大本営第二特務課の日常   作:zero-45
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 前回までのあらすじ

 天龍、水雷戦隊出撃するぜっ! → 突き刺さる


 それでは何かご意見ご質問があればお気軽にどうぞ。


2018/10/21
 誤字脱字修正反映致しました。
 ご指摘頂きました拓摩様、リア10爆発46様、rigu様、有難う御座います、大変助かりました。


鎮守府と提督の懐事情

 

「取り敢えず友ヶ島警備府に用意されている予備予算の調整は終わりました、けど唐沢さん、本当にこれで良かったのでしょうか」

 

「あぁ構わねぇよ、今回のはアイツらの自業自得だ、ちったぁ痛い目見ねぇと事の重要さが判んねぇだろうしよ、そのまんまやっちまってくれ」

 

 

 執務室のソファーでは髭爺と妙高が書類を確認しつつなにやら相談中にあり、其々は難しい顔で数字の羅列と、電卓が弾き出す結果を何度も見直して溜息を吐いていた。

 

 

「いきなり攻撃ヘリ配備とか、これヘタしたら司令の立場が危うくなってたんじゃないの?」

 

「その辺りは陸側も上手い事やってくれたみたいだから、まぁ問題は無いっちゃ無いんだけどねぇ」

 

「これって丁度即応集団の装備調達計画が編纂中だったから捻じ込めた話だけど、時期が悪かったら外患誘致罪モンじゃない」

 

「報・連・相がまだ上手く機能してなかったって事で、今回の責任は鎮守府全体の物として処理するから、今回の処分はまぁ……予算の調整って事だけでいいんじゃないかな」

 

「ほんっと司令は甘いんだから、そこはちゃんと締めとかないと舐められちゃうわよ」

 

 

 ソファーで電卓を叩く二人を見つつ、執務机では別の書類に目を通す髭眼帯とムチムチの叢雲が呆れ顔で例のアパッチ配備の件に関係するあれこれを確認中。

 

 そしてオマケで部屋に住み着いてしまった鈴谷がティーをしながら其々の様子をボヘラ~と傍観していた。

 

 

 先日友ヶ島警備府が配備した攻撃型ヘリ、アパッチ・ロングボウだが、元々は米軍よりリーゼが自分のコネを使って引っ張ってきたブツであった。

 

 それは要人を多数迎えての行事という特殊な事案を見越しての調達であり、もし鎮守府でそういうセレモニーが行われていた場合は、やや強引ではあったが許可は下りてもおかしくは無い行動とも言えた。

 

 欧州連合からは使節団が、内地からは元老院の重鎮が、そして軍部では将官クラスの者が大坂鎮守府へ集う。

 

 それだけの催しとなれば、警備という面では攻撃ヘリの一機や二機は導入許可が下りてもおかしくは無い。

 

 そういう事情を見越してリーゼはドイツ時代のコネを使い、大坂鎮守府名義、友ヶ島警備府司令長官発という形で米軍から便宜を計って貰いアパッチを一機回して貰う事に成功していたのであった。

 

 だが結果としてそれは勇み足、やると思っていた肝心のセレモニーが行われないという事が発覚してしまい、その行動が問題となってしまった為、髭眼帯は陸軍西日本即応集団司令長官である池田眞澄へ打電し、今回のヘリ調達は吉野から池田へ打電しての配備であったという体で全ての始末を行った。

 

 そして話を持ち掛けられた池田は、丁度拠点整備の為に武器調達中だった信太山駐屯地の調達リストにアパッチ一機分のリストを捻じ込んで、そこから大坂鎮守府へというルートをでっち上げて今回の騒動は事無きを得たのであった。

 

 

「即応集団と同じ仕様と言っても改修前の機体ですから、エンジンは要交換ですし中身はブロックⅡです、ただその辺りの改修費用を差し引いた価格で調達できたので掛かった費用は41億円に抑えられました、ですので残りの整備を夕張さんがやるとすれば実質20億円は得したと言えなくはないですね」

 

「あーその辺りは正に不幸中の幸いってヤツだねぇ」

 

