大本営第二特務課の日常   作:zero-45

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 何事も程々という言葉がある。
 一つ一つの物を突き詰めれば求められる要求は高くなるか、それが副次的に纏まる物は、総合的な水準が求められはするが、構成要素全ての要求を全て高次元で求めるのはナンセンスな場合が多い。
 しかしその辺りのバランスを取らず、更に何もかもと追い求めれば、最後にそれらを纏めた時に想定していない程に大袈裟に、そして使い勝手の悪い物が生まれてしまう事がある。


 それでは何かご意見ご質問があればお気軽にどうぞ。


2021/09/12
 誤字脱字修正反映致しました。
 ご指摘頂きましたリア10爆発46様、対艦ヘリ骸龍様、rigu様、鷺ノ宮様、有難う御座います、大変助かりました。


提督と行くワクテカドライヴ

「えっと提督?」

 

「……何かな時雨君」

 

「新しい車買ったのはいいんだけど、どうしてこういう事になっちゃってるのかな?」

 

 

 先日の鹿島ショックを受け色々があった三日後、事の次第を色々と根掘り葉掘り説明しなければならないという後始末をした髭眼帯であったが、誤解が解けて周りが落ち着いた頃、鹿島の趣味から始まった車の話題に於いて、現状の髭眼帯が専用の足を持っていないという事に付いて色々と話し合いの場が持たれた。

 

 大坂鎮守府がある場所は大阪湾南部、陸から約2km沖合いに浮ぶ海上拠点であるが、そこは泉佐野市に連絡橋でアクセスする形で接続され、また同時にその連絡橋は阪神高速湾岸線へと至る形で陸と繋がっている。

 

 更に地域的な面で言えばその辺りは大阪府でありながらも都市圏からは微妙に外れ、移動手段としての公共交通機関もちょっと不便なレベルでしか運用されていない地域であった。

 

 田舎では無く、さりとて都会とも言い難いというそんな場所は、言ってしまえば個人としての移動手段が無ければ不便という環境であり、そこにある大坂鎮守府に所属するという事は、バイクなり車なりの所有が必要な環境であると言っても良かった。

 

 特に現在の吉野という立場に限定して述べれば、南に40km行けば友ヶ島警備府、北東20kmに陸軍信太山駐屯地、北に200km足らずで舞鶴鎮守府と、関係が深い拠点への移動という事を考慮すれば、色んな面で車という物は必要不可欠な装備であると言えた。

 

 そんな環境での自身の立場に於いて色々と車という装備の必要性を周りに説かれ、髭眼帯は趣味では無く公務としての装備と言う事で車の購入を検討し、予算や車両選定の為に鎮守府内の関係各所に意見を求め、その意見を纏めた上で知り合いのバイヤーに頼んで車を発注する事にした。

 

 

 その経緯を簡単に述べると、先ず予算的な物を相談する為事務方を訪れた際

 

 

「将官という立場上、安全面も大切ですが、対外的な見栄の部分でもそれなりの車両が必須だと思います」

 

 

 とoh淀にアドバイスされ

 

 

「移動時には僕達秘書艦も同乗できる位の広さが欲しいかな」

 

 

 と時雨にお願いされ

 

 

「ふむ、提督用の車両なら防弾仕様、かつ緊急避難の為にそこそこのスピードとパワーのある車が望ましいだろう」

 

 

 と長門に釘を刺され、その辺りの意見を鑑みた条件を行きつけのバイクショップケニーのおやっさんの筋と言うか、車のブローカーをしているという身内を紹介して貰い、それら全ての条件を伝え、車両購入の全てを任した。

 

 

 これが現在に至る髭眼帯の新しい愛車購入の経緯であった。

 

 

 それは今までと違い公務に比重を置き、更に購入に際しては個人の資金では無く鎮守府から予算を計上した為に購入価格の制限無し。

 

 そんな色々を軍の系列でも正規の自動車ディーラーでも無く、車のブローカーに頼むという色んな意味で間違った手続きが、軍用備品と言うこの世界の日本に於いて色々と特別待遇な品として発注された結果、僅か発注から三日という超特急で車両が鎮守府へ届くという結果に結び付いてしまった。

 

 

 将官の車両という事で見栄を重視した高級車、吉野の他に秘書艦三人を乗せても長時間快適に過ごせる空間と装備、それでいて防弾仕様という特殊な加工を施す余地もあり、更にハイパワーでそれなりにスピードが出る車両、そんな色々な要望が詰め込まれた車が今髭眼帯の前に佇んでいた。

 

 

「ねぇ提督、この車何て名前なの?」

 

「あー……ロールス・ロイスのゴースト ブラック・バッジってヤツ……」

 

 

 |Rolls-Royce Ghost Black Badge《ロールス・ロイス ゴースト ブラック・バッジ》

 

