大本営第二特務課の日常   作:zero-45

139 / 329
 色々と職場環境の改善に燃える提督、その余計な気遣いに周りは大きなお世話状態で頭を抱えるのだが、その状況は違う形でブーメランとなり、大きなお世話という凶器となって髭眼帯に突き刺さるのであった。


 それでは何かご意見ご要望があればお気軽にどうぞ。


2020/06/09
 誤字脱字修正反映致しました。
 ご指摘頂きました拓摩様、リア10爆発46様、黒25様、鷺ノ宮様、柱島低督様、頭が高いオジギ草様、有難う御座います、大変助かりました。


続・人員整理

「人員的配置の転換は大雑把だが固まった、我が鎮守府の特殊な事情を鑑みた大幅な着任劇も後数名残すのみとなった、しかし提督の脇を固める肝心のポストは未だ決まっていない」

 

 

 大坂鎮守府執務棟、地下指揮所に集う面々は苦い顔で艦隊総旗艦の話を聞いていた。

 

 各艦種代表として金剛、妙高、球磨、加賀、朝潮が参加し、業務課として稼働中の課長は大淀、叢雲、大和、足柄、鳳翔が卓に着き、更に深海組からは朔夜(防空棲姫)という鎮守府の中枢が揃う指揮所。

 

 夕張や電は業務が忙しく参加していないが、それでもこれだけの者が一同に会するのは全ての業務を艦娘で賄う大坂鎮守府としては中々に無い。

 

 

 そんな集いはここ数日の新規課立ち上げが取り敢えずの形になり、着任ラッシュもほぼ終わるとあって、最後に棚上げになっていたポスト、秘書艦を誰に充てるのかという問題を話し合う為であった。

 

 

 通常秘書艦というのは拠点の司令長官の補佐をし、業務を滞りなく進める為の人員というのが普通であったが、その司令長官が将官であった際は色々と意味合いと職務が特殊になってくる。

 

 

「今までは提督の補佐というざっくりとした位置付けで、主に身の回りの世話や仕事の手伝い的な業務しか割り当てて来なかった」

 

「ですね、長門さんが言う様に秘書艦業務と言うのは本来提督の補佐という位置付けであり、拠点毎にその内容は変ってきます、前線であるなら戦闘指揮の幾らかを担う副司令的な立場であったり、内地では事務的、若しくはスケジュール管理的な"秘書"的業務が中心となったり」

 

「大淀が言う様に秘書艦という役職は非常に曖昧でありながら重要なポストと言える、しかしウチの提督はもう只の艦隊司令長官では無い、軍政に繋がる"公人"としての立場になってしまった」

 

 

 拠点を運用する為の基本的内部組織というものは多少の変化はあっても、結果としてどの拠点でも同じ物に集約されていく。

 

 差という部分は拠点の規模が大きくなる程その枝葉が広がるだけで、根っこ自体はそう変らない。

 

 

 しかし秘書艦業務と言うのは役職自体軍務として存在しているが、内容は定められていない。

 

 それは各拠点には一元化した役割がある訳では無く、そして主任務とする物が違う為に司令長官の仕事もそれに合わせた物になってくる、それを補佐する任にある秘書艦の仕事も当然それに合わせた物に変化する為、業務的な内容を定める事が出来ないからである。

 

 そして通常秘書艦業務と言うのは拠点の司令長官が任命し、基本的にその任に就く者は固定とされる。

 

 それは仕事内容や業務的能力という以上に、公私共に行動を共にする時間が長い提督と秘書艦という関係は、"其々の相性"という物が重要視される為である。

 

 過去人間関係に流され希望する者全てを秘書艦に充て、数日交代で持ち回りにしていた拠点もあったが、結局業務が安定せず、また引継ぎや調整等に手間が取られ人数が増えたのに業務効率が格段に落ちてしまったという実例も過去にはあった。

 

 その為秘書艦という拠点の重要ポストに在りながら、その任命権は軍では無く司令長官本人に任されているのも、拠点を異動し新たに着任する提督には秘書艦がセットとして随伴して来るのが普通とされるのもこの辺りの事情が大きく絡んでいた。

 

 

