き戦いを繰り広げていた自分の舟達を見てしまった時。

 

 飯野は見てしまった、そして迷い考える自分と、迷う事無く戦い続ける彼女達を比べてしまった。

 

 

 画面に魅入る事暫し、そこには今まで知らなかった、極限へ追い込まれた時の彼女達の強さを認識した自分が居た。

 

 

「あのやり方……確かに今まで俺が思いも拠らなかった部分を知ってああ指揮は執ったが、それでも俺はこれから先も自分の今までを放棄する事は無いだろうな」

 

「それが正解だと思いますよ、知らない事を知り、そして今までの経験に上乗せする、やり方は状況や環境で変わりますから、飯野さんは飯野さん、自分は自分です、同じやり方で上手くいくなんて筈が無い」

 

 

 吉野のやり方は、本人の思想、そして能力値が異常に高い艦娘が揃っているという環境である為に成立する運営法であった、それを他者が(なぞ)ったとしても機能するやり方とは言い難い。

 

 

「今回は色々な事を知るいい機会になったよ、自分を卑下する訳じゃないが、俺はまだまだ勉強不足なんだと痛感したね」

 

「耳の痛い話です、自分もまだ彼女達の事を知らない部分が多いと思っています、そういう部分では提督という仕事は死ぬまで学ぶという事が続く物じゃないかと痛感していますよ」

 

 

 こうして二人の提督は、テーブルを挟んで勝利に酔い痴れる事も無く、ただ互いに苦笑を浮かべて溜息を吐くだけであった。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

「司令に報告します、現在我がクェゼリン基地所属の人員は防衛の任へ就く者を優先し回復に努め、現在基地機能の八割を回復、また攻略に出た者は全員治療を終えましたが、装備の修繕に手が回らない為に現在待機中になっています」

 

 

 応接室に居る飯野に対し、治療を終えた霧島が秘書艦業務への復帰とクェゼリン基地の現状を報告していた。

 

 報告に来る際はついでという事で間宮が陣中見舞いとして振舞っている幾つかの甘味と飲み物を差し入れし、口頭で報告を述べながらそれらをテーブルの上に配膳している。

 

 

 

 緑色が鮮やかなフリフリレースのメイド服を着用して。

 

 

 

 微笑を(たた)えながら茶の用意をしつつ、短いスカートから出るニーソに包まれた太ももの間にある絶対領域をチラ見させ、キビキビと現状報告を述べるという霧島ネキを凝視する怪訝な表情の飯野、そして対面の髭眼帯は何故か横を向き青い顔でプルプルと震えている。

 

 

「おい霧島……」

 

「はい、何でしょうか司令」

 

「お前ソレは……」

 

 

 大坂鎮守府ではままある光景ではあるが、ここは最前線クェゼリン基地である、宿願であった大一番に向けて集中し、それに全力で取り組んできた飯野には周りに気を回す余裕は皆無であった。

 

 そんな状況であったが故に、この最前線で日々己の部下が大坂鎮守府病に侵食されていく様に気付く筈も無く、気が付けばそこには色とりどりのバイオハザードが展開されてしまっていた。

 

 

 凛々しくもにこやかな金剛型四番艦、長身である彼女がフリフリのミニスカのエプロンのニーソでお茶の用意である、飯野的には青天の霹靂(せいてんのへきれき)、吉野的には恐れていた事態が勃発するという世界がそこにあった。

 

 

「しかし流石元祖間宮さんですね、大量の甘味を事も無げに揃えてしまうとは、ウチの間宮さんも驚いていましたよ」

 

「いや間宮がどうとかじゃなくてだな……お前、その格好は何だ?」

 

「はい? ああコレですか、コレはメイド服と言いまして、この様な茶の席や日常の業務に特化した作業服として考案されたユニフォームです」

 

 

 誰がメイド服というブツの解説をしろと言ったのか、メイド服という物は当然飯野自身も既知のブツである、いや正確にはメイド服は知識として知ってはいても、ヘソが丸出しでミニスカでフリフリな絶対領域という、作業着というにはどうかと思われるブツは認識外のブツであるのだが、この際そのどちらも飯野の聞きたい情報には合致していない。

