大本営第二特務課の日常   作:zero-45

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 何故か提督の愛車が次々とロボになるという悲劇が起こり、そしてそれを発端にメロンの野望の一端を担う秘密施設が明らかとなった、またしても愛車を失った吉野はまた失意のズンドコで諦めるのか、そして肝心の業務がお留守になっているのは誰も突っ込まないのか、そんな大坂鎮守府の日常はゆるゆると過ぎていくのである。


 それでは何かご意見ご要望があればお気軽にどうぞ。


2019/04/29
 誤字脱字修正反映致しました。
 ご指摘頂きました柱島低督様、有難う御座います、大変助かりました。


提督の趣味と人員整理

 

 

「まぁ~たお前か、何だ今度はバイクが空でも飛ぶよーに改造されたか?」

 

「いえ……今度はロボに……」

 

「……は? ロボて……ニーチャンの職場は一体どーなってんだよ」

 

 

 場所は大阪府天王寺という街、そこにはバイク店が軒を連ねる通商『バイク通り』という地区が存在している。

 

 そこは文字通りバイク店が数多く存在すれは、少し離れた場所では広大な敷地に廃車されたマシンがゴロゴロする、所謂ジャンク屋も数多く存在する。

 

 そんな街の一角にあるバイク店兼ジャンク屋『バイクショップ・ケニー』

 

 往年の名GPライダーの名を冠したその店は、頑固オヤジとジャンク狂の娘二人で経営しているバイク店であり、数多在る店の中でも店主の技術力の高さと、質の高い品物を扱う事で知られる店であったが、同時に店主や娘に気に入られなければネジ一つ売ってもらえないという事で有名なバイク屋でもあった。

 

 

 元々大阪へ移ってきた吉野は以前CBX1000のメンテやパーツ購入をする為にしばしば天王寺へ通っていたが、その際たまたまこの店を訪れた際店のオヤジさんとバイク談義に華を咲かせた事を発端に、いつの間にか色々と頼む様になって以来この店の常連になっていた。

 

 例のローソンの元になったZ1000Rもここの在庫商品だった物であり、本来なら車検やメンテもお願いする筈であったが、まさかロボになってしまったバイクのメンテを頼む訳にもいかず、更に車もロボにされてしまった関係で足が無くなってしまった為に、新しい足を求めて吉野は店を訪れていた。

 

 

「お前ロボて……」

 

「いや、まぁ……えぇはい」

 

 

 そんな店先には現在カワサキグリーンのザボ○ガーが停車しており、変わり果てたソレを見る頑固親父も絶句しているという状況。

 

 そしてそんなザ○ーガーを運転してきたのは製作者の夕張であったが、そのバイクを見て何かを思ったのだろう、メカ狂の娘とメロン子は意気投合してしまって、二人は店裏のジャンクヤードに引き篭もって何やら怪しい密談を交わしていた、そして現在はロボの周りで髭眼帯とオヤジが微妙な表情のまま言葉少な気に佇み、更には数人の艦娘が店内を見学しつつワイワイと歓談しているという状況。

 

 

「で? まぁアレだ……前にニーチャンは海軍さんだって聞いてたけど、店の中に居るあの子達はアレか、例の艦娘さんってヤツか」

 

「はい、御恥ずかしながら自分は現在関空跡地の鎮守府で提督ってのをやってまして……」

 

「あー、何か聞いた事あるわ、そうかそうか、ニーチャンがあっこの偉いさんって訳か」

 

「まぁ……はい、そんな感じで」

 

「んで海軍さんの技術でローソンレプリカが何でかロボになっちまったと……」

 

「ええまぁ……そうなってしまいまして、んで流石にコレを街中で乗る勇気が無いモンですから、出来たらまた一台バイクを見積もって貰おうかと」

 

「たった一年やそこらで旧車をそれだけ買い換るのは予算が……いやそうか、まぁそれだけニーチャンは儲けてるって事か」

 

「いえそれ程お金持ちじゃないんですけど…… それと自分のバイクのついでに今店内に居る子達のバイクも見ようかなと思ってるんです」

 

 