「今までは取り敢えずで良かった、が、これからはそうはいかない。将官は今言った様に公人だ。そして軍というピラミッドの頂点に位置し、理由があれば私兵を囲う事も許される立場となる。それは他拠点の指揮官よりも強い職権を有し、影響力も大きいからだ。更に立場上何かしらの勢力から狙われるという事も格段に増す事にもなる」

 

「相手を潰すなら末端をチクチクやらず、頭を狙うのは基本クマね」

 

「そうだ、拠って今回提督の秘書艦として任命されるのは、その辺りの面を含めた"将官の脇を固める者"としての能力が基本的に重要となってくる」

 

 

 長門は前口上とも言うべき説明を終えると、テーブルに着く面々の内今回の渦中に居る二人、時雨と響に一瞥を投げると真面目な相で、二人に対して現状を強く認識させる意味を含めた話を淡々としていった。

 

 

「将官が通常秘書艦として充てる人数は三名が通例となっている。一人は事務や内務の補佐をする者、次に身辺警護に就く者、最後に公私の境が無い特殊な立場になる為身の回りを世話する者。概ねこの三人が秘書艦として任命されるのが普通と言われている」

 

 

 そう言うと一端言葉を切り、茶を一口啜ると少し表情を崩し、今一度並ぶ二人の駆逐艦へ視線を向ける。

 

 元々が割りと地雷を踏まない限りは大人しい時雨と、ポーカーフェイスで何を考えているか表情から読めない響という、タイプは違う、しかし基本的に頑固というキャラ被りな二人。

 

 ヘタレかつ割りと流されるタイプである髭眼帯とこの二人の組み合わせはある意味丁度良くもあったが、その二人の手綱を取れるのかという心配もあるという問題が長門の何とも言えない表情に繋がっていた。

 

 

「時雨は元々警護という意味合いが強い立ち位置での秘書艦だ、そして響に付いては実務関係を任せるだけの能力を持っている、それは互いに理解しているな?」

 

 

 その言葉に二人は揃って首を縦に振る、色々揉めてはいたが能力面に於いては其々クリアしていた為、複数の秘書艦を持つ事になる吉野の脇を固めるポジションにこの二人を就けるのは基本的に問題は無かった。

 

 

「秘書艦として就くのが問題ないなら、次はどっちが第一秘書艦になるのかってのが問題だね」

 

「そうだね、その辺りはスケジュール管理の問題もあるから、護衛シフトとか段取りもする僕の仕事じゃないかって思うんだ」

 

「いや、拠点内で護衛を重要視しても仕方ないとは思わないかい? 第一スケジュール管理と言えば平時の業務に沿った物になるんだし、ここは実務を担当する私が第一秘書艦になるべきじゃないかな?」

 

 

 自称を言わねばどっちがどっちという判別が付かない口調の二人、ずっと秘書艦というポストが(仮)という形で今日まで決定しなかったのは、この二人の仁義無き戦いが水面下で静かに繰り広げられていた為であった。

 

 先にも述べた様に普段はそれ程自己主張もせず、割と大人しい部類とも言える二人であるが、頑固という部分は艦隊総旗艦をして頭を抱える程の物であり、更にスイッチが入ってしまうとどちらも手段を選ばないという恐ろしい一面を持っている。

 

 単純に武力に秀でる時雨、策略を駆使し場を支配する響、幸いな事に直接的衝突こそ今まで無かったが、それは吉野や長門が何とか抑える努力をしてきた結果であったが、いつまでもその問題を放置する事は出来ず、拗れた話の決着を付ける為に今日は各方面の責任者を交えての会議を開いていたと言うのが事の顛末であった。

 

 

「二人とも良く聞け、今日は只の話し合いでは無い。この会議は大坂鎮守府の正式な人事に関係してくる物だ。その為に各所の代表者にも集まって貰っている。そしてここで決定した人事はウチだけの問題では無く、結果は公式の物として辞令が降りる」

 

「ですね、そうなれば他拠点や施設に提督が赴く際、登録された秘書艦として随伴に就く事になりますし、大本営の様な公式の場へ行くとなれば、秘書艦というのはその随伴に必要な"肩書き"にもなります」