 英国が誇る高級自動車メーカー ロールス・ロイス・モーター・カーズ

 

 そこで生産されたGhostシリーズのメーカーカスタム、従来の高級志向を踏襲しつつ、機能面は徹底的に煮詰められ、メーカー自体が「妥協の2文字はない」とまで言い切った、走りを意識し、尚且つアッパークラス向けに開発した高級車両である。

 

 全長5.4m 全幅1.95m 最高出力612馬力を搾り出すV型12気筒ツイン・ターボというハイパワーエンジンは、2.5tにも及ぶ車両を僅か4.8秒で時速100キロまで運んでしまう。

 

 そしてロールス・ロイスというイメージからは掛け離れた攻撃的なデザインを持つボディライン、かつ後部ドアが既存車両とは逆に開く、所謂スーサイドドアという特徴もあり、前後ドアを同時に開けば観音開きという状態で開放される、それらは色んな意味で「妥協しない、本気のロールス」という車両となっていた。

 

 更にこの大坂鎮守府に届けられた個体は製造段階より要人が使用する事を想定して作成されており、ボディは防弾、タイヤはランフラット、窓は厚み3cmを超える防弾ガラスがはめ込まれた特注仕様であった。

 

 

「因みにお値段 \58,000,000 です」

 

「聞きたくなぁい!」

 

「ロールス愛好家からも、評論家からもゲテモノ扱いされたロールス・ロイスですね」

 

「聞きたくなぁぁい!」

 

 

 oh淀と鹿島に挟まれ色々な突っ込みを受ける髭眼帯は悶絶するといういつもの風景がそこにあった。

 

 因みにこの車両は事前に約束されていた通り、鎮守府北部に設置された艦娘免許取得施設に併設される整備工場、兼、鹿島のプライベートエリア、通称『鹿島モータース』で管理される事になり、メロン子とはまた別な形で色々なカスタムがされてしまうのであったが、それはまた後日の話であった。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

「えっと時間も時間だからそろそろお昼にしちゃう?」

 

 

 鎮守府に届けられたゲテモノロールス、金剛命名「髭号」は現在国道26号線を北上し、納車後の性能試験という名目のちょっとしたドライヴ真っ只中だった。

 

 そんな車にINするのは運転手が髭眼帯、そして護衛の時雨が助手席に、後部座席にはくじ引きで当たりを引いたナガモンと球磨が乗り込んでいた。

 

 鎮守府を出発して凡そ30分、岸和田という地域に差し掛かった頃には時間は11:48(ヒトヒトヨンハチ)になっており、丁度お昼時だと言う事で食事でもしようかと髭眼帯は提案する。

 

 予定ではこのまま大阪市内に入り阪神高速道路環状線を一周、帰りはそのまま湾岸線を利用して直接鎮守府に入るという、渋滞を想定しても3-4時間という短いドライブであったが、中々鎮守府の外に出る機会の無い彼女達にとってそれは色んな意味でワクテカする光景であったという。

 

 そんなドライブでのお昼、幹線道路沿いという事で周辺には数々の飲食店の看板が立ち並び、ある意味好きな物を昼食に選べるという環境にはあったが、そこはそれ、彼女達は艦娘であり、一応普段着を着てきては居るが、一般人に彼女らが艦娘と知れてしまうと色んな意味で不具合が出ると予想された。

 

 地元では周辺住民とはそれなりに面識があり良い関係を築いていたが、そうで無い地域では艦娘という存在は未だ見聞きした事はあっても日常とは掛け離れた存在であり、更に深海棲艦と戦うという「武力」というイメージが少なからず付き纏う。

 

 そんな状態では店に気軽に入り、食事をゆっくりと採るという事は望めない。

 

 故にこの状態で外食するとなればお持ち帰り、ドライブという現状ではドライヴスルーという選択がベターとなる。

 

 

「ふむ……そうだな、市井(しせい)ではこんな時は取り敢えずハンバーガーと言うのが普通と聞くが?」

 

「この辺りは色々飲食店が多いから、牛丼とかもドライヴスルーで買えるクマ」

 

「今スマホでチェックしたら、この先にあるおすし屋さんでもドライヴスルーで買えるみたいだね」

 

 

 取り敢えずのありがちな選択肢としてのバーガー、ファーストフードの王道牛丼、そして変化球としてのくるくる寿司という提案がされる。

 

 そんな話を進める間にも車は走行している状態、立ち寄る店の選定が遅れ、もたもたしていれば目当ての店に寄る前に通過してしまう、そんな事を繰り返してしまうと徐々に乗車している者の間の雰囲気は悪くなってしまうだろう。

 