 吉野と共にケニーに訪れた者は五名、奥に引きこもった夕張の他には時雨と響、それから夕立に加え送迎の為車を出してくれた大和というメンバー、因みにメロン子はバイクの部品を買い込む為に参加し、ロボを制作した責任として車に乗せて貰えずローソンでの参加となっている。

 

 元々時雨と夕立は吉野が乗っていた絡みでそれなりにバイクに対して興味を持っており、原チャを足にしていてはいたが免許自体は大型二輪を取得していた、そして響はと言うとバイクに然程興味は持っていなかったものの、時雨と夕立が『提督とツーリングするのにバイクを買いに行く』と言った言葉に反応し、なら自分も買うといって無理矢理付いてきたと言うのが今回の顛末であった。

 

 

「って事は全部で何台用意すりゃいいんだ? 車種はどうする?」

 

「えっと、自分は大型二輪でいい出物があれば、彼女らの内バイクが欲しいって言ってるのは三人で、自分が見立てた処250辺りのブツがいいかなとは思ってるんですけどね」

 

「あー、まぁあの子らの体格なら足付きや取り回しを考えりゃその辺りが無難かもなぁ、で? ニーチャンが好きそうなブツなら……そうさな、裏に何台かあるが見てみっか?」

 

「現物があるんなら見せて貰えると助かるんですけど、何かオススメのブツってあります?」

 

「おー、まぁそこは現物見て判断してくれや、一応整備は終わってこれから店に出す予定のモンだから、これはと思ったら試乗でもしてくんな」

 

 

 オヤジさんに案内されて店舗横の倉庫に入れば、そこには今時のバイク数台に混じり旧車と呼ばれるタイプのバイクも並ぶという、マニアにとっては眼福な世界がそこに広がっていた。

 

 現在とは違い昔はバブルの好景気を背景にメーカーがこぞってパワー志向に狂い、今では想像も付かない程に意欲的で高性能な技術を惜しげも無くつぎ込んでいた時代のバイクは、現在の安定しそれなりに纏まったというラインナップとはまた違った雰囲気を醸し出し、乗り難さや燃費と引き換えにした数々のロマンが一台のバイクにこれでもかと詰まっているのが普通であった。

 

 そんな時代のバイクを愛し、新車に見向きもしない髭眼帯は倉庫に並ぶバイク群の中にあって、わざわざ端に並べてある昔の再生品の方へ迷わず歩いていく。

 

 

「やっぱニーチャンはそっち系を選ぶかぁ」

 

「ええ、今時の物もいいんですけど、なーんか小奇麗に纏まっちゃってると言うか、面白みが無いと言うか……馬鹿馬鹿しさっていうのが無くて」

 

「判る、言いたい事は判る、て言うか基本ウチはそんなのが好みの客しか来ねぇしな」

 

「いやそれはオヤジさんが客を選り好みしてるからじゃないですか……って、これは」

 

「へへっ、そいつに目が行くか、一応言っとくがソイツは再生品だからな、フレームはオリジナルだが、エンジンは別車体のモンを積んであるから改造車って事になっちまうぞ?」

 

「改造車って……これに積んでるのって輸出仕様のエンジンじゃ……」

 

 

 髭眼帯が目を丸くして見るバイクは、ヤマハを象徴する白地に赤のストロボカラー、カウルの横にはV4という大きなロゴと共にYPVSという文字が刻印されたフルカウルのバイク。

 

 

「RZV500、ヤマハが市販車として開発した最初で最後のYZR500のレプリカだ、元々のエンジンは焼き付いて死んじまってたんだけどな、エンジンを探してたら丁度フレームがオシャカでエンジンが無事のRD500があったからよ、そいつを積んでニコイチで再生したんだよ」

 

「って事は、ガワが規制された国内仕様のRZVで、中身が輸出仕様のフルパワーモデルって事ですか」

 

「おう、ニコイチとは言っても、国内仕様のブツはYZRと同じアルミ角フレームにレーシングモデファイした足回り驕っているし、エンジンをこっちのフルパワーモデルに積み替えた事で、実質コイツは正当なYZR500"ケニー・ロバーツレプリカ"に生まれ変わった物と言ってもいいだろうな」

 

「ナナハンキラーですかぁ」

 