 

「うむ、拠ってこの人事だけは個人的感情よりも軍務が上位になる。二人ともそこは弁えて貰おう、いいな?」

 

 

 やや強い口調で二人の駆逐艦へ言い含め、舌戦が展開されそうな雰囲気を制して長門は更に言葉を続ける。

 

 意固地になり掛けていた二人も流石に軍務という言葉を盾にされれば黙るしか無く、其々をジト目で睨みつつも一応は話を聞く姿勢になった。

 

 

「取り敢えず秘書艦には今までと同じく時雨、そして事務関係の実務は響に就いて貰うのは決定している、これは提督からの意見も反映している物だ。ただし、お前達が今揉めている第一とか第二とか言う序列は今後廃止する。これからは二人其々の役目に応じて責任を果すんだ、いいな?」

 

「え……それってどういう事なのかな?」

 

「どう言うも何も言葉通りだ。秘書艦に上下も何も無い、其々が其々の仕事の内なら相手を使うのも排するのも自由だ。だが……そんなギクシャクした関係のまま果たして提督の助けになるのかどうか、今一度二人とも良く考えてみるがいい」

 

「長門は言い方が優し過ぎるのよ、いい? 指揮官が私を捨てた立場なのに、その脇を固める秘書艦が自分本位の者なんかに勤まるなんて出来る訳無いでしょ?」

 

 

 叢雲の言葉にふくれっ面だった二人は何も言えず、そのまましょげてしまうという絵面(えづら)は周りの者から苦笑と共に安堵の溜息を漏らさせる。

 

 実際の話この問題が発生してから今日まで、ずっと誰かが入れ替わり立ち代り足を運んでいた執務室という憩いの場所は重い雰囲気と張り詰めた空気が蔓延していた為、用が無ければ誰も尋ねて来ないという寂しい状態になっていた。

 

 軍事拠点の執務室としてはそれが当たり前なのだろうが、吉野の性格からして自分の仕事場がそんな雰囲気になるのは良しとせず、さりとてこの話題を口にすれば時雨も響も意地になるという状態で話にならなかった。

 

 拗れに拗れた話はもはや自分の顔を見た状態では双方意地が先行して纏まらない、そんな結論を出した吉野は敢えて決定事項だけを長門に託しこの会議には参加していなかった。

 

 

「拒否権は無い、これを不服と取るならお前達を秘書艦業務には徴用しないと提督は言っていた」

 

「じゃ……僕と響二人が協力して秘書艦業務に当ればいいって事かな」

 

「いや、お前は今までと同じく身辺警護を中心に、響は実務を担ってもらう、そして二人の手が回らない部分と補佐をしつつ提督の身の回りの世話と言うか雑務は別の者が就く事になっている」

 

「三人目って事かい? 何か仕事が曖昧だね」

 

「もしもの時の盾もこなし、実務もそれなりに出来る者、そういう能力を有しつつも基本艦隊員としてカウントされない"三人目"。案外地味だがそれなりの能力の者が三人目に居るか居ないか、仕事以外の全てを秘書艦依存する、その辺りが将官かそうで無いかの違いになる」

 

「……うん、僕は住み分けがちゃんとしてれば秘書艦業務はそれでいいと納得出来るよ。それで長門さん、その三人目って誰がやるの?」

 

「残念ながらウチに居る者でそんなマルチな能力を持つ者は既にどこかの部署に配置されてしまっている」

 

「ていう事は?」

 

「染谷殿の手引きでな、大本営の総務課から一人引き抜いて来たらしい。今頃その者は執務室で着任の報告をしている筈だ。後で二人共面通しするから会議が終わったら執務室へ出頭せよとの事だ」

 

「わざわざ大本営から秘書艦になる子を引き抜いたのかい? それは大層な話だね」

 

「あの子は雑務やフォローという秘書艦業務に於いてはある意味エキスパートです、能力的な物は私が保証します」

 

「その人って大淀さんの知ってる子なの?」

 

「はい、大本営時代私が仕込んだ子です」

 

 

 眼鏡をクイクイしつつニヤリと笑う大淀、その顔を見る面々は微妙な色を浮かべた。

 

