大本営第二特務課の日常   作:zero-45
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 前回までのあらすじ

 鎮守府に帰還し、次のターンまでに色々とした備えに入った面々、それは面倒で厄介で、抱えるには問題のある物ばかりであったが、ヨシノンがいつもの病気を発症した為、また手間が増えていく事態へとそれらは推移していくのであった。

 それでは何かご意見ご質問があればお気軽にどうぞ。


2017/11/27
 誤字脱字修正反映致しました。
 ご指摘頂きました鷺ノ宮様、蒼雄刹様、orione様、リア10爆発46様、hiko様、有難う御座います、大変助かりました。


歪んでいるからこそ、理解できる事実

「ほんま、無口っちゅうよりもまったく喋らんのやなぁ」

 

 

 医局区画談話室、例のアレなお茶会が取り敢えず終了した現在、テーブルには黒潮と雪風という二人だけが座るテーブルがあった。

 

 それまで例のジョーンズさんを配布しつつ場の中心となっていた陽炎は、浦風を伴い哨戒当番の任に就き、髭眼帯は診察のついでにと言う事で電と共に速吸を部屋へ送っていった。

 

 本当なら黒潮もその一団と共に自室へ戻る筈であったが、何故かもう少しという事を口にし、談話室へ残る事にした。

 

 

 じっと黒潮を見る雪風と、苦笑交じりにその視線を受ける陽炎型 三番艦には特に気負った空気は無く、どちらかと言えば取りとめの無い会話が一方的に投げられるという場がそこにはあった。

 

 

「まぁ大体の事情は聞いてるし、あの雪風が(・・・・・)こんなんなるっちゅうんは相当な色々があったんやろ、せやけどなぁ」

 

 

 溜息を挟み、手にした湯飲みから茶を一口啜ると、黒潮は黙って目の前の少女を見詰め続ける。

 

 自分もそうであった通り、若しくはそれ以上の何かが彼女にあったのだろうという想像は難くない、黒潮が知る雪風という姉妹は元気が服を着て歩いている程活発で、純朴を固めたかの如き真っ直ぐな性格の艦娘であった。

 

 しかし今目の前に座る者は、声を掛ければ反応はするが、それ以上の何かかが返って来る事は殆ど無いという者であった。

 

 

「今のアンタには難しいかも知れんけど、物事受けるだけっちゅう一方的なもんのみやと、いつかそれは終わってまうんやで?」

 

 

 自身にあった色々を思い出し、胸の奥にチクリとする物を感じつつも黒潮は淡々と無言の姉妹に語り掛ける。

 

 少し前ならその胸に刺さる感覚はうずきを超え、痛みを伴って自身を苛む物となっていた。

 

 胸を掻き毟り、そこへ手を突っ込んで、何もかもを引きずり出せれば楽になるだろうか、そんなどうしようも無い思いを抱え続けていたのは確かであった。

 

 

「自分が何かしても……誰にもなんも言われへん、役割だけちゃんとこなしとったら、取り敢えず生きる事だけ(・・)は許される」

 

 

 テーブルに手を付き、向かいに座る姉妹の頭に手を置いて、そっと撫でる黒潮の目には雪風の姿と共に、嘗てクルイで必死に生きていた自身の姿が被って見えた。

 

 

「惨いわなぁ、ほんま、誰にも自分を見て貰えんっちゅうのは、ドンパチの時怪我するよりも何倍もこたえるもんなぁ」

 

 

 なでくり回される雪風はされるがまま、黒潮から出る言葉は淡々とした物のまま。

 

 互いの距離は縮まらない様な、そんな微妙な空気をそこに見せていた。

 

 

「アンタには誰かから掛けられる言葉を黙って聞くっちゅうんは極当たり前の返しなんやろな、せやけどな雪風」

 

 

 そんな反応の返ってこない人形の様な妹に、黒潮は満面の笑顔でこう言った。

 

 

「ここに居ったら嫌でも誰かがアンタに構ってくれる、ちゃんと雪風ってアンタを認めてくれる、まだもうちょっと掛かってまうやろうけど……な、うちはアンタと一緒に海に出るの、楽しみにしてんで?」

 

 