「……ねぇねぇ提督さ、何十億で得したとかなんとかって話しちゃってるけど、ナニ? ウチってそんな金持ちなワケ? な~んか凄くない?」

 

 

 何故だか目をキラキラさせた鈴谷が髭眼帯の後ろから抱きつく様にもたれ掛かり、肩越しに見える書類に目を通していた。

 

 正直まだ執務系の事は仕込まれておらず、本人にしてもその気は無い状態なのでそれらを鈴谷が見ても意味不明なのだろうが、会話で飛び交う金額を聞いて内容に興味を持ったのか、ワケワカメながらも書類に目を通そうという必死さがそこには伺えた。

 

 

「ん~? 鈴谷君こっち系とかに興味あったりするの?」

 

「いやいやいや、ふっつ~億とか聞くとナニソレとか思っちゃうじゃん? だからさ~」

 

「あ~ そういう事ね」

 

「金額だけで聞かされれば相当大きな額面に聞こえますけど鈴谷さん? 実際ここは軍事施設ですから兵装に掛かる予算はそれ以上の物になるんですよ?」

 

「え、そうなの?」

 

「そうなの? じゃないわよ、実際装備だけじゃなくて艦娘一人を運用するのに一体幾ら掛かってると思ってんの? アンタがここでグデ~って寝てるだけでも軍は相当な予算吐き出してるのよ、ちょっとはそこんとこ自覚しなさいな」

 

 

 今回のアパッチ調達では実際の金額が数字として出た為に相当な資金が動いたイメージに映っているが、実際問題としてそれらは鎮守府運営からしてみれば、実はそう高い金額を動かしたというレベルには無かった。

 

 大坂鎮守府だけに限って言えば、拠点自体は外部からのライフラインに頼らない造りになっていた為、独自の発電システム、水質浄化施設を備え、防衛網を構築する為に各種レーダーや索敵機器を支配海域に配備し、更には艦娘を運ぶ為の移動拠点である母艦を二隻配備した状態になっている。

 

 母艦だけに限っても拠点で独自開発から建造をした為、開発コストだけでも新品のアパッチが軽く2ダースは調達できてしまう金額にあった。

 

 

「なにそれ、じゃ鎮守府ってすんごい予算を軍から貰ってるって事? 凄いじゃん」

 

「いやいや普通鎮守府って拠点はどこも軍から支給される予算じゃ全然足りないから、其々独自の資金運用をして業務を回してるかんじなんだよねぇ」

 

「独自の資金運用?」

 

 

 大坂鎮守府が設置された当時、軍が組んだ予算は他の鎮守府よりも少なく、それらは夕張がハッスルし過ぎた為に施設の整備だけで予算の殆どが枯渇するという緊急事態に陥ってしまった。

 

 それに対応する為間宮の販路拡大や、民生への技術契約という形で初期の運用資金を捻出し、取り敢えずの初期運営は凌ぐ事が出来た。

 

 しかし後に計算した処、大本営が想定する拠点設備や規模に対し、夕張が拡張した鎮守府設備は規模や維持費という面で大きな開きがあり、支給される予算ではどちらにせよ鎮守府運営をしていくのは無理という試算が出てしまった。

 

 これは彼女が暴走した為という事では無く、地理的な物を見越した危機管理と、諸々の先の事を危惧した吉野が事前に出したオーダーに夕張が応えた結果であり、責任の所在という事を言ってしまえば全ては吉野にあると言えた。

 

 

 ただこれらの予算不足が顕著になる事を事前に見越していた吉野は、当然それらに対する手は打っていた。

 

 

 初期運用資金を用意しつつも、平行して吉野本家に渡りを付けて商社を立ち上げる。

 

 それの名義は吉野本家だが、株式を分散して大坂鎮守府がその商社の実質的な持ち主になるように調整する。

 

 そして少しづつ抽出された資金を元にそれらの運用を開始し、プールされた資金は洗浄された上で鎮守府の予算や、更なる資金運用に回される。

 

 また人員と拠点の拡大に伴い商社単体では資金運用も洗浄も間に合わなくなった段階で、元老院と関係を持つ事で他社とも関係を結び、持ちつ持たれつの状態で大坂鎮守府は経済活動の拡充を計った。