 大本営時代総務課と言うのはある意味裏方では最も仕事を多岐に渡ってこなす部署であり、能力的にも立ち回り的にも一定以上のレベルが求められる部署である。

 

 それは上が決定しても総務が首を縦に振らないと話が通らないと言われる程の力を有し、そこの総括を努めていた大淀を筆頭に同課の者はある意味大本営では一目置かれる存在であった。

 

 

 そんな総務課の、しかもoh淀が仕込んだ者が秘書艦の一人に就くと言えば業務的にと言うか、色々諸々お察し下さいという状況になってしまうだろうというのが容易に想像されてしまっちゃったりした。

 

 これにて何とか歪ではあったが丸く収まった時雨と響の秘書艦というポジションは決定とされ、其々の責任者達に認知された事により本格的に業務が始動する事となった。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

「陽炎型駆逐艦四番艦「親潮」、大本営総務課より参りました。司令、秘書艦業務、色々ご指導ください。お願いいたします!」

 

 

 ビシリと敬礼をする艦娘、陽炎やぬいぬいと同じデザインの制服に身を包んだ少女はピンと背筋を伸ばして着任の挨拶を口にしていた。

 

 髭眼帯から見えるその少女の向こうでは、今回の引き抜きを主導した染谷がフォッフォッフォッとジジイ然とした雰囲気を滲ませつつ茶をシバいているという執務室。

 

 

「えっとようこそ大坂鎮守府へ、自分がここの司令長官をしている吉野です、どうか宜しくお願いします」

 

 

 通例では将官の秘書艦は三人固定、その慣習は知っていたが時雨と響だけで事足りると思っていた吉野に、それはメーだとパンチジジイが世話を焼いての今回の引き抜き。

 

 地下の指揮所では大淀の仕込みという紹介しかされていなかったこの親潮は、大淀が執務棟の実務を牛耳っていた頃からずっと総務課では『総務課長』の肩書きで職務に就いていた。

 

 大淀は対外的な折衝も含め決定権が大きく、また軍務寄りの仕事を処理する事が多く、他の関係各所の取り纏めも行っていた為『事務方総括(じむかたそうかつ)』という肩書きであったので、実質総務課という部署の長はこの親潮が勤めていたという事になる。

 

 

 要するに何も考えてなかった状態で、またしても外野からの全力支援が突き刺さり、ここにまたしても恐ろしい人事異動が行われてしまっちゃったのであった。

 

 

「まぁおんしも中将殿となったのじゃから、これからは色々とやる事も増えるし、人並み以上の能力を持つ者を部下に据えると言うのは必要じゃろうて」

 

「染谷さん」

 

「何じゃ?」

 

「いえその……色々お気遣い有難くはあるのですが、何故親潮君をと言うかどうして総務課の頭を引き抜いちゃったのかと言うか……」

 

「儂はの、現場至上主義で軍務に就いておった、ずっとずっとじゃ。そのやり方は今も間違っておらんかったと思っておる。しかしそれ一辺倒じゃ……儂は良くても退いた後に残されたモンはの、おんしにケツ拭きを頼まねばならん程に救われんっちゅう結果を残すハメになってしまったんじゃ」

 

 

 軍部でも用兵の染谷と言われ、日本という国から世界に向けての兵站路を築いた男は最後まで己の信念を貫いたが、最後に残された者は少なからず辛い立ち位置へと追い遣られる事になった。

 

 信念を曲げず周りに迎合する事無く、その頑なな生き方が日本という国の命を繋いだが、その生き方は染谷という男には少なくない後悔を残す結果になっていた。

 

 

「じゃからの、おんしがその立場でやってくなら自分の仕事以外で脇を固める有能な人材は必要になるんじゃよ。唯我独尊で全てを回せるっちゅう時代は終わったんじゃ。周りを見続け時勢に乗るには少しでも誰ぞに己の仕事を任せんとやってけんからの、そうせんかったら将来……絶対後悔を残す事になる、儂の様にな」

 

「染谷さん……」

 

「って訳でじゃ、使えるコネを全力でつこうて、坂田(元帥)大隅(軍令部総長)にプレッシャーをガンガンに掛けやったわい、カッカッカッ」

 