 頭に置いた手を引こうとした時、その手が不意に掴まれる。

 

 恐る恐る触れるかの様に、次いでしっかりと、両手で掴まれたそれは雪風によって頬に持っていかれる。

 

 目を閉じ、何かを感じ取るかの様なその行動は、淡々と。

 

 

「雪風がここに居ると……迷惑が掛かってしまいます」

 

「それを決めるんは司令はんや、あん人が居ててええ言うんやったら、アンタが気にする事なんか無い」

 

 

 ミッドウェーから連れ帰られた雪風は、殆どの時間陽炎と共に過ごしつつあちこちを巡っていた。

 

 その中では吉野と共にする事も多く、また彼女の処遇がどうなるのかという事や、現状を話し合う席にも敢えて同席する形で過ごしていた。

 

 

 彼女の見た目は反応が殆ど返ってこない人形の様な状態だったが、しかし内面は時間と共に回復し、今は極普通の思考を巡らせるレベルにまでは回復していた。

 

 周りの者もそれを知っていたからこそ、敢えて特別な扱いはせず、極普通に接する事にしていた。

 

 そんな彼女が己を取り巻く現状を認識し、先を考えた結果、黒潮に漏らした言葉の様な思考に至っても何らおかしな物ではなかっただろう。

 

 自身の思いを口に出来ないというのが常であった今までの生き方は、例え伝えたいという感情を持っていたとしても、それを言葉として吐き出す事が出来ないと言う歪な形としてこの艦娘を苛んでいた。

 

 周りの事情に苛まれ、自身を押さえ込んでいた黒潮には全てでは無かったが、その苦悩が理解できた。

 

 そして黒潮の言葉に一言だけ返した雪風は、頬に当てた黒潮の手を掴んで、俯いたまま声も上げず涙を流していた。

 

 そんな不器用で、それでも精一杯の気持ちを見せる妹に、ショートカットの関西弁娘はやや大袈裟な笑いをニカっと表に貼り付け、こう言うのである。

 

 

「なぁ雪風、そういうんはうちやのーて司令はんに見せるべきやと思うで? なんせ男はほら、女の涙に弱い言うやろ?」

 

 

 こうして雪風を巡る鎮守府内の立ち位置はゆっくりであったが定まっていき、彼女の居場所(・・・)は自身の選択により決まっていった。

 

 そして残される問題は、彼女を巡る軍内の問題であったが、雪風自身が大坂鎮守府に身を寄せる姿勢を不器用であったが周りに見せた事により、吉野がある意味懸念していた幾らかは解消された形となった為、この件についての話は本格的に動く事になっていくのであった。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

「これが私と鹿島さんが全力で作成した移動要塞、その名も『KOS-MOS』です!」

 

 

 鎮守府北端、艦娘免許センターに設置された整備工場、通称『鹿島モータース』では久々に何かを作った為かキラキラのドヤ顔をしたメロン子と、何故か赤く頬を染めてうっとりする鹿島という二人が揃うという絵面(えづら)と、その後ろに鎮座する巨大なバスが見えるという風景が髭眼帯の前に展開していた。

 

 

「KOS-MOS?」

 

「はい、ネーミングには色々な候補があったんですが、車両に内包する機能とビジュアルでこの名前が良いのではという事になりまして」

 

 

 メロン子から視線を巡らせると、ちょっとした観光バスレベルの大きさの車両がデーンと停車されているのが見える。

 

 基本はホワイトの色合いであるそれは、サイドとキャビン辺りが黒のラインというカラーになっており、見た目の特徴的な形状も相まってそこに異彩を放っていた。

 

 それはオーストラリアのマルキーモビルが生産する『エレメントカー』と呼ばれるモーターホーム、装備面や機能を徹底的に厳選して作られたそれに与えられた通称は、『世界一高価なキャンピングカー』若しくは『移動する豪邸』と呼ばれる物であった。

 

 内部には数日間快適に過ごせる装備が積まれている他、他の車両には無い特徴的な形状、そしてルーフがせり上がりスカイラウンジが現れる等という、凡そ車両としては考えられる限りのアッパークラスの装備が目白押しという、そんな車両であった。

 

 

「因みにお値段、ベース車両だけで3億ン千万円です」

 