「国内仕様ならナナハンキラー、でもコイツの心臓はフルパワーモデルだから、さしずめ公道を走れるGPマシンって処だろうな」

 

 

 2ストのヤマハと呼ばれていた頃の、GPを席巻した時代のバイクと同排気量の唯一のモデル。

 

 元々日本のバイク免許制度は原動機付き自転車、小型、普通、そしてそれ以上という区分でされており、その関係で売れ筋と言われた排気量は50、125、250、400、750が殆どであった。

 

 RZVが販売されていた当時、大型免許は限定解除とも称され、今の様に教習を受ければ実技免除という制度が無く、試験時に一発技能試験が必要という事で合格率平均2%と極めて取得難易度が高く、またその免許を持つ者は苦労して免許を取得したからと大抵国内販売での最大排気量に当る750ccクラスのバイクを好んで購入していた、また750cc以上のバイクは基本輸出仕様でしか存在しておらず、入手には逆輸入という手順を踏まねばならない関係上、通常では大型二輪=750ccというのがある意味常識となっていた。

 

 故に純粋なGPマシンレプリカである500ccのバイクは当時としては中途半端な位置付けとなり、高性能ではあったが本格レプリカと言う事で価格が高騰するという問題も絡み、RZV500の国内販売台数は1000台程しか無かった為に、現存する数はなかり少ない物となっていた。

 

 

「ホンダはNS、スズキがγ(ガンマ)、そしてヤマハがRZV、どいつも一癖あるピーキーなマシンって言われちゃいるが速さだけなら今の同クラスマシンよりも遥かに上なのは確かだ、しかしなぁ……もうこれから先はこんな大排気量2ストの、しかもレプリカなんて出ないだろうし、部品入手の難しさから考えたらメンテ難易度と維持費用がなぁ」

 

「ですよねぇ、それだけ手間掛けて維持しても、国内の狭い道でこの手のレプリカの性能を出せる一般道路なんてそもそも皆無ですし」

 

「まぁな、回してナンボのマシンだから街中でノロノロ走ってたらエンジンかぶっちまうし、倒さねーと曲がれねーし、熱ダレは酷いし、ライディングポジションなんてお前劣悪の一言に尽きる、今時こんなのサーキット以外で乗るヤツはキ○ガイかバカ位のもんじゃねぇのかな」

 

「競技用マシンに保安部品くっ付けただけですしね、造りが街乗り用には出来て無いんですから仕方ないですよ、んでコレって燃費も酷いんでしょ?」

 

「88PS仕様だから概ねリッター8ってとこか、タンクは22リットルだから満タンで200キロ走らんわな」

 

「はははっそれは酷い」

 

「だよなぁ、ちょっとツーリングに出かけたらお前、頻繁に給油しねーといけねーし、北海道なんかにロンツー行ったらビクビクモンだぞマジで」

 

「でしょうねぇ、マジで実用性皆無ですもんねぇあっはっは、んじゃ買います、幾らですか?」

 

「おう、そんじゃ見積もってやっからちっと待ちな、って言うか他の子のマシンはどうする?」

 

 

 こうして笑って散々こき下ろした実用性皆無のバイクをさも当たり前の様に買う髭眼帯と、それを当然の様に受け止めるバイク屋のオヤジも間違いなく感性が一般人より狂った物となっているのはお察しであった。

 

 

 そんな普通では無いヒゲとバイク屋のオヤジがチョイスした時雨達のバイクも結構キワ物と言うか、吉野の新しいバイクに感化された物になってしまい、何故か大坂鎮守府に往年のレプリカバイク集団が誕生してしまう事になってしまう。

 

 

 因みに時雨は吉野のRZVと同じデザインに拘りTZR250SP、夕立がNSR250R、響がRGV250γSPという、250ccで在りながら超加速で時速200km/hを余裕で出しちゃう狂ったバイクを購入するに至り、たまに出掛けるツーリングも"峠で本気走りする(かい)"という名の下、スピード狂を生み出していく事になってしまうのであった。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

「それでえぇと……鎮守府の敷地内で使用されていない場所に舗装してバイクのコースを作れないかと?」

 