 

 

 無言になってしまったクェゼリン司令長官とプルプル震える髭眼帯を他所に、ヘソ出し絶対領域の霧島ネキはさっさと配膳を済ますと、そのまま飯野の横に陣取って自分の為に淹れた紅茶を啜り始めた。

 

 そんな異空間にノックの音が四回響く。

 

 

 固まった提督二人を置き去りにして霧島ネキが対応すると、そこにははつしもふもふと暁レディ、そして大坂鎮守府秘書艦である時雨が大量の茶菓子を抱えて入室してきた。

 

 

「しれーかん、ほらシュークリームよ! エクレアもあるわ! 一緒に食べましょ!」

 

「あの……提督、お煎餅もこちらにご用意しいてます、ご一緒に如何ですか?」

 

 

 二人のMVPくちくかんは手にした籠から次々と茶菓子をテーブルに並べ山盛りへしていく。

 

 

 

 ネココスメイド服を着用して。

 

 

 

 それは大坂鎮守府で電や叢雲が着用する例のアニモータイプの色違いであり、当然シッポには鈴がチリンチリンしている。

 

 そんなチリンチリンに眉根の皺を深くする飯野を無視し、はつしもふもふは霧島ネキの反対側に陣取り、レディーは膝の上に鎮座する。

 

 そんなクェゼリン司令長官の前では、わんこコスの時雨が当然の様に髭眼帯の膝にセット状態で、何故か吉野は俯いたままプルプルを続行していた。

 

 今までに経験の無い異常事態、一体どうしてこうなったと前を見れば、そこにはわんこメイドを膝にセットした髭眼帯の妙に完成した出で立ち、そんなおぽんちな絵面(えづら)を前に、飯野には元凶は何かという答えが自然に頭に浮かんで来るのは仕方が無い事と言えちゃったりするだろう。

 

 

「……なぁ吉野君」

 

「チガイマス」

 

「いやコイツらのコレは」

 

「チガウンデス」

 

 

 吉野は失念していた、以前間宮で球磨から聞いていた言葉。

 

 

─────────クェゼリンのヤツ等もお土産とか言って明石に衣装を発注済みだクマ

 

 

 球磨の言う衣装、それは考えるまでも無くメイド服、何故か艦娘達を病的に魅了する、明石セレクションの主力商品『アニマルパジャマシリーズ』と双璧を成す魅惑の逸品。

 

 それは個人の好事を大きく反映し、明石の大きなお世話が生んだサービス精神により、既製品では無く注文を受けてオートクチュールしちゃった為にその殆どが元の面影も無いという、魔改造されてしまったコスチューム。

 

 

 あの時は例のバレンタイン騒動の為に色々と疲弊し、更にこのクェゼリン海域攻略戦の準備に忙殺されてそれ以外を考える余裕が無かった。

 

 しかし彼女達はこの戦いの準備を進めると同時に、水面下で着々と別の戦いに備えていた。

 

 

 メイド服という戦闘服を身に纏って。

 

 

「おい暁、おまっ……ちょっとそれ」

 

「お子様言うな!」

 

「誰もそんな事言ってないだろーが!」

 

「今日は大切な日ですね、なんか輪形陣でお祝いしたくなりますね。えっ?ならない?」

 

 

 はつしもふもふが言う輪陣形、それは本来空母を中心に支援・護衛の艦艇で周りを固める守備形態であったが、現在はネココスとビキニグリーンが提督を取り囲むという必殺の布陣を意味する。

 

 

 そんな色々間違った布陣の中央に座すクェゼリン司令長官は、対面の髭眼帯を凝視する。

 

 そして吉野はプルプルしつつ手をパタパタと左右に振り、その視線が意味する物に無言の答えを返しながらゴボゴボとドクペをわんこ時雨から口へ投入されている。

 

 