「ヤメロォォ! 聞きたくなぁい!」

 

 

 oh淀の言葉に頭を抱えてうんうん唸る髭眼帯の前では、夕張重工の主と鹿島モータースの責任者がクネクネするというカオス。

 

 

「因みにKOS-MOSという名称は見てご理解して頂けると思いますが……」

 

「ああ……キャビン周りの造詣が、例のゼ〇サーガのKOS-MOSさんのバイザーに似てるって事ね……」

 

「流石提督、詳細な説明をしなくてもご理解して頂けると手間が省けます」

 

 

 バスと言うよりは列車を彷彿とするその形状は、主に運転席周りが特徴的な形になっており、ちょっと武装を取り付けたりなんかすると特撮に出てきそうな形状をそこに晒していた。

 

 

「本来これは快適な旅を提供するという目的で作られた車両ですが、今回は将官と人員を目的地へ安全に運ぶのを第一として改造しましたので、普通のマルキーモデルの物とは聊か違う装備となっています」

 

「聊か……うん何と言うか、君達がそう言うと提督とっても不安なんだけど、取り敢えず説明を聞いておこうか」

 

「はい、先ず内装なのですが、元から搭載されていたベッドやテーブルを排し、ジャンボジェットに搭載されているビジネスクラスのシートと差し替える事によって、椅子とベットを兼ねる配置となっています」

 

「え……ビジネスクラスって……」

 

「ちょっと豪華な夜間バスと思って下さい、ただやはりそこはそれ、キッチンやお風呂という装備はそのまま残していますから、快適度は然程落ちてないと思います」

 

「ですねぇ、鎮守府と大本営の往復程度なら、数度襲撃を受けてもワイングラス片手に寛げる程度には安心、安全という面は保障出来る作りに仕上がっています」

 

 

 鹿島のドヤ顔を見て髭眼帯は思った。

 

 またロールスに搭載されている類の例の装備がこれにもINしてしまっているのかと。

 

 

「それでは中をご案内しましょう、先ずは提督が殆どの時間を過ごす中央部、例のビジネスシートが9脚設置されており、目的地迄快適に過ごせる形になっています」

 

「マジでクソデッカイ椅子並んでるぅ!? てかこんな物積まなくても普通の椅子でも良かったんじゃないの?」

 

「いえ、そこはやはり将官が乗り込む車両、普通の作りだとダメなのではと鹿島さんと相談した上で、こういう形になりました」

 

「ですですぅ、そして各シートにはコンソールが設置されてまして、ホットサンドやおそばもちゃんと調理可能なシステムになってますよ、提督さん」

 

 

 やはりそれは設置されているのか、そんな状況にプルプルする髭眼帯は室内を唖然としつつ見渡していた。

 

 無理なく寝返りがうてるベッドを兼ねたシートが並び、大画面TVやちょっとしたキッチンが見える室内。

 

 そしてそこからウォークスルーで行ける運転席は、後部と比較してもひけを取らない程の豪華な革張りチェアーが据えられている。

 

 

「スペースの都合上バスタブは小さい物しか入れれませんでしたが、それでもお世話する誰かと一緒に入れる広さは最低限確保しましたので、その辺りはご安心下さい」

 

「何をご安心するの!? 変な部分で気を使わないでメロン子! 何お世話って!? 提督お風呂くらい一人でできるもんっ!」

 

「提督さんが良くても周りが良く無いんですっ」

 

 

 鹿島の言葉に時雨を始め、何故かoh淀すらコクコクと頷くという救いのない場がそこにあった。

 

「身辺警護という失敗の出来ない厳しい任に就くなら、戦意高揚という部分は何事に於いても優先されるべき事案では無いでしょうか」

 

「だね、大淀さんが言う様に、そういう役得がないとやってらんない位、ハードなお仕事だと僕も思うよ提督」

 

「役得!? 今役得って言った時雨君!? もうちょっとその辺り何と言うか、オブラートに包んで言うべきなんじゃないかって提督思うんだけど!?」

 

「綺麗事だけじゃお仕事は回らないんだよ、提督」

 