「北側の一部になんも無い予備滑走路あったじゃない?、そこをコースとして使用して、鎮守府内でも免許を取れる施設を作ったらどうかなー……って思ってるんだけど」

 

「車両免許の取得施設という事ですか……確かに教導を受けに来た艦娘へ色々な免許取得の機会を与えてみてはという話は以前からありましたが」

 

「バイクだけじゃなく、車両系の物や、建機系の特殊免許、他にはレッカーやフォークリフトなんかの資格が取得出来る様になれば、拠点で活動する艦娘さん達の利便性は大きく増すと思うんだけど」

 

「確かに地方拠点では荷揚げの桟橋を民間と共用している箇所も多いと聞きますし、拠点内の整備も有資格者が居るなら業者に頼る事が少なくなって色々利便性は増しそうですね……」

 

 

 現在大坂鎮守府では艦娘の教導任務を執り行っているが、元々のカリキュラムが深海棲艦絡みの特殊性を帯びている上に、教導期間がそれなりに長い物となっており、更には実績が今の所少ないとあって当初見越していた数よりも更に少ない水準となっていた。

 

 その為割と業務的には余裕があり、更に例の泊地棲姫絡みの任務が追加された事で、支援艦隊制度の任から外れるという決定がされていた。

 

 それは対外的な調整や事務的業務が増すという事にはなっていたが、現在も進行中の新規着任勢の事を考えると更に現場側の実務関係は手が空く形になり、それを遊ばせるというのは勿体無いと考えた吉野は、現在大淀に提案している様に艦娘に対しての資格取得支援としての業務を行ってみてはどうかという提案を持ち掛け、浮いた人材をそれに充てようとしているのであった。

 

 

 そしてその施設を整備するついでに、バイクの走行用コースも作ってしまおうという下心もあったりするのは内緒の話ではある。

 

 

「講習の教員は現在の人員で賄えますが、国家資格ともなれば教員資格の取得も必要となってきますね」

 

「その辺りは一応彼女らに相談したら、其々交代でシフトを組んで資格取得をしたいという返答も帰ってきているし、公安委員会なんかに問い合わせしてみたんだけど、鎮守府で設備を揃えるなら、その施設に教員を派遣して貰えるそうだから、教官になる者の資格も鎮守府内で取得可能みたいだし、どうだろうか?」

 

「そうですね……一応資格取得の予算は艦娘が所属している拠点持ちという形にすれば良いですし、内容自体は現実的な案と判断出来ますが」

 

「一応計画を練って、それを大本営に上げて判断して貰う……って線でどうかな?」

 

「判りました、それでは先ず予算を組んでみて、実現可能なら提督にご報告します、と言う事で宜しいですか?」

 

「面倒を頼むけど、宜しくね」

 

「判りました」

 

 

 今一度整理しておくと、現在大坂鎮守府に割り当てられている業務は

 

・深海棲艦上位個体へ対しての窓口業務

・艦娘お助け(ダイヤル)任務

・教導活動

 

 それに加え、通常鎮守府としての海域警備と、大規模作戦に於いての戦力支援。

 

 

 他の泊地や基地と称される拠点と、鎮守府と銘打たれている拠点との違いは、そこを指揮する司令長官が基本将官以上、言ってしまえば軍という組織下では軍政の中核に関わる者であるのが必須となっている。

 

 それは他拠点とは違い、軍部にありながら独立した軍団を持つという性質がある事故の特殊性が関係していた。

 

 

 大本営の麾下にありながらも、独立した予算をある程度自前で確保し、拠点内に執政部門を内包する、そして独自に作戦の立案・実施を行うという事情から鎮守府とはその拠点自体が"独立した小さな軍隊"として機能していなければならず、その活動をする為には指揮官はそれなりの権限を有していなくてはならない。

 

 故に鎮守府とは"一拠点では無く軍団"という認識をされており、そこを指揮するのは軍政に携わる上位の者しか就けないとされていたのであった。

 

 

 そして各鎮守府が担う活動は其々一元化された物では無く、其々独自の活動をしており、大坂鎮守府の様に教導を任に入れている場所もあれば、横須賀の様に大本営のバックアップとして防衛専任に当っている鎮守府等も存在する。