「プレッシャーぁ? コネを全力でぇ? しちゃったのぉ?」

 

「こヤツは実質大淀が抜けた後の総括みたいなモンじゃったからの、そりゃぁアイツら涙目じゃったわい(笑)」

 

「(笑)とか軽いよ!? てか引き抜く人物がシャレになってないからオジーチャン!?」

 

 

 今更と言われそうだがそこはそれ、大淀というカーストの頂点が居なくなってある意味平和になったと言われる大本営の事務方事情であったが、残された実務の柱をまたしても引き抜かれるという事態は割りとシャレにならない状態となり、またしても吉野の名前は大本営では色んな意味で知れ渡ってしまうという事態になってしまっていた。

 

 そんな忘れ掛けた頃に悪夢再来状態の髭眼帯の前で、ずっと敬礼の姿勢を崩さない陽炎型駆逐艦四番艦。

 

 噂に聞く処によると、彼女は姉妹艦である三番艦(黒潮)にユーモアの部分を全部吸われてしまった為、足りない部分を天然で埋めてしまった艦娘とか、五月雨に続くドジっ子枠とか、陽炎型の朝潮だとか言われている駆逐艦である。

 

 

「……えっと親潮君、もう敬礼はいいからね? て言うか基本ウチは身内に対して敬礼は略そうって事になってるから」

 

「それは命令でしょうか?」

 

「いや命令って言うか、人間関係を円滑に、かつ余分な手間を省き効率的な職務遂行をする為にそうしていると言うか」

 

「そうなのですか? では身内だけの場で敬礼をするのは禁止事項という事で認識しておけばいいのでしょうか」

 

「禁止事項じゃなくてだね、えっとその……」

 

 

 要するに超が付く程の真面目(ドロリ濃厚天然素材)ちゃんなくちくかんであったりした。

 

 

「親潮はの、実務能力も高いが家事全般、特に料理に於いては相当な腕を持っておる、他の二人を補佐しつつおんしの身の回りの世話もする三番目(・・・)としてはもってこいじゃろ?」

 

「手前味噌になってしまいますが、それなりに身の回りのお世話もさせて頂けると思いますのでどうかなんなりとお申し付け下さい」

 

「カッカッカッ、なんなりと言うておるぞ吉野よ、これは色々と楽しみじゃのぅ」

 

「染谷さんちょっと引退してから人格変っちゃいました!? 色んな意味でノリノリ過ぎませんか!? ねぇっ!?」

 

「? 何を楽しみにしておられるのかは判らないのですが、司令が要望される事ならこの親潮、全力でご期待に応えてみせます!」

 

「提督そんな要望しないからねっ!? ほらぁ染谷さん! だからこのタイプの子に変なオーダー出したらダメですってぇ!」

 

「……私では司令のご期待に沿える事は出来ないのでしょうか?」

 

「ほら、こう言ってる訳じゃしおんしもそれに応えてやらんか」

 

「何を!? てか絶対自分で遊んでますよね? 鳳翔さん呼んだ方がいいですか染谷さん?」

 

「待て、それはいかん、こんな時にあヤツを呼ばれてしもうたら老い先短い人生に終止符を打たれてしまうじゃろうが」

 

 

 こうして元岩国基地司令長官であったおじーちゃんが全力で大きなお世話を発揮し、またしても大本営の柱の一本を引き抜いてきて、その人員を加えた三人が大坂鎮守府秘書艦ズとして任に就く事になったのである。

 

 

 因みにそれまで第二秘書艦であった(潜水棲姫)は秘書艦の任を解かれ自由の身になった事で逆にプレッシャーから開放され、本来の自由な性格が助長されていくという結果になり、秘書艦の時よりも執務室に入り浸る時間が長くなるという状態になったのだという。

 

 

 




 誤字脱字あるかも知れません、チェックはしていますが、もしその辺り確認された方は、お手数で無ければお知らせ下さい。

 また、拙作に於ける裏の話、今後の展開等はこっそりと活動報告に記載しております、お暇な方はそちらも見て頂けたらと思います。


それではどうか宜しくお願い致します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。