 凄く真面目な表情でぶっちゃける小さな秘書艦に、どんどん外堀が埋められていく感覚に陥る髭眼帯のプルプル度が更に増していった。

 

 そんな髭眼帯の視線は室内を頼りなく漂うのであるが、その視界に部屋の隅にある階段が映り首を傾げる事になる。

 

 防弾加工した為だろう、外から見るよりやや狭いイメージの車内、そして同じく車両の全高から考えると、その階段を使用して移動するスペースは無い筈と髭眼帯は思い、怪訝な表情で首を捻る事になった。

 

 そんな髭眼帯を見てメロン子はああと一言呟き、問題となる階段脇へスススと移動するとペシペシとそれを叩き、更なるドヤ顔で説明を始めていくのである。

 

 

「マルキーモビルの『エレメントカー』最高にして最大の特徴、それはキャビンが二重構造になっており、屋根が上部へせり出す事で上に居住空間が出現し、スカイデッキとして利用が可能な形態になる事です」

 

 

 メロン子の言葉と共に鹿島がスイッチをポチリとすると、ゴンゴンゴンという音と共に何かが駆動する振動が伝わってくる。

 

 暫く怪訝な表情で髭眼帯が待機していると、機構が展開し終わったのだろう、夕張を先頭に鹿島が階段をツカツカと登っていく。

 

 

「あ、提督さんはちょっと間を置いて登ってきて下さいね?」

 

「え? ナンデ?」

 

「何でと言うか、別に鹿島はいいんですがその……ね? 見たいですか?」

 

 

 階段の途中でスカートの裾を掴み、頬を染めてクネクネする鹿島を前に反射的にプイッと視線を逸らし、プルプルする髭眼帯。

 

 その脇では頬を膨らませ背中にペシペシとチョップを繰り広げる時雨という時を経て、髭眼帯はスカイラウンジへと足を運ぶのであった。

 

 

 そうして登った天井は、オシャレとはやや掛け離れた滑り止め加工がされた鉄板が敷き詰められた床に、ゴテゴテと用途不明な機器が回りに設置された空間になっていた。

 

 大型のアーム数本で支えられた天井は3m近く上にせり出しており、そこに小粋なテーブルや椅子が並んでいたなら、なる程スカイラウンジと言っても遜色が無い見た目になっているだろう事は想像に難くない。

 

 しかしデフォでの仕様とはかなり掛け離れた物に改造された為だろう、そこはどちらかと言えば寛ぎの空間と言うより、無骨な物が視界を占める、謎の空間になっていた。

 

 

「本来ここは景色を楽しみつつ、お茶やお酒を楽しむ為のスカイデッキとして作られていたんですが」

 

「一応移動要塞という形で作りましたので、ここは現在襲撃に備える迎撃区画となっています」

 

「迎撃区画ぅ?」

 

 

 怪訝な表情で首を捻る髭眼帯の前では、気のせいかキラ度が増したメロン子がボタンをポチリとする。

 

 次いでゴンゴンゴンとまたしても何かが駆動する音が聞こえ、天井内側の部分が左右二つに分割、それがアームによって側面におっ立ち、見えていた景色が無骨な鉄の壁で遮断されてしまう。

 

 それは俗に言う銃眼と呼ばれる防御壁となって、髭眼帯の前に立ちはだかった。

 

 

「メロン子……これは?」

 

「妖精さん謹製超合金製の銃眼です! これで襲撃を仕掛けられたとしても迎撃面は安心です! 更に!」

 

 

 メロン子の言葉と共に、鹿島がボタンをポチリとすると、デッキ各所に据えられていた箱がせり出し、中から酷く見慣れたあれこれが出現する。

 

 

「周囲に10cm高角砲+高射装置六門、前後に12.7mm連装高角砲二門、これで急な深海棲艦からの襲撃にも対応可能です!」

 

「いやいやいや何で陸上を移動するキャンピングカーにそんな物騒な装備搭載してんの!? 寧ろこれ必要なのメロン子!?」

 

「提督さん、備えあれば憂い無し、ですよ?」

 

「ですよね~ そしてこの武装は基本の固定装備であり、運転する者によっては51cm連装砲を追加出来たり、艦載機を展開する事が可能になります!」

 