 

 

 更には現在大坂鎮守府は自拠点の他に舞鶴、クェゼリン、クルイに対しそれなり以上の戦力を求めていた為、軍より支給される予算では間に合わない部分の資金提供を秘密裏に行う状態にあった。

 

 その為内地だけでは資金を稼ぐ事は難しくなり、更なる安定した資金源を模索する事になる。

 

 

 そして同時に資金を回す際に避けられないリスク、資産運用という物には常に付き纏う脆弱性を改善する事にも着手する。

 

 

 経済という魔物を相手取る上で最大の敵となる要因の一つ、それは資産価値の変動、突き詰めて言えば通貨の変動による資産価値の目減りにあると言える。

 

 それは国政と深い繋がりがあり、国が他国の信用を得ている状態なら発行される通貨は安定した価値を持つ。

 

 また信用取り引きに於いても国の状態は大きく関わってくるが、逆に情勢が傾き信用を失墜すれば、貨幣価値が下がり、更には動産不動産の価格が纏めて落ち込んでしまう為投資対象の資産価値は無くなってしまう。

 

 これらの関係は国そのものの価値とも言え、それを推し量る目安は株価や国債価格、そして通貨のレートと言う事になる。

 

 それは日本だけに留まらず他国にも言える問題であり、深海棲艦という予測のつかない危機を抱えた世界は、いつ国の危機を迎えるか判らないという事情があった為、リスクを避ける為の国を跨いでの分散投機ですら安全とは言えず、投資という物の安全性は正に賭けという有様になっていた。

 

 物品の売買では貨幣価値がネックとなり、不動産も安定とは言えない。

 

 しかしそれでも価値が激しく変動せず、またどの国に対しても通貨として使用可能な物が存在する。

 

 

 それは希少金属、鉱物、代表的な物で言えば金やダイヤという代物である。

 

 

 現在大坂鎮守府の働き掛けで経済界がオーストラリアの大規模開発に着手中であるが、その中に紛れ込む様に吉野商事は直接オーストラリア政府より、あるエリアの利権を買い取っていた。

 

 

 オーストラリア東部南端メルボルン。

 

 ポートフィリップス湾を見渡す嘗ての大都市は、沿岸地域であった為に現在は立ち入り禁止区域に指定され、また今回の開発計画では最南端のエリアとして解放された地域であった。

 

 そこは嘗てのゴールドラッシュに沸いた街が周囲に点在しており、当時では技術が伴わず採掘されなかった金鉱脈が多数存在するエリアと言われている。

 

 

 現在そのエリアは吉野と経済界との話し合いにより、吉野商事が管理、整備する地域となっており、また豪州より借与では無く売買された土地とあって、徐々に産出される金は便宜を計って貰う為に撒く"鼻薬"の分目減りはするものの、それでも現在は大坂鎮守府の主要な資金源となりつつあった。

 

 こうして資金の調達だけでなく、国政による通貨変動に左右されない資金源を用意出来た今、それらのリスクヘッジに動く機会が減った髭眼帯は全てを大淀に任す事により軍務へ集中する事が可能となった。

 

 

 そしてこの手の資金調達や運用は、吉野だけでは無く大なり小なり他の鎮守府はおろか、大本営所属の将官の間では極当たり前にされている。

 

 軍を維持する資金は国民からの血税である、その総量は限られており、戦時下とあっても国民の生活レベルを維持する為に軍へ回される資金という物には限界がある。

 

 特に艦娘という存在を維持する為には、人型と言っても嘗ての軍艦程では無いが、それでも年間億単位の維持費用が発生する。

 

 それが鎮守府規模ともなれば平均して凡そ200人程が従事し、戦力を保つにはそれらを維持していかなくてはならないのである。

 

 艦娘の維持にこれだけの費用が掛かるという現実が、嘗てのクルイの様に基盤を持たない小規模拠点らの規模拡充の足枷となり、戦力の維持がままならないという事情の一つともなっていると言えた。

 

 