 詳細な予定も立てず、突発的にスタートしたドライヴではあるあるなそんな状況であったが、髭眼帯は事前にそんな状況を見越し、既に最適解を導き出していた。

 

 誰の意見も採用し、かつ満足度を補い、そして効率的な会心の一手。

 

 

「時雨君、マ○クとす○家、んでドライヴスルーのあるくるくる寿司全部行くから、手前の店からナビゲートお願い」

 

「え? 全部回っちゃうの?」

 

「そそ、ある程度量を調整すれば四人で食べれるでしょ?、それにどれとか決めるのに迷ってたらほら、もうすぐお昼だから混んじゃうし」

 

「提督にしては中々いい考えを捻り出したしたクマ、いきなり雨でも降るんじゃないかクマ?」

 

 

 会心の一手と言う割には全員が希望する店をハシゴするだけという単純な提案、それは艦娘がその気になれば成人男性の何倍も食べ物を消費出来るという状況を鑑みての裏技であった。

 

 そんな髭眼帯が出し、他の者もなる程と関心したお昼ごはん確保の行動は、後に色々なカオスを生み出す事になってしまうのであったが、そんな事が起こるとはまだこの時は誰も気づいてはいなかったのである。

 

 

「……ドライヴスルーの利用案一つでえらい言われ様だね」

 

「えーっと、んじゃここから150m左、マクド○ルドがあるよ」

 

「OK、じゃ最初はそこで、皆欲しい物とか決めといてね」

 

「長門さんと球磨さんスマホ出して、マ○ドのアドレス送るから」

 

 

 テキパキと段取りをする時雨のお陰で事前に買う物は其々決定し、髭号はゆるゆると某ハンバーカーショップのドライヴスルーのレーンに侵入していく。

 

 時間も時間であり少しだけ混んだ状態のそこは、約5分程で注文を頼む野外マイクの前まで到達する。

 

 

『いらっしゃいませ~ご注文はお決まりですか?』

 

「あーえっと、ベーコン○タスバーガーのMセットが一つと……」

 

「僕はて○やきバーガーのセットをMで」

 

「クマはフィレオ○ィッシュMセットを頼むクマ」

 

「OK、長門君はどうすんの?」

 

「……ハッ○ーセットを16個頼む」

 

『……はい?』

 

 

 スリムタイプのダメージデニムに白いロングカッターというラフな格好であったが、腕を組み、やたらと大物臭を漂わせるナガモンはさも当然と言わんばかりにマイクに向けて、お子様用玩具が同梱されたバーガーのセットを、しかも16個も注文するという暴挙に出た。

 

 

「○ッピーセットを16個、おもちゃは全種で頼む」

 

『あ……あの、ハッピー○ットオマケ全種と言う事で宜しいのですか?』

 

「うむ、仮面ライダー○グゼイドとアイ○ツスターズ全種類だ」

 

『あの……えっと、ああはい在庫は御座いますね、それではご注文を繰り返させて頂きます』

 

 

 ナガモンの暴挙に声も無く静まる車内。

 

 確かにそこは家族連れの客も重要なターゲットに据えている為、子供向けのオマケを添えたメニューは置いている。

 

 そしてそれらを購入する為の年齢制限は設けられてはおらず、誰でも購入は可能であった。

 

 しかし軍を代表する、ある意味一時代の軍の代表であった人修羅の名を背負う艦娘が、町の○ックでラ○ダーだのア○カツだのという玩具をINしたハッピー○ットを大人買いという暴挙に出ると言うカオス。

 

 注文内容を繰り返す、やや戸惑い気味のオネーサンの声がスピーカーから聞こえてくる車内は物凄く微妙な表情の三人と、何かをやり切った感を漂わせるナガモンという異空間へとシフトしつつあった。

 

 

「……ねぇビッグセブン」

 

「む? 何だ提督」

 

「その……ハッ○ーセット、16個も、食べるの?」

 

「その程度なら余裕だが?」

 

「えっとその……おもちゃはどうすんの?」

 

「ああそれはくちくかん達への土産にと思ってな」

 

「お土産なんだぁ……そうなんだぁ……」

 

 

 普段着を纏った見た目小粋なオネーサンという長門ではあったが、思考は相変わらずくちくかん大好きのナガモンであった。

 

 

 注文を終え、髭号は商品受け取り口に停車、何故か表情を強張らせてピクピクしているオネーサンに支払いを済ませ、大量の紙袋を受け取った後はまた道路へ戻り次の目的地である牛丼屋を目指す。

 

 

「……提督、ちょっといいクマ?」

 

「ん? どしたの球磨ちゃん」

 

「あー……えっと、その、提督気付いてないクマ?」

 

「うん? 何が?」

 

「今の店員やたらと緊張してたクマ……」

 