「何でそんなの可能にしちゃったの!? てか基本の固定装備って、誰が操作するワケ!?」

 

 

 髭眼帯の突っ込みも尤もな話であった。

 

 基本艦娘が使用する装備は指令こそ艦娘が出しているものの、それを操作するのは実際の処艦娘では無く妖精さんだからである。

 

 仮にメロン子が言う追加武装は、百歩譲ったとして運転を担っている艦娘の妖精さんがする事で可能なのかも知れない。

 

 しかし常時設置した状態の武装ともなれば、それを使用する妖精さんをどうするのかという問題が残っている。

 

 仮に同行する者がそれを操作するとして、それらが固定された物だとすると毎度車両に乗り込む人員が固定化されてしまう為、色々な面で使い辛さが出てくるのは予想出来てしまう。

 

 そんな懸念に眉根を寄せる髭眼帯の前で、鹿島・夕張コンビはピコッとある一点を指差した。

 

 その指に髭眼帯が視線を巡らせると、各武装の脇でビシッと敬礼をするちっさい何かが見える。

 

 

 それは夕張重工を根城とし、髭眼帯と良く行動を共にしている例の黒ツナギの妖精さん達であった。

 

 

「……ナニアレ?」

 

「いゃあ、あの妖精さんなんですけど、提督が居るならどこにでも同行するって面白い生態がありまして」

 

「はい、なら丁度いいって事で、車両の武装関係は彼女達にお任せしちゃおうかなって」

 

 

 テケテケと寄って来て、再びビシリと敬礼をする黒ツナギの妖精さんに周りを囲まれ、凄く真顔で固まる髭眼帯と、新しい諸々にキラキラするという他の面々という、温度差が激しいスカイデッキがそこにあった。

 

 

「本当は武装面じゃなく、偵察機とか積みたかったんですけどねぇ」

 

「ですね、安全という部分を考慮すると、実行力より現状把握を主眼に置いた装備をするべきだと鹿島も思います」

 

「あー……幾ら彼女達でも、航空機の操縦は無理だと?」

 

「ですねぇ、工廠妖精さんと、パイロット妖精さん達って似てるけど全然違いますから」

 

「偵察機かぁ、瑞雲とかその辺りは確か余る程数があった筈……ん?」

 

 

 おかしな装備に囲まれつつも、最大限それを有効活用する為に知恵を搾り出そうとする髭眼帯の前で、カツーンカツーンと足音を響かせながら、何者かがゆっくりとスカイデッキへと上がってくる。

 

 

「そうだ、艦載機を放って突撃。これだ……」

 

「何がそうだか知らないんですが、師匠……瑞雲プルプルさせつつそこでナニしてるんですか?」

 

「面倒だな。ここで殲滅させてもらう」

 

「ナニを!? てか考えるの面倒だからってデフォのセリフを適当に並べて会話するの提督どうかと思います!」

 

「そうか……やはりこれからは航空火力艦の時代だな……。最上の奴も頑張っているか?」

 

「いや、ウチにはモガミンは着任してないって言うかズイウンプルプルしつつジリジリ寄ってくるのヤメロ! 誰かヘルプ!」

 

 

 そう言う髭眼帯は辺りを見渡したが、何故かウッドデッキには二人以外の人影が見えず、鉄の銃眼に囲まれたキルゾーンしか無いと言う事実を髭眼帯が認識するという救えない世界が広がっているのであった。

 

 

 こうしていつもの物よりもやや実用的(?)な車両のお披露目も終了し、後日髭眼帯一行は大本営へ雪風の事を含めた諸々の事案を収める為に出頭するのだが、そこでもやはり一筋縄では済まない、ある意味厄介事が口を開けて待ち構えているのであった。




 誤字脱字あるかも知れません、チェックはしていますが、もしその辺り確認された方は、お手数で無ければお知らせ下さい。

 ただ言い回しや文面は意図している部分がありますので、日本語的におかしい事になっていない限りはそのままでいく形になる事があります、その辺りはご了承下さいませ。

 また、拙作に於ける裏の話、今後の展開等はこっそりと活動報告に記載しております、お暇な方はそちらも見て頂けたらと思います。


それではどうか宜しくお願い致します。


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