 そういう事情も鑑み、私利私欲では無く軍務に回す為の物ならという形でこれらの資金調達は、ある意味公然として行われている。

 

 

 長々と説明があったが、そういう『裏資金』は当然大坂鎮守府より友ヶ島警備府にも流れている。

 

 数十億という額面は確かに大きく感じるかも知れないが、先日友ヶ島警備府に配備された轟天号型艦娘母艦の建造費だけでも約2000億円程必要だったと聞けば、髭眼帯達が軍務に対して見る金銭感覚の大きさが窺い知れると言うものであろう。

 

 

「……に、2000億円って」

 

「通常改修型の艦娘母艦はもうちょっと安いけど、それでも1500億は下らない、それも建造費用だけでね」

 

「因みにアンタに掛かった建造費は50億ちょっと、年間維持費は寝てるだけなら食費と雑費だけで済むけど、何れ哨戒任務とか出撃に編入されたら年間2億程度は掛かっちゃうわね」

 

「え!? 鈴谷の維持費って億もかかっちゃうワケ!? マジで!? ……あ、ねぇ提督、なら鈴谷はヘタに働くよりもここでずっと寝てた方が良くない?」

 

「何言ってんのよ、アンタは生まれた時点で50億の借金背負ってるようなもんなんだから、ちゃんとその返済はしなさいな」

 

「キビシーィ! 生まれた瞬間から借金持ちって夢もクソもないじゃ~んっ!」

 

「アンタはまだローン生活だからいいわよ、司令なんかは他にも諸々身銭切ってるんだから、まだマシと思いなさい」

 

「え、身銭って?」

 

「たまに開かれる宴会とか、会議に出される菓子とか飲み物関係ってウチじゃ予算が付かないのよ」

 

「いやいやちゃんと予算は計上してるから、ただその辺りの嗜好品って監査対象になってるから少な目だし、んでウチはその辺りの回数割と多いじゃない? だから資金はあっても軍部が予め決めた額に収まんないんだよね」

 

「んじゃ足りない分裏資金ってヤツ? そっから出せばいいじゃん」

 

「普通の拠点じゃそれが当たり前なんだけどね、ウチの司令は何でか自分の財布から出すって聞かないのよ」

 

 

 相変わらず髭眼帯をあすなろ抱き状態にしてあれこれ言う鈴谷にジト目で睨みつつ、叢雲はその意見にだけは同意していた。

 

 そんな絵面(えづら)を見つつ妙高は苦笑し、髭爺はやっと諸々の処理が終わったのかソファへ身を深く沈め、提督の懐事情という世知辛い話題に対し何か思う処があるのだろう、苦い表情を滲ませる。

 

 

「あー…… そいつはな、俺っちにも幾らか責任があんだよ」

 

「はい? 唐沢さんのですか?」

 

「あぁ、前によ、拠点運営とか諸々のアドバイスをボンに聞かれた時にだな、友ヶ島じゃそこんとこどうやってんのかって話をした事があったんだよ」

 

「……なる程、では唐沢さんもその辺りご自分の懐から」

 

「まぁな、でも俺んとこぁココみたく頻繁に宴会なんぞしなかったし、こんだけの人数抱えてた訳じゃねぇからよ、その辺りは参考になんねぇだろ? なのによぉ……」

 

「日々命懸けで戦う部下に対して自分ができる事は少ないでしょう? ならせめて慰労くらいはしたいじゃないですか」

 

「してあげたい(・・・・)じゃなくて、したい(・・・)、だからこれは誰かに対してじゃなくて自己満足なんだからって聞かないのよ、ほんと理屈をこね始めたら……もうっ」

 

「まぁ提督がこれまでポケットマネーで出した金額を考えたら、普通のサラリーマンが稼ぐ生涯年収を軽く超えちゃってますからねぇ」

 

 

 妙高の言葉にムチムチの叢雲と鈴谷は怪訝な表情で固まった。

 

 確かに三桁近い者達が宴会をするなら、相当な金額が掛かってしまうのは理解出来る。

 

 しかしそれでも平均的なサラリーマンの平均生涯年収は2億から3億と言われている。

 