「ああアレね、うん何と言うかまぁしょうがないんじゃないかな? 次は商品的に大量注文するブツは無いから大丈夫だろうし」

 

「あー……うん、まぁ何と言うか判ったクマ……」

 

 

 

 幹線道路沿いのバーガーショップ、お昼も近いと言う事でバタバタしつつも注文をにこやかに受けるオネーサン。

 

 

 そんないつもの業務をこなしていると、マイクからは凛々しい女性の声で『ハッピー○ットを16個』と結構厄介な注文が入る。

 

 オマケ付き子供用セットを頼む者は案外少なくなく、また纏め買いをする輩も稀に存在する、それを禁止している訳では無いがオネーサン的には余り好ましくないと言うか、大人気ないなという印象を客に持ったりはする。

 

 が、そこはそれ、彼女はプロである、例えそれが大人気なかろうが、無茶であろうがスマイルを崩さずお客様に対応する、それがプロフェッショナルなバーガーショップのオネーサンなのである。

 

 オーダーを確認し直し、それをバックヤードへと伝え、努めてビジネスライクに、かつ笑顔を湛えて業務を進める。

 

 そんな仕事をつつがなくこなし、何組かの客へ商品を手渡し、次に来るのは例の大量注文をした客の番になった。

 

 注文を受けた時では車がマイクに寄っていたのとカメラアングルの関係があり、更には注文をする相手が窓を少ししか開けていなかった為にどんな人物が注文をしたかは確認が出来なかった。

 

 しかしこのご時勢に真っ黒なフィルムを車の窓にベッタリと下品に貼り付けているという事は、ちょっとヤンチャが入った輩か、それでなくとも碌でもない神経の持ち主なのだろうとオネーサンは予想した。

 

 それでもオネーサンはにこやかな表情を崩さない、例え心の中ではどう思っていようとも、それを表情に出さないのがプロフェッショナルなバーガー店員だからである。

 

 

 そんなオネーサンが見守る先、店舗の角からはドロドロドロというエンジンの重低音を轟かせて、ジワジワ前進してくる漆黒のロールス・ロイス、それはファーストフードのドライヴスルーでは殆ど見掛けないというアレな超高級車であった。

 

 何せ車両購入価格で言えば、その地域ではちょっとした一戸建てがポンと一軒買えちゃう位の車であり、車種で言ってしまえば殆ど日本では見られず、ギャングか酔狂なお金持ちしか乗らない類のカーなのである。

 

 その色んな意味での圧倒的でアレな空気にオネーサンが唖然としていると、ウイーンと軽やかな音と共に運転席の窓が降り、中から顔を見せた人物が視界に入る。

 

 

 そこに居たのは剣豪染みた古風な眼帯で片目を隠し、そこからはみ出した大きな傷跡が特徴的な髭の男。

 

 

─────────絶対この人カタギじゃない

 

 

 後にオネーサンはそう語ったという。

 

 

 

 海軍中将である髭眼帯はある意味カタギでは無いものの、海千山千の軍内で虚勢を張り、数々の交渉を優位に運ぼうとすれば、それは一般人から掛け離れた威圧感と、そして見た目が身に付いてしまうのは極有り得る話であった。

 

 しかし悲しいかなそんな色々アレな空気を読んだのは球磨だけであり、肝心の髭眼帯を含め他の者はナガモンの奇行と、そして次の店で何を頼むかに気を取られてしまうというカオス。

 

 

 そして次の牛丼屋でもお子様○丼すきすきセットを大量注文し、更にクルクル寿司でも寿司を大量注文してスタンプカードのポイントを一気に貯め、微妙なお寿司グッツを掻き集めるビッグセブンと、注文品を受け取る見た目だけは恐ろしい髭眼帯という救いの無いドライヴスルー行脚(あんぎゃ)が繰り返される。

 

 そんな行脚(あんぎゃ)は数件繰り返され、最後には興が乗ったのかテンションがピークに達したナガモンのリクエストで、某ドーナッツ店でもファンシーなライオン的グッツが買い占められるという暴挙を経て、漸く狂ったドライヴスルーのハシゴは終了した。

 

 そんな国道沿いのドライヴスルーのオネーサン達に色んな意味でトラウマを与えつつ、ロールスの後部座席がおもちゃで埋め尽くされるという大坂鎮守府のワクテカロールスドライヴは、結局その辺りの空気を読んでいた球磨だけが精神をゴリゴリと削りつつ、大阪市内一周を経て終了したのであった。

 

 

 




 誤字脱字あるかも知れません、チェックはしていますが、もしその辺り確認された方は、お手数で無ければお知らせ下さい。

 また、拙作に於ける裏の話、今後の展開等はこっそりと活動報告に記載しております、お暇な方はそちらも見て頂けたらと思います。


それではどうか宜しくお願い致します。

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