 

 吉野が現在目指すのは、深海棲艦との繋がりを目指す為の活動に平行して、艦娘自体に自立した活動が出来る様にバックアップをする事。

 

 

 その為に艦娘個人の悩みを解消する部門"艦娘お助け相談室"を設け、自立支援の為の免許取得施設・機関を鎮守府へ設置するという方向へ舵を切っていた。

 

 

「……で、足柄君はお助け業務の事について相談があるって事だったんだっけ?」

 

「相談って言うか、ねぇ提督」

 

「何だろうか」

 

「何だろうか……じゃないわよっ! 何でこんなあちこち方面から色々諸々相談事や厄介事が舞い込む部署を私一人で回さなきゃなんないのよっ! ちょっとおかしいとは思わないの!」

 

「ん? だって足柄君、君何も言ってこないし」

 

「そこは察しなさいよ……業務は全軍の艦娘が対象の部署なのよ、私一人で回せるなんて出来る訳無いでしょ」

 

「いや前報告聞いた時って、どこかの鎮守府のほら……裸にされて土下座を強要された航巡の愚痴がどうとか、給料が少ないからどこぞのクラブで毎夜セクキャバ染みた仕事しか出来ないから割のいい仕事を紹介してくれとか……そんな内容ばっかだったじゃない?」

 

「あー……何か、飲み放題だからって働こうとしたら、そうじゃなかった詐欺だとか訳の判らない話をイタ艦から延々何時間も聞かされた事もあったわね……」

 

「要するに、業務の中心は電話で愚痴を聞く事がメインだと……」

 

「そーじゃなくてっ! 提督って中将になったんでしょ!」

 

「うん、まぁ、一応」

 

「なら他拠点へ対して公権を発動出来る権限があるんだから、不当行為とされる事案へ介入する事が出来るの! 判ってる?」

 

「……えっと、じゃぁぶっちゃけどうすればいいのかな?」

 

「窓口業務の人員、調査の為の人員、執行時の時の実働員、最低これだけの増員は必要だわ」

 

「んー具体的には?」

 

「平時は窓口業務に私を含め2~3名、何かあった際に裏を取る人員が若干名、そしてもし他拠点へ介入するとなれば艦隊単位の人員は必要になるわね」

 

「そんじゃ取り合えず、固定として窓口としての相談員として君以外に2名程を配置して、情報収集には情報室と連携して貰うとするとあっちにも幾らか人員増やして……実働はウチの艦隊員から必要適時任命と、暫くそんな形で様子見したらどうだろうか」

 

「んー……やってみないとだけど、呉の頃って専任が五名程でそこそこしか回せてなかったし、割と大変になるわよ、その辺りは事前に考慮して貰えるかしら?」

 

「ふむ、割りとそっち系にも本格的に人員を振り分けないと駄目かぁ、なる程、そろそろ着任人員も揃ってきた訳だし、鎮守府内の人員配置を本格的に見直す時期に来てるのかもなぁ」

 

「ほんとお願いよ、今のとこ実は電話相談に限定して受け付けてるだけで、本来ならもっと実働しなきゃならない案件だってあるんだから」

 

「そっか、んじゃ早急に人員配置の整理に取り掛かるから、資料として足柄くんもそっちの業務に必要な計画書上げてくんないかな?」

 

「りょーかい、じゃその辺りはまた後日整理して持ってくるから、お願いするわ」

 

 

 こうして鎮守府としての対外業務が決定したタイミングで、内部でも独自の活動が定まった関係上現在の人員配置では業務が進まないという事になってしまった大坂鎮守府。

 

 

 

 その為に着任予定の者を含め、内部部署の大幅な刷新と人員整理が行われる事になったのだが、まさかそれが鎮守府全体を巻き込む大騒動に発展してしまうとはこの時髭眼帯は思ってもしなかったのであった。

 

 

 




 誤字脱字あるかも知れません、チェックはしていますが、もしその辺り確認された方は、お手数で無ければお知らせ下さい。

 また、拙作に於ける裏の話、今後の展開等はこっそりと活動報告に記載しております、お暇な方はそちらも見て頂けたらと思います。


それではどうか宜しくお願い致します。
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