 幾らなんでも宴会や雑費程度でそれらを超える金額を支出すると言うのは、幾ら何でも大袈裟過ぎやしないかと二人は思ったのである。

 

 

「いや生涯年収って、妙高さんの言うリーマンってどんだけボンビーだって話なんだけど」

 

「そうね、確かにその話は大袈裟だと思うけど……何?」

 

 

 二人の言葉に、返事の代わりに妙高は左手薬指に嵌っている指輪を見せ、笑顔で首を傾げた。

 

 そこに輝いているのは軍より支給された物では無く、艦娘が明石へ頼み、彫金を施して作り出した世界に一つしか存在しない一品物であった。

 

 

「……ねぇちょっと待って妙高、Engagement ringの購入費用って鎮守府の予算から出てた筈なんじゃないの?」

 

「あの時一斉にカッコカリした時は事務方も絡んでましたからね、だからその時は鎮守府の予算から発注したのは確かです」

 

「え、じゃあ……その意味深な行動は何なのよ」

 

「でもあれからですね、Engagement ringに使った予算分を提督は分割でしたが、ご自分の懐から鎮守府へ全員分返済したんです」

 

「ちょっと……え、嘘、私そんなの聞いてないわよ」

 

「秘密にはしないけど、聞かれない限りは言う必要は無いという上からの(・・・・)お達しがありまして、この事は事務方と長門さん、後は龍驤さんくらいしか知らないと思いますよ?」

 

「全員分の指輪代金完済ってどれだけの金額……ああ、だからリーマンの生涯年収ってワケ? うわぁ、マジで?」

 

「はい、それからはずっと、Engagement ringが注文される度に、提督は都度ご自分の懐から明石酒保へ代金を収めていらっしゃいます」

 

 

 それまで二人に見せていた指輪を手で包み、妙高はそれを愛おしそうに胸に抱いた。

 

 そして話を聞いた叢雲は驚きの色を滲ませたまま自分の左手薬指に輝くそれ(・・)に視線を落とし、それから髭眼帯を見た。

 

 

 そこには何故かプイッと向こうを向き頭をガリガリと搔く髭眼帯の姿。

 

 

「……ちょっと、ねぇ……何か言いなさいよ、何でそこで無言になるのよ……」

 

「あー……うん、何と言うかその、アレです」

 

「アレって何なのよ」

 

「えー……ゴホン、あー……そういう感情を自分に向けてくれているのに対してアレと言うか、ぶっちゃけそこで事務処理みたいに鎮守府の予算を投入って言うのはホラ、何か違うんじゃないかな~とか、うん、まぁその」

 

「あら、大淀さんには提督が『これは男の甲斐性と、気持ちの問題だから絶対に譲れない』と仰ったって私は聞いてますが?」

 

 

 追い討ちが掛かる形の妙高の言葉に今度はゴホンゴホンとわざとらしい咳きを上げ、プイッと窓の外を見る髭眼帯の耳の裏から首筋は、まるで茹でダコの様に真っ赤に染まっていた。

 

 同時にそれを見る叢雲も顔を真っ赤にして涙目でウルウルしていた。

 

 

 結局この後は特に会話が弾む訳ではなく、微妙にモジモジした者が醸し出す空気が執務室に漂う中での執務が行われたという。

 

 

 更にはこの話を髭眼帯が場の者に口止めする事を忘れてしまうという致命的なミスを犯してしまった為、Engagement ringの件は瞬く間に鎮守府内に広がってしまう事になってしまい、一部艦娘からの熱いアプローチがこれまで以上に髭眼帯へ繰り広げられる事になるのだが、それはまた機会があれば語られる事になるだろう。

 

 

 




 誤字脱字あるかも知れません、チェックはしていますが、もしその辺り確認された方は、お手数で無ければお知らせ下さい。

 ただ言い回しや文面は意図している部分がありますので、日本語的におかしい事になっていない限りはそのままでいく形になる事があります、その辺りはご了承下さいませ。

 また、拙作に於ける裏の話、今後の展開等はこっそりと活動報告に記載しております、お暇な方はそちらも見て頂けたらと思います。


それではどうか宜しくお願い致します。



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