 命を懸けて海域を攻略し、勝利の余韻に静かに浸っていた男達には、突如訪れた理不尽という名のカオスに翻弄され、更にこの異空間発生の責任の所在がどこにあるのかという醜い争いが無言で展開されていく。

 

 

「工作艦、明石!参ります!」

 

「何だ突然!? どうした明石!」

 

 

 そんな狂った輪陣形に更なる増援が追加される。

 

 それはクェゼリン基地の工廠及び酒保の責任者である例のピンク、それはご他聞に洩れずメイド服を着込み、何故かキラキラエフェクトを盛大に散りばめて応接室へ飛び込んできた。

 

 その余りにも唐突な出現に飯野は固まり、何故かプルプル震えていた髭眼帯の動きが止まり、怪訝な表情へシフトしていく。

 

 

 工作艦明石、そのピンクのもみ上げがキラキラする程の何かがあり、そして何故かメイド服のまま基地司令長官の下へ駆け込んでくるという状況。

 

 その様を見た吉野の中にある不安度メーターはグングンと上昇していき、嫌な汗が額から流れ落ちる。

 

 

「提督聞いて下さい! 今度の作戦が成功したお陰で我が基地も自立した運営と兵員の増員が決定しましたが、今回の件で輸送路と予算が確保された関係でウチも明石酒保本部の直営店を置いてみてはどうかと打診がありました!」

 

「うん? 酒保? 直営店?」

 

「はい! 運営は引き続き私が責任者となりますが、もし直営の看板を掲げるとなると扱う物品や量が格段に増え、物資の供給が安定する為今までよりも更に質の良いサービスを提供する事が可能になりますよ!」

 

 

 明石酒保本部直営、そのキーワードに吉野が更に戦慄する、大坂鎮守府に棲む例の明石が切り盛りするコングロマリット、このメイド服を始めとする全ての元凶、それが内地だけでは無く前線へと飛び火するという危険性。

 

 その瞬間を前に何とかそれを阻止しようとするが、時雨の投入するドクペによって行動が阻害されて身動きが取れない。

 

 

「そ……そうか、まぁ予算が改まったらお前達の給料も多少は改善されるし、こんな辺鄙な場所でも色々物品を購入する選択肢が増えるならそれは有用かも知れんが……」

 

「更に提督、ここだけの話、通常は供給量が少ない男性向けの物品も直営酒保なら今までとは比べ物にならない程の品揃えが可能になり、更には特定注文物品の融通も……はい、色々と……」

 

「何? 男性向け物品だと…… 色々だと……」

 

 

 敢えてキモである部分をぼかして説明し、あるかどうかも判らない目玉商品で顧客の射幸心を煽るという、そんな汚い商売テクニックを駆使するのはどこの明石でも同じなのかと吉野は眉根を寄せる。

 

 しかもその内容は直営店という怪しい看板を利用してのセールス、それはねずみ講に於けるシステムに代表される搾取の構図を彷彿させる内容であった。

 

 

「そうか、その辺り俺は判らんからな、うん、そっちはお前に任せる」

 

「判りました! それでは諸々の手続きはこちらで進めておきますので、後で書類にサインと捺印だけお願いします!」

 

 

 正に怪しい訪問販売に騙されるご老人風という一幕がそこに展開され、既成事実だけを元に契約が成立してしまうという恐怖。

 

 こうして魔の手は広がっていくのかと吉野はプルプルを再開し、狂った輪陣形の中心でニコニコする哀れな子羊を直視出来ずに現実逃避をするのであった。

 

 

 

 かくしてクェゼリン基地海域攻略戦は滞りなく終了し、この前線基地は大坂鎮守府という伏魔殿から諸々のモラルハザードが持ち込まれた形で感染、一部の者が謀った野望がここに達成されてしまったという。

 

 

 




 誤字脱字あるかも知れません、チェックはしていますが、もしその辺り確認された方は、お手数で無ければお知らせ下さい。

 また、拙作に於ける裏の話、今後の展開等はこっそりと活動報告に記載しております、お暇な方はそちらも見て頂けたらと思います。


それではどうか宜しくお願い致します。
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